小動物のペットはなつく?なつきやすい小動物やポイントを紹介!

2023.02.20

小動物のペットはなつく?なつきやすい小動物やポイントを紹介!

犬や猫のようなペットを飼育することが難しくても「小動物なら飼える、飼いたい!」という人も多いのではないでしょうか。 そこで気になってくるのが「小動物は人間になつくのか」ですよね。人間になつきやすい小動物もいれば、なつきにくい小動物もいます。 この記事では、小動物はなつくのか、またなつきやすい小動物はどの種類かなどをご紹介していきます。

【目次】
1.小動物の”なつく”の定義
 1-1.ベッタリなつく姿に期待しないほうがいい
 1-2.犬や猫と比べると、愛情表現がひかえめな種類が多い
 1-3.飼い主さんを警戒せず、寄ってくる姿を見せてくれたら◎

2.基本的にほ乳類や鳥類がなつくとされている
 2-1.ほ乳類のほうがリアクションがわかりやすい
 2-2.鳥は飼い主さんのことをパートナーと認識する子もいる
 2-3.爬虫類、両生類は”慣れた”姿を見せることもある

3.小動物をなつかせるには
 3-1.優しくお世話をすること

4.【迎える前に】小動物でも飼育費用はかかる
 4-1.ケージ代など、初期費用がかかる
 4-2.想像しているよりエサ代が高くなるかも
 4-3.小動物を見てくれる動物病院が少ない

5.なつきやすい小動物4選
 5-1.うさぎ
 5-2.フェレット
 5-3.デグー
 5-4.コザクラインコ

6.まとめ


小動物の”なつく”の定義

「ペットがなつく」ということを想像すると、犬が尻尾を振って駆け寄ってきてくれたり、猫がゴロゴロ言いながら撫でられたりするところを想像する方も多いと思います。
では、小動物が「なつく」というのはどのような状態なのでしょうか。

◆ベッタリなつく姿に期待しないほうがいい

種類にもよりますが、多くの小動物のペットがベッタリなつくことは稀だと言えます。
群れで生活する小動物はその習性上比較的なつくこともありますが、ベタベタになつく姿はあまり期待しないほうがいいでしょう。
最近ではSNSで飼い主さんにべったりなハムスターやハリネズミ、脱皮のお手伝いをせがむヒョウモントカゲモドキなどの爬虫類の動画などを見かけますが、それは本当に珍しいパターンになります。
「ベッタリなつくと思ったのに、こんなはずじゃなかった!」とならないためにも、過度な期待は禁物です。

◆犬や猫と比べると、愛情表現がひかえめな種類が多い

ハムスターやうさぎ、ハリネズミなどの多くの小動物のペットは、犬や猫に比べて愛情表現が控えめな場合が多いです。
犬のようにブンブンと尻尾を振ったり、猫のように足元にすり寄ってきたりということはあまりしません。
ですが、愛情表現が控えめだからといって、感情がないわけでも、飼い主さんがわからないわけでもありません。
小動物をお迎えして一緒に生活していくと、控えめながらもしっかりと飼い主さんに愛情を寄せてくれる小動物ももちろんいます。

◆飼い主さんを警戒せず、寄ってくる姿を見せてくれたら◎

前述した通り、小動物のペットは犬や猫に比べて愛情表現が控えめです。
また、小動物は自然界では「獲物」になることが多く、その防衛本能から人間や今までと違う環境に慣れるのに時間を要します。
そのため、ペットとしてお迎えした最初のうちはそっと見守ってあげ、そのうち小動物が飼い主さんや周囲を警戒せずに、近くに寄ってきてくれただけでOKと思いましょう。
捕食される側の小動物が、警戒せずに人間に寄ってきてくれるということは信頼をしている証。
それだけですでに絆が芽生えてきていると言えるでしょう。


基本的にほ乳類や鳥類がなつくとされている

小動物とひとくくりに言っても、ハムスターやうさぎなどのほ乳類、インコや文鳥などの鳥類、亀やヒョウモントカゲモドキ(レオパ)などの爬虫類、両生類や熱帯魚など多くの種類のペットが存在します。
その中でもほ乳類や鳥類はなつくとされています。

