ペットとして飼える白い鳥
真っ白な羽をした鳥は、見ていてとてもキレイで癒されますよね。
ここでは、家庭で飼うことができる白い鳥について、特徴や大きさなどをご紹介します。
◆白文鳥
白文鳥とは、文鳥の一種で、明治時代に日本で生まれた品種です。
白文鳥の分類・生息地・大きさ・色の特徴は以下のようになります。
白文鳥は、色素を抑える遺伝子が発達したことで誕生したといわれています。
この遺伝子は、文鳥の羽毛にメラニン色素を作らせないため、全身が白くなります。
白文鳥は、パイド(白いまだら)を掛け合わせてできた色で、色素が欠如したアルビノとは異なります。
アルビノは目が赤く、白文鳥は目の色が黒です。
◆マメルリハ(色変わり)
マメルリハ(色変わり)とは、マメルリハインコのカラーバリエーションの一つで、ノーマルのグリーン以外の色をした個体のことです。
マメルリハ(色変わり)のホワイトカラーは色素が欠如した「アルビノ」の他にも、「アメリカンホワイト」という白に薄く水色がかったカラーをしている個体もいます。
マメルリハ(色変わり)の分類・生息地・大きさ・色の特徴は以下のようになります。
マメルリハ(色変わり)は、小さくて美しいカラーが魅力的なインコで、ペットとして人気が高まっています。
◆キバタン
キバタンは、白い羽と黄色い冠羽が美しい大型のオウムです。
性格は明るく好奇心旺盛で、人に懐きやすく、おしゃべりやダンスなどの芸を覚えることがあります。
キバタンの分類・生息地・大きさ・色の特徴は以下のようになります。
キバタンは高い知能と好奇心を持ち、騒々しい鳴き声を出します。
頭部の冠羽は、感情によって立てたり寝かせたりできます。
寿命は野生では20年から40年、飼育下では70年以上と長く、飼育には注意が必要です。
◆セキセイインコ
セキセイインコは、人懐っこくて好奇心旺盛な性格の鳥です。
人や他の動物と仲良くなりやすく、おしゃべりや芸を覚えることもあります。
セキセイインコの分類・生息地・大きさ・色の特徴は以下のようになります。
セキセイインコのホワイトカラーはアルビノで、希少価値が高くノーマルのカラーよりも高額で販売されていることが多いです。
色変わりとアルビノについて
白い鳥は全て「アルビノ」だと思っている方は多いと思います。
実は同じように見えるホワイトカラーでも、色変わりとアルビノには明確な違いがあるのです。
色変わりとは、色素の減少によって羽毛が白くなった鳥のことです。
アルビノと異なる点は、色変わりは色素が少ないだけでメラニンを生成することはできるため、体が白くても目などは黒いのです。
色変わりは、遺伝子の突然変異や生息環境の影響によって起こると考えられています。
一方アルビノとは、メラニンを作り出すことができない白色の個体のことです。
アルビノは、色素合成遺伝子に何らかの異常が起こり(突然変異)、色素が合成できなくなった遺伝子疾患です。
そのため、瞳孔も血管が透けて赤色に見えます。
日本で見られる野生の白い鳥
ここでは、日本国内で見ることができる、野生の白い鳥をご紹介します。
◆シマエナガ
シマエナガは、北海道にのみ生息するスズメ目エナガ科の鳥です。
樹液や昆虫などを食べており、甲高い鳴き声で仲間とコミュニケーションをとります。
白い体に黒と茶の羽で、尾羽が体とほぼ同じ長さあるのが特徴です。
その体型が「ひしゃく」のように見えたので「柄が長い」→「エナガ」になったといわれています。
コロコロとした真っ白な姿は冬限定で、夏になると羽毛が減ってスリムな体型になり、色も少し茶色がかります。
◆ハクセキレイ
ハクセキレイは、白と黒の美しい羽毛と、尾を上下に振りながら歩く仕草が特徴的です。
水辺や市街地などに広く生息し、雑食性で、昆虫やミミズなどを食べます。
人を怖がらない性質を持っており、近づいても逃げない鳥といわれることもあります。
ハクセキレイは農作物などを食べないため、人から害鳥扱いされていないことも要因となっているようです。
人を怖がらないとはいっても、ハクセキレイは野鳥なので、人間が飼育することは禁止されています。
◆シラコバト
シラコバトは、白と黒の美しい羽毛と、首の後ろに黒い輪状の斑紋があるのが特徴です。
国の天然記念物に指定されており、埼玉県の県鳥にもなっています。
農耕地や水辺で植物質や昆虫などを食べます。寿命は約1年ですが、長生きする個体もいます。
◆カモメ
日本で見られるカモメ類は8種類といわれています。
この中で最も色が白いのはシロカモメで、チドリ目カモメ科に分類される大型のカモメです。
全身が白く、背中や翼の上面は淡い灰色をしています。
嘴は黄色で、下嘴先端に赤い斑があり、足はピンク色です。
北極圏やグリーンランド、アイスランドなどに分布し、日本では冬鳥として渡来します。
◆シラサギ
シラサギとは、ほぼ全身が白いサギ類の総称で、種名ではありません。
日本ではダイサギ、チュウサギ、コサギの3種がシラサギと呼ばれますが、それぞれに違いがあります。
◆ハクチョウ
ハクチョウとは、カモ目カモ科ハクチョウ属に属する大型の水鳥の総称で、実は「ハクチョウ」という名前の鳥はいません。
全身が白い羽毛で覆われており、嘴は黄色や黒色です。
シベリアやオホーツク海沿岸で繁殖し、冬季は温暖な日本などへ渡ります。
空を飛ぶ鳥の中では最大級の重量を持ち、飛翔時の迫力は圧巻です。
水面で逆立ちになりながら上半身だけ潜水し、植物や昆虫などを食べます。
ハクチョウには、オオハクチョウ、コハクチョウ、コブハクチョウなどの種類があり、日本では、オオハクチョウとコハクチョウが冬鳥として渡来し、コブハクチョウは周年見られます。
ハクチョウは優雅な姿の美しい鳥ですが、一方で人を攻撃することもあります。
特に繁殖期には巣に近づくものを敵とみなし、クチバシや翼で攻撃します。
そのため、ハクチョウのいる場所では、十分な距離を保って観察するようにしましょう。
まとめ
今回はペットとして飼える白い鳥や、日本国内で見られる野生の白い鳥をご紹介しました。
白文鳥やセキセイインコなどは飼いやすく、価格も高くないのではじめて鳥をペットに迎える方にも向いています。
また、一口に「白い鳥」といっても、色変わりとアルビノではメラニンの生成などの部分で違いがあります。
野鳥は基本的に見られる場所が限られますが、機会があれば一度は自分の目で見てみたいものです。
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