文鳥を看取りたい…最期が近づいているサインやお別れ方法を解説します。

2022.12.18

文鳥を看取りたい…最期が近づいているサインやお別れ方法を解説します。

丸くてコロンとしたフォルムが愛らしい文鳥は、近年とても人気の高いペットです。 そんな可愛い文鳥の最期なんて考えたくないという飼い主さんも多いでしょう。 しかし悔いのないお別れをする為にも、文鳥が元気なうちから最期について考えることはとても大切です。 そこで、この記事では、文鳥の最期が近づいているサインやお別れの方法などについて徹底解説していきます。 文鳥を飼っている方、検討中の方はぜひ参考にしてください。


文鳥の寿命

文鳥がどのような生活環境にいたかにもよりますが、飼育下の寿命は平均7〜10年と言われています。
中には18年生きた文鳥もいるようなので、大切な文鳥が長生きできるよう、快適な生活環境を整えてあげましょう。

また、文鳥の寿命は品種によっても多少の差があると言われています。
「並文鳥」「白文鳥」「桜文鳥」といった原種に近いものは比較的体が丈夫で長生きしやすいようです。
「シルバー文鳥」や「シナモン文鳥」は羽のカラーが特別で美しいですが、体が弱い傾向にあり、文鳥初心者さんには不向きかもしれません。


文鳥が衰えてきたら準備すること

文鳥の看取り

文鳥が年を重ねてくると、お別れの時を想像するようになるものですよね。
しかし、「その時が来るまで何をしたらいいのか分からない…」という飼い主さんも多いのではないでしょうか。
そこで、ここでは文鳥が衰えてきたら準備することとしてお勧めの2つをご紹介します。

◆心の準備

まずは、心の準備をすることをお勧めします。
文鳥との最期の時に思いを馳せて、「お別れをした後も、私は元気に過ごそう!」と覚悟を決めておくのです。
文鳥とのお別れを前向きに捉える事で、「できるだけ後悔のない良い旅立ちにしてあげよう」と日々のお世話を改めて見直すきっかけにもなるかもしれません。

病気や事故で突然お別れが来てしまうことが一番辛いですが、たとえ天寿を全うしたといえる亡くなり方であったとしても、「もっと好きなものを食べさせてあげればよかった」「もっとケージを清潔にしてあげればよかった」などと後悔が出てくるものです。
その後悔が少しでもなくなるように、飼い主さんにとっても良いお別れになるように、心の準備をしておくことが大切です。

◆ペット葬儀、火葬について調べる

「文鳥はまだ生きているのに不謹慎では…」と感じてしまう飼い主さんもいるかもしれませんが、いざという時に焦らず適切な対応ができるように、むしろ文鳥が元気なうちからペット葬儀について調べておくことをお勧めします。
プランや金額などの情報をあらかじめ頭に入れておくと安心です。

ちなみに、「文鳥の葬儀」はあまり聞き馴染みがないかもしれませんが、決して特別なものではありません。
犬や猫など他のペットの葬儀と同様に、以下3種類の火葬方法があります。
自分の理想や予算に合うものを探してみてくださいね。

合同火葬

他のお家のペットと一緒に火葬を行います。「あちらの世界でも寂しい思いをしないように」と選ばれる飼い主さんもいるようです。

一任個別火葬

飼い主さんは立ち会わず、全て業者さんにお任せして文鳥だけを個別に火葬してもらいます。
「立ち会う時間はないけれど、文鳥だけを丁寧に弔いたい」と選ばれる飼い主さんが多いようです。

立会個別火葬

飼い主さんご家族が最初から最後まで立ち会って、文鳥だけを個別に火葬してもらいます。
人間の火葬と同様に最後までお別れを伝えることのできる、最も手厚いやり方です。

また、一般的に、葬儀後のお骨はペット霊園の合同のお墓かペット納骨堂に入れます。
合同のお墓はその名の通り、他のお家のペットと一緒に大きな供養塔のもと、納骨されます。
文鳥が寂しい思いをしないだけでなく、定期的に合同供養祭が行われるため、供養の面でも安心です。

