シェルティモルモットって？
シェルティモルモットとは、モルモットの品種であり、長い絹のような美しい長毛が特徴のモルモットです。
ストレートロングヘアーは高級感があり、女性に人気の品種になります。
シェルティモルモットは、モルモットの中でもイングリッシュモルモット同様人気があり、ペットショップでの取り扱いも多い品種です。
シェルティモルモットの歴史
モルモット自体は、天竺ネズミが古代インディオの元で家畜化されたのが始まりとなっています。
日本に持ち込まれたのは、1843年ごろに天竺ネズミをオランダ商人が導入したのが始まりとされており、モルモットの呼び名はマーモットと勘違いした商人がそのように呼び始める、誤称が広まり、モルモットになりました。
モルモットは初め、食欲として家畜化されており、その後も実験動物として人に多用されてきました。
しかし、その大人しさと人に懐く点から愛玩用として普及して、現在ではペットの代表格になりました。
シェルティモルモットは、1200年ごろからインカ帝国征服までに品種改良が繰り返されて作出された種類とされており、その起源は古いです。
日本に導入されたのは、上記と同時期とされており、モルモットの普及と同時に広がりを見せました。
1973年にイギリスにおいて、ベルビアンモルモットと区別するために、シェルティモルモットが確立しました。
シェルティモルモットの性格・特徴
シェルティモルモットはつむじがなく、全ての毛が体に沿って流れており、絹のような手触りが人気です。
最大の特徴は、そのロングヘアーであり茶色や黒、白、グレーなど多様な毛色をしています。
美しいシェルティモルモットは、ヨーロッパを中心な愛好家も多く、ペットとしても人気の品種です。
毛質はとても滑らかであり、定期的なブラッシングが必要になります。
性格は、攻撃性はほとんどなく非常に温和で人馴れしやすいため、初心者にもおすすめのモルモットです。
反面、臆病で神経質な面もあるため特に飼い始めたばかりの頃は、生活環境に慣れるまで必要以上に干渉せずに、最低限のお世話のみで見守りましょう。
シェルティモルモットが環境に慣れて、自ら部屋での散歩を要求したり、ご飯をおねだりしてくるようになれば、部屋で放す時間を徐々に長くしてストレスがたまらないようにしましょう。
ブラッシングや部屋んぽを通して、飼い主さんとコミュニケーションを取り、絆を高めていきます。
環境に慣れてくれば、非常に愛らしい姿を見せてくれるようになりますよ。
シェルティモルモットは人に対して攻撃性はほとんどありませんが、メスの方がさっぱりとしており、1人時間を好む傾向にあります。
一方、オスは甘えん坊な子が多く、性別で多少性格に違いがあります。
シェルティモルモットの寿命・病気
モルモットの寿命は、8年前後と言われており、シェルティモルモットに関しても同じです。
大切に育てれば、10年以上生きる個体もおり長い間良きパートナーとして、暮らすことができます。
シェルティモルモットは、長毛種のモルモットですので、皮膚に関する病気に注意が必要です。
シェルティモルモットの長に毛にはシラミやダニといった外部寄生虫がついてしまう可能性があります。
体を痒がる、毛の一部が脱毛している、皮膚の湿疹など症状があるときには、動物病院を受診しましょう。
飼育スペースが不衛生な状態ですと、特に皮膚の疾患にかかりやすくなります。
定期的に掃除を行い、綺麗なスペースでシェルティモルモットが生活できるようにしましょう。
シェルティモルモットは、毛球症と呼ばれる消化器官の中に毛が溜まってしまう病気に注意したいです。
さ
毛球症の主な症状は、シェルティモルモットは毛並みを揃える習慣があるため、抜けた毛がそのまま口に入り、体内に溜まってしまうと便秘、水のがぶ飲み、食欲減退などの症状が見られます。
さらに、症状が重篤化すると腹部膨張やけいれんなどの神経症状が出てきます。
普段からブラッシングなどでコミュケーションを取り、少しでも異変を感じた場合には、獣医さんの診察を受けるようにしましょう。
病気の予防のためには、モルモットの診察ができる信頼できるかかりつけ医を探しておくことが必要です。
シェルティモルモットの値段
