チンチラの大きさはどれくらいになる?チンチラの生態や飼い方についても解説!

2023.05.03

チンチラの大きさはどれくらいになる?チンチラの生態や飼い方についても解説!

SNSで注目されてことをきっかけにペットとして人気急上昇中のチンチラを「飼ってみたい!」と考えている人は多いはずです。 しかし実際にお家にお迎えするとなると何も知らない…という人も少なくないでしょう。 そこで、この記事では、チンチラ初心者さんに向けてチンチラの生態や飼育方法を徹底解説します! チンチラをお家にお迎えする前に、ぜひ参考にしてくださいね。


チンチラはどれくらい大きくなる?

チンチラ横向き

チンチラはゲッ歯目チンチラ科チンチラ属に分類される小動物で、モフモフとした被毛とつぶらな瞳がチャームポイントです。
近年はペットとして飼育されることが増えてきましたので、チンチラをお迎えしたい!と思っている方も多いと思いますが、チンチラを育てていくと一体どのくらいまで大きくなるのでしょうか。

チンチラの成長過程と共に見てみましょう。

◆ベビー期

生まれたばかりのチンチラはちょうど片手に収まるくらいの大きさで、体重は50g程度です。

チンチラの赤ちゃんはお腹から出てきた時点でしっかりと全身の被毛があり、顔のヒゲまで生えそろっています。
また、目は出生後間もなく開き、すぐによちよちと歩き始めます。

授乳期間は約6週間ほどで、個体差はありますが離乳する頃の体重は、生まれた時の約3倍、150gほどになります。

◆成長期

チンチラの子供は特に神経質である為、ペットショップなどでお迎えできるのは、生後3.4か月以降の子がほとんどです。

生後3か月になると、250~400gまで体重も増加し、体つきもぐっと大人っぽくなってきます。

チンチラの性成熟は5~9か月ほどですので、体の大きさも生後6ヶ月頃には大人と同じくらいのサイズになります。

◆大人のチンチラの大きさ

大人のチンチラの体長(頭から尻尾の付け根まで)は25~30cm、しっぽの長さは15~20cm、体重は450~700gほどで、オスよりもメスの方が大きく育ちます。

また、野生と飼育下でも大きさはかなり違います。
野生のチンチラの体重はオスで400g、メスで450gほどですが、飼育下ですとオスで500~600g、メスで800gまで成長することもあるようです。

飼育下のチンチラは、大人になるとかなりずんぐりむっくりとしていますが、飼い主さんの両手にギリギリ収まるくらいの大きさです。


チンチラについて詳しくなろう!

チンチラ

ここからは、チンチラについてもっと詳しくなりましょう!

◆生態

野生のチンチラは南米のアンデス山脈付近に生息しており、岩と岩の隙間をトンネルのように利用することで巣穴を作って群れで生活しています。 
降雨量の少ない頂上付近は気温-15度〜20度、湿度ほぼ0%という厳しい地帯だった為、チンチラは寒さと乾燥に強い動物です。

そして夜行性の草食であるチンチラは、陽が沈むと地上へ出て、枯れ草や雑草、低木の樹皮、植物の根、サボテンの根や葉などを食べます。
水分補給は雪解け水や、岩に結露した水滴などで行っていると考えられています。

◆寿命

実は、チンチラは小動物の中でも長生きで、平均寿命は10歳以上と言われています。

特に人間の飼育下では長生きしやすく、ギネスブックにはなんと、29歳229日という驚きの世界記録が掲載されています。
小動物のペットとして大人気のハムスターの寿命が3歳程度、ウサギの寿命が8歳程度であることを考えても、チンチラが長寿命であることが分かるでしょう。

◆特徴

草食の小動物に共通する特性ですが、チンチラは警戒心が強く、神経質な性格をしています。

そのため、はじめはチンチラの生活環境を快適にすることに注力して、適度な距離を保つように意識しましょう。
お家にお迎えしてから数日経てば、お部屋の雰囲気や飼い主さんの匂いにも慣れて、チンチラ本来のフレンドリーで好奇心旺盛な姿が見られるはずです。

