文鳥が好きな人にする行動5つ

◆近くに寄ってくる
文鳥が自分から近くによってくるのは、その人に警戒心がない時や懐いている時にする行動です。遊んで欲しい時やおやつが欲しい時などに、飛んできたりピョンピョン飛び跳ねながら近づいてきます。
また文鳥は好奇心が旺盛なので、その人に興味をもって近づいてくる場合もあります。
◆手の中にやってくる
文鳥がその人と信頼関係が築けている証拠です。本来なら文鳥は人間の手を怖がり警戒しますが、ヒナから育てよく懐くとその人の手の中を安心な場所だと認識し、自分から手の中に入り込む個体がいます。
この行動をとる文鳥は甘えん坊な性格が多く、なでて欲しかったりかまって欲しかったりする時のサインの場合があります。
また文鳥は暖かい場所を好むので、中には手のひらの温もりが心地よくそのまま寝てしまう個体もいます。
◆鳴いてコミュニケーションをとる
文鳥は仲間とコミュニケーションをとる時に、相手に鳴き声で感情を伝えようとします。普段の鳴き声は『地鳴り(じなり)』と呼ばれ、短く「チッチ」や「ピッ」と鳴き相手に「ねえねえ」と呼びかける時などに使います。
他に「キャッキャッ」など高い声で鳴くのは文鳥がとても喜んでいるサインです。文鳥から好意の鳴き声で呼びかけられた時は、優しく話しかけてあげると文鳥との絆はより深まります。
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〈文鳥が好きな人に呼び掛ける鳴き声〉
- 口を閉じ短く強めな「チッチ」「ピッ」・・・相手への呼びかけや返事、要望がある時の鳴き声。
- 「ポポポ」「ピピピ」・・・仲間やパートナーと認めた相手との再会を喜ぶ鳴き声。
- 高い声で「キャッキャッ」「ギチギチ」・・・嬉しい時や喜んでいる時の鳴き声。
- 切ない声で「ヒューヒュー」「ギューギュー」・・・寂しい時や甘えている時の鳴き声。
◆食事をねだる
文鳥が飼い主から食事をもらえる事を認識していて、信頼関係が出来ている証拠です。飼い主が近くにくると鳴いたりケージを噛んだりと、自分をアピールする行動を取ります。
◆毛づくろいをする
文鳥は羽毛を綺麗に保つために毛づくろいをする習慣があります。人の手や肩で毛づくろいの行動をするのは、その人を信頼しリラックスしているサインです。
その時人の手をくちばしの先で噛む行動があれば、文鳥が仲間同士で毛づくろいをする愛情表現です。お返しに文鳥の身体を優しくなでてあげると喜びます。
文鳥が好きな人に見せる特別なサイン
◆くちばしで軽くつつく
文鳥がくちばしで軽くつついたり甘噛みする行動は、その人のことを信頼し大好きだとアピールする愛情表現です。かまって欲しい時や甘えたいときにするサインで、文鳥は人がケガをしないように手加減して行動します。
止まり木などにくちばしをこすりつけるのも、同じく親密さを伝える愛情表現です。
◆歌やダンスのような動き
文鳥のオスが「ピチューイ」「ピヨピヨ」と歌うように鳴く時や、止まり木の上でピョンピョンと上下に飛び跳ねるダンスをする行動は求愛行動の一つです。通常は発情期にオスがメスに対して行いますが、文鳥が人をパートナーと認識した場合や大好きな相手に対して求愛行動をする個体がいます。
文鳥の歌やダンスはとても可愛らしいですが、発情させすぎると身体に負担がかかり病気を引き起こす可能性があります。発情期には文鳥を刺激しないように注意しましょう。
◆飼い主を見つめる
文鳥が飼い主をじっと見つめるしぐさをする行動には、その人に興味があり観察している場合があります。また文鳥はアイコンタクトで相手の感情を読み取ろうとします。
もし文鳥が見つめてきたらコミュニケーションを取りたがっている事があるので、名前を呼び何を要求しているのかを察してあげると信頼関係が深まります。
文鳥に好かれるためにできること

◆穏やかに接する
