1.ペットで人気なあの鳥の寿命はどれくらい?
1-1.セキセイインコ
1-2.オカメインコ
1-3.ブンチョウ(文鳥)
1-4.シロハラインコ
1-5.キバタン
2.猛禽類の寿命とは
2-1.大型フクロウ
2-2.中型フクロウ
2-3.小型フクロウ
ペットで人気な鳥の寿命
鳥たちは野生下と飼育下とでは寿命が違ってきます。
あなたがお迎えしたいと思っている鳥さんは、お迎えしてから一体どのくらいの間、時間を共にできるのでしょうか?
ペットとして人気な鳥の平均寿命とその鳥の特徴についてご紹介します。
◆セキセイインコ
セキセイインコは鳥の中でも最もポピュラーで皆さんが知っている鳥でしょう。
カラーバリエーションも豊富で、最近では今まで見たことのないようなカラフルなセキセイインコを目にすることもあります。
品種がとても多くて、羽や身体の色や模様は、なんと5000種類以上になるそうです。
そして、セキセイインコは(特にオス)おしゃべりが上手な鳥さんです。
大好きな飼い主の話し方やクセ、特徴を上手に真似ることが出来ます。
そんなセキセイインコの平均寿命はだいたい7年~12年と言われています。
◆オカメインコ
オカメインコはほっぺにチークを塗ったようなオレンジ色をしていてとても愛嬌のあるお顔をしています。
その見た目が『おかめ』のようなのでそのままオカメインコと名付けられました。
インコと名前が付いていますが、実はオウム目オウム科に分類される鳥さんです。
オカメインコはおしゃべりよりも歌を歌うのが上手です。
飼い主さんの口笛を上手に真似たり、生活音を真似るなどものまねが得意な鳥です。
そして知っておいてほしい事のひとつが『オカメパニック』というものです。
オカメインコは性格的に憶病な子がとても多く、突然の地震などによってパニック状態に陥ってしまって、暴れだしてしまいます。
オカメパニックが原因でケガをしてしまったりする子が多いのです。
ですからオカメインコは出来るだけ家族の誰かが傍にいてあげられる環境で飼っていただけると、家族も鳥さんも安心ですね。
そんなオカメインコの平均寿命は12~15年と言われています。
◆ブンチョウ(文鳥)
文鳥はインコとはまた違い、日本的なイメージがあると思います。
実際、江戸時代から観賞用として輸入されていたそうなので馴染みは深いようです。
文鳥はスズメ目に属する小鳥で、フィンチ系と呼ばれています。
インコやオウムは左右の足を交互に前へ出し歩きますが、文鳥はスズメと同じで、両足をそろえてピョンピョン飛び跳ねるように歩きます。
可愛い歩き方なので是非観察してみてくださいね。
そして文鳥はカラーバリエーションも豊富です。
白文鳥、シルバー文鳥、シナモン文鳥、クリーム文鳥など、価格設定も種類によって違ってきます。
文鳥は性格的には繊細な鳥と言われていますが、活発な子も多く、手乗りにすることも可能です。
自分を可愛がってくれる人には自分から近づくので、放鳥している間、ずっと飼い主さんのそばから離れない子も多いです。
しかし繊細な性格なので突然の引っ越しなどで環境の変化などがあると、攻撃的になることもありますので、ストレスの少ない環境を保ってあげることが大切かと思われます。
そんな文鳥の平均寿命は8~10年です。
◆シロハラインコ
シロハラインコは中型インコで、沢山の原色カラーをまとったド派手で魅力的な鳥です。
頭はオレンジ色でほっぺが黄色、背中がグリーンで、名前の通りにお腹が白色で、むっちりとしたボディもとても愛らしいです。
白色のアイリングはクリクリの大きなお目目をさらに可愛らしくみせてくれます。
オスとメスの見分けは難しく、全く同じ見た目をしています。
メスのほうがやや大きめですが、体重で判断することは難しいようです。
性格は活発でとても賢い鳥さんです。
ゴロンと転がって遊ぶ子もいれば、全く転がらない子もいて気性は様々。人と遊ぶのが好きな子もいれば嫌いな子もいます。
雛のころから飼い主さんの愛情をたっぷり注いであげれば、とても人懐こい性格のインコに成長するでしょう。
しかし、中には噛み癖がある子もいます。程度は血が出るくらいから甘噛みまでいろいろですが、噛む理由としては人が怖いから。
普段からしっかりお世話をしてコミュニケーションをとり、人を怖いと思わせないのが一番の対応策です。
普段全く噛まないシロハラちゃんでも、反抗期に突然噛み始めることもあるので注意しましょう。
シロハラインコの平均寿命は25~35年ですから、とても長いお付き合いのできるインコちゃんです。
長く生きるからこそ、本当に終生飼育が出来るのか、よくご家族や自分自身と相談する必要があります。
◆キバタン
インコと共に人気の高いオウムは、インコとは違いとても寿命が長い鳥類で、インコの平均寿命が15年だとすると、オウムは15~60年ととても長寿です。
オウムもインコやフクロウと同様、身体が大きいほど長寿の傾向があります。
ちなみにインコの紹介で登場しています『オカメインコ』そして『モモイロインコ』、『コンゴウインコ』は、どれもインコと名前が付きますがオウムの一種です。
そんなオウムの特徴と寿命をそれぞれ見ていきたいと思います。
