レオパに最適な床材は何?素材別のメリット・デメリットと向いていない床材

2022.03.10

レオパに最適な床材は何?素材別のメリット・デメリットと向いていない床材

レオパの飼育に欠かせない床材。 さまざまな種類の床材が市販されていますが、レオパに適した床材とは、どのようなものなのでしょうか。 ここでは、飼い主さんとレオパがともに快適に過ごせる床材を見つけられるよう、レオパの床材として多く利用されている素材を比較してご紹介します。

【目次】
1.レオパの飼育に床材は必要?理由は?

2.床材の交換頻度は?

3.レオパの床材①サンド系のメリット・デメリット
 3-1.サンド系のメリット
 3-2.サンド系のデメリット

4.レオパの床材②ソイルのメリット・デメリット
 4-1.ソイルのメリット
 4-2.ソイルのデメリット
 
5.レオパの床材③ペットシーツのメリット・デメリット
 5-1.ペットシーツのメリット
 5-2.ペットシーツのデメリット

6.レオパの床材④キッチンペーパーのメリット・デメリット
 6-1.キッチンペーパーのメリット
 6-2.キッチンペーパーのデメリット

7.レオパの床材④人工芝のメリット・デメリット
 7-1.人工芝のメリット
 7-2.人工芝のデメリット

8.レオパの床材⑤赤土のメリット・デメリット
 8-1.赤土のメリット
 8-2.赤土のデメリット

9.レオパには向いていない床材
 9-1.おがくず
 9-2.ウォールナッツサンド
 9-3.カルシウムサンド

10.まとめ

レオパの飼育に床材は必要?理由は?

レオパードゲッコー

レオパを飼育する際、必要なものとして「床材」が挙げられます。

ケージ内に床材を敷く理由の1つが、床材を敷くことで湿度を維持しやすくなる効果があるためです。
また、レオパの飼育には、一般的にガラスやプラスチックのケージが利用されます。このようなツルツルした素材のケージにそのままレオパを入れてしまうと、足が滑り、ケガをする原因となるため、床材を敷くことで滑り止めとしての効果も期待できます。

そのため、レオパの飼育に床材は欠かせないアイテムといえます。さらに、床材を敷くことで掃除がしやすくなり、ケージ内を清潔に保ちやすくなるというメリットもあります。
なお、レオパの飼育に使える床材には、さまざまな材質のものがあります。価格や入手のしやすさ、それぞれの材質の特徴などを見ながら、使いやすいものを選ぶとよいでしょう。


床材の交換頻度は?

レオパの飼育に使用できる床材には、次のようなものがあります。

  • サンド系の床材
  • ソイル系の床材
  • ペットシーツ
  • キッチンペーパー
  • 人工芝
  • 赤土

どの床材を使用した場合でも、排泄物などで汚れた部分はその都度取り除くようにします。
ペットシーツやキッチンペーパーの場合は、毎日交換するか、汚れた場合に交換します。
サンドやソイルは、汚れた部分を取り除いても匂いを感じたり、汚れ箇所が増えてきたりした場合はすべてを交換します。少なくとも、数カ月に1回はすべての床材を入れ替えしましょう。


レオパの床材①サンド系のメリット・デメリット

デザートベース 細目 3L

●通水性・通気性がよい天然土なので、砂漠~亜熱帯地域に棲息する爬虫類に最適な床材です。
●フンが一緒にまとまるので、汚れた部分だけ取り出しやすく、少しずつ交換できるため、生体に環境変化の負担を与えません。

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サンド系の床材は、爬虫類専用の砂としてさまざまなメーカーから販売されています。
色や粒の大きさ、素材なども選ぶことができ、レオパの生息環境に近い状態を作ってあげることができます。
サンド系にすることで、砂を掘ってストレスを解消できたり、保水力に優れたものを使用すれば、湿度を維持したりすることも可能です。また、保温性にも優れているため、パネルヒーターの熱を効率的に活用してケージ内の温度を維持することができます。

