1.インコは愛情表現をする動物?
1-1.感情表現豊かで様々な仕草で愛情表現をするペット!
1-2.特に愛情深いインコ・オウムの種類
2.インコが懐いている人に見せる行動
2-1.ケージの中で好きな人を追いかける
2-2.リラックスした姿を見せる
2-3.はむはむ甘噛みする
2-4.すり寄ってくる
2-5.なでてほしいとアピールする
2-6.さかさまにぶら下がる
2-7.楽しそうに鳴いたり歌ったりする
3.インコが懐きやすいのはどんな人?
3-1.安心させてくれる人
3-2.驚かせるなど、嫌がることをしない人
3-3.明るい声で話しかけてくれる人
3-4.おいしいものや楽しいおもちゃをくれる
3-5.一緒に楽しく遊んでくれるなどスキンシップをしてくれる人
3-6.ほどよい距離感を保ってくれる人
4.インコには反抗期がある!距離が生まれてもあきらめないで
4-1.インコの反抗期はいつくる?どんなもの?
4-2.反抗期は必ず終わる!
4-3.あきらめず愛情をもってお世話して
インコは愛情表現をする動物?
色鮮やかな美しい見た目から眺めているだけでも癒されますが、好きな人には愛情表現をし、スキンシップがとれるのもインコの魅力のひとつなんです。
インコをお迎えしたばかりの頃は様子を見なければならない事が多くても、一緒に暮しているうちに仕草や行動から気持ちが分かるようになります。インコの愛情表現は性格によっても個体差があるため、インコに合わせたコミュニケーションがとれると一気に距離も縮まるでしょう。
◆感情表現豊かで様々な仕草で愛情表現をするペット!
インコは好奇心が強く、感情表現が豊かな動物です。周囲の様々なものに興味を持ちますので、時間をかけて優しくコミュニケーションをとれば、やがて懐いた人には愛情を示してくれるようになります。
インコの懐いている証拠に見られる仕草や行動を知れば、インコとのスキンシップがスムーズになります。
◆特に愛情深いインコ・オウムの種類
性格もそれぞれ違いがあり、飼育方法は異なりますが、飼い主さんに対して特に愛情表現をしてくれるインコやオウムには以下のような鳥類がいます。
- セキセイインコ
- コザクラインコ
- ボタンインコ
- オカメインコ
- ヨウム
- モモイロインコ
インコの種類はたくさんありますが、小型インコの中でも代表的な「セキセイインコ」はカラフルな見た目と比較的飼育しやすいため、初心者にも人気の品種です。「コザクラインコ」は好きになった特定の人だけに愛情を注ぐ特徴をもつインコで、ラブバードと言われるほどです。
一方で、インコもオウムも体が大きいサイズになるにつれて平均寿命も長くなり、飼育の難易度も上がります。
「ヨウム」はセキセイインコと同じインコ科の仲間で、寿命40年以上の大型インコです。5歳児程度の知能があるとされ、こちらの愛情を理解しているような反応を見せることもあるようで、生涯のパートナーとして非常に人気のある種類です。
「オカメインコ」や「モモイロインコ」のようにインコと名前がついていますが、頭に冠羽と呼ばれるとさかのようなものがあり、オウムの仲間です。どちらも飼い主さんにべったりな傾向がある鳥類です。
基本的にはどのインコ(オウム)も好奇心が強く飼い主さんへの愛情も深いですが、品種や個体によって性格は異なります。ペットショップからお迎えできるポピュラーなインコであれば飼い主さんとの相性を相談できますし、情報が得やすいので飼育もしやすいですよ。
インコが懐いている人に見せる行動
インコが懐いている証拠は様々な仕草や行動から見られます。懐き度はインコによって個体差がありますが、時間をかけ根気強くお世話をしてくれる人には飼い主が大好きなベタ慣れインコになるかもしれません。インコが好きな人に見せる愛情表現や行動はどのようなものがあるのか見ていきましょう。
◆ケージの中で好きな人を追いかける
インコがケージの中にいても、特定の人の観察や追いかける行動が見られるのも懐いている証拠です。仲間である飼い主さんの行動にいつも注目していて体の向きを変えながら部屋の中にいる飼い主さんを見つけて追うような仕草をします。
この意味としては相手を観察しながらコミュニケーションをとろうとしている時や仲間だと認識している飼い主さんが離れることによって心配しているのかもしれません。
また、インコが喜びを表現する動作に尾羽を上下に振るという動きをすることがあります。排泄時にも似たような動作はありますが、それ以外で飼い主さんが近くに来た時にこのような姿が見られたらインコが懐いている証拠といえそうです。まるで犬のようにしっぽを振る仕草は、インコの喜んでいる様子が分かりやすく、とても可愛い一面ですよね。
◆リラックスした姿を見せる
