文鳥の餌はペレットがいい?ペレットのメリットや切り替え方をご紹介!

2023.03.28

文鳥の餌はペレットがいい?ペレットのメリットや切り替え方をご紹介!

文鳥の餌には嗜好性の高いシードと、栄養バランスの整ったペレットが存在します。 昔こそシードが主流でしたが、現在ではペレットを愛鳥の主食として選択する飼い主さんはとても多くなてきています。 この記事では、文鳥にペレットを与えるメリットや、シードからペレットへの切り替え方などを詳しくご紹介します。

【目次】
1.文鳥の餌の種類
 1-1.シード
 1-2.ペレット

2.文鳥にペレットを与えるメリット
 2-1.栄養バランスがいい
 2-2.鳥の療法食はペレットタイプが多いため、いざというときの練習になる
 2-3.消化にいい

3.文鳥にペレットを与えるデメリット
 3-1.嗜好性が低め、ペレットを好まない子がいる
 3-2.少々お値段が高め

4.ペレットに慣れさせるコツは?
 4-1.いきなりペレットメインにせず、少しずつ食べさせる
 4-2.いろんなペレットを試して好きそうなものを見つける

5.シードとペレットどちらをメインにするかは飼い主さん次第
 5-1.サプリメントを上手に使えればシードだけでもOK
 5-2.ペレットも食べられた方がいいのも事実

6.まとめ


文鳥の餌の種類

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文鳥やインコなどの小鳥の飼育経験がない人は、文鳥の餌と聞いて想像するのは小さい穀物が混ざったいわゆる「シード」を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。
現在は、そのシードとともに「ペレット」も多くの飼い主さんが選択する主食になっています。
ここではそれぞれの餌の特徴をご紹介します。

◆シード

シードは昔から文鳥に与えられていた代表的な主食です。
一般的にはアワ、ヒエ、キビ、カナリーシードなどの穀物が配合されたものが多く、その他にもゴマやエゴマ、麻の実、文鳥が好きな玄米などの嗜好性の高いものもあります。
シードには「殻付き」と「絡むき」があり、殻付きのほうが栄養価が高く、絡むきは文鳥が食べたあとの殻の飛び散りがないメリットはあるものの、腐りやすい・栄養価が低いなどのデメリットもあります。
シードはどんな文鳥にも食いつきがいいですが、どうしても栄養価が偏ってしまうため、シードをメインとして与える場合はサプリや小松菜、豆苗などの野菜での栄養補助が必要になってきます。

◆ペレット

ペレットは文鳥が生きるために必要な栄養が整った総合栄養食です。
メーカーや商品により原材料は異なってきますが、一般的には穀物を粉砕したものに、栄養を添加し固めたものになります。
海外では古くから小鳥の飼育者が愛鳥にペレットを与えていました。
国内でも近年は文鳥にペレットを選択する飼い主がとても多くなってきています。
そんなペレットについて、下記でもう少し踏み込んでご紹介していきます。

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文鳥にペレットを与えるメリット

日本の文鳥飼育者もシードではなくペレットを主食として選択する飼い主さんが増えてきました。
文鳥にペレットを与えるメリットについて詳しくご紹介します。

◆栄養バランスがいい

ペレットは人工的に栄養を添加している総合栄養食のため、シードに比べ栄養バランスがいいのが特徴です。
文鳥が生きるために必要な栄養が詰まっているため、サプリでの栄養補助や、野菜などの副菜も与えなくても問題がありません。新鮮な水とペレットだけで最低限文鳥は生きていくことができます。
また、栄養バランスの整った食事を与えることは、文鳥の長生きにも繋がります。
文鳥とのかけがえのない時間のためにもペレットを選択する飼い主もとても多いです。

◆鳥の療法食はペレットタイプが多いため、いざというときの練習になる

文鳥が病気になってしまった場合、獣医師から療法食を与えるように指導されることがあります。
療法食はペレットタイプのものが多く、治療にあたって初めてペレットを食べる場合、文鳥がそれを拒否してしまうことがあります。
そのようなことを避けるため、事前に文鳥にペレットを慣れさせる目的でペレットを普段から主食として与えている飼い主さんもいます。

また、療法食とともにペレットにはダイエット食もあります。
肥満はどんな動物にとっても万病の元。文鳥ももちろん太りすぎはよくありません。
日々の体重管理で文鳥の体重の著しい増加が見られた場合は、ダイエット食のペレットに切り替えることもできます。

◆消化にいい

また、ペレットは消化にいいのもメリットのひとつです。
特に文鳥などのフィンチ類は硬めのシードで消化不良を起こす場合があり、糞から消化しきれなかったシードがそのまま出てくることもあります。
ペレットは消化がいいように作られているので、愛鳥の糞を観察し、消化不良を起こしているようなら、担当の獣医と相談しながら主食を消化の良いペレットに切り替えていくのをおすすめします。


文鳥にペレットを与えるデメリット

ここまで文鳥にペレットを与えるメリットをご紹介してきましたが、もちろんデメリットも存在します。
ここでは文鳥のペレット食のデメリットをご紹介します。

◆嗜好性が低め、ペレットを好まない子がいる

一般的に、文鳥をはじめとした小鳥の餌はシードが嗜好性が高く、ペレットが嗜好性が低いのが特徴です。
長年シード食で育ってきた文鳥に、いきなりペレットを与えても食べるのを拒否してしまう文鳥がいるのも事実です。
そのため、最初からペレット食で文鳥を飼育したい場合は