◆サンド系のメリット

・保湿性・保温性が高い
・排泄物の処理がしやすい
・レオパの生息環境に近い状態を作ることができる
・比較的入手しやすい

◆サンド系のデメリット

・誤飲により体内にたまると腸閉塞を起こす可能性がある
・細かい砂が飛び散りやすい
・砂の入れ替えが重労働
・自治体により使用済みの砂の処分が面倒


レオパの床材②ソイルのメリット・デメリット

ジオソイル 1kg

ニオイを吸着消臭し、保水性にも優れた爬虫類用床敷ソイル。容量1kg。

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ソイルの床材は、粉末状の土を2~3mmくらいの粒状に固めたもので、爬虫類飼育用として販売されています。
レオパの生息環境に非常に近い環境を作ってあげることができます。
ソイルを掘ることでストレス解消できるだけでなく、レオパ自体が快適な状態を自分で作って過ごすこともできるようになります。
ソイルの場合、サンド系と同様に保湿効果があります。また、誤飲しても体外に排出しやすいという特徴があります。

◆ソイルのメリット

・消臭効果が高い
・保湿性に優れている
・排泄物の処理がしやすい
・レオパの生息環境により近い状態を作ることができる
・誤飲をしても心配が少ない

◆ソイルのデメリット

・ソイルの入れ替えが重労働
・生き餌(ミルワームなど)が潜りやすい
・自治体により使用済みの砂の処分が面倒


レオパの床材③ペットシーツのメリット・デメリット

脱臭ゼリーシーツ ホワイト レギュラー 100枚

表面の不織布が、すばやくオシッコを通過させ、ポリマーでしっかり吸収します。
白色のシートでオシッコの色が確認できます。

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ペットシーツは、手に入りやすく、レオパの床材として使用することも可能です。
さらに、吸水性もよく、消臭機能もあるため、飼い主さんにとってはとても使いやすい床材といえるでしょう。
しかし、爬虫類用のペットシーツは販売数も少なく、ケージにピッタリとしたサイズを求めることは難しいといえます。また、レオパが擦ってしまうことでなかの吸水ポリマーが飛び出し、万が一誤飲してしまうと、命にかかわる恐れがあります。
とても便利ですが、使用には注意が必要といえます。

◆ペットシーツのメリット

・消臭機能があり匂いを抑える
・吸水性が高い
・交換、掃除がしやすい
・手に入りやすい

◆ペットシーツのデメリット

・誤飲により命にかかわることもある
・ピッタリのサイズのものが少ない
・コストがかかる


レオパの床材④キッチンペーパーのメリット・デメリット

キッチンペーパーは、レオパの床材の定番ともいえ、ショップなどでも使用率が高い素材です。とにかくコスパが良く、汚れたらすぐに取り換えられるため、使い勝手のいい床材といえるでしょう。
ただし、レオパが擦ってしまい、万が一割いたキッチンペーパーを誤飲してしまった場合、消化することができません。当然、病気になったり、命に係わる事態になったりすることも考えられます。
十分に注意して使用する必要があります。

◆キッチンペーパーのメリット

・交換、掃除がしやすい
・コスパが良い
・手に入りやすい

◆キッチンペーパーのデメリット

・消臭、保温機能はない
・誤飲により命にかかわることがある

●おすすめ商品
調湿防カビプレート

●多孔質構造のセラミック製なので、床材やキッチンペーパーの下に敷くことで、余分な水分を吸い取りびしょ濡れを防ぎ、その水分をゆっくりと放出することで、プレート付近を長時間高湿度に保ちます。
●生きたバクテリアをプレートにたっぷり含ませました。湿度を与えることで活性化したバクテリアが床材へと移り、カビの発生を抑制します。
※すべてのカビに効果を有するわけではありません。

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レオパの床材④人工芝のメリット・デメリット

レオパの床材として、人工芝を使うことも可能です。
比較的手に入りやすいだけでなく、何度も洗って使うこともできるので環境面でもコストの面でも使いやすい素材です。また、誤飲の心配がないという点も安心できます。
また、切ってピッタリのサイズにすることも可能です。
ただし、汚れた部分だけを掃除するということが難しく、また、使用済みの人工芝の処分には手間がかかるというデメリットもあります。

