フェレットの基本的な性格
フェレットは個性豊かな性格をしていることで知られています。
ここではフェレットの基本的な性格をご紹介しますので、お家のフェレットやこれからお迎えする予定のフェレットがどれに当てはまるのか、考えてみてくださいね。
フェレットの多くが、活発で遊び好きであると言われています。
そんなフェレットの飼育では、ケージの中におもちゃを設置するのはもちろんのこと、ケージから出して部屋を散歩させる「部屋んぽ」も重要です。
散歩といっても、活発で遊び好きな子の場合は部屋んぽをした瞬間から部屋中を走り回るでしょう。
また、このタイプのフェレットは少々怒られたくらいではめげません。
「飼い主さんが構ってくれている!」と勘違いして、むしろ喜んでしまう子もいるようです。
「飼うからにはスキンシップを取りたい」という方には非常におすすめのタイプですが、天真爛漫な分、マイペースであることは頭に置いておきましょう。
上記と同様に、フェレットの多くは好奇心旺盛な性格をしていると言われています。
このタイプは人間や他の動物にも恐怖心を抱かず、攻撃することもほとんどないので、犬や猫と一緒に暮らしている子もいるくらいです。
また、好奇心旺盛なのは動物に対してだけではありません。
このタイプのフェレットは部屋んぽの時、とにかく探検することで知られています。
壁をもろともせずぶつかりに行ったり、隙間を見つければとにかく頭を突っ込んでみたり、見知らぬ物体は一旦齧ってみたりなど、とにかく行動派です。
好奇心旺盛なフェレットのピュアでまっすぐな性格は可愛らしいですが、なにか事故につながってしまってはいけません。
このタイプを飼育する飼い主さんは常にフェレットの様子を見守ることが求められるでしょう。
先のタイプと似ているようで全く異なるのが、社交的なフェレットです。
このタイプのフェレットは何事にも動じず、楽天家であることが多いので、フェレット飼育初心者さんに非常におすすめです。
人や他の動物に対してフレンドリーに接することができるのは気持ちが安定している証拠なので、フェレットと穏やかに暮らしたいという人にぴったりでしょう。
このタイプは「幸せなフェレット」と評されることもあるくらいですよ。
また、もしフェレットを複数飼育したいと考えているなら、まずはこのタイプが最適です。
社交的なフェレットは他のフェレットに対してフレンドリーであるだけでなく、たとえちょっかいを出されても「気づいていないのかな?」と思ってしまうくらい気にしません。
このタイプのフェレットがいるだけでトラブルがグッと減る、とてもありがたい存在なのです。
甘えん坊タイプのフェレットは、とにかく人と触れ合うことが大好きです。
飼い主さんを見つけるとケージの扉を開けるようにアピールしたり、部屋んぽの時には飼い主さんの後をついてきたりと、とにかく「かまって!」と伝えてくれる可愛らしい性格をしています。
警戒心の強い小動物には珍しく、なかには飼い主さんの膝の上で眠る子もいるというから驚きです。
このタイプは、フェレットとコミュニケーションを取りたい、たくさん懐いてほしいという方にぴったりですよ。
また、寂しがり屋ではないこともポイントです。
このタイプのフェレットはたしかに人と触れ合うことが大好きですが、人に依存しているわけではありません。
たとえ一人で過ごす時間が長くてもストレスを感じにくいので、一人暮らしの人にもおすすめできます。
賢いフェレットは学習することで知られています。
部屋んぽでも、遊び好きタイプのフェレットが何度も同じところで遊んでいるのに対し、このタイプのフェレットは部屋の形状を記憶し、トライ&エラーを繰り返しながら、探検の範囲を広げていきます。
そのうち、観葉植物の植木鉢に潜り込む方法や家具の裏側へ潜入する方法などを見つけ出し、初めはできなかったことがどんどんできるようになっていくのが特徴です。
また、多頭飼いの環境ではリーダーの素質を発揮することがあります。
このタイプに他のフェレットを引き合わせると、ちょっかいを出すなどして、仲間かどうか判断しようとします。
万が一仲間ではないと判断されると、攻撃的な行動に出ることもあるので、このタイプのフェレットに初めて他のフェレットを引き合わせるときには注意が必要です。
一応、遊び好きタイプや社交的なタイプのフェレットとは相性が良いとは言われているものの、このタイプのフェレットを飼育するときは、なるべく短頭で飼うことをおすすめします。
フェレットの性格は個体差・性別差もある
先にも述べたように、フェレットは個性豊かな性格をしています。
それは決して種類や性別で決められるものではありません。
それぞれの大切な個性なのです。
フェレットはファームと呼ばれる繁殖場でペット用に飼育されています。
そして、日本で販売されているフェレットの多くが、世界中のファームから取り寄せられているのです。
実は、フェレットは、どのファームの出身かによって性格がある程度決まると言われています。
例えば、日本で最も人気の高いマーシャルフェレットは、アメリカに本社を持つマーシャル社のファームで繁殖されたフェレットです。
このファームで育ったマーシャルフェレットは他の種類と比べ、噛み癖が少なく、おとなしい性格をしていると言われています。
ただし、全員がそうではありません。
なかには活発で好奇心旺盛な子もいますし、それが悪いわけではないのです。