◆ほ乳類のほうがリアクションがわかりやすい

爬虫類などに比べて、ほ乳類のほうが愛情表現のリアクションがわかりやすい傾向があります。
例えば、うさぎは一見表情がわかりづらいですが、喜怒哀楽の感情をしっかりと表現し、また、愛情深い生き物です。
名前を呼ぶと近寄ってきてくれたり、無防備な姿を見せてくれるのは、うさぎがなついてくれている証拠。
さらに鼻を「ぷうぷう」と鳴らしているときは、甘えていたり嬉しい状態だということを表現しています。

小動物のペットの代表格であるハムスターは、飼い主さんになつくと安心して手の中にとどまってくれたり、その手の中で急所のお腹を見せて仰向けで食事をしてくれることもあります。

◆鳥は飼い主さんのことをパートナーと認識する子もいる

鳥類、特にペットとして浸透しているインコや文鳥は知能も高く、愛情表現が豊か。
また、多くの鳥類は野生では群れで暮らしパートナーを作るので、人間に飼われているペットのインコは飼い主さんをパートナーと認識する子もいます。
通称ラブバードと呼ばれる種類のインコは飼い主さんをパートナーと認識すると、飼い主さんに近づく他の生き物に威嚇をすることもあるほどです。

その他にも、セキセイインコなどのおしゃべりもなついている証拠だといえるでしょう。
インコは鳴き声でコミュニケーションをとる動物で、飼い主さんのことを仲間やパートナーと認めているからこそ、人間の言葉を真似しておしゃべりしてくれます。

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◆爬虫類、両生類は”慣れた”姿を見せることもある

爬虫類のペットはほ乳類や鳥類のようにわかりやすく「なつく」ことはやはり少なく「慣れる」と言ったほうがわかりやすいかもしれません。
蛇がハンドリングさせてくれたり、ヒョウモントカゲモドキがシェルターから出て寝ている姿を見せてくれたり、カメの場合は飼い主さんを認識して餌を手から食べてくれたりと、敵ではない、安心できる人だと認識し、時間が経つごとに距離が縮まっていきます。


小動物をなつかせるには

小動物のペットがなつくと、控えめながらもわかりやすい感情表現をしてくれることをお伝えしてきましたが、どのように接していけば小動物はなついてくれるのでしょうか。

◆優しくお世話をすること

小動物のペットになついてもらうには、やはり一番は優しくお世話をすることにつきます。
慣れていないうちはベタベタしすぎず距離をとることも重要です。
優しく世話をしていくに連れて「この人は危険ではない」「この人は安心できる人だ」と認識してもらい、絆を少しずつ深めていきましょう。


【迎える前に】小動物でも飼育費用はかかる

ここまで、小動物のペットはなつくのか、なついた場合はどのような感情表現をしてくれるのかをお伝えしてきました。
小動物は想像以上に表現豊かでペットとしてお迎えするのに興味がさらに出てきた人も多いと思います。
そこで、お迎えする前に知っておいてほしい飼育費用についてご紹介します。

◆ケージ代など、初期費用がかかる

まず、小動物をペットとしてお迎えするにはほ乳類や鳥類の場合だとケージ、爬虫類の場合だとプラケースや水槽などの費用がかかってきます。
その他、餌入れや水を入れるボトル、保温のためのヒーター、爬虫類の場合は日光浴の代わりとなるライトなどが必ず最初に必要になってきます。
おもちゃなどの消耗品も最初に用意しておくとよいでしょう。

その他動物ごとに必要なものは異なってきますが、多くの場合は安いもので揃えたとしても1万円〜3万円ほど、信用できるメーカーのもので揃えるとそれ以上の金額が初期投資として必要になってきます。
また、うさぎやフェレットなど種類によっては避妊・去勢手術が必要になってくる動物もいるので、その手術費用も必要になってきます。

