子どもたちに読み聞かせたい世界のうさぎの絵本のベストセラーたち

2025.03.23

子どもたちに読み聞かせたい世界のうさぎの絵本のベストセラーたち

子どもたちに読み聞かせたい世界のうさぎの名作絵本たちを今回は紹介します。 全世界で読まれている有名なうさぎの絵本の代表といえば、ディック・ブルーナ作「ちいさなうさこちゃん」やビアトリクス・ポター作「ピーターラビットのおはなし」などがありますよね。 これらのかわいいうさぎたちが登場する絵本は何十年もの間、大人から子どもへと読み継がれています。うさぎが登場する絵本の魅力やおススメのうさぎの絵本を紹介していきます。



うさぎが登場する絵本の魅力

うさぎの絵本

◆共感力を育む

子どもたちの共感力を育むような、うさぎの絵本はたくさん見られます。
日本の名作うさぎ絵本、いもとようこさんの「てぶくろ」は典型的な共感力を持つ絵本ではないでしょうか。
「みみたん」は寒い中、お姉さんと手袋を一緒に使って温まります。
おばあさんも手袋をしていません。みんなで手袋を共有して温まることで、心も体も温まりますよね。
子どもたちは「誰か」と「なにか」を共有し、思いやる心を培うことによって、共感力が育ちます。

◆創造力を刺激する

うさぎのイラストやキャラクターの絵本を読み聞かせ、そこから子どもたちが得られる想像力について紹介します。
うさぎの絵本を読んで、子どもたちは、実際にうさぎたちが絵本で出てきた行動や言動を真似したりするでしょう。
子どもたちは、その登場したキャラクターたちから表現方法や感情を読み取り想像します。
そこから、自分なりの新たな創造力を生み出すことができるのではないでしょうか。

絵本は、子どもはイラストから容易に動作や表現を想像し易いことで、言語能力を高め、自分から物事を取り組むという力も養われるでしょう。

◆自然や動物への興味を引き出す

自然や動物への興味を引き出すものに適されているとされる、うさぎの絵本をご紹介します。

いもとようこさんが描いている「そばのはなさいたひ」です。
このうさぎの絵本は、イタリアの国際児童図書展で、エルバ賞という世界の子どもたちが読みたいと思える絵本に贈られる賞を受賞しました。
人間の慈愛やエゴを描いた作品となっており、自然問題・環境破壊を考えさせられるような作品となっています。
赤ちゃんうさぎと人間のお母さんを通して、子どもたちにいかに「愛情」というものが大切なのかを可愛らしく、どこか懐かしい絵で感じることができます。

動物と人間の種類を超えた思いやりや、動物に対する敬意をこの絵本からは学ぶことができるでしょう。


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◆「ミッフィー」シリーズ

日本語では「ちいさなうさこちゃん」と、訳され知られているオランダ発のうさぎの名作絵本、ミッフィーです。

ミッフィーシリーズの「ちいさなうさこちゃん」は、お父さんの「ふわふわさん」とお母さんの「ふわおくさん」の間に生まれた「うさこちゃん」の話からスタートするシリーズです。
作者のディック・ブルーナが過ごしていた家の庭にいたうさぎを基に話を作っています。
自分の息子に寝る前にこのうさぎの物語を聞かせるのが日課で、オランダでは1955年「ナインチェ」の絵本に出てくるのが、最初となっています。

日本では1964年に福音館書店から「ちいさなうさこちゃん」として絵本化されました。
全編ひらがなで書かれた絵本は、子どもたちが少しずつ成長していって読み返してもわかり易いです。
また、イラストもシンプルなため、親しみやすい海外のうさぎの名作絵本シリーズとなっています。
読者対象0歳〜2歳。福音館書店刊。

◆「しろいうさぎとくろいうさぎ」

ガースウィリアムズ作「しろいうさぎとくろいうさぎ」は、白いうさぎと黒いうさぎがいつも一緒に遊んでいます。
黒いうさぎは願っています。「2人がいつまでも一緒に居られますように」と。
その思いと願いを込めた感情を知った時、白いうさぎは何を考えるのか、という場面が出てきます。
子どもたちはその心情を読み解く力や、感性を伸ばしたりすることができます。

そして、「いつまでも一緒にいられますように」という場面から、結婚する2人の幸せを願う両親や友人によって、新郎新婦に贈られる温かいうさぎの名作絵本にもなっています。
子どものみならず、大人が読んでも楽しく、ほっこりさせられるうさぎの絵本です。
読者対象4歳から。福音館書店刊。

◆「めがねうさぎ」

「めがねうさぎ」は、せなけいこさんの代表的なうさぎの名作絵本シリーズです。

目が悪くなったのでめがねをかけた「うさこ」が「めがねうさぎ」と友だちから呼ばれます。
しかし、山へ遊びに行ったときにめがねをなくしてしまったことに気がついたうさこは取りに戻ります。
そこでイタズラ好きなお化けに出会い、お化けはうさこを驚かせようとしますが…。

大人でも読んでいてほっこりして先が気になるうさぎの名作シリーズです。
せなけいこさんの貼り絵がとても可愛らしく、キャラクターも親しみやすいです。
まず、うさぎの絵本で何を読む?と考えたときに手に取って最適な絵本となっています。

40年もの間、子どもたちに読み継がれてきたうさぎとお化けの奇妙でおかしなストーリーです。
読者対象3歳から。ポプラ社刊。

◆「ピーターラビット」シリーズ

いたずらっ子なピーターラビットは、マグレガーさんの畑に潜り込み野菜をたくさん食べます。
ですが、マグレガーさんに見つかってしまい、洋服を忘れてでも命からがら帰ってきます。ピーターラビットの大冒険ですね。

