1.レッドビーシュリンプとは?
【掲載:2022.06.15 更新:2024.10.14】
レッドビーシュリンプとは?

レッドビーシュリンプとは、元々白黒のビーシュリンプが、突然変異により赤白の美しい模様になった品種を、改良して定着させた小型の淡水エビです。
野生種はいないとされ、主に香港や東南アジア各国で観賞用に繁殖されたものが流通しています。
その名前の通り、美しい赤白に塗る縞模様が特徴で、鮮やかな色味から愛好家も多い品種です。
また、食べ残しなどを食べてくれる掃除屋さんとしても人気で、ネオンテトラなどの小型の熱帯魚とも相性の良いエビになります。
水草とも相性が良いエビなので、水草レイアウトにレッドビーシュリンプだけでも、見栄えのする水槽を作ることができます。
◆性格・特徴
レッドビーシュリンプの最大の特徴は、やはりその美しい赤と白のコントラストの体色です。
模様の入り方には個体差がありますが、基本的には赤白の横縞模様が入っており、
小さい体ですが水槽にいると目立ちアクセントになります。
食性は雑食性です。
◆寿命・病気
寿命は2年前後です。
レッドビーシュリンプは水温・水質が安定していれば問題ありませんが、水質悪化や水温が上昇すると衰弱して死んでしまうことがあります。
体が小さい分水質の変化にも敏感であり、少しでも水に問題があると、ダメージを受けてしまう品種です。
金魚や熱帯魚のように、白点病などのハッキリとした病名が分かることが少ないので、基本的な治療法として水換えがあります。
ただし、水質の変化に敏感な種類なので、水の換え過ぎはかえって状態悪化を招きます。
少ない量を小まめに換えるようにしましょう。
また、市販されている薬浴剤は甲殻類には使えない場合がほとんどですので、注意しましょう。
レッドビーシュリンプの死因として、多いのが餌の与え過ぎによる水質の悪化です。
レッドビーシュリンプは体が小さいため、数分で食べ切れる量を与えるようにしましょう。
水質を維持するためにも、食べ残しはすぐに片付けるようにします。
また、脱皮不全もレッドビーシュリンプの死因の一つになります。
脱皮不全を起こさないために、ミネラル剤の添加をしてあげるとなおいいでしょう。
レッドビーシュリンプの飼育方法

レッドビーシュリンプの基本的な飼育方法についてご紹介します。
レッドビーシュリンプをお迎えしようか、迷っている方は参考にしてください。
◆水槽
レッドビーシュリンプのみの飼育でしたら、小型の水槽でも問題ありません。
レッドビーシュリンプは温度管理が必要な品種になりますので、ヒーターやろ過フィルターをつけることが必要です。
そのため、ろ過フィルターやヒーターをいれても余裕のある水槽のサイズを選びましょう。
理想的なのは、プラスチックの水槽よりも頑丈な30センチのガラス水槽です。
また、水槽で他の魚と混泳する場合には、入れる魚の数に合わせて水槽のサイズを大きくしましょう。
レッドビーシュリンプは、水槽から飛び跳ね、外に出てしまう事があります。
必ず水槽には蓋をつけるようにしましょう。
◆最適な水温
レッドビーシュリンプの適温は20℃〜26℃前後です。
特に夏場や冬場などは急激な、温度変化に注意してください。
暑すぎても寒すぎてもレッドビーシュリンプの体調不良の原因になります。
夏場はファンやクーラー、冬場はヒーターを使い一定の温度を維持しましょう。
◆餌
食性は雑食性で、主にウィロースモスの新芽、茹でたほうれん草など幅広く食べます。
ほうれん草を与える場合は、農薬が使われていないか必ずチェックしましょう。
エビ用の人工飼料でも問題ありませんが、与える時は徐々に量を増やして慣れさせるようにしましょう。
餌の食べ残しは水質の悪化にもつながるため、その都度取り除くようにします。
レッドビーシュリンプは、食欲旺盛で給餌しやすいですが、エサを与えすぎると水質の悪化や消化不良により死んでしまう可能性もあるため、餌の量には注意が必要です。
餌は少ないかな?くらいの量でちょうど良いでしょう。
◆ろ過フィルター
ろ過フィルターは、底面フィルターや上部フィルターなど吸水口の小さい、消音のタイプのものを選びます。