◆想像しているよりエサ代が高くなるかも

小動物は体が小さいのでエサ代があまりかからないと思っていると、予想以上にエサ代がかかり驚く飼い主さんも多いです。
犬や猫のようにドライフードだけで育てられる小動物もいますが、うさぎの場合は牧草を主食としペレットを補助的に与えたり、インコも現在はシードではなく健康維持のためにシードより価格が高いペレットが主食になってきています。

リクガメやイグアナなどの爬虫類はモロヘイヤをはじめとした新鮮な野菜や果物を食べます。
さらに蛇の場合は冷凍のマウスやラット、爬虫類の多くが生きたコオロギを食べるものも多いため、想像以上のエサ代がかかることがあります。

◆小動物を見てくれる動物病院が少ない

小動物をペットとしてお迎えするにあたり、大きな問題があります。
それは小動物を専門に診察している動物病院が少ないことです。
犬や猫を見てくれる動物病院が診察してくれることもありますが、専門ではないため診察の幅には限りがあります。
さらに、ペットには人間の健康保険のような制度がなく、自由診療であり、小動物は犬や猫のように加入できるペット保険も少ないため、医療費が高額になってくる傾向があります。
小動物をペットとしてお迎えをする前に、その小動物を見てくれる動物病院があるのか、そこまではどれぐらいの時間と交通費がかかるのかを事前に確認しておきましょう。


なつきやすい小動物4選

愛情を持ってお世話をしていくと、なついてくれたり慣れてくれる小動物。
ここでは、ペットとしてお迎えしたときになつく・なつきやすいと言われているおすすめの小動物4選をご紹介します。

◆うさぎ

うさぎ

先程もご紹介したとおり、うさぎは愛情深く喜怒哀楽がはっきりしている動物です。
撫でると気持ちよさそうに目を細めてくれる姿や、後ろをついてきて鼻でつんつんと「遊んで!」とアピールしてくる姿はとてもキュートですよ。

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◆フェレット

フェレット

イタチを品種改良しペットにしたフェレットは警戒心が強い動物ですが、飼い主さんを信用するとなついてくれる生き物です。
最初のうちは距離を詰めすぎると逆効果。あまり構いすぎずに優しくお世話をしていきましょう。
飼い主さんや部屋の中が安全だと信頼してもらえたら、その好奇心旺盛な習性も後押しし一緒におもちゃなどで遊んでくれるようになります。

◆デグー

デグー

大きいネズミのような見た目のデグー。最近はペットショップで見かけることも多くなってきました。
実はデグーはなつきやすい小動物の代表格。
好奇心旺盛で知能も高く、人の手から餌を食べたり、手の上に乗り撫でさせてくれたりします。
撫でているときに気持ちよさそうに目を細めている姿を見るのは飼い主さんにとっても至福の時間です。

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◆コザクラインコ

コザクラインコ

前述したラブバードの代表的な種類がコザクラインコです。
インコ全般はもともとなつきやすいと言われていますが、コザクラインコはその中でもさらになつきやすいのが特徴です。
パートナーにはとても深い愛情を注ぎ、また、飼い主さんをパートナーに認定してくれることもあります。
愛情が深いゆえに嫉妬心もあり、一緒に遊んでいるときにスマホなどに気を取られているとヤキモチをやいてしまうほど。
飼い主さんからもしっかりと愛情を返してあげましょう。

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まとめ

今回は小動物をペットとしてお迎えした場合、人間になつくのかを詳しくご紹介してきました。
小動物といっても種類が多く、うさぎやフェレット、デグーやコザクラインコのようになつくものから、爬虫類のように慣れて信頼を示してくれるものまで幅広く存在します。
いずれにしても、愛情を持って優しくお世話すれば態度で返してくれる生き物は多いです。
また、どの生き物をペットとして飼うにしても、初期投資やエサ代、病院代などの費用がかかってきます。
全然なつく気配がなかったり、お金が予想以上にかかって「こんなはずじゃなかった!」とならないためにも、小動物を衝動的にお迎えするのではなく、その習性や性格、飼育にかかる費用などを事前に調べてお迎えすることを強くおすすめします。



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