【掲載:2022.12.03 更新:2026.01.06】
ハリスホークとは

英名をカタカナ読みした「ハリスホーク」が一般的に知られています。
タカ目タカ科に分類される猛禽類の一種です。
◆生息地
生息地は、アメリカ合衆国南西部からチリ南部、アルゼンチン中央まで広く生息していますが、環境破壊によって野生のハリスホークは減ってきているといわれています。
最近では、イギリスで、ペットで飼われていたハリスホークが野生化してしまい繁殖しているという報告がありました。
渡り鳥ではなく、留鳥ではありますが、少しずつ生息地を広げている傾向があるようです。
◆習性
猛禽類の中では珍しく、集団行動を好みます。
通常、猛禽類は単独で狩りを行い、繁殖期や渡るときにしか群れを作りません。
ハリスホークは常に群れを作り、狩りも2~6羽が集まって行います。小鳥や小動物や虫、さまざまな生き物を捕食しますが、ハリスホークよりも大きな野ウサギを狩ることもあります。
生息している土地が、砂漠や木がまばらに生えた沼地などのため、獲物の少ない環境に適応するために群れを作るようになったといわれています。
ハリスホークの特徴
◆外見
美しく勇ましい姿ですが、ブラウンアイの瞳は丸く愛らしい雰囲気を漂わせています。
全体的に黒褐色で、肩と翼の裏側、腿のあたりが赤褐色の羽色です。尾は白色と黒色で、脚は黄色。嘴は黄色で先端が黒色です。
◆体高・体重
大きさは46cm~76㎝、翼を広げた状態だと110㎝の大きさにもなります。
オスの平均体重710gで、メスの平均体重は1㎏以上が多くメスよりオスのほうが小型です。
◆性格
ハリスホークは「空飛ぶ犬」とも呼ばれる程、頭が良く人馴れしていて甘え上手が多いといわれています。
繁殖期を迎えたメスは気性が荒くなる傾向はありますが、集団行動に慣れていて社会性があり、人を仲間と認識して甘えてくれので、猛禽類を初めて飼う方におすすめされることが多いです。
◆寿命
野生化では平均10年といわれていますが、ペットで飼われているハリスホークの寿命は20~30年といわれています。
長生きで一緒にいる時間が長いからこそ、しっかりハリスホークの特徴などを理解した上でお迎えしてあげたいですね。
ハリスホークがかかりやすい病気
◆趾瘤症(しりゅうしょう)
趾瘤症とはバンブルフットともいいます。足の裏に血豆ができてしまう病気です。
ボウパーチが不衛生な状態だったり、ハリスホークに止まり木が合っていない場合に起こる病気です。
飼育環境は常に清潔な状態に保てるよう、ハリスホークのストレスにならない程度に掃除を行いましょう。
◆毛引き
様々な原因が考えられますが、ストレスが原因で起こすことがあります。また、人馴れしているハリスホークであれば、寂しさから起こしてしまうことがあります。
心因的な問題であれば、コミュニケーションをとり、水浴びや日光浴などリフレッシュさせましょう。
体調不良など何かしら体に異常がある場合でも起こしますし、外因的な問題であれば動物病院に必ず相談しましょう。
◆トリコモナス症
トリコモナス原虫による感染によって引き起こされます。トリコモナスに感染した母鳥からヒナへと給餌する際など、トリコモナス原虫が体内に侵入することで感染します、そのうや口の中で増殖し、そのう炎や食道炎を起こす為、食欲不振が見られます。さらに悪化すると、嘔吐が見られます。
そのような症状が見られた場合は、必ず動物病院に相談しましょう。
ハリスホークはペットとして飼える?

