1.可愛い見た目で人気の小動物…「モルモット」ってどんな性格?
2.モルモットはトイレを覚えることができるの?
2-1.モルモットの排泄物は多い
2-2.トイレの場所を覚えるのはちょっと苦手…
2-3.しつけをすれば覚えてくれるの?
2-4.トイレを覚えてくれないからと怒らないで…
3.トイレを掃除する頻度は?どうやって掃除すればいい?
3-1.モルモットのトイレは掃除すべき
3-2.基本は排泄物を取り除くことと、床材の定期的な交換
3-3.掃除はモルモットのストレスにならないように
3-4.“大掃除”は月イチで
3-5.綺麗にし過ぎること、別のニオイで上書きすると嫌がる可能性も…?
4.まとめ
可愛い見た目で人気の小動物…「モルモット」ってどんな性格?
モルモットは、同じ小動物として人気のハムスターより少し大きく、ウサギよりは小さめです。
個体差はありますが、20~40㎝の体長、1キロ前後の体重をしています。
モルモットは、短い足でコロコロと丸みのある可愛らしい体型です。
頭と胴体が同じくらいで、ポチャッとした雰囲気はまるでぬいぐるみ…。
人間の手でヒョイと抱きやすいサイズ感、そしてつぶらな瞳で一生懸命動く姿はペットとしても魅力的です。
そんなモルモットはどんな性格をしているのでしょうか。
今でこそ、ペットとして広く愛されているモルモットですが、かつては野生動物や家畜という歴史がありました。
自然で生き抜くためには警戒心が必要ですから、「敵に見つかりたくない…!」という防衛心が本能的に備わっているのでしょう。
人間にペットとして飼われていても、神経質で臆病なところは持ち合わせているようです。
一方で、ペットとして安全な生活環境のなかで暮らすうち、飼い主さんからの優しい愛情を知ることで、モルモットは温和で人懐こい性格を見せてくれます。
個体差はあるものの、なかには「甘えたい」と言わんばかりに飼い主さんに歩み寄ってくれるモルモットもいます。
初対面で打ち解けることは難しいかもしれませんが、日々のお世話や触れ合いを重ねるうちに心を開いてくれることでしょう。
また、性格の違いは性別でも若干異なります。
「子供を産み育てて守り抜く」という使命感があるメスの方が、勝気で用心深い傾向にあります。
縁があって飼い主さんのもとにやってきたわけですから、優しい気持ちでモルモットに向き合うことで温厚さや人懐こい一面を引き出してあげることができるのかもしれませんね。
モルモットはトイレを覚えることができるの?
ペットとして動物を飼うときに欠かせないのがトイレのお世話です。
トイレの場所を理解してくれれば、飼い主さん的にはとても助かりますよね。
モルモットはトイレを覚えられるのでしょうか?
◆モルモットの排泄物は多い
まず、モルモットのトイレ事情についてです。
モルモットは20~40㎝くらいのサイズで、パッと見はうさぎのようですし、顔立ちはハムスターにも似ています。
その見た目の可愛らしさとサイズ感から小食に見えるかもしれませんが、実は食欲旺盛でもりもり食べる動物です。
そのため、「こんな小さい体なのに排泄物が多い」と感じるでしょう。
食欲にまかせて食べた分、それなりに排泄も増えてしまうのです。
ペットとしてモルモットを飼うなら、排泄問題についてしっかりと対策しておく必要があります。
「モルモットの排泄物は結構多め」ということを、きちんと頭に入れておきましょう。
◆トイレの場所を覚えるのはちょっと苦手…
排泄物が多いと聞いたとき、心配なのは「部屋のあちこちに粗相をされてしまうこと」ではないでしょうか。
できることならトイレの位置を教えてあげたいところです。
しかし、モルモットはトイレの場所を覚えるのは得意ではありません。
決まった場所にするというよりも、「トイレしやすい場所に排泄する」というスタイルです。
個体差によって一概には言えませんが、飼育ケージの壁など“隅”や“角”を好む傾向にあります。
ただ、モルモットの心理としては「トイレはここでしよう」という絶対的なものがありません。
排泄物が多いモルモットは急に尿意や便意が起こるため、我慢できずにその場で排泄をします。
そのため「いつもと違う場所にしちゃった」ということも多いのです。
これが「トイレを覚えにくい」という結果につながっているのかもしれませんね。
しかし、人間やほかの動物と同じで、モルモットにも個体差があります。
個体によっては、きちんとトイレで排泄をできるように変わるモルモットもいます。
◆しつけをすれば覚えてくれるの?