シェルティモルモットは、ポピュラーな品種ですが、長毛で見栄えも良く、人気も高いためイングリッシュモルモットよりも割高なことが多いです。
購入する場所にもよりますが、平均で6000縁前後〜1万円前後になります。
珍しい毛色は一万円前後になることも多く、自分が欲しいシェルティモルモットを計画的にお迎えしましょう。
シェルティモルモットの飼い方
シェルティモルモットの基本的な飼育方法について紹介いたします。
シェルティモルモットのお迎えを考えている方は参考にしてください。
◆ケージ
ケージはモルモット用の一般的なもので問題ありません。
シェルティモルモットはトイレの回数が多いため、排泄物の掃除がしやすいタイプのケージを選びます。
具体的な広さは、高さが30センチ前後、広さは2500㎠が適切になります。
あまり低いケージですとモルモットが脱走してしまう可能性がありますので、脱走できない高さのケージを選びましょう。
◆食事
モルモットは完全草食動物です。
主食はチモシーやペレットになります。
チモシーなどの牧草類は常に新鮮なものが食べられるようにケージないに準備しておきましょう。
小松菜、人参、パセリ、りんご、バナナ、いちごなどの野菜や果物類もおやつとして与えましょう。
牧草やペレットから賄えないビタミンやミネラルを野菜や果物から摂取することで、栄養バランスの整った食事になります。
注意したいのは、野菜や果物は嗜好性が高くシェルティモルモットもよく食べるため、与えたくなりますが、やりすぎには注意が必要です。
与えすぎると、主食の牧草やペレットを食べなくなるだけでなく、肥満の原因にもなります。
肥満は万病の元であり、健康を害する可能性が高いため、量を調節して与えてくださいね。
◆温度
高温多湿の気候は、シェルティモルモットも体調を崩しやすく快適に過ごせる温度は17℃〜24℃です。
シェルティモルモットは、毛の量が多いため短毛種よりも体に熱がこもりやすくなります。
そのため、適温−2℃前後を目安に温度設定してあげましょう。
湿度も重要であり、高すぎると皮膚炎や熱中症の原因にもなります。
40%から70%前後に設定しましょう。
シェルティモルモットも他のモルモット同様、寒さにはある程度耐えることができますが、暑さは苦手です。
そのため、飼育スペースは風通しの良い直射日光の当たらない日陰に作るのが、ベストです。
◆おもちゃ
シェルティモルモットが日々の生活でストレスを溜めないように、おもちゃを用意しましょう。
と言っても、シェルティモルモットは犬のようにボール遊びやロープのひっぱりっこなどはしません。
モルモットに必要なおもちゃは噛みごたえのある硬いものです。
かじり木や天然素材の木などを与えると喜びます。
また、運動不足の解消にトンネルやちょっとした部屋んぽ用のサークルを準備するのも有効です。
シェルティモルモットの性格に合わせておもちゃを複数準備しましょう。
◆お手入れ方法
シェルティモルモットの長い毛は定期的なブラッシングが必要になります。
小動物用のコームで優しくブラッシングしてあげましょう。
特にトイレの回数が多いシェルティモルモットは、お尻周りが汚れやすいため、ウェットティッシュなどでこまめに拭くようにして、清潔に保ちましょう。
ダニやシラミがつかないようにペット用のドライシャンプーを使用するのも有効です。
シェルティモルモットを飼う際の注意点
シェルティモルモットは長毛のため、特に毛のケアに注意が必要です。
定期的にブラッシングを行い皮膚をマッサージして、新陳代謝を促してあげましょう。
飼い主さんとブラッシングしてコミュケーションを通じながら、皮膚の健康チェックをしてあげましょう。
最初は神経質になりやすいシェルティモルモットは環境に慣れるまで時間がかかります。
お迎え当日は静かに見守るようにしましょう。
まとめ
シェルティモルモットの飼育や特徴について紹介しました。
美しい長い毛が特徴のシェルティモルモットは、人気の品種でもあり、手触りが抜群のモルモットです。
モルモット飼育に興味のある方の参考になれば、幸いです。
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