フェレットに予防接種の必要はある?ワクチンや薬で防げる病気について

2022.05.19

フェレットに予防接種の必要はある?ワクチンや薬で防げる病気について

フェレットをお迎えして、ワクチンを打つべきか悩んでいる飼い主さんも少なくないでしょう。 散歩する予定がなかったり、1匹で飼育したりする場合でも、ワクチンは打つべきなのでしょうか。 ここでは、ワクチンを打つことによって予防できる病気は何か、フェレットにワクチンを打った方が良いのかについて、ご紹介します。

フェレットはワクチンや投薬などの予防医療が必要?

フェレット

フェレットは、イタチ科の動物ですが、犬が感染する伝染病(犬ジステンパー、フィラリア症など)に感染しやすいといわれており、日本では、フェレットに対し、犬ジステンパーとフィラリア症への予防が推奨されています。

犬ジステンパーは、致死率の非常に高い感染症で、ワクチン接種で予防する必要があります。また、フィラリア症は、蚊の媒介により寄生虫が肺動脈や心臓に寄生する病気で、蚊の発生する時期に予防薬を投薬することで予防します。
これらの病気は、ワクチン接種や推奨される時期の投薬によって予防するため、フェレットをお迎えしたら、まずはかかりつけの動物病院を見つけ、相談することをおすすめします。
なお、アメリカでは、狂犬病の予防も推奨されています。


フェレット用のワクチンはあるの?

現在、フェレット専用のワクチンは、日本国内では未承認とされています。
しかし、注意すべき病気の多くは犬と共通するもので、日本の動物病院では、フェレットに対して、犬に使用するワクチンや薬などが処方されます。
小さなフェレットに犬用のワクチン接種や投薬をすることに気が引ける飼い主さんもいらっしゃるかもしれません。
ここでは、フェレットが接種するワクチンについて、解説します。

◆子犬用ワクチンを打つ

日本では、フェレット専用のワクチンが承認されていません。そのため、フェレットに対しては、その体格に合わせ、子犬用のワクチンが接種されています。
なお、日本では、犬ジステンパーだけを予防するための子犬用ワクチンが使用されていないため、犬ジステンパーとパルボウイルス感染症の2つの病気を予防することができる2種混合ワクチンを接種することになります。
もちろん、フェレット用につくられたワクチンではないため、心配なこともあると思います。
接種の際は、ワクチンについて、副作用やその効果など、獣医師からしっかりと説明を受け、飼い主さんが納得したうえでの接種が必要です。


年に何回打てばいい?

販売されているほとんどのフェレットは、生後1~2ヶ月頃に、繁殖場(ファーム)で1回目のワクチン接種を受けています。さらに、その1ヶ月後に2回目、さらにその1ヶ月後に3回目を接種し、1歳までに計3回のワクチン接種を行います。お迎えする前に、ワクチンを何度摂取しているか、あらかじめ確認しておくとよいでしょう。
なお、翌年以降は、1年に1回の追加接種が推奨されています(任意)。


ワクチンで予防できるフェレットの病気

ワクチンで予防可能なフェレットの病気として、代表的なのが「犬ジステンパー」です。

この犬ジステンパーを含め、フェレットがワクチン接種によって予防できるとされている病気の多くは、フェレットが感染すると、ほぼ死に至る恐ろしい病気ばかりです。
そのため、特に他の動物と同居していたり、散歩に行ったりする機会の多いフェレットは、積極的にワクチン接種を検討するべきでしょう。
ここでは、ワクチンで予防できる病気の1つ「犬ジステンパー」と、アメリカでワクチン接種が推奨されている「狂犬病」について、ご紹介します。

◆犬ジステンパー

フェレットにとって、犬ジステンパーはとても恐ろしい病気です。犬ジステンパーは、犬ジステンパーウイルスによる伝染性の疾患で、空気または飛沫によって感染します。
フェレットは、この犬ジステンパーに感染しやすいといわれており、感染すると、ほぼ100%死亡するとわれています。
はじめは、発熱や食欲不振、鼻水などの症状が見られ、その後、呼吸器症状、さらに進行すると中枢神経症状が現れて死に至ります。なお、犬ジステンパーウイルスに感染すると、根本的に治療する方法はありません。

◆狂犬病

アメリカでは、フェレットに対する狂犬病の予防が推奨されています。
狂犬病は、狂犬病ウイルスを保有する犬や猫、コウモリなどの動物に咬まれたり、引っ掻かれたりしてできた傷口から狂犬病ウイルスが侵入することで発症する病気です。潜伏期間が長く、発症すれば、ほぼ100%死亡するといわれています。人に感染しても同様です。
はじめは、発熱、頭痛、嘔吐などが見られ、その後、けいれん、幻覚、さらに進行すると昏睡状態に陥り、呼吸麻痺を起こして死に至ります。なお、狂犬病にも、有効な治療法はありません。