文鳥はコミュニケーション能力が高く、好きな人とはスキンシップを取りたがります。しかし人が急に大きな物音を立て無理やり捕まえようとすると、文鳥との信頼関係が崩れてしまうことがあります。
いつも騒音で落ち着けない部屋や他のペットが頻繁に出入りする部屋は、文鳥にストレスを与え攻撃的になりストレスが原因の病気を発病する可能性があります。
まずは文鳥が静かで安心して過ごせる環境を整えることが大切です。そして文鳥からのアプローチを待ち、それに応えることで文鳥が警戒することなく飼い主に甘えることが出来ます。
◆日々コミュニケーションをとる
文鳥は人の言葉を理解すると言われる賢い鳥です。ケージの掃除をする前に「これから掃除するね」と毎回声をかけることで文鳥の不安が軽減される場合があります。
また文鳥はコミュニケーション能力が高く仲間とのスキンシップを好む反面、寂しがり屋な個体がいます。
毎日文鳥に話しかけ喜ぶこと(一緒におもちゃで遊ぶ・なでる・おやつをあげる等)を積極的にしてあげる事が、文鳥に好かれるための大事なポイントです。
時間を決めて部屋の中で放鳥する事も、文鳥のストレスを軽減させ飼い主とのスキンシップを深める良い行動です。その場合誤って窓から逃げたり、クッションの下にもぐりこんだ事に気付かないで潰してしまう等の事故には注意が必要です。
部屋の中に危険な物や場所がないか確認し、外に逃げられる事のない部屋で文鳥から目を離さないで放鳥してあげましょう。
◆文鳥が好きなおやつを与える
└与えすぎ注意
文鳥の主食は穀物で、一般的に販売されている「混合シード」や総合栄養食である「ペレット」を与えます。混合シードだけでは文鳥に必要なビタミンやミネラルが不足するので、副食として青菜(小松菜・チンゲン菜・にんじん・パセリ・豆苗など)やボレー粉を与えてください。
文鳥とコミュニケーションをとる時におやつを与えることで、文鳥がおやつを与えてくれる人だと認識し自ら近づくようになりやすいです。おやつとして代表的なのは果物や粟の穂などです。
果物はみかん、りんごなどがおすすめですが、果物は糖分が多く肥満や下痢、身体を冷やすことがあるので与える量は少量にして週1~2回程度に抑えたほうが良いでしょう。
粟の穂はおやつとしてだけではなく、文鳥がおもちゃとして遊びながら食べる個体にはストレス解消につながります。粟の穂は細かく切らずにそのまま与え、野菜や果物は大きめで与える事で文鳥がついばむことを楽しみながら食べるのでおすすめです。
人の手からおやつを与えることで文鳥はより懐きやすくなります。青菜をおやつとして与えるのも良いでしょう。ただし主食で栄養が足りているのにおやつを与えることで、肥満や病気を引き起こすことがあります。またおやつを欲しがり偏食になる個体もいるので、おやつの与えすぎには注意してください。
文鳥には与えてはいけない野菜や果物は多くあります。与えてはいけない代表的な野菜は、ホウレン草・タケノコ・オクラ・モロヘイヤ・ネギ類などです。シュウ酸やアクの強い野菜・粘り気がある野菜は文鳥に与えるのを避けましょう。キャベツやカブなどのアブラナ科の野菜は甲状腺腫誘発物質を含むため、文鳥には与えないでください。
与えてはいけない代表的な果物は、桃・びわ・アボカド・パイナップル・キウイなどです。特に中毒を起こす危険性が高い桃やびわ、毒性が強い成分「ペルシン」を含むアボカドは文鳥の命の危険があるので絶対に与えないよう注意してください。
与えてよい果物でもりんごといちごの種は文鳥にとって毒性があるので、種は取り除いてから与えてください。
文鳥が嫌いな人に見せる行動
◆距離をとる
文鳥は基本的に警戒心が強く怖がりな鳥です。好きな人には自分から寄っていきますが、嫌いな人や初めて見る人には距離を取り相手の出方を観察します。
その時に心の距離を縮めようとして文鳥を触ろうとする行動は、パニックを起こしケガをする危険性があります。文鳥の警戒心が薄れるよう、日々コミュニケーションを取るよう心がけるのが良いでしょう。
