ハムスターを買って(飼って)はいけないのはどんな人?特徴8つを紹介

2022.11.01

ハムスターを買って(飼って)はいけないのはどんな人?特徴8つを紹介

近年はおうち時間が増えたことでペットを飼う人が増え、ハムスターは小さくて飼いやすいということで人気が高まりました。ただ、飼いやすいと言っても、誰でも上手にハムスターが飼育できるわけではありません。ハムスターの飼育に向いていないためハムスターを飼ってから後悔する人も出てきています。この記事ではハムスターの飼育に向いていない、買って(飼って)はいけない人はどのようなタイプか説明していきます。

ハムスターを買ってはいけない(飼ってはいけない)人はこんな人

ハムスター

ハムスターは飼育に場所をとらず、ペットの中では飼い方も比較的簡単なので、初心者の方も飼育しやすい動物といえます。

ただ、飼いやすいペットだからどなたにでもオススメできる、というわけではありません。中にはハムスターの飼育が向いていないタイプの人もいます。そのような人が安易に飼育を始めると後で後悔することになるかもしれません。

では、どのようなタイプの人がハムスターを買ってはいけない(飼ってはいけない)のでしょうか。

◆ペット不可の物件に住んでいる

まず、ペットの飼育が禁止されている物件にお住まいの方は、原則としてハムスターの飼育ができません。

賃貸物件がペット不可となっている場合、犬や猫はもちろん、小動物をケージで飼うことも規約違反になってしまうので注意してください。

ハムスターはコンパクトなスペースで飼育でき、鳴き声で近所迷惑になることもないので「こっそり飼えば問題ないだろう」と考える方がいるかもしれません。

しかし、仮に誰にも気づかれずにハムスターを飼育できたとしても、部屋にペット臭がしみついたり、ハムスターがケージから出て壁や柱をかじったりすれば、物件の所有者に迷惑をかけることになってしまいます。いずれにしても退去時には部屋のチェックがあるので、入居者がペットを飼育していた形跡は容易にバレます。

賃貸物件にお住まいの方は、賃貸契約書に記載されている条件を確認し、ペットの飼育が認められていることを確認した上でハムスターを飼育しましょう。

犬や猫がダメでも小動物はOKという場合もあります。また、ペット不可でも管理人さんに相談すれば、ハムスターの飼育が認めてもらえるケースもあるようです。少なくとも、ペット不可の物件で隠れてハムスターを飼育することだけはやめましょう。

◆さみしい気持ちを満たすためにペットを飼いたい

寂しさや孤独を感じている時に「癒してほしいから」と見返りだけを求めてペットを買うのは良くありません。

動物は、人間の寂しい気持ちを満たすために存在しているわけではないからです。もし、人間の気まぐれで「寂しいからそばにいて」「飽きたからもういらない」とペットに対する愛情が変わるようなら、ハムスターの飼育はあまり向いていない状況といえるでしょう。

ちなみに、ペットを飼育する人の多くは「動物が好きだから」「ペットに癒しを求めたいから」といった理由で飼育を始めています。実際に、ペットを飼ったおかげで「生活に張り合いが出た」「一人暮らしが寂しくなくなった」とメリットを享受している人も多いです。

もちろん、ペットに癒しを求めることが悪いわけではありません。飼ったらいかなる時も変わらない愛情を持って接し、最後まで責任を持ってお世話をしてあげることが重要になるのですね。

◆神経質、物音に敏感

神経質で物音に敏感な人は、ハムスターの出す音がストレスになってしまうかもしれません。

ハムスター自体はほとんど鳴かない静かな動物です。ただし、夜行性で人が寝静まってから活発に動き回るため、物音に敏感な人は毎晩物音が気になって寝られない可能性があります。

特に回し車の音が意外に響きます。ハムスターは一晩に数km走るといわれ、お家によってはハムスターが全力で回し車を走るたびカラカラ…!と騒音が響き渡ることがあります。

対策として静音タイプの回し車を設置する、回し車やケージのたてつけを調整する、といった工夫で音を抑えることも可能です。ただ、生き物がいる以上、無音にならないことは頭に入れておかなければなりません。

◆ハムスターを優先できない

ペットの管理より自分の都合を優先したい人には、ハムスターの飼育は向いていません。ペットのお世話に時間を要するので、その分自分の時間が減ります。

ハムスターは比較的手がかからないペットですが、エサやり、トイレ掃除といった毎日の基本的なお世話は必要です。もし世話を怠れば、ハムスターは体調を崩しケージは不衛生な状態になってしまいます。

長期の旅行や帰省も控える必要が出てきます。自分の時間を犠牲にしたくないという人は、ペットの飼育はしないほうがよいでしょう。

◆ハムスターのために冷暖房はしたくない

基本的にペットのいるご家庭では、お部屋の冷暖房が必須となります。そのため、節約や節電をしたい人、ペットのためにエアコンを使いたくない人にハムスターの飼育は向きません。

ハムスターは暑さ、寒さに弱く体温調節が苦手です。そのため、夏場の蒸し暑さや冬場の冷え込みで体調を崩しやすく、すぐに命を落としてしまうことがあるのです。

野生のハムスターは寒暖差の激しい環境に生息していますが、地中深くに巣穴を掘り、一年を通して温度が一定に保たれた環境で過ごしているので、外気温の寒暖差を受けません。

