カエルの寿命がどれくらいか知りたい

2024.03.30

カエルの寿命がどれくらいか知りたい

昨今、ペットとしても人気が高まっているカエル。家族の一員でもあるカエルに、健康的に長寿をまっとうしてもらいたいですよね?ここでは、種類別のカエルの寿命について、飼育下でのカエルの寿命を延ばすコツなどを紹介していきます!


カエルの寿命は種類によって様々!

イエアメガエル

カエルは体の大きさの割に長生きします!しかし、野生下のカエルはあらゆる天敵(鳥・ヤゴ・魚・カメ・猫)から狙われているため、2年生きられれば長い方です。

寿命まで生きられるカエルは、ほぼいないと思われます。ただし、天敵のいない安全な飼育環境であれば、カエルは長寿をまっとうできるのではないでしょうか?

カエルの種類によっては、飼育下で30年以上生きた記録も残っています。まずは種類別にカエルの寿命を見ていきましょう!


【種類別】カエルの寿命

カエルと言っても見た目も体のサイズも、住んでいるところも様々です。各カエルの寿命がどれくらいか確認していきましょう!

◆アマガエル

壁に張り付くアマガエル

馴染み深いカエル代表と言ったらアマガエルですね。体長2センチ~4.5センチほどの小さなカエルです。

ニホンアマガエルは、ペットショップでお迎えするというより、外で捕まえてきた個体を飼育することが多いと思います。野生下の場合4年、飼育下では5~7年の寿命です。
 

◆ヒキガエル

砂利の中にいるヒキガエル

ヒキガエルは種類が多いことで知られていますが、日本でおなじみのヒキガエルはニホンヒキガエルでしょう。

ノシノシ歩く姿がユーモラスで、懐きやすいこともあり人気の種類です。ニホンヒキガエルもアマガエルと同じように外で捕まえてくる事が多いようです。

野生下では3~4年、飼育下では10年生きます。記録に残っているものでは、ヨーロッパヒキガエルが36年生きたそうです!

◆ツノガエル

土の上にいるツノガエル

“パックマンフロッグ”という愛称で愛されている、ベルツノガエルを代表とするツノガエル類。

大きな口で、自分と同じくらいの大きさのエサも食べてしまうぐらい食に貪欲です。

寿命は野生下では5~8年程度、飼育下では14年程生きます。あまり動かない種類のカエルなので、エサをたくさん食べる以外の行動は省エネなのかもしれません。
 

◆ヤドクガエル

苔の上にいるヤドクガエル

ヤドクガエルは鮮やかな「警告色」で人気の高い種類です。ヤドクと聞くと毒があって危険なイメージがありますが、国内で繁殖されたヤドクガエルには毒がありません。

野生で捕獲したカエルも時間が経つと毒性が失われていきます。

寿命は野生下で10年、飼育下12年です。体のサイズは小さいながら長生きするカエルと言えるでしょう。

◆ウシガエル

ウシガエル

特定外来生物として指定されている野生のウシガエル。日本では夜中の池や田んぼから、牛のような声で鳴くウシガエルの鳴き声を聞いた事がある方は多いのではないでしょうか。

ウシガエルはかなり食欲旺盛な種類で、体長は12~18センチと大きくなります。

最近ではペットとしてアフリカウシガエルが人気を集めています。そんなウシガエルの寿命は、野生下で10年、飼育下では16年と言われています。


カエルの寿命を延ばすコツは?

指の上に乗るカエル

飼っているカエルには長生きしてもらいたいものです。どんな動物でもそうですが、飼育環境で寿命の長さも変わると言っても過言ではないでしょう。カエルの寿命を延ばすコツをまとめました。

◆適切な飼育環境を整える

・温度湿度管理をする
  爬虫類に比べると比較的暖房器具を必要としないカエルですが、種類や住んでいる地域によっては爬虫類・両生類用の暖房器具が必要になる場合があります。
消化促進のためにお腹をあたためたほうが良い種類は、ヒキガエル・ツノガエル類です。これらの種類には、シート型のヒーターをケージ下に敷くなどして保温します。
ヤドクガエルなど、暖かい地域に生息するカエルは室内全体を暖房で保温するか、飼育ゲージを温室に入れる間接暖房式で温度管理するのがオススメです。
ここで難しいところなのですが、暖めすぎると代謝が良くなりエサをたくさん食べるようになるので、大きくはなりますが寿命が短くなるというデメリットがあります。しかし、冬眠中は成長が止まるという理由から飼育下で冬眠させると、乾燥死や餓死をさせてしまうリスクが高いため、おすすめできません。温度湿度管理は寒くなりすぎず、暖かくなりすぎないカエルの種類に合った温度調整が必要です。温度管理が難しいという方は。爬虫類用のサーモスタット(飼育環境の温度変化に応じて電源のオン・オフが行える器具)をチェックしてみてはいかがでしょうか?

・水質管理
 両生類全般に言えることですが、カエルも例にもれず乾燥に弱いため水質管理は重要です。カエルは水に浸
かり皮膚から直接水を摂取します。その上、カエルは体のサイズに反して排泄量が多い生き物なので、水の中でした尿がそのままになっていると自家中毒を起こしてしまいます。自家中毒は動きに異常が見られたり、皮膚が赤くなったりなど、さまざまな症状を引き起こしたのち死に至ります。そのため水は毎日交換が望ましく、新鮮な水を用意してください。また、フンもそのままにしておくと自家中毒の元になるので、発見したら即取り去るよう心がけましょう。

◆食事管理をする

・エサ切れに注意
 体が小さい種類のカエルの場合は特に、エサ切れが原因で餓死してしまうことがあります。アマガエルやヤドクガエルはもともとの体の小ささもあり、痩せてきたことに気づきづらいという点があります。小さい種類のカエルは複数飼育している場合が多いと思いますが、撒き餌・置き餌よりは1匹ずつピンセットで与えるほうが、ちゃんと食べているかの確認が取れるためオススメです。そのため、カエルをお迎えした時点からピンセット給餌に少しずつ慣らしておくと、食事管理がしやすくなります!

・エサの与え過ぎにも注意
 ツノガエルのような食欲旺盛なカエルは、満腹状態でもどんどんエサを食べてしまいます。エサの与え過ぎが原因で肥満になり、ひどい場合は突然死に至ることもあります。成長期のカエルにはエサを2日ごとに与えても問題はありませんが、フルアダルトサイズになったらフンの出具合を観察しながら、1~2週間程間隔をあけてエサを与えても問題ありません。ツノガエルやウシガエルには、その食への貪欲さに負けて、ついピンクマウスをあげたくなるものです。しかし、ピンクマウスは栄養価が高すぎて肥満の原因になるため、たまにあげる程度にしておきましょう。普段はパックマンフードなどの練り餌や、ワカサギなど脂肪分の少ないエサを与えることで、結果的にカエルの健康が維持できるでしょう。


まとめ

今回は種類別のカエルの寿命と、カエルの寿命を延ばすコツについて紹介しました。
野生下のカエルは天敵からの捕食によって命を落とすことが多く、どうしても短命になりがちです。
しかし、飼育下であれば適切な飼育方法によって、長寿をまっとうすることも可能です!
ぜひ、「カエルの寿命を延ばすコツ」で紹介した温度湿度管理・水質管理・食事管理を徹底し、ご長寿カエルを目指して飼育してくださいね♪



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