1.レオパを飼うのに必要な用品
1-1.ケージ
1-2.隠れ家
1-3.床材
1-4.温度計
1-5.ヒーター(ケージの底に)
1-6.食器
1-7.ピンセット
2.レオパ飼育に適したケージサイズ
2-1.最低W20×D30×H15cm以上
2-2.紫外線用ライトは必要ない
レオパを飼うのに必要な用品
レオパード・ゲッコー(和名:ヒョウモントカゲモドキ)は、爬虫類のなかでも比較的飼いやすく、飼育に必要なものもそれほど多くはありません。
しかし、そんなレオパでも、飼育環境に欠かせないアイテムがあります。
ここでは、レオパ飼育の必需品について、ご紹介します。
◆ケージ
内部の支柱で支えられた安定感のある業界初の組立て式ガラスケース。
パネルユニットを組み替えて、通気メッシュの位置が変更できるので、置き場所や生体特性に合わせたセッティングが可能です。
BK6045は、高さと奥行きを備えた広々空間。
高さもあり、立体的なレイアウトや小動物にもよく合います。
ケージは、レオパにとってのテリトリーです。
レオパのケージは、快適な環境を整えてあげるためにも、爬虫類の飼育特性を考慮している一般的な爬虫類用のケージを使用することをおすすめします。
市販されているケージには、プラスチック製のもの、ガラス製のものなど、さまざまな種類のものがあります。
また、多くのケージは、通気性が確保されるよう、上部の蓋がメッシュになっています。
さらに、エサをあげるなど、お世話がしやすいようにケージの前面が扉になっているものもあります。
飼い主さんがレオパのお世話をしやすいような素材、構造のケージを選んであげると良いでしょう。
◆隠れ家
野生のレオパは、隠れてじっとできるような巣穴のなかを寝床にして生活しています。
飼育下においても、レオパは昼間のほとんどの時間を隠れ家(シェルター)のなかで寝て過ごすため、レオパが安心して過ごせる隠れ家は必須アイテムであり、ケージレイアウトにおいても最も気を使うべきアイテムといえます。
爬虫類用の隠れ家には、「ドライシェルター」と「ウェットシェルター」の2種類があります。
ドライシェルターは、岩肌を模したドーム型をしているものが多く販売されています。いわゆる、一般的な隠れ家です。
それに対し、ウェットシェルターは、シェルターに水をためることができる形状のもので、水の浸透しやすい素焼素材でできたものです。
爬虫類用シェルターMサイズ。素焼き製で、水を良く吸い込み快適な湿度を保ちます。
レオパは湿度の高いところを好むため、ケージやシェルター内の湿度を上げることができるドライシェルターは、一石二鳥といえます。
ただし、ケージ内を霧吹きする習慣がある場合は、敢えてウェットシェルターにする必要はありません。
なお、サイズが大きすぎるとシェルターではかえって落ち着くことができなくなってしまうため、頭から入ったときに尻尾が出てしまうくらいのサイズのものを選んであげるとよいでしょう。
◆床材
レオパのケージ内に敷く床材には、キッチンペーパー、ペット用シーツ、爬虫類や両生類用のサンド系やソイル系の床材、赤土などがあります。
ただし、誤飲の可能性のある床材は要注意。レオパが体調を崩すきっかけとなる場合があるため、飼い主さんが十分に注意してあげる必要があります。
床材選びには、コスパや飼い主さんの扱いやすさを考慮するのはもちろんのこと、レオパにとっても安全で、快適に過ごせるものを選んであげましょう。
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・キッチンペーパー
キッチンペーパーは、コスパもよく、手に入りやすい素材というところから、レオパの床材の定番ともいえます。
掃除もしやすく、扱いやすい素材ですが、レオパが誤飲したりしないよう、敷き方に注意する必要があります。
・ペット用シーツ
ペットシーツは、ホームセンターやペットショップ、コンビニなどでも手に入れることができ、レオパの床材として使用することも可能です。
さらに、吸水性、消臭性ともに抜群ではありますが、シーツに使用されている給水ポリマーを誤飲してしまうと命にかかわることもあるため、扱いに十分注意する必要があります。
・サンド系床材
サンド系床材は、レオパの生息環境に近い状態を作ってあげることができる素材です。
通気性・保湿性がよく、穴を掘ることでストレス解消することもできます。
