1.ゴールデンハムスターの種類
1-1.ゴールデンハムスター
1-2.キンクマハムスター
1-3.カラーハムスター
1-4.長毛ハムスター
2.ゴールデンハムスターの特徴
2-1.大きさ、体重
2-2.寿命
2-3.性格
4.ゴールデンハムスターを飼うときの注意点
4-1.体が大きいため、飼育グッズも大きいものを用意しよう
4-2.多頭飼いは向いていない
4-3.脱走には要注意
4-4.温度管理
4-5.定期的なケージ内の掃除
ゴールデンハムスターの種類
ハムスターは、ペットとして飼われ始めたのは犬や猫よりもずっと後のことです。
その歴史は1930年にシリアで確認されて捕獲に成功したメスのハムスターとその子供たちから広まりました。そのためハムスターの祖先は「ゴールデンハムスター」といわれていて、知名度の高い種類となっています。ハムスターは殖能能力が高く、今では品種改良が進んでいるので毛の色や体の大きさなど特徴に違いのある種類がたくさんいます。
◆ゴールデンハムスター
ペットショップでも多く見かける一番ポピュラーなハムスターです。ゴールデンハムスターはオレンジと白の毛を持つ「ノーマルタイプ」と呼ばれていて、ハムスターの中でも体が比較的大きく、運動量も多いです。できるだけ広いスペースを確保することや回し車を設置するなどして動ける環境を整えてあげましょう。
◆キンクマハムスター
模様のないアプリコットの毛色と丸みのある耳が特徴のハムスターでゴールデンハムスターから人工的に改良が進んだ品種になります。ハムスターの種類の中でも人懐っこく穏やかな性格をしていますが、少し臆病な一面もあります。キンクマには毛質に光沢感のある「サテン」や毛の長い「長毛種」もいます。
◆カラーハムスター
色の組み合わせが豊富なハムスターで、配色で多いのは茶色と白にまだらに黒が合わさったハムスターになります。他にも体毛が全身白だったり、真っ黒な種類もいたりと、色の組み合わせがなく単色の体毛を持つのもカラーハムスターになります。一般的にはアプリコット色に限りキンクマハムスターと呼ばれています。
◆長毛ハムスター
ハムスターは短毛のイメージが強いですが、長毛ハムスターはフサフサの長い毛が個性的な種類です。毛が長い分汚れたり、床材が絡むこともあるので小動物用のブラシで定期的にお手入れをしてあげましょう。日中は寝ていて大人しいですが、夜はとても活発に動くのでしっかり運動ができる大きめのケージを用意するのがおすすめですよ。
ゴールデンハムスターの特徴
ハムスターはねずみの仲間の「げっ歯目」に属した動物です。雑食性で主食のフード以外にも野菜や果物を好んで食べます。警戒心が強いため、お迎えしたばかりの頃は環境に慣れるまで過度なスキンシップを避けるようにしましょう。優しい性格をしているので愛情をかけてお世話をすれば飼い主さんをきちんと認識してくれるようになりますよ。
また、夜行性なので昼間はほとんど寝ていることが多いですが、一人暮らしや共働きで昼間にかまってあげられない方にも生活リズムが合うため、飼育しやすい代表的なペットとなっています。
◆大きさ、体重
ゴールデンハムスターは体長が15~19cm前後あり、体の小さなジャンガリアンハムスターなどの小型ハムスターと比べると大きめサイズです。ハムスターによって個体差がありますが、男の子と女の子で比較すると体の特徴だけでなく性格にも少し違いがあります。
男の子
・体長18cm前後
・体重85~130g程度
男の子の性格は好奇心旺盛でメスに比べると穏やかなところが長所ですが、環境の変化に敏感で繊細な面があります。縄張り意識はメスよりも強い傾向があります。
女の子
・体長19cm前後
・体重は95~150g
体長は男の子と大差がなく分かりづらいですが、体重は意外にも女の子の方が重いのが特徴的です。女の子の性格は、やや神経質なオスに比べるとストレスに強いですが、発情期や妊娠中は荒々しくなるためスキンシップは控えましょう。
◆寿命
ゴールデンハムスターの寿命は平均2~3年と短いですが、過ごしやすい飼育下ではそれ以上生きるハムスターもいるでしょう。小さな体に大きな負担がかからないよう、日頃のストレスケアも大切です。
◆性格
・人に懐く
・おっとり
・知能が高い
気性が荒くないため、手乗りしやすくコミュニケーションをとることができるので、初めてハムスターを飼う方にもぴったりです。ハムスターは視力が弱くあまり見えていないですが、優れた聴覚や嗅覚を使って判別しています。愛情をかけてくれる飼い主さんには声やニオイ、足音などで判別できる賢さも持ち合わせています。
ゴールデンハムスターはなつくの?