しかし、ペットのハムスターは巣穴を作ることができません。そのため、人間が冷暖房を適宜使って一年を通して快適な環境を用意してやる必要があるのです。

飼い主さんが不在の時にもお部屋はエアコンをつけっ放しにすることが望ましいです。電気代も当然かかります。「ペットのためだけに冷暖房をするなんて、もったいない」という気持ちがあるならば、ハムスターは飼わないほうがよいでしょう。

◆ハムスターに触れ合いやコミュニケーションを求めている

「遊び相手としてペットを迎えたい」という人にハムスターの飼育は向いていません。ハムスターは、犬や猫のように飼い主さんと積極的にコミュニケーションをとったり遊んだりする動物ではないからです。

ハムスターは単独行動を好み、臆病で警戒心が強いので、過度にスキンシップをとられると大きなストレスを感じる可能性があります。

また、ハムスターは日中ほとんど巣穴にもぐって寝ているため、私たちがふれあえる時間はそれほど多くありません。ハムスターと遊びたくて日中に何度もかまうと、ストレスで体調を崩したり飼い主さんを嫌ったりするようになってしまいます。

上手に飼えばベタ慣れして一緒に遊べるようになりますが、犬や猫と同じようなふれあい方はしないものと心得ておきましょう。一緒に遊べるハムスターがほしい場合は、ドワーフハムスターより人なつっこくおっとりした子の多いゴールデンハムスター・キンクマハムスターを選ぶと良いですね。

◆できるだけ長く一緒にいたい

かわいいペットとはずっと一緒にいたいものですが、残念ながらハムスターの寿命は2~3年と短めです。
そのぶん濃密な時間を過ごせるのも事実ですが、生涯のパートナーとして迎えた場合、少し早くお別れの時が来てしまいます。その時を考えただけでつらい…という人は、ハムスターは飼わないほうが良いかもしれませんね。

◆金銭的に余裕がない

ハムスター自体は安価で体も小さく、ペットの中では比較的飼育にお金がかからない動物といえるでしょう。

とはいえ、エサ代、床材やトイレ砂などの消耗品代、冷暖房費、病気になった時の治療代など諸々の飼育費が必要になります。
さらに、状況によっては冷暖房費や医療費が思いのほか高額になることあります。

出費が家計の負担になることがあるので金銭的な余裕をもってハムスターの飼育を始めましょう。


ハムスターを飼うのにかかる費用

ハムスターを買う(飼う)にはどれくらいのお金がかかるのでしょうか。初期費用、飼育にかかるお金を把握しておきましょう。

    ハムスター1匹あたりにかかる費用
  • ハムスター:1,000~4,000円
  • ケージ、飼育セットなどの初期費用:1万円前後
  • エサ代、床材、トイレ砂など:1,000円前後/月

さらに必要に応じて冷暖房費、医療費などがかかります。

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ハムスターを飼うのに必要な世話

ハムスターを飼ったらどのようなお世話が必要になるのでしょう。

ハムスターのお世話は毎日する作業と1週間~1か月に1回程度で良い作業があります。エサと水の交換、おしっこで汚れたトイレ砂の除去は毎日行います。糞、汚れた床材やトイレ砂の除去と補充は1週間に1回程度でOKです。

1か月に1回程度はケージとケージの中の回し車、巣箱などを丸洗いし、床材を新しいものに取り替えます。

そのほか、砂浴びをさせる場合は砂を交換したり、必要に応じてこまめな温度調整などが必要になります。

どの作業もそれほど時間がかかるものではありません。定期的にきちんとお世話をしてあげましょう。

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ハムスターはすばらしいパートナーになる

ハムスター

ハムスターはマイペースでデリケートで寿命の短い動物です。小さいので気軽に飼育が始められる反面、犬や猫より物足りなさや扱いの難しさを感じることがあるかもしれません。

ただしハムスターを飼ってみると、癒しや元気をもらうこと、教わることが多く、「この子と出会って良かった」と思えることがたくさんあります。

ハムスターは愛情を持ってきちんとお世話をしてあげれば、こちらに応えてすばらしいパートナーになってくれます。ぜひハムスターの習性を理解した上で快適な環境を提供し、ハムスターのいる毎日を楽しんでくださいね。


まとめ

ハムスターを買って(飼って)はいけないのはどのようなタイプの人か紹介しましたが、必ずしも条件に当てはまる人がハムスターの飼育をあきらめなければならない訳ではありません。

この記事を読んで「ハムスターは飼いたいけど迷っている」という方は、きちんとハムスターの幸せを考えている方だと思います。今はハムスターの飼育が向いていない人も対策をとれば上手に飼うことができます。十分に検討した上で万全な準備をし、かわいいハムスターをお迎えしていただきたいと思います。



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うさ北

うさ北

2019年までうさぎを3代飼育、現在はブルーサファイアハムスター(ジャンガリアン)を飼育中。栄養学、人や動物のコミュニケーションを中心にライティングや企画などのお仕事をしています。


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