また、チンチラは非常に賢く、高い学習能力を持っています。
声かけしながら触れ合うことで、自分の名前を覚えたり、「ごはん」「お散歩」などの短いフレーズを意味までしっかりと理解したりするようです。
なかには飼い主さんの生活スタイルを覚えて、そろそろ遊ぶ時間だよ!もうすぐご飯だよ!などとアピールする子もいるというから驚きですよね。

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さらに、気になるのが集合住宅でも飼育可能なのかという点ではないでしょうか。
チンチラは体臭やフンの匂いがほとんどないだけでなく、滅多に鳴かず、もし鳴いたとしても小さめなのでマンションなどにお住まいでも安心してお迎えすることができます。
ちなみに、ほとんど鳴かないとはいえチンチラの鳴き声はとても多様なので、特徴を覚えておくとコミュニケーションに役立つでしょう。

毛色はグレーが一般的ですが、ホワイト、ブラックエボニー、ベージュなど10種類以上のカラーバリエーションがあります。

◆必要な飼育環境

チンチラは本来山の岩場に生息していることから、運動能力が高く、特にジャンプなどの上下運動をすることに長けています。
ですので、チンチラを飼育する際には高さのある広いケージが理想的です。

縦60cm、横45cm、高さ70cm以上のケージに回し車やステージを設置してあげることで、チンチラがケージの中でもジャンプしたり、走り回ったりしてストレス解消ができるでしょう。
ちなみに、プラスチック製のケージはチンチラがかじって誤飲してしまう恐れがある為、ステンレス製のケージを選ぶようにしてくださいね。

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また、繰り返しになりますが、チンチラは高温多湿が苦手です。
チンチラを飼育するにあたって、一番注意すべき点はこの温度管理の部分です。

本来の生息地とは全く異なる環境であること、チンチラがとても神経質な動物であることを念頭に置いておきましょう。
チンチラが快適に過ごせるように、室温は通年で15℃~22℃、湿度は40%未満に管理する必要があります。

夏場は出来るだけ冷やしてあげないと!という気持ちが先行して、エアコンや扇風機の風が直接当たる位置にケージを置きたくもなりますが、冷え過ぎも厳禁です
冷気が直接当たらないようにケージの置き場は工夫しましょう。

設置場所の候補になりやすい「窓の近く」は直射日光で熱中症になってしまう危険性があるので避けるのがベターです。

さらに、チンチラは優れた嗅覚を持つ小動物です。
匂いに敏感なので、お部屋の芳香剤や飼い主さんが着ている洋服の柔軟剤、冬場の灯油の匂いなどはチンチラにとってストレスになります。
チンチラのお部屋ではアロマやお香等は使用せず、自然な香りを保つように気をつけましょう。


チンチラのお世話はなにをする?

ここまでで、チンチラを飼育してみたい!と思った方は多いのではないでしょうか。
そこで、ここからはチンチラをお家にお迎えした後にどんなお世話が必要になるのか、具体的にご紹介します。

◆ごはん

チンチラの主食となる牧草は、チンチラがいつでも食べられるように常に餌入れに入っているのが理想です。
朝夜で1日2回は補充してあげるようにしましょう。
その他、チンチラが食べるものは以下の通りです。

・ペレット
総合栄養食で、牧草と併用して主食の位置づけになります。
歯の伸びすぎを予防することもできるので、栄養バランスと硬さに注意しながら1日1回与えましょう。

・野菜、果物、穀物などのおやつ
チンチラがごはんに飽きてしまわないように、適度におやつをあげて気分転換することが大切です。
ただし、チンチラは高繊維のものを食べると便秘になったり、高脂質のものを食べると肥満になったりする健康リスクがあります。
キャベツやレーズン、ひまわりの種などがおすすめですが、あげ過ぎは禁物ですよ。

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◆掃除

チンチラは「ウンチ製造機」とも呼び声の高い小動物で、ケージ内のあらゆるところにフンをします。
乾いたカリカリとしたフンなのでお手入れ自体は難しくありませんが、綺麗好きなチンチラのためにも、掃除は最低でも1日1回行う必要があります。