基本的には「トイレを覚えてくれない」と言われるモルモットですが、個体差があるため、なかには決まった場所で排泄できる子もいます。
ただし、「しつけて覚えさせる」という強制的なイメージでは、モルモットのストレスになる可能性があります。
モルモットが自発的に決まった場所でトイレができるように誘導できる方がいいでしょう。
難易度は高いですが、飼い主さんのしつけのやり方によってはトイレを覚えてくれることもあります。
“決まった場所”でトイレができたタイミングで「褒め称える」「果物などの好物をあげる」などモルモットが喜ぶことをすると、モルモットの心に何かしらの良い刺激が加わります。
飼い主さんとの距離感が近い場合、モルモット的にも「良いことがあった」と分かってくれるでしょう。
ただ、やはり「トイレを教え込んでいる」と強いしつけになるとストレスになるため、たまたまトイレにできたときに褒めてあげるなど気長なスタンスで考えておくとよさそうです。
◆トイレを覚えてくれないからと怒らないで…
トイレ以外の場所に排泄をされると、飼い主さんとしては焦りますよね。
ただ、前述したようにモルモットはそもそもトイレのしつけの難易度が高めです。
たとえ根気よくしつけを頑張っても、トイレを覚えてくれないこともあります。
そのたびに怒っていては、トイレを覚えないばかりか、ストレスを抱えて心身共に“負の影響”を与えることになるでしょう。
飼い主さん的には愛情を持ったしつけと考えていても、モルモットにとっては「何かをされる」「怖い」と感じてしまい逆効果です。
そう感じるとそれまで築き上げた飼い主さんへの好意も、厳しいしつけにより敵対心にまで発展する可能性もあります。
トイレの場所を教え込もうとモルモットの身体をおさえつけたり、大きな声を出したりなど、「怒る」しつけは厳禁です。
モルモットのトイレのしつけについては、大らかな心で挑むことが重要です。
“トイレを覚えてくれればいいな”くらいの気持ちで取り組み、トイレを覚えてくれたら「ラッキーだった」、しつけに失敗しても「仕方がないことだ」と割り切るようにしましょう。
トイレを掃除する頻度は?どうやって掃除すればいい?
モルモットの排泄物が多いとお伝えしましたが、掃除をする頻度や方法が気になりますよね。
次に、トイレ掃除のポイントを見ていきましょう。
◆モルモットのトイレは掃除すべき
モルモットの排泄物は、健康のバロメーターです。
食べた分だけ排泄できることは健康の証ですが、それを放置するほどに不健康に結びついてしまいます。
温度や湿気の影響を受けて菌が繁殖し、さらなる病気の原因となることもあります。
また、大量の糞尿から放たれたニオイが強まり、モルモットはもちろん、飼い主さん自身も快適には過ごせなくなるでしょう。
お互いにストレスの溜った環境にいることで、心にもゆとりがなくなります。
そこで大切なのがモルモットの飼育環境を清潔に保つことです。
モルモットを初めて飼うと「おしっこやウンチの量がこんなに…!?」とびっくりされる飼い主さんも多いようです。
トイレを覚えてくれない場合、ケージ内のあちこちに排泄をします。
つまり「トイレ掃除」と「ケージ掃除」もどちらも兼ねているわけです。
掃除をせずにいるとどんどん溜まりますから、掃除は欠かせません。
◆基本は排泄物を取り除くことと、床材の定期的な交換
モルモットのケージの底には、ペットシーツや砂、藁などを敷くこともあるかと思います。
ペットシーツは頻繁に取り替えやすいですね。
汚れたら交換してあげましょう。
砂や藁なら目立った排泄物だけを取り除き、時期を見ながら新しい床材をこまめに補充や交換していきます。
まずは、「排泄物は取り除いてあげる」を基本的な掃除として毎日行いましょう。
