1.リクガメについて
1-1.リクガメとは?
1-2.リクガメの種類
1-3.何を食べるの?
1-4.飼育に必要なものは?
2.リクガメはなつくの?
2-1.なつくというよりは”馴れる”
3.人に馴れたリクガメの行動
3-1.近寄ると反応する
3-2.飼い主の顔を見分ける
3-3.手からエサを食べる
3-4.呼んだら来る
3-5.後をついてくる
4.リクガメと仲良くなれるお世話の仕方
4-1.適切な距離感を守る
4-2.嫌がることをしない
4-3.優しく声をかける
4-4.手からエサを与える
リクガメについて
まずは簡単にリクガメついてご説明します。
◆リクガメとは?
カメの中には水の中で暮らす種類と陸で暮らす種類に大きく二つに分かれます。
陸の上で暮らすリクガメは、世界各地の熱帯や温帯地域に広く生息しています。
リクガメは大きくなる種類が多く、甲羅の長さが約20cm以上になります。大きい種類だと1mを超える種類もいます。飼う際には注意が必要です。
◆リクガメの種類
リクガメにはとても多くの種類がいます。
有名な種類だと、動物園などによくいる大きなゾウガメです。
上野動物園にはリクガメの中でも最大級のガラパゴスゾウガメがいます。大きさはなんと130cmほどにもなります!
反対に、家でも飼育が可能なサイズのリクガメも多くいます。
代表的な種類は小型なヘルマンリクガメや甲羅が特徴的なホシガメ、人気のギリシャリクガメなどです。
それぞれ甲羅の柄や形、大きさなどが異なるので、調べてお気に入りの子を見つけられるとよいと思います。
◆何を食べるの?
リクガメが何を食べるのか、知っている方は少ないのではないかと思います。
種類にもよりますが、基本的に草食で野菜や果物を中心に食べます。
一生懸命に食べる姿はとってもかわいいので、ぜひ見てみてください!
◆飼育に必要なものは?
リクガメを飼育する際には、温度管理が重要となってきます。
ゲージの中を25~32℃くらいに保つ必要があります。
温度を保つためには専用のヒーターとバスキングライトというものを設置して、温度調節が可能な環境づくりをします。
また、成長とともに大きくなることを想定した大き目のゲージが必要となります。
その他には、餌場、水場や隠れるためのシェルター、エサの他に健康に育てるために必要なサプリメントなどが必要になってきます。
実際に飼育される際は、リクガメの種類によって異なるため、きちんと調べるようにしましょう。
平均寿命も約30年と長いため、相応の覚悟も必要になります。
リクガメはなつくの?
それではここから本題へ移りましょう!
リクガメは基本的に学習能力が高いため餌をくれる人、お世話をしてくれる人を覚えます。
そのため、慣れてくれるとと近くに行くだけで気づいて近寄ってきたりします。
それがとてつもなくかわいいです…!
では、なついてもらうにはどうしたらよいのか、ここから詳しくお伝えしますね!
◆なつくというよりは”馴れる”
先ほども触れたように、リクガメをはじめ、爬虫類はなつくというよりは、人に馴れていきます。
犬や猫のような距離感で触れ合えるということはありません。
馴れてもらうにはいくつか段階を踏んで、だんだん距離を縮めていくことが必要です。
人間と同じように、いきなり距離を縮めれば、驚いて怖がってしまいます。
また、その子の性格もあり臆病だったり、興味津々だったりと、個体によって性格が違います。言葉が通じないからこそ、様子をうかがいながら接してあげることがマストになっていきます。
それではここからは、人に馴れたリクガメはどんな反応をしてくれるのかお伝えしていきますね。
人に馴れたリクガメの行動
リクガメは人に馴れるとしてくれる行動がいくつかあります。
その中でも代表的なものを4つご紹介します。
◆近寄ると反応する
反応するというのは、犬や猫のようにすり寄ってくるという感じとは少し変わってきます。
リクガメにも耳はありますが、大きい音や飼い主の声は聞き分けることができますが、低周波が聞き取れるくらいで、そこまで優れたものではないようです。
ですが、その代わりに嗅覚がとても優れています。
食べ物、飲み物はもちろん、人や動物のにおいもかぎ分けられると言われています。
ですので、リクガメは飼い主のにおいをかぎ分けて反応してくれるようですね。
◆飼い主の顔を見分ける
顔を見分けてくれるなんて、とってもかわいいですよね!
リクガメは頭がいいのでちゃんと見分けて近寄ってきてくれます。
知らない顔の人が近づくと、顔をガン見したり、臆病な子は首を引っ込めたりとするようです。
何を見て判断しているのかは不明ですが…きちんとお世話して早く覚えてもらえるようにしたいですね!