日中のインコは常に活発に動いているわけではなく、たまにお昼寝をすることもあります。片目を閉じて眠そうな表情をしたり寝言のように小さくつぶやいたりもします。インコが安心し、リラックスモードになると「もうそろそろ休もうかな」というような、クチバシを「ジョリジョリ」させる仕草が夕方に見られることも。インコのお休みサインとしてあまり構わないようにしてあげましょう。
◆はむはむ甘噛みする
インコは懐いている証拠に好きな人には甘噛みをし、好きな気持ちをアピールするためにクチバシを使って愛情表現をします。インコ同士では羽の毛づくろいをしますので、仲間意識から甘噛みをするのでしょう。放鳥していると飼い主の頭に乗って髪の毛を「カミカミ」毛づくろいする仕草が見られるのも珍しい事ではありません。
◆すり寄ってくる
放鳥している時に飼い主さんの肩に乗って体をすり寄せてきたり、顔をくっつけたりするのも懐いている証拠です。この行動は信頼している人に対して仲良くなりたい人に見せる最大限の愛情表現ですのでたくさん甘えさせてあげましょう。
◆なでてほしいとアピールする
インコが懐いている証拠として心を許した人には甘えん坊な一面があります。
警戒心が強いとインコは触られるのを嫌がり逃げようとしますが、懐いている飼い主さんには自分から「なでてほしい」と積極的にアピールをしてきてくれます。
具体的には飼い主さんの肩や手に自分の頭をこすりつけるようなしぐさをしますが、この時のインコは「頭をかいてほしい」とスキンシップをとろうとしてくれていますので、指で優しくカキカキしてあげると癒される表情で気持ち良さそうにしてくれますよ。
飼い主さんの肩に静かに乗るだけの控え目なインコもいますが、近くまで寄ってきてくれること自体が好きな人に懐いている証拠です。
◆さかさまにぶら下がる
何気なくインコを見ると、器用にさかさまになってぶら下がっているのを見たことはないでしょうか?
この状態は周りからの攻撃を受けやすい無防備な体勢のため、自分がいる環境に敵がいないということを理解していなければ見せない習性でもあります。同時にインコが幸せな気持ちでいるときの行動の一つなので、目の前にいる飼い主さんに対して懐いている証拠とも言えます。
◆楽しそうに鳴いたり歌ったりする
インコといえば覚えた言葉でおしゃべりしたり、元気に歌うイメージがありますよね。全てのインコが言葉を覚えて歌えるわけではありませんが、懐いている証拠として好きな人の前ではよく鳴くインコは多く、どちらかというとメスに求愛するオスの方がおしゃべりです。
鳴き声の大きさには個体差があり、たとえ静かに鳴いていたとしてもインコの個性なので、愛情に違いはありません。インコがご機嫌なときは仲を深めるチャンスなので、コミュニケーションをとってあげるといいですね。
インコが懐きやすいのはどんな人?
インコが懐きやすいのはどんな特徴を持った人なのでしょうか?ポイントを抑えて実践するとインコにも飼い主さんの愛情が伝わりやすく信頼関係を築きやすくなります。
ペットとしてインコを飼育しようとしても、鳥類には上下関係がないため犬のような主従の関係を作るより、立場的にはインコの気持ちを尊重してあげるような「仲間」として向き合う方が仲良くなりやすいでしょう。
また、基本的なお世話をきちんとしてくれる人を認識して懐きますので、エサや新鮮な水など毎日の食事、ケージ内の定期的な清掃が大切になります。
インコに合わせたコミュニケーションをとろうとしていたり、日頃からインコが喜んでくれそうなことを考えて行動する人が懐かれやすく、好きな人の特徴です。
◆安心させてくれる人
優しく声掛けをしながら毎日お世話をすればインコにとって害がない人だと認識し、飼い主さんの存在や声に安心感を覚えます。
感情表現が豊かなインコは、近くにいる人の心情にも敏感に感じとる動物で、飼い主さんの苛立ちや哀しみなどの感情によって不安になったり心配したりします。接する時は優しい気持ちで触れ合うとインコも落ち着きやすいですよ。
◆驚かせるなど、嫌がることをしない人
飼い主さんがインコに対してちょっとだけ意地悪をしようとするものなら、今まで築き上げた信頼関係が一気に崩れて嫌いになってしまう可能性もあるでしょう。
インコが驚いた表情は瞳孔が収縮し、羽毛を体にピタッと密着させて細めるので感情が伝わってきますよね。
インコはもともと臆病なところがあるため、びっくりしてしまうような出来事に興奮したり突然の緊張する場面に出くわすとストレスを感じて警戒心を強めてしまうのです。せっかく築いた信頼関係を壊すことがないように面白半分で驚かせたりするのは絶対にやめましょう。
◆明るい声で話しかけてくれる人
