1.ハムスターにレタスを与えても良いのか
2.ハムスターにレタスが良くないといわれる理由
2-1.栄養と水分のバランスの問題
2-2.レタスの栄養素
2-3.下痢の原因になる
3.ハムスターにレタスを与える際の注意点
3-1.レタスは水分補給程度に少量を
3-2.ほかのごはんとの組み合わせを考える
3-3.新鮮なレタスを与える
ハムスターにレタスを与えても良いのか
レタスは、キャベツやにんじんと同様に一年を通してスーパーで入手でき、ハムスターにあげるにも手ごろな野菜、という感じがしますよね。
ただ「レタスをハムスターにあげてはいけない」という声も聞かれるので、ハムスターにレタスを与えて問題ないのか迷う方も多いでしょう。
結論からいうと、ハムスターにレタスを与えること自体に大きな問題はありません。基本的には与えても大丈夫です。
レタスにはハムスターにとって危険な成分や刺激の強い成分は含まれていない為、基本的には安全な野菜といえますが、ハムスターが食べてもそれほどメリットはないので、積極的に与える必要はありません。
たまに一口程度のレタスを食べるくらいの常識的な与え方なら、ハムスターの体に影響を及ぼすことはないので「レタスを与えてしまった、ハムスターが体調を崩すのではないか」と心配しなくても大丈夫です。
レタスの与え方によってはハムスターが体調を崩すおそれがあるため「レタスを与えるのは良くない」「あえてハムスターにレタスを与える必要はない」といわれています。
ハムスターにレタスが良くないといわれる理由
レタスは、キャベツやにんじんと同様に一年を通してスーパーで入手でき、ハムスターにあげるにも手ごろな野菜、という感じがしますよね。
ただ「レタスをハムスターにあげてはいけない」という声も聞かれるので、ハムスターにレタスを与えて問題ないのか迷う方も多いでしょう。
結論からいうと、ハムスターに与えるのはOKです。ただし、ハムスターが食べてもそれほどメリットはないので、積極的に与える必要はありません。
レタス自体は、ハムスターにとって危険な成分や刺激の強い成分は含まれておらず、基本的には安全な野菜といえます。
たまに一口程度のレタスを食べるくらいの常識的な与え方なら、ハムスターの体に影響を及ぼすことはないので「レタスを与えてしまった、ハムスターが体調を崩すのではないか」と心配しなくても大丈夫です。
レタスの与え方によってはハムスターが体調を崩すおそれがあるため「レタスを与えるのは良くない」「あえてハムスターにレタスを与える必要はない」といわれています。
◆栄養と水分のバランスの問題
レタスが良くないといわれる第一の理由は、レタスの大半が水分で肝心の栄養素があまり含まれていないことが挙げられます。
野菜・果物の水分量
レタス 95.9%
きゅうり 95.4%
キャベツ 92.7%
にんじん 89.5%
りんご 84.9%
バナナ 75.4%
一般に「レタス」と呼ばれている結球タイプのレタスは水分含有量が約96%、水分の多さは野菜類の中でもトップクラスです。しかし、エネルギーは100gあたり12キロカロリーしかなく、ビタミンやミネラル等の各栄養素もそれほど多くは含まれていません。
水分の多いレタスは、そのみずみずしさが魅力です。食感が良いのでハムスターに与えれば喜んで食べます。しかし、ハムスターがレタスをたくさん食べると水分でおなかがいっぱいになりますが、肝心の栄養はほとんど摂取できません。
また、水分だけでおなかいっぱいになってしまうと主食のペレットが食べられなくしまうので、食事全体の栄養がかたよってしまいます。
このように、レタスは栄養と水分のバランスが良くない野菜なので「特にハムスターに与える必要はない」といわれているのです。
◆レタスの栄養素
ではレタスの栄養価はどのようになっているのでしょうか。
レタスの種類によっても多少の違いはありますが、レタス類には主に以下の栄養素が含まれています。
カリウム…体液に含まれ、体内の浸透圧を調整する
β-カロテン…粘膜や皮膚を丈夫にする、免疫力を高める
ビタミンK…骨を丈夫にする、出血を止める
葉酸…赤血球を作る、代謝を促進させる
ただし、ビタミンやミネラルの中に突出して多く含まれているものはなく、ほかの野菜と比べても栄養価は低めです。
また「レタス○個分の食物繊維」というキャッチコピーがよく使われることから、レタスは食物繊維が多い野菜のようなイメージもありますが、100g中1.1gしか含まれておらず、野菜の中でも食物繊維はかなり少ない部類にあたります。
ちなみに、ハムスターがとりたい栄養素にはβ-カロテンや食物繊維がありますが、にんじんはレタスの約40倍のβ-カロテンと約1.6倍にあたる食物繊維が含まれます。また、ブロッコリーは、レタスの約3倍のβ-カロテンと約4倍にあたる食物繊維が含まれています。
具体的な数値を見ると、やはりレタスは栄養価が高くないことが分かりますね。
◆下痢の原因になる
ハムスターに野菜を与える上で心配されるのが、水分のとり過ぎによる下痢です。
健康なハムスターは野菜を食べてもすぐに下痢することはありませんが、一度にたくさん食べた場合、消化器の発達が未熟な仔ハムスターが食べた場合には、下痢をしやすくなります。
ハムスターは体力がないので、下痢をしただけでも命取りになる場合があります。そのため、レタスのように水分が多い野菜には注意しなければならないのです。
ハムスターにレタスを与える際の注意点
レタスは積極的に与える必要はない物ですが、時々与えれば、水分補給、同じ野菜の食べ過ぎで起こる病気のリスクを下げるために役立ちます。