また、続編の「ベンジャミンバニーのおはなし」などのシリーズとなっています。
絵本のみならず、キャラクターとしても可愛いので、様々なグッズとして手にとられていますよね。
読者対象4歳から。福音館書店刊。

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◆「どうぞのいす」

「どうぞのいす」はうさぎさんがみんなのためにイスを作って、木の下に置いてあげるとどうなる…?というお話です。

「どうぞのいす」の中で共通して出てくるのは、うさぎさんが出した「どうぞのいす」の言葉だけです。
それらの動物と食べ物たちが入れ替わっていく様を眺めているのは、飽きないものですよ。

子どもたちに読み聞かせをして、子どもたちが「どうぞのいす」を巡ってどうやり取りしていくのを想像するのかも、大人たちにとって楽しみです。
子どもたちの想像力や表現力が上がっていくのに役立つ、うさぎさんの絵本といえるのではないでしょうか。
読者対象2〜3歳から。ひさかたチャイルド刊。

◆「うさぎのくれたバレエシューズ」

この物語は、バレエを始めて5年が経とうとするのに、なかなか上手になれない女の子が、七夕や月や星にも「バレエがじょうずになれますように」と願うところから始まります。

バレエと言えば、女の子は憧れを持つスポーツの一つと言えるのではないでしょうか。
そんな女の子に「やまのくつや」からバレエシューズが届きます…。
女の子はこのバレエの上達を通して、うさぎさんたちと一緒にバレエ団を開き、踊ります。
この絵本は絵がとても美しくて、最後のページをめくると、心がときめくこと間違いないでしょう。

バレエは女性の向上心をくすぐるものの一つに挙げられます。
この絵本を読んだ子どもたちも、女の子とうさぎのバレエ団から刺激を受けるのではないでしょうか。
向上心が育つうさぎの絵本の一冊となっています。
読者年齢5〜6歳から。小峰出版刊。

◆「わたしのワンピース」

空から降ってきた白い布でワンピースを作ったうさぎちゃん。
そのワンピースを着て花畑を歩くと花模様になり、雨が降ってくると、水玉模様になります。
そして、夜は空いっぱいの星空が落ちてきて星の模様となります…。

この「わたしのワンピース」は、歌う「うさちゃん」の展開があり、その後また展開が変わって、ページをめくるとワンピースの柄が変わるという、なんともリズミカルな展開を持つうさぎの絵本です。
飽きっぽい子どもにも、テンポが良いため読みやすいうさぎの絵本です。
読者対象2歳から。こぐま社刊。


うさぎ絵本の選び方のポイント

絵本の読み聞かせ

◆子どもの年齢に合った絵本の選び方

幼児の段階では、視覚的にシンプルで色も原色などが使われている絵本をおすすめします。
うさぎの絵本といえば、の「ちいさなうさこちゃん」が幼児に読み聞かせてあげるのに最適と言えるのではないでしょうか。
もう少し大きくなってくると、言葉遣いの繰り返しや響きがとても子どもにとって心地いい影響を与えるので、「わたしのワンピース」も親しみやすいうさぎの絵本となっています。
そして、子どものみならず、大人も一緒になって楽しんで読める絵本を選ぶことで、子どもは大人とコミュニケーションを取って語彙力、表現力、想像力も培われていきます。

◆共感や道徳心を育てる

道徳心を身につけさせるには、学校に就学する前から家庭でも絵本の読み聞かせをして「命の大切さ」を主体的に学ばせることが大切です。
共感を育てるためにも、うさぎの絵本は優しく、わかりやすく子どもたちに学ばせてくれるでしょう。

うさぎの絵本「しろちゃんとはりちゃん」という、仲良しの2人のちょっとした亀裂が生じる物語があります。
些細なけんかで仲たがいしてしまいますが、しろちゃんとはりちゃんは相手の考えを思いやり、お互いの意見を尊重することで、また仲直りします。
この絵本から学べるのは、相手の気持ちを想像することや親密にコミュニケーションをとることによって、人間関係の尊重や共感を得られる、ということが挙げられるでしょう。

◆自然や動物について学べる

絵本の中で、うさぎたちが野山で他の動物たちとお話をしたりする姿を見て、人間の命だけでなく動物の命の大切さも学ぶことができます。
そして、うさぎの絵本には、様々な動物たちが登場するので、子どもたちは動物の種類や生態についても興味が湧いてくるでしょう。

谷川俊太郎詩・中村悦子絵本の「かあさんどうして」に見られるように、子うさぎたちが川を見て、「どうしてかわはやすまないの?」といった問いなどに、お母さんうさぎが子うさぎたちにその自然の神秘を教えます。
その子うさぎたちの姿を見て、自然について考える力も育てられる、といったうさぎの絵本もあります。


まとめ

うさぎは身近な生き物です。
うさぎが絵本の中で喋ったり、行動したりする姿は想像力が湧きやすいものでしょう。
ただ単に絵で楽しませてくれるだけでなく、子どもの道徳心・共感力が高まり、人間関係を築くのにもいい作用があります。
日本国内のみならず、海外でも長年、大人から子どもまで、読み継がれている作品も沢山あります。

また、うさぎの絵本からは多くのキャラクターがグッズになっていたりしているのも、子どもたちにとっては親しみやすいものです。
海外の絵本のキャラクターのみならず、日本国内で愛されているうさぎ絵本のグッズも出ているので、チェックしてみるのもいいですよね。

参考URL: 絵本ナビ 子どもに絵本を選ぶなら



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