サンド系の床材の場合、汚れた部分だけを取り除けばよいため、ケージ内の掃除がしやすいというメリットがありますが、細かな砂がケージの外に飛び散りやすいというデメリットもあります。
また、誤飲した砂がレオパの体内にたまることで腸閉塞を起こす可能性があるため、日頃から体調の変化に気を付けてあげる必要があります。
・ソイル系床材
ソイル系の床材は、爬虫類飼育用に市販されている粒状に固めた土の床材です。
サンド系と同様に、レオパの生息環境に近い状態を作ってあげることができ、レオパ自身も穴を掘ったりするなどのストレス解消ができる素材です。
ソイル系の床材は、サンド系と同様に掃除がしやすく、保湿効果もあり、消臭効果が高いというメリットがあります。
さらに、万が一、レオパが誤飲してしまった場合でも体外に排出しやすく、扱いやすいのが特徴です。
・赤土
園芸用の赤土も、レオパの床材として使用することができます。
サンド系やソイル系の床材と同様、レオパの生息環境に近い状態を作ってあげることができます。
赤土は、手に入れやすいだけでなく、小粒のものを使用すれば掃除もしやすく、保湿性にも優れているというメリットがあります。
また、レオパが誤飲してしまった場合でも体外に排出しやすい反面、ケガをしている場合は傷口を悪化させてしまう可能性があるため、状況に応じたケアが必要になる場合があります。
◆温度計
●見やすいデジタル表示でケージ内の温度と湿度を測定することができます。
●湿度・温度の最高値と最低値のメモリー機能がついています。
●コンパクトトップシリーズ(別売り)にセットすることができます。
●付属のマジックテープでケージの外側に取り付けることができます。
レオパは、外気温に合わせて体温を調整する変温動物です。
レオパが快適に過ごせる温度は25~30℃といわれており、レオパが健康的に過ごすためにもケージ内の温度・湿度の管理は必須です。
レオパのケージ内には、常に温度・湿度の管理ができるよう、温度計や湿度計を設置しておきましょう。
ケージに貼り付けたり、引っかけたりすることのできる1つで温度と湿度の両方を管理できる温度計も市販されているので、ケージの形状に合わせたものを選んでください。
◆ヒーター(ケージの底に)
レオパは寒さに弱く、特に冬場など、ケージ内が25℃を下回るようになったらヒーターなどを使用してケージ内の温度を上げてあげる必要があります。
ケージ内の加温には、市販されているケージの底に敷くタイプのパネルヒーターやケージの上部に設置型ヒーターがおすすめです。
ケージの形状などをふまえたうえで、最適なサイズのものを選んで設置してください。
◆食器
爬虫類用食器Mサイズ。生餌の逃げ出しを防止するカエシ付き。
レオパが使用する食器は、常時設置する給水皿とエサを与えるときに使用するエサ皿の2つです。
給水皿もエサ皿も、レオパがひっくり返したりすることのないよう、重みのあるものを選ぶことをおすすめします。
さらに、給水や給餌、移動のしやすい位置に給水皿を配置するなど、ケージレイアウトにも気を配ってあげましょう。
なお、エサ皿については、エサを与えるときだけに使用すればよく、常設する必要はありません。
◆ピンセット
レオパにペレットや生餌などのエサを与えるときに使用するピンセットには、「金属製」「竹製」「プラスチック製」などがあります。
飼い主さんがエサを持ちやすく、清潔を保ちやすいものが良いでしょう。
なお、エサを与えるとき、勢いよく食いつくレオパの目や口元にピンセットがあたってケガをしたりすることがあるので、注意が必要です。
そのため、エサを与えるときに使うピンセットは、先端が曲がっているタイプのものを選ぶことをおすすめします。
レオパ飼育に適したケージサイズ
レオパの成体は、平均20~25cmくらいになります。
ケージを選ぶときは、成体時の大きさを考慮するのに加え、レオパが適度に動くことができるサイズのものを選ぶようにしましょう。
平均寿命が15年以上のレオパが、できるだけ長く使用することができるケージにしてあげれば、長く一定の環境を保つことができるため、レオパにとっても安心でしょう。
ここでは、レオパ飼育に適したケージとは、どのくらいのサイズのものなのか?について、ご紹介します。
◆最低W20×D30×H15cm以上
