1.デグーの主食は何?どのくらいの量を与える?
1-1.チモシー(牧草)
1-2.ペレット
2.デグーがチモシーを食べなくなる原因
2-1.チモシーが古い
2-2.チモシーの香りがしない
2-3.硬さが気に入らない
2-4.牧草の種類が気に入らない
2-5.チモシー以外の食べ物を好んで食べてしまう
3.チモシーを食べさせるための工夫
3-1.鮮度の高いチモシーを与える
3-2.香りのある牧草を与える
3-3.一番刈りのチモシーを与える
3-4.牧草のメーカーを変えてみる
3-5.チモシーを与える時間を変えてみる
3-6.チモシーの与え方を変えてみる
5.チモシー以外の牧草を与えてもOK
5-1.アルファルファ
5-2.オーチャードグラス
5-3.オーツヘイ
5-4.クレイングラス
5-5.イタリアンライグラス
デグーの主食は何?どのくらいの量を与える?
デグーは見た目がネズミに似ているためデグーネズミとも呼ばれますが、ネズミとは違い、げっ歯類の動物です。
野生ではチリのアンデス山脈に生息していて、草食で、植物や果実などを主食としています。
そのためペットのデグーの餌は、チモシーと呼ばれるペット用の牧草や、牧草をメインに粒状に作られたペレットが一般的です。
主食とするのは自然界と同じくチモシーで、足りない栄養を補う形でペレットやおやつを与えるのが良いとされています。
デグーに与える餌の量については、一日のペレットの摂取目安量は、体重の5%程度が目安とされています。
与える量は、市販されているペレットのパッケージに記載されていますので、よく確認して与えるようにしてください。
主食のチモシーについては、1日これだけの量だけ、という与え方はあまり一般的ではありません。
デグーが常に牧草を食べられるように、不断給餌(食べたいだけ食べさせること)がおすすめされています。
◆チモシー(牧草)
チモシーは、主にヨーロッパを原産とするイネ科の牧草で、デグーの餌としてよく与えられています。
適度な硬さがあり、食物繊維が豊富なのはもちろんのこと、栄養価も高く、デグーの主食として最適な餌と言えるでしょう。
またチモシーはペットショップやホームセンターなどでも手に入りやすく、産地や硬さなど種類も分けられて販売されているため、デグーの好みに合わせて選ぶことができます。
チモシーは次のように袋入りで販売されています。以下は一例です。
大地の恵み ロングマット 1番刈りプレミアムチモシー 1kg
豊富な繊維質・低タンパク質・低カルシウムな草食性小動物のメインフード。
チモシー牧草は、品質により、デイリーとホースに区別され、さらに細かくグレード付けがされています。
当製品は、牧草を長年取り扱う専門家が選別を行った最高級ホースグレードを使用しています。
食事に気を遣う競走馬(サラブレッド)にも、実際与えられているものです。
アメリカングリーングラス チモシーソフト 600g
チモシーの中でも柔らかく嗜好性の高い牧草です
◆ペレット
ペレットは、固形の粒状をしたドライフードです。購入する時には、デグー専用のものを選ぶ必要があります。
デグー用のペレットは、チモシーまたはアルファルファ、オーツなどといった牧草をベースに、ビタミンやミネラル、食物繊維、乳酸菌、糖分などを配合して作られています。
何をベースにしてどんな物を配合しているのかは、製品によって違うため、デグーの健康状態や成長具合、好みなどを考えて選ぶ必要があります。
デグープレミアムフード シンバイオティクスブレンド
シンバイオティクスはプロバイオティクスとプレバイオティクスを組み合せたペレットフード。健康をサポート、免疫力を維持。全年齢に対応。安定性ビタミンC800mg以上配合。<総合栄養食>
デグーがチモシーを食べなくなる原因
デグーがチモシーを食べなくなった、と困る飼い主さんは多くいらっしゃるようです。考えらえる原因として次のようなものがあげられます。
◆チモシーが古い
デグーは古いチモシーを好みませんので、普段から新鮮なものを与えるようにしましょう。
ただ、商品として新しいチモシーを購入しても、古いものが混ざっていることがあります。製品を作る工程上、古い牧草が混ざるのはどうしても起こりうることのようです。
チモシーが古くなっていると、硬くなったり繊維がつぶれたり、変色したりなどしている可能性がありますので、牧草入れに入れる前にチェックしましょう。
