1.これをしていたら要注意!うさぎのストレスサイン
1-1.過度な毛繕い
1-2.食欲不振
1-3.スタンピング(足ダン)
1-4.多飲(水をよく飲む)
1-5.毛を抜く
2.ストレス解消の第一歩!生活環境を整えよう
2-1.適切な飼育環境を用意する
2-2.新鮮な牧草を常備する
これをしていたら要注意!うさぎのストレスサイン
うさぎには声帯がないため、声を出して鳴いたり、鳴き声で感情を伝えたりすることはできません。
そのため、飼い主さんは、常に行動を観察し、その変化などをみながら、うさぎにストレスや体調不良がないかを判断する必要があります。
万が一、うさぎが長時間ストレスにさらされると、体調を崩したり、ケガをしてしまったりする恐れがあるため、できるだけ早いストレス解消が必要です。
なお、うさぎがストレスを感じている場合、次のような行動が見られます。
◆過度な毛繕い
うさぎは、マーキングや体を清潔に保つために、毛づくろいをするのが一般的です。
しかしながら、頻繁に毛づくろいをしていたり、毛づくろいをしているにもかかわらず毛艶が悪いと感じたりする場合は、ストレスによるものと考えられます。
あまりに毛づくろいをし過ぎてしまうと唾液が乾きづらく、毛がベタベタしていたり、皮膚炎を起こしてしまったりすることもあるため、うさぎの被毛の様子はこまめに確認しましょう。
なお、万が一、うさぎが皮膚炎を起こすと毛球症や脱毛になってしまったり、皮膚炎から体調を崩してしまったりすることもあるため、日々、ストレス解消できるようにしてあげることも重要です。
◆食欲不振
うさぎも、人間と同じように、運動不足やストレスなどから食欲不振になることがあります。
うさぎの場合、エサが食べられなくなると、単に痩せてしまうというだけでなく、胃腸の働きが低下して食べたものやガスが胃腸に溜まる「うっ滞」を発症することがあるため、注意が必要です。
なお、このうっ滞を発症すると、さらに食欲が低下し、便の回数が少なくなり、最悪の場合、消化器官が活動しなくなることもあります。
まずは、日頃から十分に食物繊維を食べさせること、そして、ストレス解消できるようしっかりと運動させることがとても大切です。
◆スタンピング(足ダン)
「スタンピング(通称:足ダン)」は、うさぎが警戒したときや何かを訴えたいときに、後ろ足で地面を思い切り叩きつけて音を出し、仲間に状況を伝えるための行動のひとつです。
スタンピング自体は、うさぎにとってのコミュニケーション方法のひとつではありますが、頻繁に行うようであれば、ストレスを感じていると考えられます。
ストレスからくるスタンピングの場合、回数が多かったり、通常よりも足に大きな力を加えたりするため、場合によってはケガをする恐れがあるので注意しましょう。
いつもよりも頻繁にスタンピングが見られる場合は、ストレス解消の必要があると考えてください。
うさぎがストレスを感じている場合は、たとえ本能的な行動であったとしても、それをやり過ぎる傾向があります。
そこで大切なのが、ストレス解消です。
うさぎのストレス解消には、「飼育環境の見直し」「運動」「コミュニケーション」が大切。
ストレスサインを感じたら、まずは原因を取り除き、しっかりとコミュニケーション方を取ってあげてください。
万が一、対策を講じても変化がないような場合は、速やかに獣医師さんに相談しましょう。
◆多飲(水をよく飲む)
室内の温度や湿度など、適切な環境で過ごしているにもかかわらず、普段よりもたくさん水を飲んでいるような場合は、ストレスを感じていると考えられます。
うさぎが、本来飲むべき量より多く水を飲んでしまうと下痢を起こしてしまう可能性があります。
うさぎのような体の小さな生きものが下痢を起こしてしまうと、最悪の場合、命に係わることもあるため、十分な注意が必要です。
万が一、いつもより多くの水を飲んでいるようであれば、ストレス解消になるよう対策を取りましょう。
◆毛を抜く
うさぎは妊娠すると、巣作りのために毛を抜くことがあります。
とはいえ、妊娠中に毛を抜く場合は主に首の周りの毛に限られるのに対し、ストレスを感じて毛を抜く場合は体全体に及ぶという特徴があります。
また、ストレスの場合には、地肌が見えるほど毛を抜いてしまうため、メスのうさぎに明らかな脱毛の跡が見られるようであれば、早めのストレス解消が必要です。
なお、オスのうさぎに毛を抜く行為が見られた場合は、ストレスを感じている可能性が高いため、速やかにストレス解消になる環境を整えてあげましょう。
ストレス解消の第一歩!生活環境を整えよう
うさぎが健康的に過ごすためにも、ストレスを感じないような環境を整えてあげましょう。
日頃からストレスを溜めないためにも、まずは生活する場所を快適に保つことが重要です。
ここでは、うさぎが安心して暮らせる環境にするにはどうしたらよいかについて、ご紹介していきましょう。
◆適切な飼育環境を用意する
うさぎが快適に生活するために重要なのが、適切な「温度」や「湿度」の管理です。
さらに、うさぎが安心して生活するためには、「静か」で「安定」した環境であることも大切な条件といえるでしょう。
うさぎにとって快適な温度は15~25度、湿度は40~60%といわれています。
ケージ内はもちろんのこと、ケージを置く室内の温度管理も可能な限り一定に保てるようにしておくことが重要です。
また、神経質なうさぎにとって、音や他の動物のニオイはとてもストレスになります。
うさぎのケージの近くには、テレビなど、うさぎが驚くような音が出る物や他の同居動物のケージを置くことはやめましょう。
◆新鮮な牧草を常備する
食欲不振や便秘は、体の小さなうさぎにとってはとても負担になる症状です。
そのため、これらの症状を予防するためにも、繊維質の多い新鮮な牧草は、うさぎが好きなときに食べられるよう、ケージ内に常備しておきましょう。
牧草は、胃腸の働きを活発にするだけでなく、歯の伸び過ぎを防ぐ効果もあります。
うさぎの健康を維持するためにも、ケージ内には、常に新鮮な干し草を置いておいてあげてください。
運動でストレスを発散してもらおう!