薬で予防できるフェレットの病気

ダニ

薬で予防できるフェレットの病気も、多くは、犬と共通するものです。
フェレットを散歩させたり、外に連れ出したりすることはないから大丈夫、とお考えの飼い主さんもいらっしゃるかもしれません。
しかし、特に犬や猫などいろいろな種類の動物を多頭飼育されているご家庭であれば、他の動物からの感染も考えられます。また、室内で虫などから感染することも考えられます。
このような感染症のなかには、投薬によって予防できるものがあります。
ここでは、薬を飲むことで予防できる病気「フィラリア症」、通年のケアが必要な「ノミ・マダニ予防」について、ご紹介します。

◆フィラリア症

フェレットも、蚊を媒介にして感染するフィラリア症に感染することがあります。
フィラリア症は、犬糸状虫という寄生虫が肺動脈や心臓に寄生する病気で、寄生した数によって症状は異なりますが、感染すると重い症状が出やすい病気です。
フェレットに寄生する確率は犬よりもかなり低いとされていますが、万が一、体や心臓の小さなフェレットが感染した場合、寄生した数が少なくても、重篤な症状になりやすいといわれています。
なお、フィラリア症の予防は、多くの場合、月に1回の投薬で、蚊の発生しやすい5月から12月までの期間に行います。なお、薬は、体重に応じた処方が必要です。

◆ノミ・マダニ

フェレットにも、ノミ・マダニの予防をおすすめします。
ノミやマダニは、単に吸血するだけでなく、伝染病や寄生虫への感染、アレルギー症状が出る可能性もあります。もちろん、人間への感染の可能性もあります。
万が一、フェレットにノミやマダニがついている形跡があるようであれば、速やかに獣医師の診察を受けましょう。特に、マダニを無理にとることはしないでください。
なお、ノミ・マダニの予防は、暖かくなる4月から11月までの期間で、月1回の投薬、または、首の後ろに滴下する液体の薬で行います。


日常で気をつけること

大切なフェレットがいつまでも元気で過ごせるよう、病気の予防はもちろん、日々の生活でも健康には気を付けてあげたいものです。
ここでは、ワクチン接種や予防薬での病気予防に加え、日常生活のなかでどのようなことに気を付けたらよいのかについて、ご紹介します。

◆ほかの動物を一緒に飼っている場合は注意

フェレットには、犬と同じ病気に感染しやすい傾向があるといわれています。
これまでにご紹介した、犬ジステンパーやフィラリア症は、主に犬に発症しやすい病気といわれていますが、たとえば、フィラリア症などは、犬よりも体も心臓も小さなフェレットが感染すると重篤な症状となります。
そのため、特に犬や猫などほかの動物と同居しているフェレットの場合は、ワクチン接種や薬での病気の予防は必須です。
また、人間の発症した風邪やインフルエンザなどがフェレットに感染することもあります。
万が一、飼い主さんが風邪やインフルエンザといった感染症にかかった場合は、フェレットに感染させないよう、十分に配慮する必要があります。

◆散歩に行ったときに体に虫がつくことも

フェレットを公園などにお散歩に連れて行くと、芝生や植え込みなどに入り込みたがるでしょう。しかし、フェレットが喜ぶこのような場所には、間違いなく、ノミ・マダニ、蚊など、病気を媒介する虫などがいます。そのため、フェレットを頻繁にお散歩に連れていくという場合は、ノミ・マダニ、蚊などの予防は必須と考えてください。
また、他のペットへのエチケットとして、そして、大切なフェレットのためにも、お散歩は、ワクチン接種を終えてから連れて行くようにしましょう。
なお、お散歩から帰宅したら、体に何かついていないか、しっかりと確認してあげることも忘れないでください。

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まとめ

今回は、フェレットにワクチンの接種や予防薬を投与する必要があるかについて、ご紹介してきました。
日本では、フェレットに対し、犬ジステンパーとフィラリア症への予防が推奨されています。
フェレットが感染しやすい病気には、犬と共通するものが多く、犬とフェレットを同居させているご家庭、公園などに散歩に連れていく習慣のある子、感染が心配な場合は、ワクチン接種、予防薬の投与を積極的に検討しましょう。
しかし、フェレットのようなエキゾチックアニマルを診てくれる病院は限られており、フェレットをお迎えしたら、まずは、かかりつけの動物病院を見つける必要があります。
病院が見つかったら、ワクチン接種や予防薬について、相談にいくとよいでしょう。
フェレットのような小さな動物は、一度の病気が命にかかわることもあります。ワクチンや予防薬のメリット、デメリットをしっかりと確認し、納得したうえで、適切に予防してあげてください。



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