ハムスターがなつかない理由4選!なかよくなるコツ大公開

2024.07.13

ハムスターがなつかない理由4選!なかよくなるコツ大公開

飼い主の手にちょこんと乗るハムスター。とてもかわいらしいですよね。ハムスターを飼ったらやってみたい!と1度は憧れるかたが多いでしょう。でも実際ハムスターを飼ってみたらなつかなくて困っている。ハムスターと仲良くなりたい。そう思う飼い主さん必見です。この記事では、ハムスターが飼い主に懐かない4つの理由を解明し、懐いてもらうための接し方について詳しくご紹介します。


ハムスターがなつかない理由4選!

黄色いハウスの中に入っているハムスター

ハムスターが懐いてくれない理由は様々ですが、大きく分けると以下の4つが挙げられるでしょう。

・環境変化によるストレス

ハムスターはストレスに非常に弱い生き物です。ストレスを感じている時は警戒心や恐怖心が強くなっているのでペットショップなどから自宅へ連れて帰った初日からすぐになかよくすることは難しいです。

飼育初日から一週間程度は、ハムスターにとって非常にストレスが多い状況です。

新しいケージは自分の縄張りではない匂いがしますし、見慣れないおもちゃや食べ慣れないエサなどがハムスターの周りにいっぱいです。まだまだ安心しきれない状況でさらに嗅ぎ慣れない匂いがする飼い主が近づいてきたら怖いですよね。

よっぽど好奇心旺盛なハムスターでないと自宅にお迎えしてすぐになつくのは難しいのです。

まずはハムスターが新しい環境になれるまで飼い主は待ちます。飼育が始まって一週間程度はお水交換、餌やり、床材掃除と最低限のお世話だけにしましょう。

夏場は1日2回のお水交換が必要ですが、それ以外の交換は匂いが少なく、多少床材が汚れていても大丈夫です。多少匂いがあるほうがハムスターにとっては自分の縄張りとわかるので安心できます。

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・適切な接し方ができていない

ハムスターが苦手なのは、

・突然触られる
・急に持ち上げられる
・昼間に起こされる

ことです。

ハムスターは自然界では捕食される立場の生き物です。常に周囲を警戒して過ごしているため、突然触れられることを非常に嫌がります。

飼い主の手はハムスターにとって外敵同様ですので、急に、掴まれ持ち上げられようものなら、死を覚悟します。ハムスターを触るときは、まず声をかけ、ハムスターに飼い主の手の存在を見せ、それからゆっくり触りましょう。

ハムスターが嫌がることをする手の匂いは、ハムスターは覚えます。飼い主の手=怖いことをする、とならないよう気をつけてください。

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また、可愛さのあまり昼間などにむりやり起こしていませんか。お子さんがいる家庭では、お子さんがハムスターを見たくて巣箱を持ち上げて起こしている、なんてこともあるかと思います。

ハムスターにとっては子どもも大人も区別できませんので、この環境は落ち着かないなと、居心地の悪さを感じ、いつまでも警戒心をもつ恐れがあります。

ハムスターは夜行性ですので、どうしても飼い主と生活リズムが違ってしまいます。日中に構いたくなる気持ちも非常にわかります。さらに飼い主の都合をいえば、夜ではなく昼間にお世話をしたいですよね。

過度な干渉は控え、できるだけハムスターに負担をかけないようハムスターが自ら起きて活動をはじめたころに、お世話や触れあいをしましょう。

ハムスターとなかよくなる秘訣は、ゆっくり、じっくりです。

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・具合が悪い

なついていたハムスターが、巣箱から全然出てこなくなった。さらには、警戒心向きだしで本気噛みをするようになった等の変化があるときは、ハムスターの身体に異変が生じているサインかもしれません。

ハムスターのような小動物は弱っている姿を隠す生き物です。なぜなら、弱っている姿は外敵に狙われやすい状態だから。身を守るために本能的に身を隠すのです。

いままではふれることができていたのに噛みつくようになったり、全然巣箱から出てこなくなっていたら、なつかなくなったと不安になりますが、1度ハムスターの体調不良を疑ってみましょう。

体調不良かどうかの確認は、うんちとおしっこの色や形、堅さを確認してみてください。水やエサをしっかり飲んで食べているのかも、よくチェックしましょう。

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・性格

飼い主がどんなにがんばっても、どんなに工夫しても、なつかないハムスターもいます。
その原因は飼い主でも環境でもありません。ハムスターのもともとの性格ですので気を落とさずに。