ただし無理やり近づかれることがストレスになる個体もいるので、スキンシップは警戒心が薄くなってからチャレンジするのが良いでしょう。
◆攻撃的な行動
文鳥の中には気性が荒い個体がいて、突然人や物をめがけて攻撃してくる場合があります。文鳥の攻撃は主にくちばしで相手をつつく・噛むという行動をします。
また攻撃前に激しく鳴き声を上げることもよくあるので、もし文鳥が「キャルルル!」や「ケケケケ!」と鳴くようであれば攻撃してくる可能性があります。
・嫌いな人が近くに来る
文鳥は見知らぬ人や掃除や爪切りなど文鳥が嫌がることをする人に対して、激しい鳴き声を上げくちばしで攻撃してくる事があります。そういう場合はなるべく刺激せず、文鳥が落ち着くのを静かに待ちましょう。
どうしても鳥かごの掃除や病院に連れていくときなど文鳥に接触する場合は、厚めの皮手袋などをして飼い主がケガをしないよう注意してください。
文鳥にとって鳥かごは自分のテリトリーなので、人を敵だと思うと掃除を嫌がり毎回攻撃してくる個体がいます。掃除する時は予備の鳥かごに移してあげると、文鳥のストレスが軽減され攻撃する事が少なくなる場合があります。
・繁殖期・換羽期
人によく懐いている個体でも、繁殖期になるとオス・メスともに気性が荒くなり攻撃的になる事があります。文鳥の繁殖期は9月頃から翌年の4月頃です。この頃に発情のサイン(求愛ダンスや巣づくり行動など)が見られると、気性が荒くなった原因は繁殖期にあると考えられます。
もし繁殖を望まないのであればオス・メスは別々に飼育し発情を抑えるようにすると、攻撃的な行動を軽減させる可能性があります。ただし飼い主やおもちゃを相手にして発情の行動をくり返す個体もいます。飼い主が文鳥の発情を抑えるためにできることとして、
・つぼ巣や新聞紙など巣材になるものを置かない。
・日照時間を短くするため、意識的に部屋を暗くして文鳥が寝る時間帯を作る。
・発情を促す行為(身体をなでる・文鳥に鏡を見せるなど)をやめる。
などがあります。
また文鳥は1年に1回、3月から6月頃に換羽期があり、身体が痒くなるせいかイライラして攻撃的になる個体がいます。これは一過性の行動で換羽期が終わると落ち着く個体が多いので、この時期は部屋の温度と食事に注意して静かに文鳥を見守ってください。
・嫉妬する
文鳥は愛情深く大好きな人にかまって欲しい時にスマホ操作など自分が注目されないと、嫉妬のあまりスマホを攻撃する個体がいます。また他の鳥を飼育している場合、その鳥に嫉妬して攻撃する場合もあります。
その場合は文鳥の前から嫉妬する対象物を遠ざけ、スキンシップや話しかけてあげるなど文鳥が寂しがらないような行動を心がけましょう。
◆羽根を広げて警戒する
文鳥が羽根を広げる行動は、相手より自分を大きく見せるという鳥特有の威嚇や警戒行動の一つです。他に上半身を左右に揺らす、くちばしを大きく開け鳴き声で警戒・威嚇を相手に伝えるなど攻撃の前にする行動があります。また人の指先に怒る文鳥の個体も多いので、日頃から文鳥に指先を向ける行動は控えるのが無難です。
文鳥からのサインを読み取りストレスになることを軽減させて安心して過ごせる環境作りが、文鳥の攻撃行動を減らす手段として有効です。
まとめ
文鳥はコミュニケーション能力が高く、パートナーと認めた人には可愛いしぐさや鳴き声で応えてくれるとても魅力的な鳥です。よく懐いた文鳥は飼い主を日々楽しませてくれますが、一方では気性の荒い個体や繁殖期には攻撃的になる個体もいます。
文鳥とより一層仲良くなるためには、日頃から話しかけてスキンシップをとり絆が深まるように接しましょう。また、文鳥の嫌がる行動をさけ、安心で快適な環境を整えることが大切です。
今回の記事を参考にして、おうちの文鳥と楽しい生活が過ごせるよう応援しています!
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