1.ハムスターにかぼちゃを与えても良い?
1-1.かぼちゃの栄養価は高い
1-2.かぼちゃには農薬のリスクがある
3.かぼちゃの種や皮は与えても大丈夫?
3-1.ハムスターはカボチャの種も大好物
3-2.カボチャの皮を与える際のポイント
4.かぼちゃのおやつ
4-1.サニーメイド カボチャ 20g
4-2.スティックサラダ かぼちゃ 20g
5.ハムスターにかぼちゃを与える時の注意点
5-1.与える量と頻度に気をつける
5-2.人間用の味付けはNG
5-3.防腐剤などの農薬が使用されていないか確認する
6.ハムスターが体調を崩した時の対処法
6-1.かぼちゃを与えるのを控える
6-2.体調不良が続く場合は早めに獣医師に相談する
ハムスターにかぼちゃを与えても良い?
結論から言うと、ハムスターにかぼちゃを与えても問題ありません。
かぼちゃは、栄養価が豊富なうえ、ハムスターの身体に有害な毒素などは含まれていないため、栄養摂取や気分転換のおやつとしてハムスターに与えるのにおすすめの野菜です。
◆かぼちゃの栄養価は高い
かぼちゃには、ハムスターの健康維持に役立つ栄養素が豊富に含まれています。
具体的には、皮膚や体毛のコンディションを整えるβカロテン、体内でエネルギーの生産をサポートするビタミンB群、筋肉疲労解消や塩分排出に大切なカリウム、腸内環境を整えて便秘解消につながる食物繊維などが、かぼちゃの主な栄養素として挙げられます。
これらの栄養素は私たち人間にはもちろん、ハムスターの健康を維持するうえでも非常に重要な役割を果たしてくれます。
ただし、かぼちゃにはハムスターにとって良い面がある一方で、与え方を間違えると返ってハムスターの体調を悪化させたり、健康に悪影響を及ぼしてしまったりする恐れもあるので注意が必要です。
◆かぼちゃには農薬のリスクがある
かぼちゃに限った話ではありませんが、ペットに野菜を与える場合は農薬のリスクについて十分に気をつける必要があります。
後述するように、ハムスターにかぼちゃを与える場合は、農薬不使用のかぼちゃを選ぶ、農薬使用の有無が分からない場合はあらかじめ入念に表面を水洗いするなどの対策が必要です。
また、海外からの輸入物の場合は防腐剤が皮に染み込んでいて、水洗いでは落とせない可能性もあります。全てを疑い始めるとペットに野菜を与えにくくなってしまいますが、飼い主さんの注意や下準備で防げるリスクは責任を持って対処しておきましょう。
かぼちゃの与え方
実際にハムスターにかぼちゃを与える際はどのような準備や調理が必要になるのでしょうか。
ここでは、かぼちゃを生で与える場合と加熱して与える場合に分けて、準備や調理で注意しておきたいポイントについてご紹介します。
◆生で与える
かぼちゃは、基本的に生のままハムスターに与えても問題ありません。
ハムスターの小さな口でも食べやすいように、かぼちゃを5mm~1cm角にカットして与えてください。
若くて元気なハムスターであれば、たくさん食べてくれるでしょう。
生のかぼちゃは、手間がかからないだけでなく、加熱調理した場合と比べて日持ちするというメリットがありますが、ハムスターが生後間もない場合や食欲不信の場合などは、加熱して柔らかくしたかぼちゃの方が食べやすくなります。
◆加熱する
かぼちゃを加熱して与えるには、茹でる、蒸すなどの方法があります。
ただし、茹でたり蒸したりという調理にはそれなりに時間がかかるので、「短い時間で準備したい」という方には電子レンジを使った加熱がおすすめです。
いずれの場合でも、一度加熱したかぼちゃをハムスターに与える際は必ず十分に冷ましましょう。
加熱したてで熱いまま与えると、ハムスターが口内を火傷してしまうので注意が必要です。
かぼちゃの種や皮は与えても大丈夫?
「かぼちゃの果肉だけではなくて、種や皮もハムスターに食べさせて大丈夫なの?」と疑問に思っている飼い主さんもいるかもしれません。
ここでは、かぼちゃの種を使ったおすすめおやつと、かぼちゃの皮を与える際のポイントについてご紹介します。
◆ハムスターはカボチャの種も大好物
かぼちゃは果肉部分だけでなく、皮や種もハムスターに与えても良い野菜です。
特に、かぼちゃの種は、ひまわりの種と並ぶハムスターの大好物です。
硬い種皮の中には、良質な脂質をはじめミネラルやタンパク質といった栄養素が豊富に含まれており、ハムスターの身体の内外から健康をサポートしてくれます。
ただし、かぼちゃの種を与える際は、表面の綿を綺麗に取り除いて水でよく洗い、フライパンで煎るもしくはオーブンや電子レンジで加熱するといった下準備が必要です。
忙しくてなかなか調理の時間が確保できない飼い主さんは、市販のかぼちゃの種を用意すると良いでしょう。「ちょびっと サクサク衣のカボチャの種」なら、少量・少額からお買い求め頂けるのでおすすめですよ。
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◆カボチャの皮を与える際のポイント
かぼちゃの皮は一見とても硬くて食べられなさそうですが、実は疲労回復や免疫力アップに効果的なβカロチンが果肉部分の2倍以上も含まれており、積極的にハムスターに与えたいものです。
他にも、ビタミンE、カリウム、食物繊維といった栄養素が多く含まれているので、ハムスターの健康維持に役立つおやつとなるでしょう。
かぼちゃの皮を与える際は、まず農薬のリスクを防ぐためにも表面を入念に水洗いする必要があります。
その後、フライパンで煎るもしくはオーブンや電子レンジで加熱するといった下準備を行い、ハムスターが口に入れやすいように一口サイズに切り刻めばOKです。
忙しくてなかなか調理の時間が確保できない飼い主さんは、市販のかぼちゃのおやつを検討してみてはいかがでしょうか?