飼育していくうちに飼い主になれてくるハムスターが多いのですが、どうしても野生味が強く、警戒心が非常に強いコがいます。

お店でハムスターを購入する際に性格を知ることができたら一番良いのですが、それはなかなか難しいです。過去にハムスターの飼育を何度も経験しているかたでも、ハムスターによっては全くなついてもらえない方もいます。

ハムスターにも、人間のようにそれぞれ性格があるということ理解してあげましょう。
ハムスターはペットとしての歴が浅く、犬猫のように群れでなく、単独で行動します。人間になつかなくてあたりまえというくらいの気持ちでいると楽ですよ。


ハムスターがなつくための接し方

カーペットの上にいる白いハムスター
・快適な飼育環境作り

どんな訳があっても、ハムスターがなつきやすくなるための接し方があるなら知っておきたいですよね。

ハムスターになつくには快適、安心、安全な環境があることがポイントです。ハムスターに快適に安心して暮らしてもらえる環境作りに飼い主は務める。これがハムスターと仲良くなるためのスタートです。

では実際ハムスターにとって快適な環境とはなにか。

まず、ハムスターにとって不快となる匂い、音、光を最小限に抑えることです。

ハムスターは嗅覚に優れています。嗅覚は人間の約40倍もあり、非常に匂いに敏感です。
飼い主には微香でも、ハムスターにはきつく感じます。香水、柔軟剤などの強い匂いには気をつけましょう。

夏は日焼け止めクリームや虫除けスプレー、冬はハンドクリームを使う頻度が増えますよね。ハムスターを触る時には、手を洗って匂いを落としてから触れてあげましょう。

次は音です。ハムスターのケージをみなさんはどちらに置いていますか。リビングなど人の気配が常にある場所にケージを置いている方が多いのではないでしょうか。すぐに鑑賞でき癒やされ、お世話も楽ですよね。

ですが、可能であれば人の出入りが少なく、人間の生活音が響かない静かな場所に置いてあげるのがベストです。

ケージを静かな場所に置くのが難しい場合には、テレビからは遠ざけてあげましょう。ハムスターにテレビは不要です。そして意外と見落としやすいのがエアコン。気がつかずにケージにエアコンの風が直接当たっていることがあります。直接風の当たらない、涼しい場所には置いてあげましょう。

光も音同様にハムスターには強い刺激なります。ハムスターは夜行性ですので、昼間に身体を休めます。ハムスターが寝る日中に、リビングの蛍光灯や外の光が直接ケージに入り込まないよう、布を1枚ケージにかけてあげましょう。ハムスターにとって飼い主のこの一工夫でケージ内がより快適な環境になります。

快適な環境にするにはもう一つ。ケージ内のレイアウトも非常に重要です。ハムスターが好きなときに身を隠せる場所を複数設置してあげましょう。ハムスターが眠いとき、怖いとき、すぐに入れる場所があればハムスターの安心感も増します。

隠れ家には、トイレットペーパーの芯、牛乳パックなどが利用できます。

【参考画像あり】ハムスターケージのレイアウトの基本!必要なグッズと注意点 【参考画像あり】ハムスターケージのレイアウトの基本!必要なグッズと注意点

・信頼関係を作る交流方法

ハムスターになついてもらうためにはじっくりゆっくり時間をかけて関わることがポイントです。なつかなくて当たり前ということを前提にしつつ、愛情をもって日々お世話をしましょう。

飼い始めて数週間、長いときには数ヶ月、ハムスターがなれてくれないかもしれません。ですが慣れるまでの期間はトイレの交換、床材の交換、水交換、エサやりといった必要最低限のお世話のみにすることが大事です。

そして何度も言いますが、ハムスターには突然触らない。ハムスターの上から手を出さない。
とにかく手になれてもらうために、エサは指先でつまんであげてみてください。指先がなれてきたら、ハムスターが大好きなおやつを手のひらにのせてあげみるなど、徐々に進めて見ましょう。特別な事情が無い限り、手が安全なものとわかり、恐怖心や警戒心が少なくなればムスターのほうから手に寄って来てくれます。