◆手からエサを食べる
手から食べてくれるようになるには、少し時間がかかるので、食べてくれなくても忍耐強く続ける必要があります。その続けた先にはいつか食べてくれるようになって、なついてくれる日が来ると考えると、頑張れそうですよね!
◆呼んだら来る
先ほどリクガメの耳はあまり聞こえないということをお伝えしましたが、それでも飼い主の声はちゃんと理解してくれるようです。
これも手からえさを食べてもらうことと同様で、なついてもらうには声をかけ続けることが大切になってきます。
◆後をついてくる
これはかなりなついてきたらしてくれる行動です。
つまり、リクガメが後ろをついてきてくれるようになったら、心をかなり許してなついていると思ってもいいでしょう。
ついてきてくれるようになれば、小さい子は難しいですが、ある程度の大きさのある子でしたら、外でのお散歩なども可能になってきますね!
リクガメと仲良くなれるお世話の仕方
それではここからは、リクガメと仲良くなるお世話の方法について徹底解説します!
毎日欠かさずにきちんとお世話をしてあげることにより、リクガメもしっかりと応えてくれます。
逆に、なかなか反応してくれないから、甲羅に入ったまま出てきてくれない、などの理由でなついてくれないと諦めリクガメを手放してしまう人もいるようです。
そんな悲しいことにならないよう、しっかりとポイントを押さえて、一日でも早く馴れてもらえるように。根気強くお世話をしましょう。
◆適切な距離感を守る
まずは、冒頭でもお話ししましたが、リクガメとの距離感を守ることは、飼育初めにはとても大事なこととなります。
リクガメにもそれぞれ個性があり、異なった性格があるため、どのくらいがいいとは一概には言えません。
興味津々な子であれば、怖がることも少なく積極的になってくれるかもしれませんが、逆に臆病な子や、怒りやすい子は距離を詰めすぎると噛まれたり、ずっと出てきて切れなかったりするので、気を付けましょう。
その距離感を守ることで、警戒心が解けてなつくまでの時間も短くなると思います。
リクガメも人間と同じように適度な距離を保って接してあげるといいと思います。
◆嫌がることをしない
リクガメも嫌なことがあるとちゃんと態度に出してくれます。
驚いたり恐かったり危険を感じたりしたときは、首を引っ込めながら鼻からシューシューという音を出すようです。臆病な子の場合は、そのまま甲羅の中に逃げてしまいます。
怒っているときには、口を開けて噛みつこうとして来たり、頭突きのように頭を振ったりと、ちゃんと動作で表してくれます。
飼い主はそれをちゃんと汲み取って接してあげることが大切です。
また、リクガメは上から覗き込まれると鳥などの天敵のように感じてしまうので怖がってしまいます。そのほかにも甲羅をつかまれるのが嫌いな子もいます。
なついてもらうにはそれぞれの性格を理解して接してあげることが、リクガメに嫌われないための重要ポイントとなります。
◆優しく声をかける
先ほど、リクガメに飼い主だということを覚えてもらうには声をかけることが大切だということをお伝えしました。
声をかけるときは、名前を呼ぶ、優しく声をかける、声をかけ続けて覚えてもらう、ということがポイントとなります。
最初は反応がなくてもそのうち声を覚えてなついてくれる日が来るので、その日を目指して、地道に続けましょう。
◆手からエサを与える
こちらは先程も少し触れましたが、手からエサを食べてくれるようになるのは警戒心が解けてからになります。なので、最初は食べてくれないですが、リクガメに匂いも一緒に覚えてもらうために、餌場に置くのとは別で、手からもあげるようにしましょう。
なつきすぎて手であげないと食べてくれない子や、目を見て食べさせてくれないの?と訴えてくる子。逆に残念ながら手からは食べてくれない子、大好物だけは手から食べてくれる子などなど、本当に様々な性格の子がいるようです。
インターネットで調べただけでもこれだけの個体差があるので、おうちにお迎えした子と、しっかり向き合って、どんな性格なのか観察するのも楽しそうですね!
まとめ
いかがだったでしょうか!
リクガメの魅力は伝わりましたか?
お伝えしたようにリクガメは学習能力が高いので、いろいろなことを覚えてくれるということがわかりました。
愛情をこめて大切にお世話をしてあげることで、リクガメもきちんと応えて行動で表してくれます。
もうすっかりなついて、家に帰ったら犬や猫のように寄ってきてくれる…。そんな子がいたら、速攻で家に帰りたくなりそうですね。
私はこの記事を執筆しながら、可愛すぎるリクガメにやられて、執筆以前よりもさらに飼ってみたい気持が増しました。
ですが、カメはとても長生きなので、しっかりとお世話ができる状況になったら、知識もさらに深めてお迎えしたいなと思います。
ぜひ皆さんも飼育する機会がありましたら、奥が深いリクガメをじっくり観察して、素敵なカメライフを送ってくださいね!
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