ペット納骨堂はペットの遺骨を安置できる屋内施設です。
一般的に年間契約となっているので、「まだ文鳥の納骨方法が決まっていない」という飼い主さんにもお勧めです。
一旦納骨堂に遺骨を安置しておいて、翌年に決めた方法で納骨することが可能です。
定期的にお参りできるような距離の納骨先を探すと良いでしょう。


文鳥が死ぬ前に見せる姿

最期のお別れをしっかりとするためにも「文鳥が死にそうな時のサインが知りたい」という飼い主さんは多いのではないでしょうか。
そこで、ここでは文鳥が死ぬ前に見せる姿として代表的なものを4つご紹介します。

◆うずくまって動かない

文鳥が長時間うずくまって動かない時には、最期の時が近づいていると考えた方がいいでしょう。
飛ぶのはもちろん、動き回ることもできないというのは、文鳥にもう体力が残っていない証拠となります。
無理に動かそうとせず、文鳥の様子を優しく見守りながらお別れの準備をしましょう。

◆エサを食べない・水を飲まない

鳥は軽やかに飛ぶために食べ物を体に溜め込まない構造をしており、1日に何度も食事と排泄を繰り返します。
そのため、半日食べないだけでも非常に危険です。
文鳥がエサを食べず、水も飲まない時には危篤状態にあると考えても過言ではないでしょう。

◆下痢や嘔吐をしている

下痢や嘔吐は文鳥の死に直結するような病気の可能性が高いため、決して見逃せません。
しかし実際には、水分をとった後や水浴び後に見られる「水分多めのフン」や、求愛行動で見られる「吐き戻し」と区別がつかないことが多く、飼い主さんが気づかないまま最悪の事態にまで陥ってしまうことも多いようです。
下痢や嘔吐の疑いがある時には文鳥の様子をよく観察して、いつもより元気がないなと思ったら、すぐに動物病院へ連れて行くことをお勧めします。

また、文鳥は亡くなる直前に何の前触れもなく嘔吐や下痢をする場合もあるようです。
文鳥に嘔吐や下痢の症状が見られたら、とにかく覚悟を決めておく必要があるでしょう。

◆ヨタヨタ歩く・木に止まれない

文鳥に限らず、鳥類は死期が近づくと脚力が弱まる傾向があります。
弱々しくヨタヨタと歩いていたり、木に止まれなかったりするような状態が続いている時には、もしものことを意識した行動をとりましょう。
その日が来るまでに文鳥のストレスを助長しないよう、足元にある障害物を取り除くなどの工夫が大切です。


文鳥が亡くなった時の姿

文鳥の命が燃え尽きた時、どんな姿をしているのでしょうか。
事前に亡くなった時の姿を知っておくことで、発見した時に慌てずに行動できるはずです。
想像すると辛くなってしまいますが、飼い主としての責任を果たすためにも予習しておきましょう。

◆くちばしの色が紫になる、目の周りの色が薄くなる

文鳥が旅立つ時、くちばしの色がだんだんと紫になり、目の周りの色が薄くなっていくと言われています。
元気な時には鮮やかだった場所が色を失っていく様子は、まさに命の終わりを感じさせます。

◆体が冷たく、硬くなる

文鳥が虹の橋を渡ると、体が冷たく、硬くなります。
これはどんな生き物も共通しており、亡くなった時の象徴ともいえる姿です。

もし文鳥の最期を一緒に迎えることができたなら、くちばしの色が紫になっていくと共に、少しずつ体温がなくなっていくのを実感できるでしょう。
もし文鳥のまぶたが開いたままになっている場合は、体が完全に硬くなってしまう前にそっと閉じてあげることをお勧めします。
最後まで体を撫でたり、声をかけたりして、素敵なお別れの時間を過ごしてくださいね。


文鳥が亡くなった後にすること

文鳥とお別れしたら、いよいよ葬儀ですよね。
しかし、「葬儀を依頼する」ということは分かっていても、具体的に何をすればいいのか分からないという飼い主さんも多いのではないでしょうか。
そこで、最後に、文鳥が亡くなった後にするべき飼い主さんの行動として基本的なものを4つご紹介します。