◆チモシーの香りがしない
チモシーの香りがしない、または好みでないことから、デグーが食べない場合があります。
デグーは鼻が敏感で香りをかぎ分ける能力の高い生き物です。香りの良いチモシーを好んで食べる傾向があります。
チモシーは新鮮なものは香りが良いですが、もし新しくても香りがしない場合には、天日干しをすると良いでしょう。
干し網に入れたり、箱に入れたりして天日干しをして少し乾燥させると、香りを引き立たせることができます。
◆硬さが気に入らない
デグーは、硬くてパリッとしたチモシーを好む子と、柔らかめを好む子とがいます。
多くのデグーは固めのしっかりしたチモシーを好んで食べますが、まだ幼い子やシニアのデグーは柔らかめのチモシーを好むようです。
チモシーは、収穫の時期によって一番刈り・二番刈り・三番刈りに分けられます。一般的には一番刈りが最も固めで、二番刈り・三番刈りになると柔らかめになります。
月齢と好みに合わせて選んであげると良いでしょう。
◆牧草の種類が気に入らない
牧草といっても、チモシーのようなイネ科牧草、アルファルファのようなマメ科牧草に分けられ、硬さや香り、味や栄養が異なっています。
さらには生育時期の違いで一番刈り、2番刈りと分かれます。またメーカーによって風味も違ってきます。
デグーは、食の好みにうるさい動物です。一種類の牧草を食べなくなっても、別のメーカーのチモシーを与えたらよく食べるようになったという場合もあります。
好みはデグーによって異なるので、よく食べる牧草はデグーそれぞれに異なるということになります。
◆チモシー以外の食べ物を好んで食べてしまう
ペレットや、デグー用のおやつなどを多く与えていると、チモシーを食べなくなることがあります。
チモシー以外のものを美味しく感じたデグーは、あまりチモシーを食べず、好きなものだけを食べてしまうことになります。
また、ペレットやおやつを与え過ぎたことでお腹が膨れてしまって、チモシーを食べられないという場合もあります。
チモシーを食べさせるための工夫
◆鮮度の高いチモシーを与える
古くなったチモシーをデグーは食べません。同じ袋の中にあるチモシーでも、鮮度の落ちたものが混ざっていることもあります。
できるだけ新しく鮮度の高いチモシーを与えるようにして、変色したり硬くなりすぎたりしている古いものを見つけたら、こまめに取り除くようにしてください。
また、保管方法によっても鮮度が落ちることがあります。基本は冷暗所に保管し、直射日光が当たらないようにしましょう。
あまり多くストックしておいても、鮮度が落ちて古くなるのでデグーが食べなくなりますから、購入する量を調節してください。
さらに、デグーのおしっこなど排泄物がついて汚れたチモシーがあると、やはり食べなくなります。汚れがついたものを取り除くように気をつけましょう。
◆香りのある牧草を与える
牧草には種類がありますので、香りの高いものを与えるようにしてみましょう。
すでにあるチモシーに香りがしていない時には、天日干しをして香りを出すようにして与えてみてください。
天日干しが面倒な時は、電子レンジで数秒ほど温めるだけでも香りを出すことができます。ただしチモシーは焦げやすいので、様子をみながら注意して温め、冷めてから与えてください。
◆一番刈りのチモシーを与える
一番刈りのチモシーの方が、栄養価が他のものより高いので、基本的には一番刈りを与えると良いでしょう。
ただし、二番刈り・三番刈りは一番刈りより柔らかいので、幼いデグーや年をとったデグーにはこちらが好まれるかもしれません。
◆牧草のメーカーを変えてみる
デグーには、好みのこだわりが強い傾向があるので、違うメーカーの牧草を与えてみるとよく食べる場合があります。
どんなチモシーが好きか全くわからない場合、お試し商品で色々なパックを購入して与えてみるのもひとつの方法です。
◆チモシーを与える時間を変えてみる
チモシーとおやつやペレットを、同時または近い時間に与えていると、選り好みしてチモシーの方を食べないことにつながります。
お腹が空いて、一番多く食べる時間帯にチモシーを与えるようにしてみましょう。単純におやつとペレットの量を減らすだけでも効果があります。
◆チモシーの与え方を変えてみる
チモシーを与える際、どのような容器に入れているでしょうか?
