1.デグーにとっての最適な温度は何度?
1-1.最適な温度
1-2.最適な湿度
2.温度管理ができない時に起こること
2-1.熱中症
2-2.低体温症
デグーにとっての最適な温度は何度?
社会性も高くなつきやすいと言われているテグーは、小動物の中でも人気があります。
飼い方をしっかりと熟知して大切に飼育すれば、5年〜8年前後一緒に過ごすことができます。
テグーの飼育において、ポイントになるのは温度管理です。
湿度と温度に気を使い飼育スペースを立ち上げましょう。
テグーの適切な温度と湿度について、紹介いたします。
◆最適な温度
テグーが快適に過ごせる温度は、25℃前後と言われており、風通しの良い涼しい環境を好みます。
適温や飼育方法がチンチラに酷似しており、ケージなどもチンチラ用のものを使用すると、快適に過ごすことができます。
◆最適な湿度
テグーにとっての最適な湿度は、55%前後であり、ややカラッとしている環境を好みます。
湿度が高すぎると、うまく体温調節がいかなくなり衰弱したり、体調不良の原因にもなるため注意が必要です。
温度管理ができない時に起こること
テグーは人よりも涼しいカラッとした気候を好むと紹介してきましたが、暑すぎたり寒すぎたりすると、体調不良を起こします。
まず暑すぎるときには、ぐったりして体全体が暑くなり動かなくなります。
また、身体に痙攣などの症状がある場合には、熱中症になっている可能性もあるため、早急に対処する必要かまであります。
逆に寒さを感じている時には、身体を丸めてじっと隅っこの方で丸まって動かなくなります。
カタカタ震えるような仕草をすることもあります。
◆熱中症
テグーの熱中症の主な症状は、横たわり呼吸が早くなりぐったりとします。
また、身体が熱くなり症状が進行すると意識障害、痙攣などの症状が見られます。
テグーなどのエキゾチックアニマルの熱中症は、特に進行が早く症状がでたときには重症下しており、手遅れになってしまうケースもあります。
普段から熱中症にならないような工夫と温度管理を徹底した飼育スペースで飼育することが重要です。
特にデグーには汗腺がないため、人のように汗をかいて体温調節することができません。
呼吸により気過熱を利用して身体の温度を調節しますが、汗をかいて体温調節するよりも即効性はなく、熱がこもりやすくなります。
普段からデグーの様子をよく観察するようにして、熱中症になる前に対処することが大切になります。
◆低体温症
体温調節が苦手なデグーにとっては、寒すぎる状態も低体温症になるリスクがあります。
実は、夏場の暑い時期でもエアコンの風などを直接受けることにより体温が下がりすぎてしまい、低体温症になる可能性もあります。
低体温症の症状としては、隅っこで丸まって動かない、身体が冷たい、震えているなどがあります。
体温が下がりすぎてしまうと、内臓がうまく機能しなくなり、そのまま臓器の不全により亡くなることもあります。
低体温症も熱中症同様に、症状が現れた時には重症化していることが多いため、普段から注意して低体温症を予防することが大切です。
デグーの温度調節の仕方
デグーは自分で温度管理するのが難しいと紹介しましたが、身体が小さいためその分外気温の影響を受けやすく、またその影響も大きくなります。
デグーをお迎えする際には、必ず室温計を準備して温度管理できるようにしましょう。
基本的にはデグーを飼育するお部屋には、エアコンがある部屋に限定するようにします。
また、一年を通して温度が一定になるように温度変化が少ないようにしましょう。
デグーがケージ内で快適に過ごすことができるようにするため、季節にあわせたアイテムを導入しましょう。
夏場は冷たい冷感ペット用アルミ板や冷感ベッド、冬場は小動物用ヒーターなどを使用します。
これらのシーズンアイテムを使用するときのポイントとして、冷たくなりすぎない、暑くなりすぎないように必ず飼育スペースに避難場所を作るようにしましょう。
ずっと冷却板やヒーターに乗りっぱなしになってしまうと体温が上がりすぎたり下がりすぎてしまいます。
せっかく体温調節の助けになるようにアイテムを使っても、間違った使い方は熱中症や低体温症の原因にもなります。
デグーが自分で調節できるようにスペースをうまく組み立ててくださいね。
注意点としては、デグーの身体を冷やそうとして水で濡らすことはNGです。