では、レタスを与える際はどのような点に気を付ければよいのでしょうか。
◆レタスは水分補給程度に少量を
ハムスターにレタスを与える際は、たまに少量を与える程度にしておきます。
頻繁に与えると栄養のバランスが崩れたり下痢をしやすくなるので、ハムスターの体調を見ながら1週間に1~2回、1日に一つまみ程度を与えるようにしましょう。
ハムスターが給水器から水を飲めない時の水分補給、レタスが好きな子のご褒美という位置づけで利用するのもよいかと思います。
◆ほかのごはんとの組み合わせを考える
ハムスターにレタスを与える場合は、ほかの食べ物との組み合わせに気を付けます。
レタスは水分が多いので、水分が多い果物(いちご、みかんなど)や野菜(白菜、セロリなど)と同時に与えることは避けましょう。水分のとり過ぎになってしまいます。
また、レタスは栄養価が低いので、レタスを与えたらその次の食事ではレタスよりも栄養価の高い物を与えるなどして栄養のバランスをとる工夫も必要です。
なお「レタスは栄養が少ないなら与えても意味がない」と考える方もいると思いますが、副食のローテーションにレタスを取り入れることにはメリットもあります。
ハムスターに与える基本の野菜には、栄養価の高いキャベツ、小松菜、にんじん、ブロッコリー、かぼちゃなどを与えるのがおすすめです。
ただ、どの野菜もハムスターが食べた場合に健康に影響を及ぼすリスクを持っています。
たとえば、カルシウムが多い小松菜や大根の葉、シュウ酸が含まれるキャベツは食べ過ぎると尿路結石のリスクが高まる、にんじんやかぼちゃは糖質が多いので食べ過ぎると肥満を招く、といった弱点があります。また、レタスも少量ではありますが、健康に害を及ぼすとされる硝酸塩が含まれています。
しかし、リスクを完全に避けようとすると、ハムスターが食べても良い野菜はなくなってしまいます。そこで、異なる種類の野菜を少しずつローテーションで与えて、特定の成分をとり過ぎてしまうリスクを抑えていくのです。「カルシウムやカロリーが気になるから今日はレタスにしておこう」といった感じで時々レタスを使うと、栄養補給とリスク回避が両立しやすくなります。
◆新鮮なレタスを与える
ハムスターには鮮度が高く冷えていないレタスを与えましょう。傷んだもの、冷えたものを与えるとハムスターが体調を崩してしまいます。
しかし、レタスは水分が多くて柔らかいため、冷蔵庫から出すと傷みやすくなるという弱点があります。蒸れや乾燥に弱いので、ちぎったレタスを常温で置いておくとすぐに鮮度が落ち、その日のうちに傷んでしまいます。
レタスを与えた日はハムスターがケージ内に食べ残していないかチェックし、レタスが残っていたらその日のうちに取り除いておきましょう。
ハムスターの理想的な食事とは
ハムスターは草食寄りの雑食動物なので、食事は穀物や木の実などの植物性食品が中心となります。また、すこやかな体を作るためには、食物繊維とたんぱく質が必要ですが、太りやすいので脂肪は控えめにするのが理想です。
具体的にどのような食事を用意すればよいのでしょうか。
◆ペレット
ハムスターには主食としてペレットを与えます。ハムスター専用のペレットは、穀物や木の実などハムスターが食べる物を調合して固形にしたもので、ハムスターに必要な栄養素がバランスよく配合されています。
基本的には、ペレットと水があればハムスターを飼育することが可能です。ペレットを与える量の目安は製品によって異なるので、パッケージの説明を読んで適正な量を与えるようにしましょう。
◆野菜や野草
ハムスターの年齢や体調によっては、ペレットだけでは栄養が不足することもあります。そこで、ハムスターの体調を整える目的で、副食として少量の野菜や野草を与えます。
ハムスターは草食性が強いので野菜や野草の嗜好性が高く、副食に与えると食欲を亢進させたり、ハムスター本来の食事に近い食べ物を食べる楽しみを感じてもらうことができます。
ただし、副食が充実し過ぎると、主食のペレットに味気なさを感じて食べなくなってしまうことがあります。副食の野菜や野草は、ハムスターが手に持てる程度のごく少量を1日1回与える程度にすることがのぞましいです。
なお、野草は排気ガスや動物の排泄物等、畑に散布する農薬で汚れていることがあります。採集する場合は環境の良い所を選び、よく洗浄してから与えるようにしましょう。
◆少量のおやつ
ハムスターには、ペレット、野菜や野草のほかに少量のおやつを与えるとよいでしょう。お
やつを与えるとハムスターが「おいしい物をくれる人だ」と認識して、早くなつくようになります。
おやつには、ビタミンが豊富な果物、チーズやミルワームのようにたんぱく質、ミネラルが含まれる物がおすすめです。
また、市販のペット用おやつなら、安全な材料で作られているので、安心してハムスターに与えることができます。
ただ、ハムスターが喜ぶからといっておやつを頻繁に与えると、人を見るたびにおねだりするようになったり、ほかの食べ物を食べなくなったりすることがあるので、あくまでもたまに少量を与える程度にとどめることが大切です。
まとめ
レタスは、ハムスターに与えても大丈夫な野菜です。ただし、水分が多過ぎる、ほかの野菜と比べて栄養価が低い、といった弱点があるので、与える場合はたまに少量程度にしておきます。
レタス自体は絶対避けなければならない食品でもなく、レタスを食べたことが中毒や死の直接の原因になることもないので、極端に避ける必要はありません。ほかの野菜とローテーションで与え、ハムスターの健康維持に役立てましょう。
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