掃除が必要な箇所は以下の4点です。

  • ケージ全体の掃き掃除、拭き掃除
  • 床下トレイの拭き掃除
  • エサ箱の拭き掃除
  • 砂浴び用の砂変え

床下トレイには犬用のトイレシートを敷いておけば、簡単な拭き掃除をしてシート交換するだけで掃除が完了するのでお勧めです。

また、砂浴び用の容器をケージに常設している場合は、砂浴びの砂も掃除と共に毎日変えましょう。
ケージ内に砂浴び場を用意しておくと、綺麗好きのチンチラが好きな時に砂浴びできるという大きなメリットがありますが、その一方でケージの構造によっては砂がケージの外にまで舞ってしまい、掃除が大変になるという飼い主さんにとってのデメリットもあります。
砂は想像以上の広範囲に舞っているので、掃除のたびに毎回掃除機が必要になってしまうかもしれません。

面倒になって掃除の頻度が落ちてしまうと元も子もないので、別途砂遊びの時間を別途設けてみたりするのも一つの手です。

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◆コミュニケーション

チンチラの名前を呼びながらお世話をすることでチンチラが自分の名前を覚えるだけでなく、飼い主さんのことを信頼してくれるようになります。

信頼関係がしっかりと築けたら、次はケージから出してお部屋を散歩させる「部屋んぽ」を試しましょう。
最低でも1日1回30分以上は部屋んぽをさせて、チンチラの運動不足を防いだり、飼い主さんと触れ合ったりする時間を持ちましょう。
部屋んぽの際には、チンチラが誤飲してしまわないように電源コード類やゴミを片づけ、しっかりと安全管理を行なってくださいね。

また、ケージ内に砂浴び容器を常設していない飼い主さんは、部屋んぽの際に砂浴びをさせましょう。
砂浴びはチンチラの体臭の消臭や皮膚病予防に欠かせない大切なものです。
夏場は1日1回、冬場は2日に1回を目安として1回30分〜1時間程度、砂浴びの時間を設けてあげてください。
衣装ケースの中で砂浴びをさせることで砂が舞うのを防いでいる飼い主さんもいるようですよ。

他にも慣れてきたらおやつをあげてみるのもよいでしょう。
体を触れられるようにしておくことは、健康管理にも繋がっていきますし、いざ病院にかかるときにもチンチラへの負担が軽減します。

一口にコミュニケーションといっても、方法は様々ですが、適切なコミュニケーションを取ってチンチラとより仲良くなってくださいね。

◆定期健診に連れていく

チンチラのような小動物は小さな変化が最悪の結果に繋がってしまうことも多いです。
飼い主さんは日頃からチンチラをよく観察し、いつもと違う様子があれば、すぐに動物病院に連れて行くことが大切です。

また、念には念をということで、チンチラを定期検診に連れて行くことをお勧めします。
チンチラは合わない食事や高温多湿などの温度変化、ストレスなどが原因で下痢になったり、皮膚にカビが繁殖してしまう皮膚糸状菌症になったりする恐れがあります。

特に皮膚糸状菌症は飼い主さんにも感染する病気なので、早期の対策が必要です。
チンチラを定期的に動物病院に連れて行くことで、その都度適切なお世話ができ、体調不良を防ぐことができるでしょう。

基本的なことですが、近くにチンチラを診てくれる動物病院があるか事前に調べておくことが大切です。
人気が高まっているとはいえ、チンチラはまだまだ一般的なペットとは言えません。
どの動物病院でも診てもらえる訳ではないことを覚えておいてくださいね。


まとめ

いかがでしたか。この記事では、チンチラについて徹底解説しました。
チンチラはふわふわとした毛並みが可愛らしい、とてもコンパクトな小動物です。
その見た目の愛らしさだけでなく、初心者さんでも安心の飼いやすさが人気の秘密です。
しっかりと信頼関係を築けば、触れ合いなどのコミュニケーションも楽しめる、素晴らしい家族の一員になるでしょう。

この記事を参考にして、ぜひチンチラをお家にお迎えしてみてはいかがでしょうか?



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ゆうな

ゆうな

赤ちゃんの頃から犬、猫、フェレット、ハムスター、インコと一緒に暮らしてきました。 とにかく動物が大好きで、日課は動画の動画を観ることです。 私自身も更に知識を深めながら、動物の為になる記事をご提供します!


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