信頼関係作りは焦らないことが大事です。ハムスターがなれてくれるまで気長に待ちましょう。



ハムスターの種類別なつきやすさ

ハムスターの種類によってもなつきやすさはずいぶんと違ってきますので、それぞれご紹介します。

・ゴールデンハムスター

人の手の上に乗るゴールデンハムスター

ハムスターのなかでも一番なつきやすいといわれているのがゴールデンハムスターです。
ゴールデンハムスターは身体がハムスターの中でも大きく、性格は大人しく、温厚なコが多いのが特徴です。飼育初心者でも飼いやすいハムスターです。

縄張り意識は他のハムスターと比べると強いので、ゴールデンハムスター同士を同じケージ内で同時に飼育することは推奨されていません。ひどいときには、大げんかして流血騒ぎになることがあります。

ゴールデンハムスターを複数同士に飼育する際は1匹ずつそれぞれのケージに入れてあげてくださいね。

では実際に、ゴールデンハムスターがどのくらい懐きやすいのか、筆者が飼育しているキンクマハムスターを例にご紹介します。キンクマハムスターはゴールデンハムスターを品種改良した個体で、ゴールデンハムスターと毛色以外の特徴はほとんど変わりません。

キンクマハムスター(ゴールデンハムスター)を飼い始めて約7ヶ月。ケージに飼い主が近づくとキンクマハムスター(ゴールデンハムスター)のほうから近寄ってきてくれます。

おやつは指先と手のひら、どちらからもそっと食べてくれます。

1度ケージから脱走したことがありましたが、キンクマハムスター(ゴールデンハムスター)は人に気配がすると自ら寄ってきて、ケージに戻してと言わんばかりの態度で待っていたこともありました。

飼育を始めてから一度も、キンクマハムスター(ゴールデンハムスター)が怒ったことはありません。非常に穏やかな性格のハムスターだなという印象です。

YouTubeなどでも手乗りや部屋さんぽをしている動画に出ているハムスターはゴールデンハムスターが多い傾向です。

このように、ゴールデンハムスターは人間に対して温厚なコが多いので、飼育初心者でも比較的苦労せずになついてくれるハムスターです。

ゴールデンハムスターの飼い方は?性格や、飼育で気をつけたい注意点とは? ゴールデンハムスターの飼い方は?性格や、飼育で気をつけたい注意点とは?

・ドワーフハムスター

手の上でおやつを食べるジャンガリアンハムスター

ゴールデンハムスターのような大型ではなく、小型のジャンガリアンハムスターやロボロフスキーハムスターが所属するドワーフハムスターは、なつきやすいかといったら一概には言えません。

個体差はもちろん、ハムスターの種類によって差があります。店頭でよくみかけるジャンガリアンハムスターとロボロフスキーハムスターを例に見ていきます。

ペットとして人気が高いジャンガリアンハムスター。ジャンガリアンハムスターは、ドワーフハムスターの中では比較的なつきやすいと言われているハムスターです。小さな身体で動き回る姿に惹かれる方が多いです。トイレを学習するコが多いので、飼育のしやすさからも人気が高くなっています。

一方、なつく度合いは個体差が非常に大きいです。飼育初日から手乗りをするコもいれば、何週間も巣箱から出てこないコもいます。中には、飼い主の手に向かって飛んで噛みついてくるコもいるくらい様々です。

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ロボロフスキーハムスターは、鑑賞用ハムスターといわれ、人になつきづらい特徴をもったハムスターです。ロボロフスキーハムスターはなつき度合いに個体差はほとんどなく、例外を除きほとんどのコは人を見ると逃げます。手乗りはまずできないと思って良いです。

手乗りができなくても、とってもかわいらしいロボロフスキーハムスターです。慣れれば人間のほうを見ますし、自分から近づいてくるコもなかにはいます。

ロボロフスキーハムスターの「なつく」は、私たち人間が思う「なつく」とは少し違いますが、ロボロフスキーハムスターなりなついてくれます。

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まとめ

人の手の上に乗るハムスター

ハムスターがなついてくれない4つの理由をお分かりいただけましたか。ハムスターは飼い主を嫌いでなつかないわけではないのです。ハムスターなりに理由があり、ハムスターにもそれぞれ個性があることを理解してあげましょう。そしてハムスターが快適に過ごせる環境を整え、飼い主は焦らずゆったりとした気持ちでハムスターのお世話をしてみてください。きっと現在の困り感がうそのように、ハムスターとの距離が縮まることでしょう。



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