デグーは水に濡れることにストレスを感じて、濡れたままにしておくと皮膚病の原因にもなります。
温度設定をしてデグーをお留守番させて外出する時もあるかもしれません。
その時は飼い主さんの目が離れる時間のため、より慎重に準備してお出かけしましょう。
まず冷房や暖房の風が直接当たらないようにしましょう。
次に飼育スペースに直射日光が当たらないように、遮光カーテンをつけるなど対策することが大切です。
風通しの良い直射日光の当たらない場所にケージをおいて、お留守番させましょう。
基本的にはエアコンを付けっぱなしにしてお出かけします。
デグーの飼育にはエアコン完備が基本になるかと思います。
前にも触れましたが、エキゾチックアニマルは外気温の影響を受けやすく、体調不良になって症状が出た時には、手遅れになっている確率も高いです。
エアコンの風が直接当たらないようにお部屋の中にサーキュレーターなどを置くなど循環を意識すると安心です。
扇風機やサーキュレーターを併用する場合にも、風が直接当たらないようにします。
風が当たることによりストレスを感じることもあるため、少し距離を置いて設置するようにしましょう。
冷房だと効きすぎてしまうときには、除湿設定にしておくのもおすすめですよ。
◆夏の暑さ対策
第一に夏の暑さを防ぐためには窓際に飼育スペースをつくらない、ケージに直射日光を当てないことがポイントです。
遮光カーテンやすだれを窓にかけるようにして、換気しやすい部屋に飼育スペースを作りましょう。
冷却ベッドや冷却板の活用も有効ですが、デグーは野生下では巣穴を掘って寝床を作り生活しています。
寝床を撤去してしまうと、ストレスから短命になったり、体調不良の原因にもなります。
夏場でも寝床は必須のためワラや木製など風通しがよく熱がこもりにくい素材を使用するようにしましょう。
エアコン必須という点には触れましたが、熱くなる前に25℃前後の時に外気浴を少しして気温に慣らしておくのも有効です。
急激な温度変化はデグーの負担になりますが、適温の範囲での変化に慣らしておけば、急激に体調不良や熱中症になることもありません。
注意したいのは、デグーは30℃以上の環境には耐えられないため、30℃以上にならないように気をつけましょう。
早く冷やすために水や氷を与えれば?と考える飼い主さんもいるかもしれませんが、デグーは水濡れ厳禁です。
砂浴びでも体温を下げることができるため、砂浴び場を作ってあげましょう。
また、いつでも新鮮な水を飲めるように定期的に水を交換しておきましょう。
◆冬の寒さ対策
冬場は低体温症にならないように小動物用のヒーターの導入ですが、体のサイズにあったものを準備します。
デグーが火傷しないように直置きではなく、新聞紙やマットの下などデグーが直に乗らないようにすると安全に使用できます。
冬場は暖房の風が直接デグーに当たると身体が温まりすぎて冬でも熱中症になることもあります。
冬場も、身体に直接温風が当たらないようにしましょう。
デグーの温度管理はデグーが長生きするために重要です。
特にポイントとなってくるのは、部屋の温度変化があまりないようにするという点です。
温度変化が激しいとそれだけ身体に負担をかけることになるため、注意しましょう。
春と秋でも気を付ける
デグーの温度管理について、注目されるのは夏場や冬の寒さですが、一年を通して変化があまりないようにします。
さらには、春と秋の日中と夜の寒暖差もデグーの体調不良の原因になります。
人も季節の変わり目は体調を崩しやすいですが、デグーも同様に体調不良になりやすい時期ですので、普段の様子を観察しながら、ちょっとでも異変を感じた場合には、獣医さんの診察を受けるようにしましょう。
さらには、デグーお迎えの前にエキゾチックアニマルに明るい獣医さんを探しておくようにしましょう。
かかりつけ医を見つけておくといざというときも安心ですよ。
まとめ
デグーの温度管理について紹介しました。
デグーは基本的にエアコンが完備された部屋細工するのが理想的です。
夏や冬場は温度管理に気をつけやすいのですが、見逃しがちな春や秋も低体温症や熱中症に注意して、快適な飼育スペースを作りましょう。
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