インコは自分の名前を呼んでくれたり、よく話しかけてくれるようなスキンシップをとろうとしてくれる人が大好きです。朝の「おはよう」の挨拶や自宅に帰ってきたときの「ただいま」など、声をかけてあげると懐きやすくなりますし、懐いている証拠にインコがケージにいても近づいてくれることもあるでしょう。どちらかというと声が低い人よりも声のトーンが高く明るい声で話しかけてくれる人を好みやすい傾向にあります。
◆おいしいものや楽しいおもちゃをくれる人
インコが好きなおやつやお気に入りのおもちゃを知り、適度に与えてくれる人は好感を持たれやすくなります。
人と遊ぶのが好きなインコは、興味を惹かれるものが傍にあると、首をかしげて見つめたり好奇心から身を乗り出すように体を伸ばして眺めたりします。日頃からインコが何に対して興味を示すのかを観察し、おもちゃを複数試してみるのも良いかもしれませんね。
◆一緒に楽しく遊んでくれるなどスキンシップをしてくれる人
飼育されているインコはほとんどの時間をケージの中で過ごしているため、運動不足やストレスを与えないように屋内で飛べる環境を整えてあげましょう。
決まった時間に放鳥したり一緒に遊んであげたりすることは、インコのストレス発散だけでなく健康維持をするための必要な時間です。
インコの生活リズムが狂ってしまうと体調不良を起こす原因にもなるため、脱走対策や屋内で安全に飛べることを十分に確認したうえで最低でも一日に一回はケージから出してあげましょう。
◆ほどよい距離感を保ってくれる人
インコに懐いてもらうには、距離感を意識しながら行動する必要があります。また、どんなに好奇心旺盛で遊ぶのが好きなインコでもマイペースに過ごしたいときもありますし、遊ぶ気分ではないこともあるでしょう。
飼い主さんがお世話以外でむやみにケージの中に手を入れてスキンシップをろうとするのは控えた方が良さそうです。
インコは懐いている証拠に飼い主さんに構ってもらいたければ自分から近寄っていくので、基本的には好きなようにさせてあげるのが仲良くなれるコツになります。
インコには反抗期がある!距離が生まれてもあきらめないで
インコにも人と同じように成長発達段階の反抗期が存在します。今まで飼い主さんに仕草や行動で愛情表現をしていたインコが突然、攻撃的な態度をとるので寂しい思いをしてしまうかもしれません。
反抗期を迎えたら、刺激はせずにインコから少し離れた場所からそっと見守ってあげることが大切です。
◆インコの反抗期はいつくる?どんなもの?
反抗期を迎える時期はインコの種類や個体によってそれぞれですが、セキセイインコの場合は生後半年ほどの間に反抗期になることが多いです。
飼い主さんがいつも通りにインコに接していたとしても、警戒鳴きをして威嚇したり、噛みついてしまう場合があります。
飼い主さんでも本気で噛みついてしまう事があり危険ですので、インコが攻撃的になっている時はむやみに近寄らずそっと様子を見守りましょう。
◆反抗期は必ず終わる!
インコの問題行動や、コミュニケーションがとれない状況が続けば切ない気持ちになってしまうものです。
しかしインコの反抗期は一時的なものなので、数カ月ほどで自然と元に戻ります。インコの反抗期が訪れても焦らず、ほどよい距離を保ちながら毎日のお世話をきちんと行っていれば、以前のように懐いている証拠として仕草や行動で愛情を示してくれるでしょう。
◆あきらめず愛情をもってお世話して
インコの反抗期で注意したいのは飼い主さんとの関係性の維持です。飼い主さんがインコを避けてばかりいると信頼も薄れてしまいますので、いつも通りに声をかけながら適度なスキンシップを意識することが大切です。
反抗期以外にも病気などの予想外の出来事が起こる可能性はあります。生き物を飼育することは簡単ではありませんが、インコの習性や気持ちを理解し、生活を共にすると充実した日々になるでしょう。寿命までたっぷりと愛情を注いであげたいですね。
まとめ
愛情表現のレパートリーが多いインコは愛嬌があってとても可愛らしい存在です。自宅にお迎えしたばかりのの頃はインコも慣れない環境に緊張しているため、少しずつ距離を縮めていきましょう。
信頼関係を築けるとあなたに懐いている証拠として様々な仕草が見られ、インコがどのような気持ちでいるのかが分かるようになってきます。
昼に活発的で夜にゆっくり休むインコ等の鳥類は人間と生活のパターンが似ているためコミュニケーションがとりやすいのも魅力のひとつです。インコの習性や性格を理解し、気持ちに寄り添いながらインコとの良い関係を築いていきたいですね。
– おすすめ記事 –
・かわいい鳥を飼いたい!人気の種類は?特徴や性格は? |
・セキセイインコのヒナを育てたい!重要な心構えと飼育方法、必要なグッズ |
・ナナクサインコって?特徴や性格は?飼い方から値段まで徹底解説 |
・サルをペットにしてみたい方必見!家で飼えるサル4選 |