かぼちゃのおやつ
かぼちゃはハムスターの大好物であるだけでなく、栄養価も豊富に含まれており、おやつとして最適な野菜だと分かりましたね。
しかし、実際にハムスターに与える際には下準備や調理に手間がかかってしまい、なかなか実践できない飼い主さんも多いのではないでしょうか。
そんな方のために、ここでは、ハムスターに与えるのにおすすめの市販のかぼちゃおやつを2つご紹介します。
◆サニーメイド カボチャ 20g
かぼちゃに含まれているβカロチンや食物繊維といった栄養価を損なうことなく、ハムスターにも食べやすいように小さく細切りにした商品です。
かぼちゃ本来の甘みと旨味がふんだんに詰め込まれており、値段も非常にリーズナブルなのでリピート利用しやすい点もおすすめです。
旨味と甘みがギュッと詰まった美味しいカボチャを食べやすい細切りに。食物繊維が豊富でβカロテンやビタミン類も含みます。
◆スティックサラダ かぼちゃ 20g
愛知県南知多で採れた無農薬かぼちゃを使用していて、農薬リスクが気になる飼い主さんでも安心して手に取れる商品です。
ハムスターに与えやすいスティック状のおやつで、ビタミン類や食物繊維といった栄養素もふんだんに含まれています。
値段も良心的なので、「まずはお試しで買ってみたい」という方にもおすすめです。
愛知県南知多で採れた無農薬野菜をそのまま加工。ハムスター・モルモット・デグー・チンチラ・ウサギ・りすなどのおやつです。ビタミン類と食物繊維豊富なかぼちゃの、手で上げやすいスティックタイプのおやつです。
ハムスターにかぼちゃを与える時の注意点
「手間はかかるけれど、自分でおやつを作ってみたい」という飼い主さんもいらっしゃるでしょう。
ここでは改めて、ハムスターにかぼちゃを食べさせる際の注意点を3つピックアップしてご紹介します。
ハムスターの健康や安全を守るためにも、以下の3点に注意しましょう。
◆与える量と頻度に気をつける
かぼちゃはハムスターにとって大切な栄養素が豊富に含まれた野菜ですが、与えすぎには注意が必要です。
「栄養豊富な野菜なのでいくら食べさせても問題ない」と思うかもしれませんが、かぼちゃには肥満の原因となる糖分も多く含まれているほか、ハムスターは消化能力がそこまで強くないため、与え過ぎは体調不良につながります。
あくまでもハムスター用のエサ(ペレット)を主食として、かぼちゃはおやつ程度にとどめましょう。
かぼちゃを与える際は5mm~1cm角に切り分けて、様子を見ながら少量ずつ与えます。
適量であれば毎日でも問題ありませんが、初めはハムスターの食欲や好き嫌いをよく観察しながら月数回の頻度で与えるのがおすすめです。
◆人間用の味付けはNG
飼い主さんが自分用に調理したかぼちゃを「少しだけなら食べさせても大丈夫だろう」とついついハムスターに与えたくなることもあるでしょう。
しかし、人間用に味付けされたかぼちゃには、醤油や塩、コショウといった調味料が多く使われており、ハムスターにとっては塩分過多の原因となります。
ハムスターにかぼちゃを与える際は、必ず味付けしていないかぼちゃを食べさせるようにしましょう。
◆防腐剤などの農薬が使用されていないか確認する
繰り返しになりますが、かぼちゃに農薬や防腐剤が使われていないか確認するのも飼い主さんの責任です。
どうしても無農薬のかぼちゃを手に入れるのが困難な場合は、あらかじめかぼちゃの表面をよく水で洗ってリスクを軽減するなどの準備が必要です。
ハムスターが体調を崩した時の対処法
ハムスターにかぼちゃを与えた結果、ハムスターの体調が悪化した場合はどうすればよいのでしょうか。
ハムスターが体調を崩した時の対処法を知っておくことで、万が一の事態にも正しい行動が取れるはずです。
◆かぼちゃを与えるのを控える
かぼちゃを食べさせ始めてからハムスターの体調に異変が見られた場合、ハムスターの身体にかぼちゃが合っていない可能性が考えられます。
かぼちゃはあくまでおやつですので、ハムスターに無理に与える必要はありません。
しばらくの間かぼちゃを与えるのを控える、あるいはもう与えないといった対応が必要でしょう。
◆体調不良が続く場合は早めに獣医師に相談する
かぼちゃを与えるのを止めてしばらく経ってもハムスターの体調が回復しない場合は、早急にかかりつけの獣医師に相談しましょう。
原因としては、ハムスターがアレルギーを持っている可能性のほか、何か他の病気にかかっている可能性もあります。
「まだ放っておいても大丈夫だろう」と自己判断せず、早めに専門家の指示を受けることをおすすめします。
まとめ
いかがでしたか。この記事では、ハムスターとかぼちゃに焦点を当てて、与え方の注意点やおすすめの商品までまとめてご紹介しました。
かぼちゃは非常に栄養豊富で、与える量や調理方法に気をつければハムスターの気分転換や栄養補給に役立つおやつとなります。
ぜひ、この記事を参考にして、お家のハムスターのかぼちゃデビューをしてみてはいかがでしょうか。
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