フェレットの性格には個体差があって当然ということを覚えておきましょう。
フェレットは一般的に「オスは穏やかで、メスは気が強い」と言われています。
多頭飼いしている飼い主さんの中には、実際にそうだと感じる人も少なく無いようですが、決して決めつけてはいけません。
メスの方が気が強いのは、子どもを守るという本能によるものだという説もありますが、なかにはおとなしいメスもいます。
フェレットの性格は簡単に判断できるものでは無いのです。
フェレットの性格は人間と同じように、遺伝的な要素はもちろん、育った環境や経験で作られるものです。
そのため、もし今、おうちにいるフェレットの性格が悩みの種である人も安心してください。
今後、そのフェレットに対する接し方やしつけを変えたり、フェレットが年齢を重ねたりすることで、その性格にも変化や改善が見られるでしょう。
ただし、もし性格が極端に変わったように感じる場合は、体調不良のサインかもしれません。
他に変わった様子がないかよく観察して、早めに動物病院を受診しましょう。
フェレットの性格を知る方法
いよいよ、本題のフェレットの性格を知る方法について解説します。
お家のフェレットやこれからお迎えするフェレットの性格が知りたい方は、ぜひ以下の方法を試してみてください。
ちなみに、性格のタイプは重なり合うこともあります。
「社交的かつ賢いタイプ」などその個体によって様々です。
1つの性格に絞ることにこだわらず、そのフェレットの個性を尊重しながら判断しましょう。
フェレットの性格を判断するのに、最も有効なのは普段過ごしている様子をよく観察することです。
「この子は、初めてのものにも物怖じせずに向かっていくな」「この子は、できなかったことができるようになるまで、方法を変えながら何度もチャレンジするな」など、フェレットを観察することで見えてくる性格があるはずです。
特に1人遊びをしているときに、フェレットの性格が出やすいと言われています。
性格を判断するときには、フェレットを好きに行動させてみることが大切です。
改めて観察してみると、その子の遊び方の癖など新発見があるかもしれません。
「絶対に性格を判断してやるぞ」と意識しすぎず、楽しみながら観察してみましょう。
次に有効な手段が、飼い主さんと触れ合ったときのフェレットの反応を見ることです。
甘えん坊のフェレットなら、必ずもっとかまってとアピールしてくれるはずですし、好奇心旺盛のフェレットなら新しいおもちゃに対してハイテンションになるなど、それぞれの性格の特徴がよく出た反応が見られるはずです。
ただし、この時に重要なのが、飼い主さんが自然な振る舞いをすることです。
「触れ合ったときの反応をしっかり見極める!」と意識しすぎるあまり、フェレットとの触れ合い方がいつもと変わってしまっては元も子もありません。
飼い主さんの変わった様子に、フェレットもいつもと違う反応を見せる可能性があるからです。
普段の様子を観察する時と同様に、あくまでも楽しみながらいつも通りフェレットと接するようにしましょう。
フェレットの性格にあわせて飼育環境を整備しよう!
フェレットの性格を判断できたら、ぜひ改めてその子の飼育環境を考えてみてください。
遊び好きならもっとおもちゃがいるかもしれませんし、賢い子ならもっと頭を使うような道具が必要かもしれません。
そのフェレットの性格に合わせて、飼育環境を再整備しましょう。
どんな性格のフェレットも部屋んぽが大好きです。
その遊び方は様々ですが、共通しているのはフェレットの安全を確保することが最優先事項ということです。
フェレットは頭の幅ほどの隙間があれば入り込むことができますし、見知らぬコードなどを見つけるととりあえず齧ったりします。
窒息や感電など、命に関わる危険がある場所は穴を塞いだり、コード類を排除したりなどして対応しましょう。
ただし、遊び好きのフェレットや賢いフェレットにとっては、少々困難な部屋は楽しみになります。
部屋の中に潜っても良いトンネルを設置するなどして、ただ危険を排除するだけでなく、フェレットが楽しく遊べるような工夫もしてあげましょう。
フェレットと触れ合うにはおもちゃが欠かせません。
ただし、ゴムやシリコン、発泡スチロールなどでできたおもちゃの場合、フェレットが齧って誤飲してしまう恐れがあります。
フェレットに与えるおもちゃは布や金属、プラスチックでできたものにしてください。
判断が難しい場合は、フェレット用として販売されているおもちゃを用意すれば間違い無いでしょう。
また、フェレットの性格によっては同じおもちゃでは飽きてしまうので、おもちゃは複数用意しておいて定期的に入れ替えることが大切です。
フェレットが新鮮な気持ちで遊べるように、ぜひ工夫してあげてくださいね。
まとめ
いかがでしたか。この記事ではフェレットの性格について徹底解説しました。
フェレットは個性豊かな性格をしている、非常に愛らしい生き物です。
どの性格のフェレットにもそれぞれの良さがあり、どちらの方が上である、下であると言うような事はありません。
ただ、フェレットの性格を知っておく事は、一緒に暮らす上で大きなメリットになります。
飼い主さんはそれぞれの性格に合わせて、フェレットが快適に暮らせるように工夫してあげてくださいね。
この記事を参考にして、ぜひ、フェレットの性格を診断してみましょう!
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