●雛から一人餌に移行する段階でペレットにそのまま移行する
●ペレットで育てているペットショップで文鳥を購入する

などの方法がスムーズです。
今までシードで飼育してきた成鳥でも、すんなりとペレットを受け入れてくれる文鳥もいますが、拒否してしまう場合は時間をかけて移行していく必要があります。

◆少々お値段が高め

文鳥にペレットを与えるデメリットの2つ目がペレットの価格がシードに比べて高めなことです。
シードもペレットもメーカーや商品により値段にばらつきがありますが、シードの場合は1kgで500円〜1,000円前後のものが多く、品揃えのいいところでは100円ショップでも販売されています。
一方、ペレットの場合は300gで1,000円前後、1kgで2,000円〜3,000円ほどが一般的です。

金額の差だけ見ればとても大きいですが、文鳥に一日に与える餌の量は体重の10分の1ほどが目安とされています。
文鳥の体重は20g〜30g前後が平均となりますので、1日に与える餌は2〜3g。
そう考えると、文鳥にペレットを与えていても1日の食費はそこまで大きな金額にはならないと言えるでしょう。


ペレットに慣れさせるコツは?

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さきほどの項目で、文鳥がペレットを拒否してしまう場合は時間をかけて移行していく必要があるとごご紹介しました。
ここでは、文鳥のペレット食への移行方法をご紹介します。

◆いきなりペレットメインにせず、少しずつ食べさせる

今までシードを主食としてきた場合、いきなり食事の全てをペレットにしても全く食べないことが多いです。
つい拒むものの、食べない文鳥もいるでしょう。
その場合はいきなりすべてをペレットにするのではなく、少しずつペレットを食べさせるようにしましょう。
文鳥によって色々な性格やタイプがあり、どれが正解とういものはありませんが、以下が一例になります。

◎シードにペレットを少量から混ぜ、段々ペレットの量を増やしていく
◎ペレットを粉末状にしてシードにふりかけて慣らしていく
◎日中はペレット、就寝中の夜間はシードにする
◎ケージの中はペレット、放鳥中のおやつをシードにする

上記のような方法で、ペレットの味や匂いに慣れさせ、食べるようになったら徐々にペレットの量を増やしていくのがおすすめです。
「同じペレットでも、砕いて粒を小さくしたら食べた」ということもありますので、そのままで文鳥が食べない場合は試してみてください。

◆いろんなペレットを試して好きそうなものを見つける

文鳥用のペレットは様々なメーカーが色々な種類を販売しています。
もちろん、文鳥も人間同様に食の好みが個体によって異なってきますので、ひとつのペレットがだめでも他のペレットを与えたらすんなり食べたという例もあります。
そのため、いろんなペレットを試してご自身の文鳥の好みのペレットを見つけるのも、ペレット食に移行する方法のひとつです。
中には、嗜好性の高いシードやフルーツをブレンドしているものもありますので、そこからペレットに慣らしていくのもいいでしょう。
ペットショップや通販サイトによっては、様々なメーカーのペレットを少量タイプにしたお試し版も販売していますので、色々試してみることをおすすめします。

また、いろんなペレットを試し食べられる種類を増やしておくことで、一つの商品が在庫切れになってしまっても他のペレットを与えられるというメリットもあります。
近年、コロナウイルスの影響でペレットの輸入が不安定になり、入荷が滞っている商品もありますので、国産のペレットを含めて、様々なペレットを食べられるようにしておくと安心でしょう。


シードとペレットどちらをメインにするかは飼い主さん次第

ここまで、文鳥にペレットを与えるメリットとデメリットを紹介してきました。
シードを主食とさせている飼い主さんは「ペレットを食べさせたほうがいいの?」と思った方も多いでしょう。
しかし、シードとペレット、どちらを主食とするかは、あくまでも飼い主さん次第になります。

◆サプリメントを上手に使えればシードだけでもOK

シードは嗜好性も高いので「美味しい食事を愛鳥に楽しんでもらいたい」という気持ちでシード食を選択する飼い主も多いのではないでしょうか。
野生の文鳥は雑食で、穀物の他にも昆虫や果実などを食べて生活しています。
そのため、嗜好性の高い穀物だけではどうしても栄養が偏ってしまうのも事実。
サプリや副菜などを合わせて与えることで、シードでは補えない栄養を摂取することができます。
シード食を選択する場合は、シードにプラスしてサプリや野菜などの副菜を与えるようにしましょう。

◆ペレットも食べられた方がいいのも事実

ペレットには前述したとおり療法食やダイエット食、換羽中の栄養価が高いもの、老鳥用の栄養価のものなどさまざまなタイプがあります。
シードとサプリ、副菜だけでそのような様々なシチュエーションに対応するのは難しいため、ペレットへの移行が可能な場合はなるべくペレットを日常的に食べられるようにしておくと安心です。

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まとめ

今回は、文鳥の主食であるシードとペレットについてご紹介してきました。
ペレットは栄養バランスが整っているので、健康維持や長生きにもつながる食事と言われています。
しかし、文鳥にも様々な性格や食の好みがありますので、シードとペレットのメリットやデメリットをきちんと把握した上で、愛鳥に無理のない選択をしてあげてください。



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