1.うさぎにバナナを与えても大丈夫!
1-1.少量なら与えても問題はない
1-2.喜ぶ子が多い
1-3.食欲のない子、歯が悪い子、投薬中の子には役立つ食材
2.バナナはたくさん与えてよい食べ物ではない
2-1.糖質がとても多く肥満になりやすい果物
2-2.牧草やペレットを食べなくなる可能性がある
2-3.虫歯や胃腸の問題につながることもある
2-4.体重1kgに対して10g程度に留める
3.牧草、ペレットを中心におやつは少量のルールを守る!
3-1.うさぎさんの健康は適切な食事から
3-2.バナナは時々ご褒美に与える
4.うさぎ用のバナナ味おやつを与えよう
4-1.サニーメイド 青バナナ 25g
4-2.フルーツ王国 栄養満点バナナ 75g
4-3.かじってフルーツグラノーラ 2本入り
うさぎにバナナを与えても大丈夫!
人間が食べても甘くておいしいバナナ。もちろん、うさぎも喜んで食べてくれる果物のひとつです。
「果物だから大丈夫かな?」「もしかしたら、食べさせてはいけないかな?」と、うさぎにバナナを与えてよいかどうかと悩まれている飼い主さんも多いと思います。
ちなみに、うさぎにバナナを与えても問題ありません。
ここでは、うさぎにバナナを与えるメリットについて、ご紹介します。
◆少量なら与えても問題はない
バナナは、とても糖質の多い果物です。その分、甘くておいしいので、うさぎに与えると、与えた分だけ食べてしまう恐れがあります。
食べ過ぎてお腹を壊してしまったり、うさぎが好きだからと与え続けて肥満になってしまったりすることのないよう、バナナは飼い主さんがしっかりと管理して与える必要があります。
うさぎにバナナを与えるときは、特別なおやつとして、1~2週間に一度くらいの頻度に抑え、ごく少量を与えるようにしましょう。
◆喜ぶ子が多い
一般的に、うさぎもバナナのような甘いものが大好きです。おいしいものを食べることは、うさぎも嬉しいですし、とても喜びます。
しかし、うさぎが喜ぶからといって、バナナを欲しがるだけ与えることは絶対に避けてください。
たとえば、うさぎが何かを頑張った時に与えてあげるなど、バナナは特別なご褒美として与えるようにしましょう。
◆食欲のない子、歯が悪い子、投薬中の子には役立つ食材
バナナはとても嗜好性が高いので、たとえば、うさぎが体調を崩してしまい食欲がないようなときでも、バナナだったら食べてくれる、といったことがあります。
また、歯が悪いうさぎでも、柔らかい食感のバナナは、とても食べやすい食材のひとつです。
さらに、なかなか薬を飲んでくれないうさぎでも、柔らかくペースト状にしたバナナで薬を包むことで、薬を飲ませやすくすることができます。
このように、食べることが難しいときなどに、バナナはとても役に立つ食材です。
バナナはたくさん与えてよい食べ物ではない
うさぎが大好きなバナナ。しかし、本来うさぎは、牧草を主食とする生き物です。
バナナには多くの糖質が含まれていますが、糖質は本来、うさぎにとって必要な栄養素ではありません。
では、もしもバナナをたくさん与えてしまったら、どのような問題が起こるのでしょうか。
ここでは、バナナをたくさん与えることのデメリットと与える目安について、ご紹介します。
◆糖質がとても多く肥満になりやすい果物
バナナに含まれる糖質の量は、100gあたり約20gといわれています。
体の小さなうさぎにとっては、少量のバナナであっても、必要以上の糖質を摂取することになります。当然、多くの糖質を摂取すれば、肥満の原因にもなります。
うさぎにとっても、肥満は健康を脅かす要因のひとつです。
そのため、バナナを与える量は、飼い主さんがしっかりと管理する必要があるのです。
◆牧草やペレットを食べなくなる可能性がある
うさぎの主食は、牧草や牧草を中心に栄養バランスが考えられたうさぎ用のペレットです。
しかし、うさぎが甘くておいしいバナナの味を覚えてしまうと、バナナばかり食べたがり、最悪の場合、牧草やペレットを食べなくなる可能性があります。
うさぎにとって必須の栄養素を含む牧草を食べなくなるということは、うさぎの健康を維持することが難しくなる恐れもあります。
そのため、「ごくごくたまに食べられる特別なおやつ」にとどめておく必要があるのです。
◆虫歯や胃腸の問題につながることもある
本来、牧草を主食とするうさぎには、虫歯はほとんどありません。
しかし、糖質の多いバナナなどを与えることで、虫歯ができることがあります。
さらに、虫歯が進行すると、うさぎにとってとても大切な歯を抜かなくてはいけなくなってしまうこともあります。
また、炭水化物が多く、繊維質の少ないバナナを与えすぎることで、腸内細菌のバランスが悪くなり、腸毒素血症という病気を発症してしまう可能性もあります。
腸毒素血症は、重度の下痢やショック症状を引き起こす病気で、最悪の場合、命にかかわる病気でもあります。
このように、バナナを与えすぎるということは、うさぎの健康を脅かす可能性があるということを飼い主さんもしっかりと認識しておく必要があります。
◆体重1kgに対して10g程度に留める
バナナに限らず、うさぎに与える果物の量は、うさぎの体重1㎏に対し、10gくらいまでを目安にするようにしてください。
ただし、これは1品目に対する量ではありません。
体重2kgのうさぎに、バナナ20g、りんご20g・・・と与えてしまうことは、絶対にやめましょう。
あくまでも与えるバナナの量は、うさぎに与える食事やその他おやつなどの量も含めた全体的な量のなかで判断する必要があります。
うさぎにとっては、とにかく主食である牧草やペレットをしっかりと食べることが大切。
バナナは、あくまでも嗜好品なのです。
牧草、ペレットを中心におやつは少量のルールを守る!