キバタンは白色オウムの中では最もポピュラーで冠羽の後ろが黄色い色をしています。体長は45~50cmほどです。
キバタンの特徴といえば、黄色い冠羽ですが、大きな鳴き声というのも一つ特徴的な部分です。
甲高い金属音で、ドキッとするような大きさですので、アパートやマンションでの飼育は向きません。
キバタンの平均寿命は35~50年程度です。
人間と同じくらい生きることができるので、飼育を考えている方は自身の年齢や環境をよく考える必要があります。
また、日本ではまだまだペットとして飼われることは少ないですが、コンゴウインコもペットとして飼育されることがあります。
コンゴウインコの平均寿命は50年ですが、ギネスにも登録されていますが110年以上も生きた子がいるのです。
飼い主が先に亡くなってしまうケースというのがとても多く、オウムに寂しい思いをさせてしまいかねません。
オウムを飼う覚悟を決めた時には、もしもの時の引き取り先も決めておくのがオウムに対する優しさかもしれませんね。
猛禽類の寿命とは
フクロウは鳥類ではなく猛禽類で、マイナーではありますが鳥同様とてもペットとして人気があります。
フクロウは種類が豊富ですが、大きく分けると大型、中型、小型に分類されます。
インコやオウムなどと同様で、身体大きければ大きいほど、寿命も長くなっていきます。
◆大型フクロウ
フクロウの大型種(メガネフクロウ、カラフトフクロウなど)は体長が40cm以上になるものをさします。
大型フクロウの寿命はだいたい30~40年前後と言われていますが、ギネスでは50~60年以上生きたという記録もあり、飼い主よりも長生きする可能性の大きいペットになります。
◆中型フクロウ
中型フクロウ(モリフクロウ、メンフクロウ、シロフクロウなど)の体長はだいたい30~40cm。
中型フクロウの寿命はだいたい15~20年前後と言われています。
中型フクロウの中で最も長寿なのはシロフクロウで25~30年生きると言われています。
◆小型フクロウ
小型フクロウ(アナホリフクロウ、スズメフクロウ、コキンメフクロウ、アカアシモリフクロウなど)の体長は、だいたい20cm前後で、寿命も短めになり10~15年前後となります。
その中でも長寿と言われているのがアカアシモリフクロウで10~20年です。
鳥をお迎えする前に準備すること
◆ケージ(鳥かご)
ケージは鳥たちの生活拠点となりますので、快適に過ごせるようなものを購入してあげましょう。
ケージのサイズの目安は下記の通りです。
- セキセイインコ・文鳥など:『床の面積35㎝×35㎝以上・高さ40㎝以上』
- オカメインコなど:『床の面積45㎝×45㎝以上・高さ50㎝以上』
- オウムなど:『床の面積45㎝×45㎝以上・高さ60㎝以上』
上記のサイズはあくまで目安で、鳥の中には尾羽がとても長い子も存在します。
尾羽が底に付かないような大きさにしたり、羽を広げた時にぶつからない程度の大きさを確保してあげたり、窮屈な思いをさせないようにすることが大切です。
◆ごはん
鳥たちのごはん(主食)は①シード(混合飼料)か②ペレットになります。
①シード
シードはヒエ、アワ、キビ、カナリーシードなどのイネ科の種子が配合されています。
殻には沢山の栄養素が含まれていますので、必ず殻付きのものを選びましょう。
シードは鳥たちの大好物ですが、それだけでは栄養素が不十分となりますので、副食(野菜)を与えることが必要です。
副食の主なものには小松菜、チンゲンサイ、春菊、サラダ菜、大根葉、豆苗、ブロッコリー、人参などがあげられます。
②ペレット
ペレットは鳥に必要な栄養素がギュッと詰められていますので、それ以外の副食が必要なく安心です。
栄養が偏ることなく身体にとてもいいのですが、嗜好性があまり良くありません。
最初にシードをあげていて、後からペレットに移行するのはなかなか難しいです。
もし将来ペレットを与えたいという気持ちがあるのでしたら、鳥さんをお迎えしてすぐにペレットで育てることをお勧めします。
◆受診できる病院
鳥類は今はとても人気のペットですが、なぜか病気やケガの時に診察してもらえる病院が少ないです。
犬や猫の動物病院でも診てくれる所もあるのですが、やはり鳥専門の病院があると安心です。
鳥をお迎えしてから病院探しに困るよりも、鳥のお迎え前からどこに鳥専門病院があるか探しておくと安心でしょう。
また現在は、オンラインで獣医師と一対一で相談に乗ってもらえるサービスもあります。
いろいろなものを活用して、愛鳥が病気やケガの時に迅速に対応できるようにしておきたいものですね。
まとめ
鳥の寿命についての情報を集めてみましたが、鳥はかなり長生きすることがお判りいただけたかと思います。
お迎えすると決める前に、ご自身の年齢と鳥の寿命をよく考慮し、しっかり生涯面倒が見れるのか、もしもの時に預けられる先はあるのかなど、慎重に家族と話し合って決めていただきたいです。
飼い鳥も飼い主も、共に幸せな人生が送れるように、最善策を考えてみてください。
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