1.うさぎは決まった場所で排泄する?
1-1.おしっこはできる
1-2.うんちは色んなところでする
4.犬用のトイレシートや、猫用のトイレ砂を使ってもいい?
4-1.使えないことはないが、不便かも
4-2.ウサギの排泄物のにおいが消せるのかがポイント
4-3.やはりウサギ用の方がおすすめ
うさぎは決まった場所で排泄する?
うさぎにとって、おしっこやうんちをすることは、単に排泄のためだけでなく、自分の臭いをつけ縄張りを示す「マーキング」のためでもあります。
そのため、うさぎは、大体決まった場所で排泄するのが一般的です。
だからといって「うさぎはトイレを覚えてくれるから安心!」と言い切ってしまってよいのでしょうか?
ここでは、うさぎは排泄を決まった場所でするのか?トイレを覚えてくれるのか?について、ご紹介していきます。
◆おしっこはできる
うさぎは本来、自分のおしっこやうんちの臭いのある場所に排泄する習性があるため、基本的には、決まった場所(トイレ)でするようになります。
このように、うさぎが、大体いつも同じ場所で排泄するのは、トイレを覚えているというよりも、自分の臭いがするからです。
そのため、トイレと決めた場所に排泄物の臭いを付けておくことで、うさぎが「排泄する場所」として認識してくれるようになります。
ただし、これはおしっこのみです。
しかも、うさぎが排泄しにくいと感じる場所では、おしっこでもうまくいきません。
そのため、トイレの場所は、ケージの角、または、既にうさぎが排泄して臭いを付けた場所など、うさぎが排泄しやすい場所に設定してあげるとスムーズに覚えてくれるようになります。
◆うんちは色んなところでする
ちなみに、うさぎが決まった場所で排泄できるのは、残念ながら「おしっこだけ」と考えておいた方が良いでしょう。
多くのうさぎは、うさぎが便意を催した時点で、うんちを出してしまう傾向にあります。
そのため、「トイレにうんちをしない」というよりも、「色んなところでしてしまう」といったほうが正しいかもしれません。
例えば、うさぎは、リラックスしているとき、反対に、興奮しているときにも思わずうんちをしてしまうことがあります。また、餌を食べながらうんちをすることもあります。
うさぎのなかには、おしっこと同じ場所、いつも決まった場所でうんちをする子もいますが、圧倒的に、うんちは色んなところでしてしまう子の方が多いです。
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うさぎのおしっこの量はどのくらい?
うさぎのおしっこの回数は、一般的に1日に2~8回といわれています。
そして、1日に出るおしっこの量は、うさぎの体重1kgあたり130mlくらい。
例えば、2kgのうさぎの場合、1日に130ml×2=260mlくらいのおしっこを排泄することになります。
体重が違うので単純に比較はできませんが、1日に出る犬のおしっこの量は1kgあたり25〜40mlなので、うさぎのおしっこの量は「犬の約4倍にあたる」ことになります!
当然、大きさや性格、さらに、季節によっても変わってきますが、うさぎは比較的排泄量の多い動物と考えて、トイレの準備しておくと安心ですね。
うさぎのトイレに必要なものは?
ここまで、うさぎの排泄の「うさぎは決まった場所でおしっこはできるが、うんちは難しい」「うさぎはおしっこの量が多い」という2つの特徴について、お話ししてきました。
ここで考えなければいけないのが、どのようなトイレにしたら、うさぎが快適に排泄でき、飼い主さんのお世話も楽になるか?ということです。
そもそも、うさぎのトイレ環境を整えるには、どのようなものが必要なのでしょうか。
ここでは、うさぎのトイレに必要なものについて、ご紹介していきます。
うさぎ用のトイレトレーには、三角形のものと長方形のものがあります。
それぞれのメリットとデメリットは、次のとおりです。
★三角のトイレトレー
ケージの角に収まる形状で、あまり場所を取らないというメリットがあります。
ただし、場所を取らない分うさぎのお尻がはみ出してしまい、本人はトイレでしているつもりなのにうんちやおしっこはトイレの外、というデメリットもあります。
特に、身体の大きなうさぎにその傾向があるようです。
★長方形のトイレトレー
トイレのエリアが広くなるため、うんちやおしっこが外に出てしまうことが少ないというメリットがあります。身体の大きなうさぎには、安心な形状です。
ただし、トイレエリアが広くなる分、ケージの中で場所を取るため、うさぎが自由に動ける場所が少なくなる、大き目のケージを用意する必要があるなどのデメリットが考えられます。
また、多くのうさぎ用トイレトレーには、おしっこの飛び散りガードが付いています。
おしっこの飛び散りガードの高さもバリエーションがあり、ケージを置く場所、ケージの形状やケージ内のトイレトレーの設置場所などに合わせて選ぶことも可能です。
なお、トイレトレーには、トイレシートやトイレ砂などを入れて使用します。
うさぎ用のトイレトレーには「すのこ」が付いており、その下に、おしっこを吸収するトイレ砂やトイレシートを入れて使います。
トイレシートには三角形のものもあり、トイレトレーの形状に合わせて選ぶことも可能です。
トイレシートの最大のメリットは、トイレシートを敷いたり、捨てたりするだけのお掃除で済むので、お世話が楽ということ。
また、トイレシートには、おしっこの状態を確認しやすかったり、消臭機能があったりする、というメリットもあります。
その反面、トイレシートはトイレ砂に比べてコストがかかる点、また、おしっこの量によってはすべて吸収しきれない場合がある点がデメリットといえます。
さらに、うさぎがトイレシートをいたずらし、誤飲してしまう危険性もあるため、取り扱いには十分に注意する必要があります。
うさぎ用のトイレの砂は、砂といっても、ひのきなど消臭効果のある木材などから生成されたおがくずなどをペレット状に加工したものです。
トイレ砂は、トイレシートよりコストを抑えることができるという点が大きなメリットといえます。
また、針葉樹のアレルギーのあるうさぎも使用できるケナフなどを加工したトイレ砂も市販されているので、安心ですね。
さらに、うさぎ用のトイレ砂のなかには、そのままトイレに流せるタイプのものもあるため、掃除が気になる飼い主さんは、このタイプのトイレ砂を使用すると良いでしょう。
その反面、おしっこを吸収したトイレ砂がトイレトレーにくっついてしまう場合も多く、トイレシートに比べて掃除に手間がかかります。
万が一、うさぎがトイレをひっくり返してしまったときは、さらに掃除が大変になるため、トイレ砂を使用する場合は、トイレトレーを固定するなどの工夫が必要です。
犬用のトイレシートや、猫用のトイレ砂を使ってもいい?