◆猛禽類の中では比較的飼育しやすい
1980年頃から、鷹狩りで使われるのはハリスホークが多く、猛禽類の中でも人と生活する歴史が長いです。そのことから猛禽類の中でもペットに向いている猛禽といえるでしょう。
しかし、人に懐きやすい反面、呼び鳴きや餌の催促鳴きが激しくなるハリスホークもいます。
猛禽類飼育初心者におすすめされるハリスホークですが、頭良い故に悪戯を覚えてしまい、飼い主さんを困らせてしまうこともあります。
しっかり信頼関係を築き、訓練や調教を行えるかどうかが大切です。
訓練や調教は流派がそれぞれ異なるため、必ず専門家に相談してハリスホークのトレーニングを行いましょう。
◆特定動物でない
ハリスホークは特定動物ではありません。
特定動物とは、人に危害を加える恐れのある危険な動物(トラやヘビ、ワニなど650種類の指定動物、特定外来生物の場合130種類の指定動物)のことで、その登録された動物たちを飼養または保管する場合には、動物の種類、飼育施設を都道府県知事または政令指定都市の長に申請して許可をもらう必要があります。
クマタカやオオワシなどは、特定動物に指定されていますが、ハリスホークはその対象ではありません。このような利点から、比較的飼育しやすい理由の1つになっています。
◆ハリスホークのオスメス判断方法
オスよりメスのほうが大きいことが多いので、足の大きさや体長など判断しますが、基本的に見た目で判断することは難しいでしょう。
血液検査で確実に雌雄判断を行うことができるので、性別をハッキリさせてお迎えを決めたい方は、ハリスホークを販売しているお店に相談してみましょう。
◆飼育環境
ハリスホークは翼を広げると1mを超える大きさになります。
そのため、翼を広げてもぶつからないぐらいのスペースを最低限確保しましょう。
猛禽類を飼育するためにはいくつか専門の用品が必要です。
屋外でも屋内でも、ハリスホークが止まって休むことができる止まり木「ボウパーチ」を準備しましょう。地面に足をついた状態にしたままになってしまうと、足の変形の原因となります。ボウパーチは、人工芝やロープなどがあり、大きさも異なります。ハリスホークに合わせて選んであげましょう。
ロストを防ぐためにも、ハリスホークの足に装着する「アンクレット」は必須です。アンクレットを繋ぐ「ジェス」は係留用とフリーライト用の2種類があります。フリーライト用のジェスは、野外でハリスホークを放つときに枝に引っかからないように怪我防止のため穴が開いていません。
さらに環境状況によっては係留用のリード「アーシュ」を準備しましょう。
◆餌
餌はウズラやラット(マウス)などを与えることが多いです。生餌でなくても、ペットショップや猛禽類専門店などに冷凍された状態で販売されています。
ハリスホークによっては解凍されたウズラやラットを解凍した後、捌いてあげなくていけない場合もあります。
そういった作業が必要だという事も理解したうえで、お迎えを検討しましょう。
雛ときは1日3回、若鳥のときは1日2回、成鳥になったら1日1回が給餌の目安です。必要に応じて断食させることもありますので、専門家の指導が必要といえるでしょう。
◆価格
生後によって値段は異なりますが、30万前後の値段が多いようです。
ペットショップや猛禽類専門店、ハリスホークのブリーダーなど様々なお店で色々なハリスホークに会ってみましょう。
また年に何度か行っているエキゾチックアニマルが集うフェスティバルでもハリスホークを見かけます。ハリスホークのお迎えを考えている方は、そのようなフェスティバルに参加するのもおすすめです。
ハリスホークを飼育する上で注意すること
◆飼育スペースの確保
屋外で飼う場合、雨避けや野生動物から襲われることを防ぐためにも、必ずハリスホークのためにケージを用意してあげましょう。2m×2m以上のケージが理想といわれています。屋内では、ハリスホークが翼を広げてもぶつからない程度のスペースを確保し、排泄部で汚れてしまうことを考慮して、周りにペットシーツや新聞紙を敷いてあげましょう。
◆鳴き声
ハリスホークの鳴き声は「ピーピー」や「ギャー」など、その時の感情によって使い分けます。
特に構ってほしいときや餌がほしいときなど、鳴き声にして表現することが多いので、賑やかに感じることはあるでしょう。
◆メンテナンス
嘴や爪のメンテナンスは必須です。
ハリスホークの保定をしっかり行えるようであれば、家で嘴や爪のメンテナンスはできますが、なかなかすぐできるとは限りません。
最初は専門店や動物病院に行ってメンテナンスをやってもらいましょう。できたら年に一回は健康診断に行くことが大切です。
またハリスホークのメンテナンスも重要ですが、飼育用品のメンテナンスも意識しましょう
まとめ
猛禽類の飼育と聞くと、難しく感じると思います。
ハリスホークは社会性があって人に馴れやすく、さらに特定動物に指定されていないので、猛禽類の飼育に興味があるけど不安な方にとっては挑戦しやすいかもしれません。
少しでも興味が出た方は、ぜひ動物園や水族館で本物のハリスホークを見たり、ペットショップや猛禽類専門店やブリーダーなどに相談してみましょう。
ハリスホークの知識をしっかり身につけお迎えすることで、楽しい猛禽類飼育生活を送ることができると思います。
何よりも責任を持って飼育を行えるという覚悟をしてから、お迎えの準備を行いましょう。
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