うさぎは運動が大好きな生きものです。
常に狭いケージのなかにいる状態では、当然、ストレスになります。
さらに、他のストレスがある場合のストレス解消にも、運動はとても役立つでしょう。
ここでは、うさぎを運動させる方法や運動させるときの注意点についてご紹介します。
◆おもちゃで遊ぶ
うさぎ用のおもちゃは、主に「齧る」ことを目的にしたものです。
ペットショップやホームセンターなどでは、「木製」のものや「布製」のものなど、さまざまなうさぎ用のおもちゃが市販されているので、ケージ内に備え付けて置いたり、運動させるときに与えてみたりすると良いでしょう。
◆室内で放す
うさぎは、決して運動量の多い動物ではありません。
しかしながら、常にケージのなかで過ごしていると、確実にストレスが溜まります。
うさぎのストレス解消に最も有効なのが、室内に放して自由に過ごさせる「部屋んぽ」です。
飼い主さんがコミュニケーション取れるタイミングでうさぎをケージから出してあげると、猛烈にダッシュしてみたり、思いきりジャンプしてみたりなど、自由にストレス解消してくれます。
可能であれば1日1回、30分以上自由な時間を与えてあげると、ストレス解消になるでしょう。
◆うさぎの運動に関する注意点
うさぎを部屋んぽさせる際は、必ず、飼い主さんの目の届くタイミングにしましょう。
たとえば、思いきりダッシュして部屋のなかのものにぶつかってしまったり、電源コードなど齧ってはいけないものを齧ってしまったりするなどして、思わぬ怪我につながる恐れがあります。
まずは、部屋に危険なものがない状態で放すこと、そして、常に目が届く状態で遊ばせることが重要です。
また、うさぎは屋外での散歩(うさんぽ)は、必須ではありません。
うさぎを屋外で散歩させる場合は、少しずつ屋外の環境に慣れさせてあげながら、体に合ったハーネスやリードを使用するなどして、十分に安全に配慮する必要があります。
急に外に連れ出すと、うさぎによっては人や動物、音などに驚き、パニックを起こしてしまう可能性もあるため注意しましょう。
適切なコミュニケーションを取ろう!
うさぎは、スキンシップが可能な生きものです。
飼い主さんとのスキンシップは、ストレス解消になったり、病気の早期発見につながったりすることもあります。
1日少しの時間でも、飼い主さんが撫でてあげたり、抱っこしたり、ブラッシングしたりしてあげると、うさぎにとってはストレス解消になります。
うさぎを部屋んぽさせる際にでも、コミュニケーションを取る時間を作ってあげましょう。
1日中声かけもしないなど放置しておくことは、うさぎにとってストレスになります。
ただし、嫌がるのに無理に抱っこするなど、構い過ぎてしまうこともうさぎにとってはストレスになるので、適切なコミュニケーションを心がけるようにしましょう。
まとめ
今回は、うさぎのストレスとその解消法について、ご紹介してきました。
うさぎは、神経質で比較的ストレスを感じやすく、ストレスを溜めると行動に変化が現れます。
その行動の変化に気づくためにも、日頃からのコミュニケーションや行動観察はとても大切です。
ストレスは、人間と同じように体調に大きな影響を与え、行動の変化による病気やケガだけでなく、自律神経の乱れからも病気になることがあるため、うさぎにとってもストレス解消は不可欠です。
日頃から、こまめにストレス解消できるよう、生活のリズムや環境を整えてあげるとともに、しっかりとコミュニケーションを取り、早めに変化に気づいてあげられるように心がけましょう。
そして、万が一、大きな変化があった場合は、速やかに獣医師さんに相談することも重要です。
そのようなときのためにも、日頃から相談できる獣医師さんを見つけておくことをおすすめします。
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