たくさんの種類の中からハムスター選ぶには、人に懐きやすいかどうかも重要なポイントですよね。初めは体に触れるのを控え、手からおやつやエサを与えるところから少しずつスキンシップをとっていきましょう。
ハムスターが環境に慣れていない段階でいきなり体を持ち上げると怖がらせてしまうため、必ず声をかけるようにすると徐々に距離が縮まり懐いてくれるようになりますよ。
ゴールデンハムスターを飼うときの注意点
ゴールデンハムスターを飼うと決めたら、どのようなことに気をつけて飼育したら良いのでしょうか。飼育時に必要なアイテムや体調管理での注意したい点を紹介します。
◆体が大きいため、飼育グッズも大きいものを用意しよう
ハムスターの中でも比較的体の大きいゴールデンハムスターは、ケージも体に見合ったサイズを用意してあげましょう。適正サイズは脱走を防ぐためにも60×45cm以上の高さのあるケージが最適ですよ。
また、ケージの種類には金網タイプと透明タイプがありますが、十分に通気性を確保した「透明タイプ」がおすすめです。
金網のケージはハムスターがかじって歯に負担をかけてしまうことが多く、かみ合わせが悪くなる恐れがあります。
他にもゴールデンハムスターが快適に暮らす環境を整えるうえで必要な飼育用品は以下のアイテムを用意してあげましょう。
- 透明のケージ
- 床材
- フード皿
- 吸水器
- 隠れ家
- 回し車
- 専用トイレ
ハムスターに飲み水はお皿で与えると水が生活の中で自然に汚れ、腐敗が進んでしまうため、給水器を取り付けることをオススメします。また、水濡れに弱いハムスターは体が水の中に浸かることで病気になりやすいため注意が必要です。フード皿は陶器素材の重みがあるタイプを選ぶと動きづらくスムーズに食べることができます。
回し車はハムスターにとってストレス発散と運動不足を解消する重要なアイテムです。ケージに付属している場合もありますが、体よりも大きめのタイプを設置してあげると体に負担がかかりにくくなりますよ。
◆多頭飼いは向いていない
ゴールデンハムスターを飼育する際に気をつけたい最大のポイントは、一匹飼いで飼育をしなければならないことです。縄張り意識が強いので多頭飼育をするとハムスター同士でケンカをしてしまうことがあり、ケガの原因にもなります。
また、ハムスターは非常に繁殖能力が高く、種類によっても生む子供の数は大きく差がありますが、ゴールデンハムスターの場合は一度の妊娠で7~8匹ほど子供を生みます。繁殖させる場合、適切な飼育環境を保てるかどうかやケージの置き場所の確保が必要になります。
◆脱走には要注意
体が大きい分、力も強いためハムスターがいつの間にか脱走していたなんてことも少なくありません。脱走する理由としては、ケージ周辺が安全かどうかや問題がないかなどを確認するためで縄張り意識の高いハムスターの習性によるものが多いようです。
また、ケージの置き場所に問題がある場合にも新しい居場所を求めて脱走するケースもあります。脱走を防ぐためにもケージの扉はしっかり閉め、ストレスにならない静かな環境で飼育をしましょう。
◆温度管理
ハムスターは20~23℃の室温を維持してあげると快適に過ごすことができます。とくに温度の急激な変化には弱いので気をつけましょう。できればケージの近くに室温計を設置し毎日チェックすると安心です。
体の小さなハムスターはとくに寒さに弱く、冬は気温が10℃以下になってしまうと冬眠状態になってしまいます。保温対策となる「綿」やシート型の「小動物用ヒーター」をはじめ、冬用のベッド(隠れ家)などのアイテムを活用して温かさを保つことが大切です。
◆定期的なケージ内の掃除
ハムスターはとってもキレイ好きな動物です。不衛生な状態が続くとストレスで免疫力が下がり体調不良から病気も引き起こしやすくなるので、健康はケージ内の清潔さによって大きく左右されることもあります。
ケージ内をより清潔な環境を維持するためにも「ハムスター専用トイレ」を設置するのことをオススメします。ハムスターは決められた場所でおしっこをする習性があり、初めからトイレを用意してあげるとすぐに覚えてくれる個体も多いですよ。
まとめ
ゴールデンハムスターは見た目も可愛いですが、性格もおっとりした仕草や飼い主さんとの触れ合いで見せる人懐っこさが大きな魅力です。おやつのあげすぎには注意したいところですが、コミュニケーションをとるためにも飼い主さんの手から与えることで「自分に危害を加えない」と認識してくれます。
ひとつにハムスターといっても、見た目や大きさ、性格には違いがあります。小さな体ですが、表情や仕草はとても愛らしく飼い主さんを癒してくれる大きな存在となるでしょう。
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