レオパのケージは、成体時の大きさも考慮し、幅が30cm以上あるものを選ぶことをおすすめします。
レオパのケージのなかには、隠れ家や給水皿などを置く必要があります。
必要なアイテムを設置しても、レオパがスムーズに動けるくらいの奥行きも必要です。
その点をふまえると、ケージサイズは最低でもW20×D30×H15cmは必要と考えておきましょう。
もしも、飼い主さんがケージレイアウトにこだわりたい!という場合は、さらに大きなケージにする必要があります。
◆紫外線用ライトは必要ない
爬虫類は、一般的に成長や健康維持のために紫外線を浴びる必要があるといわれています。
そのため、飼育される爬虫類の多くが、紫外線用ライトを設置したケージで生活しています。
それに対し、レオパは夜行性ということもあり、日常的に紫外線を浴びる必要がないため、紫外線用ライトを設置する必要もありません。
様々なアイテムを使用しレイアウトを楽しめる
レオパは、余計なイタズラをすることがありません。
そのため、飼い主さんもケージレイアウトを楽しむことができます。
ケージ内に隠れ家、給水皿などの必要なアイテムを設置しておけば、あとは、流木や岩、植物などを自由に配置して、アクアリウムやテラリウムのようなオシャレなケージレイアウトにすることも可能です。
夜中にそっとケージを除くと、岩や流木の上で休んでいたり、隠れ家の上を歩いていたりする姿も見られます。
落ちてケガをしない程度の高低差を付けたケージレイアウトにしてあげると、レオパの運動不足解消にもつながります。
レオパのケージレイアウトの注意点
レオパは、爬虫類のなかでも飼育しやすい種類というだけでなく、オシャレなケージレイアウトも可能。とても飼い主さんに優しいペットといえます。
しかし、いくら飼いやすい、イタズラをすることがないとはいえ、飼い主さんが気を付けなくてはいけないこともあります。
ここでは、ケージレイアウトするうえで、飼い主さんが注意するべき点について、ご紹介します。
◆食器や隠れ家をヒーターの上に置かない
自由にケージレイアウトしてよいとはいえ、一番に考えるべきポイントは、レオパが過ごしやすい環境にする、ということです。
冬場、ケージの下にパネルヒーターはケージ内を温めるためにも必須ですが、その上に隠れ家を設置してしまうと、隠れ家のなかの温度が上がってしまい、とても暑くなってしまうことがあります。
また、パネルヒーターの上にエサ皿を置いてしまうことで入っているエサが傷んでしまったり、飼い主さんが設置した植物などが枯れやすくなってしまったりすることもあります。
そのため、ケージ内は、冬場のパネルヒーターの配置を考慮したケージレイアウトするようにしましょう。
◆1匹につき1ケージ必要
野生のレオパは、1匹のオスに対して複数のメスという集団で生活しています。
そのため、オスは縄張り意識が強く、万が一、1つのケージで複数のオスを飼育すると、高確率で争いが始まり、ストレスやケンカなどから食欲が低下してしまったり、自切してしまったりすることがあります。
また、1つのケージ内に多頭飼いすると、1匹の病気がケージ内全体に広がってしまう可能性もあり、オス同士はもちろんのこと、メス同士やオスとメスであっても、あまりおすすめはできません。
それでも1つのケージ内での多頭飼いの必要がある場合は、メス同士で検討しましょう。
多頭飼いの際は、広いケージにする(幅90cm以上)ことで余裕のあるケージレイアウトを心がけると共に、隠れ家は個体数より多く設置しておくなどの準備も必要です。
まとめ
今回は、レオパが快適に過ごせるケージレイアウトについて、必須アイテムから注意点までご紹介してきました。
最近では、SNSなどでオシャレにレイアウトされたレオパのケージを見ることも多くなり、チャレンジしてみたいと思う飼い主さんも多いでしょう。
基本的には、レオパにとって必要なアイテムが備えられ、かつ、安全に過ごせる環境であれば、自由にケージレイアウトすることが可能です。
しかし、オシャレなケージレイアウトは、飼い主さんがお世話しやすく、レオパが過ごしやすい環境が確保されていることが必須。
寿命の長いレオパが、いつまでも快適に生活できるようなケージレイアウトにしてあげてください。
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