1.レッドビーシュリンプとは?
1-1.性格・特徴
1-2.寿命・病気
2.レッドビーシュリンプの飼育方法
2-1.水槽
2-2.最適な水温
2-3.餌
2-4.ろ過フィルター
2-5.ライト
2-6.水草
2-7.ソイル
レッドビーシュリンプとは?

レッドビーシュリンプとは、元々白黒のビーシュリンプが、突然変異により赤白の美しい模様になった品種を、改良して定着させた小型の淡水エビです。
野生種はいないとされ、主に香港など東南アジア各国で、観賞用に繁殖、流通しています。
その名前の通り、美しい赤白に塗る縞模様が特徴であり、鮮やかな色味から愛好家も多い品種です。
また、餌カスなどを食べてくれる掃除屋さんとしても人気で、ネオンテトラなどの小型の熱帯魚とも相性の良いエビになります。
レッドビーシュリンプのみで水槽を作ることも人気であり、水草とも相性が良いので、見栄えのする水槽を作ることができます。
◆性格・特徴
レッドビーシュリンプの最大の特徴は、やはりその美しい赤と白のコントラストの体色です。
模様の入り方には個体差がありますが、基本的には赤白の横縞模様が入っており、小さいなりに水槽にいると目立ちアクセントになります。
食性は雑食性であり、主にウィロースモスや赤虫、茹でたほうれん草など幅広く食べます。
エビ用の人工飼料でも問題ありませんが、与える時は徐々に量を増やして慣れさせるようにしましょう。
レッドビーシュリンプは、食欲もあり給餌しやすいという面がありますが、与えすぎると水質の悪化や消化不良により死んでしまう可能性もあるため、餌の量には注意が必要です。
◆寿命・病気
寿命は2年前後であり、定期的な個体数の調節や増やす必要があります。
また、レッドビーシュリンプは水質が安定していれば、定住しやすく丈夫ですが、水質が悪化すると衰弱して死んでしまうことがあります。
体が小さい分水質の変化にも敏感であり、少しでも水に問題があると、ダメージを受けやすい品種です。
金魚や熱帯魚のように、白点病などのハッキリとした病名がわかることが少ないので、基本的な治療法として水換えがあります。
また、市販されている薬浴剤は甲殻類には使えない場合がほとんどですので、注意しましょう。
レッドビーシュリンプの死因として、多いのが餌の与え過ぎによる消化不良です。
レッドビーシュリンプは体が小さいため、数分で食べ切れる量を与えるようにしましょう。
餌の与えすぎは、水質の悪化にもつながります。
水質を維持するためにも、食べ残しはすぐに片付けるようにします。
また、脱皮不全もレッドビーシュリンプの死因の一つになります。
脱皮がうまくできていない時には、水温を1.2℃上げて様子を見ましょう。
レッドビーシュリンプの飼育方法

レッドビーシュリンプの基本的な飼育方法について紹介します。
レッドビーシュリンプをお迎えしようか、迷っている方は参考にしてください。
◆水槽
レッドビーシュリンプのみの飼育でしたら、小型の水槽でも問題ありません。
レッドビーシュリンプは温度管理が必要な品種になりますので、ヒーターやろ過フィルターをつけることが必要です。
そのため、ろ過フィルターやヒーターをいれても余裕のある水槽のサイズを選びましょう。
理想的なのは、プラスチックの水槽よりも頑丈な30センチのガラス水槽です。
また、アクアリウムで他の魚と混泳する場合には、入れる魚の数に合わせて水槽のサイズを大きくしましょう。
レッドビーシュリンプは、飛び上がり外に落下してしまう事故も心配ですので、必ず水槽は蓋をつけるようにしましょう。
◆最適な水温
レッドビーシュリンプの適温は20℃〜26℃前後です。
特に夏場や冬場などは急激な、温度変化に注意してください。
暑すぎても寒すぎてもレッドビーシュリンプの体調不良の原因になります。
ヒーターは火傷しないようにカバー付きのものを使うようにしましょう。
レッドビーシュリンプは小さいため、ろ過装置の吸水口に吸い込まれる可能性もあるため、ヒーター、ろ過装置はカバー付きのものを使用して水温を一定に保つようにします。
◆餌
餌は海老用の人工飼料や赤虫を与えましょう。
1日1回〜2回食べ切れる量の餌を与えるようにしましょう。
餌の食べ残しは水質の悪化にもつながるため、その都度取り除くようにします。