レッドビーシュリンプは、水流に弱いため、流れができにくい静かなものを選びます。
レッドビーシュリンプは小さいため、ろ過装置の吸水口に吸い込まれる可能性があります。ろ過装置の吸水口にはスポンジなどのカバーを使用するようにします。
◆ライト
ライトがあるとレッドビーシュリンプの美しい赤色が映えるため、強めの光のライトの導入がおすすめです。
ライトはアクアリウムにおいて、太陽の役割を果たすため水草の成長やレッドビーシュリンプの成長にも欠かせません。
水草との相性が良い、レッドビーシュリンプは、水草の発育に体調が左右されやすいという側面があります。
ライトは飼育キットを購入すると付属で付いてくることもありますが、大抵は光量が弱いものが多いため、光量の強いライトを購入して付けるのがおすすめです。
◆水草
レッドビーシュリンプの飼育に水草は欠かすことのできない存在です。
ウィロースモスやアナカリスなど葉が細かいタイプのものを選ぶと良いでしょう。
水草はレッドビーシュリンプのご飯の役割も果たしていますので、定期的に新鮮な水草を入れ換えてお手入れするようにしましょう。
水草の中には、外国産で農薬が使用されているものもあるので、国産無農薬のものを選びましょう。農薬はシュリンプのような甲殻類にダメージを与えてしまいます。
◆床砂
床砂はレッドビーシュリンプが傷つかないように粒が細かいものを選ぶようにします。
細かい粒のものやカラー砂を選ぶと水槽内で鮮やかになり、きれいなレイアウトになりますよ。
砂利などよりも水質を弱酸性にする効果があるソイルの使用がおすすめです。
ソイルは水草の育成にも向いた床砂になります。
レッドビーシュリンプの値段
レッドビーシュリンプは赤と白の色合いと小型な点が人気で、ヤマトヌマエビと比べると高額です。
一般的なレッドビーシュリンプで500円〜1000円で購入可能です。
複数まとめて数千円で販売されていることもあります。
レッドビーシュリンプには色の範囲や模様の形で様々な品種があります。
品種により値段も変わっていきます。
購入時に大切なことは、信頼のある購入元で丈夫なレッドビーシュリンプを入手することです。
レッドビーシュリンプは混泳できる?
レッドビーシュリンプは大人しく、群れることを好む傾向があるため、同種同士で複数混泳するのが良いでしょう。
また、タンクメイトとして小型の熱帯魚との混泳も可能です。
プラティーやネオンテトラ、カージナルテトラ、モーリー、グッピーなどと相性が良いです。
エンゼルフィッシュなどの身体が大きくなる品種との混泳は、レッドビーシュリンプが捕食されてしまう危険もあるため、避けましょう。
また、大型肉食魚などの縄張り意識が強く気の強い魚との混泳には不向きです。
レッドビーシュリンプを飼うときの注意点
レッドビーシュリンプは流通数も多く、ペットショップだけでなく、大きめのホームセンターでも購入可能なので初心者にも始めやすい甲殻類ですが、水質の変化に敏感な品種です。
導入前には必ず水合わせをして、水温や水質に慣れさせてから水槽に離すようにしましょう。
水合わせは、買ってきた袋の状態で水槽に浮かべて水温を同じにします。
その後、袋の中の水を少し捨てて、水槽の水を3分の1足します。15分〜30分前後置いたから、同じように繰り返して徐々に水槽の水の比率を増やしていきます。
丁寧に水合わせを行うことにより、レッドビーシュリンプに負担を軽減して導入することができるためおすすめです。
レッドビーシュリンプがびっくりしないように初日〜1週間は必要最低限のお世話だけして、状態を観察するようにします。
まとめ
レッドビーシュリンプの飼育についてご紹介しました。
鮮やかな赤い色合いが美しいレッドビーシュリンプは水槽でも目を惹く存在になります。
小型のため省スペースでも飼育可能な点から、賃貸物件などでも飼育可能です。
アクアリウムで何か別の種類を飼育してみたい方やタンクメイトを探している方は、一度レッドビーシュリンプのお迎えを検討してみてはいかがでしょうか?
本記事がレッドビーシュリンプに興味のある方の参考になれば幸いです。
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