1.フクロウの餌の種類
1-1.ひよこやウズラ
1-2.ラットやマウス
1-3.ミルワームやコオロギなどの虫
2.フクロウの餌の与え方
2-1.餌の頻度
2-2.餌の量、適切な飼育環境を考える
フクロウの餌の種類
フクロウってとっても魅力的で神秘的だけど、ペットとしてフクロウを飼育するにはどんなエサを与えればよいのでしょうか?
フクロウは猛禽類ですから肉食で、哺乳類や昆虫類を主食としています。
野生のフクロウは、ハタネズミやスズメなどの鳥類、その他様々なものを食します。
では一体どんな生き物をどのようにしてあげるのか??
フクロウの餌に適しているものを挙げてみたいと思います。
一般的には冷凍餌を与えます。
◆ひよこやウズラ
*冷凍ヒヨコ
冷凍ヒヨコを餌として与える場合、そのまま与えてしまうとヒヨコの鋭いくちばしやツメが邪魔になってしまい食べにくいので、ヒヨコの頭部、足をハサミでカットしてから与える必要があります。
鳥類を飼うつもりでフクロウを飼おうとすると、ここで挫折してくる人が出てくると思われます。
フクロウを飼うためには、乗り越えなければいけない課題、『餌やり』ですね。
最初はグロテスクに感じで、無理と思ってしまう方もいるかもしれません。
そういった処理は苦手!という方には、既に頭部と足、内臓を処理済みの状態のヒヨコも販売されています。
折角冷凍ヒヨコで餌をクリア出来そうでしたが、実はヒヨコやウズラだけでフクロウを飼育するのは避けた方が良いのです。
何故かというと、鳥類はサルモネラ菌を持っていることが多く、フクロウがお腹を壊しやすくなるのです。
フクロウを人間が飼育する上で、ミネラルや栄養価のバランスが優れていて、一番フクロウに適している主食はマウス(ハツカネズミ)になります。
マウスか。。。またフクロウの餌やりのハードルが上がってしまったかもしれませんが、フクロウに元気に長生きしてもらうには欠かせない栄養源なのです。
因みにスーパーなどで売られている鶏肉などは血抜きがしてありますから、栄養価がまったく劣ります。
◆ラットやマウス
- ピンクマウス
- ファジーマウス
- ホッパーマウス
- アダルトマウス
- コオロギ
- ミルワーム
- ジャンボミルワーム
- 小型フクロウ【1日1~2回】
- 中型フクロウ【1日1回】
- 大型フクロウ【1日1回】
フクロウの一番のエサであるラットとマウス。
ラットとマウスの違いはご存じでしょうか?
クマネズミやドブネズミのような大型のネズミのことをラット。
ハツカネズミやピンクマウスといった小型のネズミをマウス。
と呼んでいます。
身体の仕組みにも違いがあり、マウスには胆のうがありますが、ラットに胆のうはありません。
冷凍マウスは上記のような価格設定になっており、値段の違いはサイズの違いです。
大きくなるにつれて価格も上がっていきます。
冷凍マウスは与える際には自ら内臓を捌いてから与えなければいけません。
こちらも処理が苦手な方には、既に内臓を処理してある状態のマウスも販売されているのでそちらを活用することをお勧めします。
こうしてみると、ネズミが嫌いな人にはフクロウを飼うことは難しいのかも知れませんね・・・
◆ミルワームやコオロギなどの虫
ここで値段も安く扱いやすい虫を餌として与えるという手もありますが、残念ながらミルワームやコオロギは上記のエサと比べると栄養価がとても低いのです。
ミルワームやコオロギなどの虫は、フクロウの主食としては残念ながら成り立たないようです。
虫類はフクロウのおやつとして与えるのがベストでしょう。
または気分転換として与えるのもフクロウは喜びますよ。
さらにコオロギやミルワームは自宅で繁殖させることが可能です。
エサ代の節約にもなりますし、簡単にできますので是非試してみてください。
フクロウの餌の与え方
◆餌の頻度
餌をあげる頻度はフクロウの大きさによって変わってきます。
◆餌の量、適切な飼育環境を考える
1日に与える餌の量は体重の10~20%ほどとされています。
大型種ですと10%程度でも良い場合があります。
さらに室内飼いの小型種のフクロウはちょっと控えめの6%くらいでも良いとされています。
フクロウは季節や冠羽期(羽根の生え変わり)でも食べる餌の量が増減します。
夏場ですと、食事量が減ってくる子もいるので気を付けてあげてくださいね。
また、外でフクロウを飼育している場合、寒気により一晩のうちに体重が激減する可能性もあります。
日々飼育環境、飼育方法が適切であるかを考えてあげてください。
家族の一員となったフクロウを、毎日よく観察して幸せな生活が出来るようにサポート、メンテナンスしてあげることが大切です。
フクロウの餌の下処理
*解凍
餌はまず冷蔵庫にて自然解凍します。
またはジップロックなどの袋に入れて、溜め水で解凍します。
※夏場は長時間の放置に気を付け食中毒を防ぎましょう。
解凍で柔らかくなった餌を流水で洗ってあげると糞や卵の殻の汚れが取れます。
(湯を使い洗う方が汚れが良く落ちます。)
*捌き方
ヒヨコはくちばしや足が鋭く、内臓に怪我を負ってしまう可能性がありますので除去します。
また大腸と、卵黄を除去する飼い主さんもいらっしゃいますが、新鮮な餌でしたら丸ごと与えてもOKです。
ウズラもくちばしが鋭いので除去してあげましょう。
そして骨も尖っているので削ったり細かく切ったりします。
一番いい方法は除去してしまうことです。
フクロウも安全にご飯が食べられますね!