気になる汚れをサッと拭き取れるように、市販のお掃除ウェットシートもおすすめです。
その際、モルモットなどの小動物用を買うと安心です。
◆掃除はモルモットのストレスにならないように
トイレ掃除やケージ掃除は、モルモットの活動時間帯を意識することが大事です。
すやすや安心して眠っているときに、モルモットのテリトリーとなるケージの掃除をするのはやめましょう。
そもそも臆病な一面がありますから、物音がし出すと怖がってストレスになります。
できるだけ、モルモットが落ち着いているタイミングでスピーディーに掃除をしましょう。
◆“大掃除”は月イチで
おしっこやウンチの掃除は毎日のようにしてあげられます。
ただ、ケージ周辺やすのこの交換などは、そんなに頻繁にやりづらいですよね。
モルモットの飼育ケージ周辺の大掃除は、月1~2回ほどが理想的です。
【ケージ】
おしっこの成分が付着して固まっていることが多いため、ウェットティッシュで拭くだけでは取れないことがあります。
掃除後にモルモットが洗剤を舐めて具合を悪くしないように、薄めた中性洗剤で洗いましょう。
お酢もモルモットに悪影響がないため、掃除のときに洗剤代わりに使えます。
お酢を浸したティッシュを汚れにダイレクトに貼り付けると、排泄物の頑固な汚れ成分が分解されて掃除しやすくなります。
中性洗剤やお酢を使った後は、丁寧にすすいで乾燥させましょう。
【すのこ】
すのこを床材につかっている場合、洗って乾燥するまでに時間がかかります。
スペアとして数枚準備しておけば、洗って乾かしている間、モルモットに「床材がない」などの不便をかけずに済みます。
お酢を入れたお湯にすのこを入れて汚れを取り除きましょう。
お酢自体にも殺菌効果がありますが、
洗った後に天日干しをすることでさらに衛生的になります。
◆綺麗にし過ぎること、別のニオイで上書きすると嫌がる可能性も…?
極端に掃除をやり過ぎると、モルモットが落ち着かないようです。
モルモットの生活の中心となるケージに「自分のニオイがついている」ことが安心感につながっています。
そのため、元のニオイがまったく感じられなくなるほど念入りに掃除をすると、「ニオイがしない・不安」とソワソワして神経質になるでしょう。
適度な掃除を心がけてくださいね。
また、糞尿のニオイが気になって消臭剤を使うという飼い主さんもいるでしょう。
人間用の消臭剤などにはモルモットにとって危険な成分が入っていることもあるので注意しなければなりません。
香りがきつすぎる場合、モルモットは自分のニオイが消えて不安が増すこともあります。
ペット用の安全な消臭剤を選べば、もし舐めてしまっても安心です。
商品ごとに記載されているパッケージの注意書きをよく読み、適切な範囲内で使いましょう。
まとめ
見ているだけでほっこりと癒されるモルモット。可愛らしい見た目で人気のある小動物ですが、「トイレを覚えにくい」という特徴があることから飼い主さん側でモルモットのトイレ事情を熟知しておく必要があります。
トイレのしつけは上手くいかないことが多く、壁際や隅に排泄する…というモルモットもいます。排泄物が多いため、ケージのあちこちに粗相をされると焦りは増すかもしれません。
でも、怒ってしつけることは関係性の悪化につながるのでNGです。
また、糞尿をしたときにはその都度取り除き、月に1回はケージ内を大掃除して菌の繁殖やニオイ対策をしましょう。
「トイレの場所を覚えてくれた・トイレの場所が分からないまま」のどちらにしても、モルモットが衛生的な環境で快適に生活できるように配慮してあげましょう。
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