あまり小さな容器だと、デグーにとって食べにくかったり、食べられるチモシーを見つけにくかったりします。
底が浅く大きめの箱などにいれてあげるのもよいでしょう。
デグーが動きながら好きなチモシーを見つけてのびのびと食べることができます。
ただし、デグーの全身が入るような大きな容器の場合、チモシーが排泄物で汚れやすくなるので、食べられないようなものはこまめに取り除くようにしてくださいね。
また市販されているチモシーは長い場合が多いので、短くカットすることで食べやすくなり、カットすることで香りをたたせることが期待できます。
完全にペレットオンリーの食事にすることは可能?
デグーは草食動物なので、野生の状態では、ほとんどを草と水だけで生命を保っています。
ペレットも牧草をメインに作られていますが、デグーの主食としてペレットだけにするのはおすすめできません。
デグーにとってチモシーを食べることは、生きるための栄養をとるだけではなく、歯の健康を保つことにもつながっています。
デグーはチモシーなどの牧草を噛んですりつぶして食べることで、歯が適度に削られて伸びすぎないように調節されており、不正咬合の予防につながっているのです。
また、噛むことがデグーのストレス解消になるとも考えられています。
人間が飼育する場合には、主食をチモシーなどの牧草にして、足りない栄養素を補うものとしてペレットを与えるのが良いでしょう。
チモシー以外の牧草を与えてもOK
日本で市販されていて、手に入りやすいデグー用の牧草はチモシーが一般的ですが、他の牧草を与えることもできます。
チモシー以外の牧草では次のようなものがあります。それぞれの特徴をふまえてデグーの健康状態をよく観察しながら選んでください。
◆アルファルファ
マメ科の植物でカルシウムやタンパク質が多く含まれています。幼いデグーや妊娠中のデグーにおすすめ。大人のデグーには栄養過多になる場合があります。
◆オーチャードグラス
イネ科の植物で、柔らかめな牧草です。、硬いチモシーを食べないデグーにおすすめです。
◆オーツヘイ
エンバクを乾燥させた牧草で、茎のほうは軟らかくて香りもよく嗜好性が高いものです。
◆クレイングラス
低カロリーで低カルシウム、高繊維質の牧草です。ダイエットの目的でよく与えられますが、香りが独特なのでデグーの好みが分かれます。
◆イタリアンライグラス
チモシーよりも低カルシウムですが嗜好性が高い牧草です。栄養価にはばらつきがあるので、他の牧草と混ぜて与えると良いかも知れません。
以上のように色々な牧草がデグーの餌として販売されていますが、常に手に入りやすく高価すぎない、栄養の偏りすぎないものを選ぶことが大切です。
まとめ
チモシーは、デグーの主食として、健康を保つだけでなく歯を良い状態にするためにも欠かせないものです。
デグー用のペレットはあくまで主食を補うものとして与え、デグーがチモシーを食べない時には工夫して食べるようにしてあげましょう。
チモシーを食べない時には、チモシーの種類を変えてみるほか、チモシーの与え方に変化をつけるなど、様々なやり方があります。
デグーの好みにぴったり合う牧草(チモシー)を見つけるのは難しいと言われますので、飼い主さんは普段から色々と試しながら餌を与えると良いでしょう。
デグーの健康と長生きのために、最適なチモシーを見つけてうまく与えてあげてくださいね。
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