トイレ用の吸収材は、トイレシートやトイレ砂など、さまざまな種類のものが市販されており、どちらを使うかは、コストとともに、機能や飼い主さんの扱いやすさ、うさぎの性格などによって、選択することが可能です。
しかし、うさぎ用のものよりも、犬用のトイレシートや猫用のトイレ砂の方が種類も多く、容量も大きく、手に入りやすかったりするのも事実。
犬用のトイレシートや猫用のトイレ砂を代用できたら、と考える飼い主さんも少なくないでしょう。
そもそも、トイレシートやトイレ砂はうさぎ用でなければだめなのでしょうか?
ここでは、犬用や猫用のものを代用した場合に考えられることについて、ご紹介していきます。
◆使えないことはないが、不便かも
うさぎのトイレに犬や猫のトイレシートやトイレ砂を使うことは、基本的に可能です。
ただし、うさぎのトイレトレーのサイズを考えると、特にトイレシートは、犬用や猫用のものでは明らかにサイズが合いません。
しかし、万が一、トイレシートがトレーからはみ出してしまった場合、うさぎがいたずらして誤飲してしまう可能性もあるため、トイレトレーのサイズに合わせて、飼い主さんが大きさや形状を調整してあげる必要があります。
また、猫用のトイレ砂には、砂のサイズが大きいものから小さいものまであり、サイズによっては、うさぎのおしっこがうまく吸収しきれない場合もあります。
このように、犬用のトイレシートや猫用のトイレ砂を使うことはできますが、飼い主さんのひと手間や工夫が必要です。
◆ウサギの排泄物のにおいが消せるのかがポイント
うさぎ用のトイレシートやトイレ砂の場合、うさぎの体格、既存のうさぎ用製品のサイズにマッチしたものになるため、使いやすさは抜群です。
また、うさぎの性質に合わせて作られているため、安心して使用できますよね。
特に、排泄物のにおいは動物によっても異なるため、その動物用のトイレ用品を使用することで、排泄物のにおいを効果的に軽減できるでしょう。
トイレ用品の場合、掃除のしやすさ、吸収力、そして、消臭力に商品ごとの差が出ます。
なかでも、排泄物のにおいが消せるかが、犬用や猫用を代用するかどうかを選択する大きなポイントとなりそうです。
◆やはりウサギ用の方がおすすめ
犬用や猫用のものは種類が多いうえに、スーパーなどでも手に入れることができるだけでなく、セール価格で販売されることもあります。
それに対し、うさぎ用は、ペットショップやホームセンター以外で手に入れることが難しかったり、なかなかセールにもならなかったりします。
とはいえ、やはりうさぎ用がおすすめです。
うさぎ用のトイレシートやトイレ砂は、うさぎの性質や生活環境に合わせて作られているため、使い勝手もよく、なにより安心して使用することができるのが「うさぎ用」の良いところです。
当然、うさぎ用が手に入らない場合などには、犬用トイレシートや猫用のトイレ砂を代用しても構いません。
ただし、安全面には十分に配慮して、使用してあげてください。
まとめ
今回は、うさぎのトイレ事情とともに、そもそも「うさぎ用」のものを使用しなければだめなのか?という点について、お話ししてきました。
もちろん、他の動物用に作られたものでも、それなりの機能は果たしてくれます。
ただし、専用に作られたものではない分、飼い主さんが手を加えなければ使えなかったり、包装に記載されている効果を十分に感じられなかったりする場合があります。
また、ものによっては、うさぎの性質に合わない可能性もないとはいえません。
専用以外のものを使用する場合は、飼い主さんが十分に素材などを確認する必要があります。
このような点を考えると、うさぎ用を使用する方が安心、安全といえるでしょう。
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