うさぎにとっての主食は、牧草や牧草を中心に栄養バランスが考えられたうさぎ用のペレットです。
しかし、うさぎにとっても、うさぎの喜ぶ顔がみたい飼い主さんにとっても、ご褒美のおやつは、できればなくしたくないコミュニケーションツールでもあります。
ここでは、うさぎの健康にとってどのような食生活を心がけることが重要なのか、改めておさらいしてみます。
◆うさぎさんの健康は適切な食事から
草食動物であるうさぎの主食は、主に牧草です。
牧草を食べるうさぎは、肥満になることも、虫歯ができることもほとんどありません。
また、たくさんの繊維質を取り、ベストな腸内環境を維持することで、腸毒素血症のような病気を発症することもありません。
このように、本来のうさぎの性質に合った食事を摂ることで、うさぎの健康が保たれるようになっています。
大切なうさぎに健康で長生きしてもらうためには、牧草とペレットを中心とした適切な食事を摂ることがとても大切なのです。
◆バナナは時々ご褒美に与える
うさぎにとって、バナナは特別な食べ物です。
バナナを与えるのは、例えば、お誕生日のときやお留守番を頑張ったときなど、何か特別なことがあったときのとっておきのご褒美、として与えてあげるくらいの頻度がよいのではないでしょうか。
うさぎにバナナを与えるのは、時々。多くても、1~2週間に一度くらいの頻度に抑えることをおすすめします。
うさぎ用のバナナ味おやつを与えよう
バナナを含めた果物に含まれる糖質や脂質などの量を正確に測ることはできません。
そこでおすすめなのが、うさぎ用に作られているバナナなどの味の付いたおやつです。
市販されているおやつには、使用されている原材料や栄養素の量が記載されていたり、与えるのに最適な量も指示されていたりします。
そして何より、うさぎに与えはいけないようなものは入っていないため、安心して与えることができます。
ここでは、おすすめの「うさぎ用のバナナ味のおやつ」を3点ご紹介します。
◆サニーメイド 青バナナ 25g
未完熟の青いバナナは第3の食物繊維といわれる「レジスタントスターチ」やフラクトオリゴ糖が多く含まれ腸内環境維持に役立つ食品として注目されています。
「サニーメイド 青バナナ」は、未完熟の青バナナを乾燥加工した、無加糖、保存料・防腐剤も無添加のおやつです。
原材料の青バナナは、第3の食物繊維といわれるレジスタントスターチやフラクトオリゴ糖などの腸内環境によいとされる栄養素を多く含む果物といわれています。
◆フルーツ王国 栄養満点バナナ 75g
さまざまな栄養の宝庫バナナを乾燥加工。
食物せんいのペクチンやオリゴ糖を始め、カリウムやマグネシウムなどが豊富に含まれています。
「フルーツ王国 栄養満点バナナ」は、バナナを乾燥加工したバナナチップです。
食物繊維のペクチンやオリゴ糖、カリウム、マグネシウム、カロチン、ポリフェノールなど豊富な栄養素が含まれた、まさに栄養満点なおやつです。
◆かじってフルーツグラノーラ 2本入り
8種のバラエティー豊かなフルーツと、3種の穀物をおいしいスティックにしました。
「かじってフルーツグラノーラ」は、8種のフルーツ(レーズン、バナナ、パパイア、パイナップル、キウイフルーツ、マンゴー、ココナッツ、いちご)と3種の穀物(大麦、小麦、とうもろこし)をスティック状にした
たっぷりの食物繊維で、おなかの毛玉をケアし、穀物の発酵エキスで便の臭いを軽減する効果があります。
まとめ
今回は、「うさぎにバナナを与えては良いのか?」「バナナを与えるときはどのようなことに注意したらよいのか?」について、ご紹介してきました。
人間が食べておいしいと思うものは、どんな動物でも美味しいと思うものです。
バナナは、うさぎにとってもとてもおいしい食べ物ですが、本来、うさぎはバナナを食べる動物ではありません。
野生の動物たちは、自分たちの体質に合ったもの、必要なものを主食として生活しています。
そして、それが最も身体によく、健康の秘訣でもあるのです。
しかし、バナナは、うさぎにとって決して与えてはいけない食べ物ではありません。
その代わり、飼い主さんがしっかりと管理してあげることが大切です。
せっかくの美味しい食べ物、共有したいですよね?
市販のおやつなどをうまく活用しながら、是非、ご褒美として、美味しいバナナでうさぎさんを喜ばせてあげてください。
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