◆適切に安置する

文鳥が亡くなったら、まずは適切な状態で安置する必要があります。
安置の手順としては以下の3点が挙げられます。

①タオルで体を清拭する

濡らしたタオルなどを使って、文鳥の体を隅々まで綺麗にしてあげましょう。

②体勢を整える

死後硬直が始まる前に、文鳥の体を寝ている時のような姿勢に整えてあげましょう。
硬直が始まっている場合は無理に動かすと骨折させてしまう恐れがあるので、むやみに動かさない判断も大切です。

③体を冷やす

文鳥が入る大きさの箱にガーゼや新聞紙、トイレシート、タオルなどを敷いて文鳥を寝かせてあげましょう。
保冷剤や氷袋を頭や文鳥のお腹の辺りに設置して、体を冷やします。

保冷剤などを設置しているとはいえ、遺体はだんだんと腐食していってしまいます。
文鳥が入った箱は日が当たらない涼しい部屋に安置し、1〜3日以内にペット火葬の依頼をしましょう。

◆思い出として羽や足跡などを残す

火葬をするとお骨以外はすべて無くなってしまいます。
そこで、思い出に文鳥の羽や足跡を残しておく飼い主さんも多いようです。

羽はそのまま保存しておくこともできますが、万が一のことがあるので、中性洗剤を加えたぬるま湯で優しく洗うことをお勧めします。
洗った後はティッシュなどでしっかり水気を取って、羽の形を整えてから乾燥させましょう。

◆ペット火葬業者に連絡

ここまで準備ができたら、いよいよペット火葬業者さんに連絡をします。
先述した通り、事前に火葬方法を調べておけば、依頼する際もスムーズにやり取りができるでしょう。

今日ではペット火葬業者のほとんどが、大切なペットの遺骨の一部をカプセル型のキーホルダーやネックレスにして残すことができるオプションを備えています。
お別れした後も側にいられるとして、非常に人気が高まっています。
ただ、文鳥は犬や猫と違って体が小さいため、火葬で綺麗にお骨が残るのかと不安になっていまいますよね。
結論からお伝えすると、文鳥のように小型の鳥であっても、お骨はちゃんと残ります。
しかし、万が一のことがあるので、文鳥など鳥の火葬実績があるペット火葬業者さんに依頼することをお勧めします。

◆棺に納める

文鳥に限らず、ペットを火葬する際に棺は必ずしも必要ではありません。
ほとんどの場合、安置する時に使った箱のまま火葬を依頼することが可能です。
ただし、専用の棺の場合、火葬の際にお骨以外を残さず綺麗に焼き切ることができるといったメリットがあります。
中には火葬に適さない素材の箱もあるので、ペット火葬業者さんに依頼する際、あらかじめ確認しておくといいでしょう。

【一般的に火葬可能なもの】
お花、少量の木綿の衣類、薄手のタオル、手紙、写真など

【一般的に火葬不可なもの】
ダンボール、木製の棺、銀製品、プラスチック、ゴム製品、綿入りの人形、毛布、爆発の恐れがあるもの、大きすぎるもの


まとめ

コスモス

いかがでしたか。この記事では、文鳥とのお別れについて徹底解説しました。
大切な家族の一員である文鳥の最期を考えるのは辛いことですが、いつか絶対にやってくるその日に備えて準備をしておくことで、いざという時に適切な行動をとることができます。
後悔なく送り出せるように、飼い主として事前に準備できることはしてあげたいですよね。
この記事を参考にして、文鳥が元気なうちから是非、「旅立ちの日」の情報収集をしてみてはいかがでしょうか。



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ゆうな

ゆうな

赤ちゃんの頃から犬、猫、フェレット、ハムスター、インコと一緒に暮らしてきました。 とにかく動物が大好きで、日課は動画の動画を観ることです。 私自身も更に知識を深めながら、動物の為になる記事をご提供します!


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