レッドビーシュリンプは身体が小さいため、餌の与えすぎは体調不良の直接的な原因になります。
餌は少ないかな?ぐらいの量でちょうど良いでしょう。
人工飼料を主食として与える場合には、餌と認識できなくて、食べない可能性もあるため食べるまで赤虫などと合わせて与えるようにして、徐々に慣らしていきましょう。
◆ろ過フィルター
ろ過フィルターは、底面フィルターや上部フィルターなど吸水口の小さい、消音のタイプのものを選びます。
レッドビーシュリンプは、水流に弱いため、流れができにくい静かなものを選びます。
吸水口、排水口には必ずネットなどレッドビーシュリンプが吸い込まれない工夫をしましょう。
◆ライト
ライトがあるとレッドビーシュリンプの美しい赤色が映えるため、強めの光のライトの導入がおすすめです。
ライトはアクアリウムにおいて、太陽の役割を果たすため水草の成長やレッドビーシュリンプの成長にも欠かせません。
水草との相性が良い、レッドビーシュリンプは水草の発育に体調が左右されやすいという側面があります。
ライトは飼育キットを購入すると付属で付いてくることもありますが、大抵は光量が低いため光が強目のライトを購入して付けるのがおすすめです。
◆水草
レッドビーシュリンプの飼育に水草は欠かすことのできない存在です。
ウィロースモスやアナカリスなど葉が細かいタイプのものを選ぶと良いでしょう。
水草はレッドビーシュリンプのご飯の役割も果たしていますので、定期的に新鮮な水草を入れ換えてお手入れするようにしましょう。
◆ソイル
砂底はレッドビーシュリンプが傷つかないように粒が細かいものを選ぶようにします。
細かい粒のものやカラー砂を選ぶと水槽内で鮮やかになり、きれいなレイアウトになりますよ。
レッドビーシュリンプの値段
レッドビーシュリンプは赤い色合いと小型な点が人気であり、同じペットとして人気なヤマトヌマエビと比べると高額です。
500円〜1000円で購入可能であり、複数まとめて数千円で販売されているスタイルもあります。
購入時に大切なことは、信頼のある購入元で丈夫なレッドビーシュリンプを入手することです。
レッドビーシュリンプは混泳できる?
レッドビーシュリンプは大人しく、群れることを好む傾向があるため、同種同士で複数混泳するのが良いでしょう。
また、タンクメイトとして小型の熱帯魚との混泳も可能です。
プラティーやネオンテトラ、カージナルテトラ、モーリー、グッピーなどと相性が良いです。
エンゼルフィッシュなどの身体が大きくなる品種との混泳は、レッドビーシュリンプが捕食されてしまう危険もあるため、避けましょう。
また、肉食魚やアーリーなど縄張り意識が強く気の強い魚との混泳には不向きです。
レッドビーシュリンプを飼うときの注意点
レッドビーシュリンプは流通数も多く、ペットショップだけでなく、大きめのホームセンターでも購入可能なので初心者にも始めやすい甲殻類ですが、水質の変化に敏感な品種です。
導入前には必ず水合わせをして、水温や水質に慣れさせてから水槽に離すようにしましょう。
水合わせは、買ってきた袋の状態で水槽に浮かべて水温を同じにします。
その後、袋の中の水を少し捨てて、水槽の水を3分の1足します。15分〜30分前後置いたから、同じように繰り返して徐々に水槽の水の比率を増やしていきます。
丁寧に水合わせを行うことにより、レッドビーシュリンプに負担を軽減して導入することができるため、おすすめです。
レッドビーシュリンプがびっくりしないように初日〜1週間は必要最低限のお世話だけして、状態を観察するようにします。
まとめ
レッドビーシュリンプの飼育について紹介しました。
鮮やかな赤い色合いが美しいレッドビーシュリンプは水槽でも目を惹く存在になります。
小型のため省スペースでも飼育可能な点から、賃貸などでも飼育可能です。
アクアリウムで熱帯魚を飼育することに飽きている方やタンクメイトを探している方は、一度レッドビーシュリンプのお迎えを検討してみては、いかがでしょうか?
本記事がレッドビーシュリンプに興味のある方の参考になれば、幸いです。
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