◆人工芝のメリット

・洗えるため再利用が可能
・誤飲の心配がない
・コスパが良い
・手に入りやすい

◆人工芝のデメリット

・汚れた部分だけを掃除するということができない
・交換しにくい
・使用済みの人工芝の処分が面倒


レオパの床材⑤赤土のメリット・デメリット

園芸用に販売されている赤土は、最もレオパの生息環境に近い素材の床材といえます。粒の大きさを小粒にすれば、飼い主さんも掃除がしやすくなるでしょう。
床材を赤土にすることで、掘って自分好みの環境を作ることができ、レオパの生態に最も近い状態でストレスも少なく過ごさせてあげることができます。
ただし、ケガをしている場合は、傷口を悪化させてしまう可能性があるため、その場合は、赤土の上にキッチンペーパーなどを敷いてケアしてあげるとよいでしょう。

◆赤土のメリット

・保湿性に優れている
・排泄物の処理がしやすい
・レオパの生息環境と同様の状態を作ることができる
・誤飲をしても心配が少ない

◆赤土のデメリット

・赤土の入れ替えが重労働
・自治体により使用済みの赤土の処分が面倒


レオパには向いていない床材

レオパの床材として向かない床材は、カビが生えやすかったり、ダニがわきやすかったりする素材です。カビ自体、また、吸血性のないダニはレオパに直接悪影響を及ぼすことはありません。しかし、飼育している人間には、アレルギーや気管支炎などを起こす可能性があります。

また、床材を誤飲してしまった場合に、レオパが消化しにくかったり、排泄しにくかったりするような素材は、避けるべきです。これは、ダイレクトにレオパに影響を及ぼします。
これらの可能性のある素材をいくつかご紹介します。

◆おがくず

レオパの床材として、おがくずはおすすめできません。おがくずは、掃除がしやすい反面、ダニがわきやすく、湿度調整もしにくい素材といえます。
なお、一度ダニがわいてしまうと、床材をすべて交換しなければいけなくなるだけでなく、ケージ内に置いているすべてのものを一度洗ってあげなければいけません。
おがくずをレオパの床材として使用することは避けるべきです。

◆ウォールナッツサンド

クルミを細かく砕いたサンド系の素材です。爬虫類の床材としてメジャーでよく使われるものですが、誤飲した場合に腸閉塞を起こす可能性も高い素材です。特に、視力の弱いアルビノ種などは誤飲する可能性が高いため、避けた方が良いでしょう。
また、あまり保湿性も高くありません。爬虫類でも、比較的湿度の低い環境を好む種類に向いているといえます。

◆カルシウムサンド

カルシウムを豊富に含む岩石から作られたサンド系の素材です。爬虫類の床材として多く使用されています。栄養のバランスが悪いときなど、レオパが自ら舐めたり、食べたりしてしまうことがあり、その場合、腸閉塞を起こしやすくなるため注意が必要です。特に、幼児期は使用を避けた方が良いでしょう。


まとめ

今回は、レオパの床材として使用されるさまざまな素材についてご紹介してきました。
床材選びには、飼い主さんの扱いやすさやコスパを考えることはもちろんのこと、レオパにとっても快適で、安心して生活できるものにしてあげることも大切です。
特に、誤飲は、レオパが体調を崩す大きな要因にもなります。本人が食べる気がなくても、餌と一緒に飲み込んでしまうこともあるため、特に生餌を与えているような場合は十分に注意しましょう。
レオパに合った床材を選んであげるだけでも、レオパのストレスは軽減できます。
かわいいレオパに長生きしてもらうためにも、良い素材を選んであげてください。



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こどもの頃から、爬虫類、小動物、ワンコなど、さまざまな動物と共に生活してきました。 今まで出会ってきた動物たちとの経験を活かしながら、新しい情報、役立つ情報をキャッチし、ご紹介していきたいと思います。


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