マウスは大腸を除去してあげます。
もし絞めたばかりの新鮮な餌なら、丸ごと与えても良いでしょう。
注意:大腸は取ってあげることが望ましいです。
菌が繁殖しやすいことと、フクロウの内臓に絡みやすいからです。
フクロウの餌は、是非新鮮なものを!
ここまで冷凍餌についてお伝えしてきましたが、下処理が苦手で処理済みのカット餌をお使いになりたいと思っている方もいらっしゃるかもしれません。
処理済みカット餌は手軽で扱いやすく救世主!
そんなイメージですが、反面マイナスな面もあります。
処理済みのカット餌は、一度解凍した冷凍餌を捌いたのち再冷凍したものです。
カットした断面から菌がお肉の中に付着してしまうことがあるのが問題なのです。
フクロウに必要なたんぱく質が豊富なので雑菌が付着しやすい肉類は、本当のところは再冷凍されたものはNGなのです。
フクロウはペットですが大切な家族の一員です。
是非飼い主さんがご自身で捌いてあげることをお勧めしたいです!
慣れてくると1匹10秒程度で捌けるようになるそうなので、是非トライしてください。
◆生き餌(活マウス)
冷凍餌より安心して与えられることのできる餌、生き餌。
生きているままのマウスをエサとしてあげる方法です。
これは一番ベストで、全ての生きている臓器をあげることが出来、ビタミンも含みバランスもよく鮮度抜群!
本当に丸ごとの餌になります。
栄養的にも一番好ましいでしょう。
注意点としては、小型フクロウに生き餌をあげる場合、ネズミに反撃されて負傷をする危険もあるということです。
十分に注意をしながら与えてあげてくださいね。
スーパーのお肉はNG
フクロウには血抜きをされていない餌を与える必要があります。
スーパーで売られている人間用のお肉、例えば鶏もも、鶏むね肉、ささみなどは血抜きがされています。
そのためフクロウの栄養不足に繋がるので与えないようにしましょう。
フクロウは鳥ではなく猛禽類、肉食動物です。
肉食動物に与える餌は、なるだけ自然の状態に近いほうが良く、フクロウにとってもメンタル的にも栄養状態にもとても良いことなのです。
フクロウの餌はどこで買える?
フクロウをお迎えしたペットショップ、フクロウカフェでも購入できますが、その他フクロウ全般の飼育用品を販売しているお店、または餌を専門的に販売している餌専門店があります。
お迎えすることが決まったら、それまでどんな餌をどれくらい食べていたのか?
好物は何か?
調べておくことをお勧めします。
食べ慣れた餌があれば、同じものを与えることが出来ますよね。
フクロウも環境が変わっても今までと同じ餌がもらえれば、安心して餌を食べれるし環境に馴染むのも早いでしょう。
まとめ
今回はフクロウの餌についてまとめてみましたがいかがだったでしょうか?
フクロウって、餌代だけでもかなりかかりそうなイメージがありましたが、そうでもなくハードルがちょっと下がった感じがしませんか?
フクロウ、ミミズク、コノハズク、どれにもあてはまる記事になりますので、まずは小型のミミズクやコノハズクからお迎えしてみるのも良いかもしれませんね!
是非参考になさってくださいね。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
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