ハリネズミはどんな生き物?飼育方法や性格などハリネズミの魅力を紹介

2020.09.16

ハリネズミはどんな生き物?飼育方法や性格などハリネズミの魅力を紹介

ハリネズミは近年人気のペットですが、実際に飼育したい場合にはどのようなことに注意すれば良いのでしょうか? また、ペットとして飼育する場合懐いてくれるのか気になりますよね。 本記事ではハリネズミの生態や飼育に必要なアイテムを紹介します。 ハリネズミに興味のある方やハリネズミの飼育アイテムをお探しの方の参考になれば幸いです。

ハリネズミとはどんな動物?

ハリネズミ

ペットと暮らしたいなと考えている方はどのようなペットをイメージするでしょうか?
最もポピュラーなのは犬や猫ですが、サイズも小さく限られたスペースでも飼育できる小動物は人気のペットになります。
そんな小動物の中でもトゲトゲの身体につぶらな瞳が愛らしいハリネズミは人気のペットです。

そんなハリネズミは近年では、ハリネズミ専門のカフェがあるほど人気の小動物です。
ハリネズミをペットとして飼育したい方やハリネズミに興味のある方向けにハリネズミの特徴を紹介します。

◆ハリネズミの生態

ハリネズミはその名の通り全身が針状の固い皮膚に覆われているのが特徴であり、ヨーロッパやアフリカ、中近東を中心に生息している小型の動物です。
名前にはネズミとついていますが実際にはモグラに近い動物であり、野生では穴を掘り巣穴で生活しています。

ハリネズミは古くから存在する生き物であり、主にヨーロッパ中世後期や古代エジプトなどで食用として重用されてきた歴史がありヨーロッパにはハリネズミを使用したいくつかのレシピが存在しており、他にも薬などの材料として取引されていました。
実は現在でもモロッコなど一部の国では食材として使用されていますが、日本を含む各国ではその愛らしい見た目から愛玩用のペットとしての人気が高いです。

日本にはもともと生息していない動物でしたが、日本ではペットとしてブリーディングがされており、ペットショップなどでの取り扱いが増えているため身近に購入することができるようになりました。

◆ハリネズミの種類

ハリネズミ亜科は5属16種類に分類されており、日本ではペットとして飼育されているものはそのほとんどがヨツユビハリネズミという種類です。
他にはナミハリネズミ、アムールハリネズミなどさまざまな種類のハリネズミがいますが、特定外来種に指定されているため日本での飼育は禁止されています。

知らずに購入してしまうと罰則があるケースもあり、ハリネズミを飼育する際には飼育が禁止されている種類ではないのかきちんと確認してお迎えすることが大切です。
それでは、こちらのヨツユビハリネズミの特徴について紹介します。

ヨツユビハリネズミの特徴は?

日本でペットとして飼育されているヨツユビハリネズミはエチオピアやセネガルといった幅広い地域に分布しているハリネズミであり、その最大の特徴はその名の通り指が4本しかない点にあります。
他のハリネズミが5本指なのに対してこちらは後ろ足の指が4本しかないため見分け方は簡単です。
ずっしりとした身体つきが特徴になります。

ハリネズミの性格は敏感で臆病なため慣れるまでは自衛のために針をたてて来ることがほとんどです。
気長にコミュニケーションをとって慣らしていくと徐々に針をたてずに素手で抱っこすることも可能になります。
臆病な性格のため、大きな物音や環境の変化に敏感であるため静かな風通しの良い場所にケージを設置してあげましょう。

人に慣れたハリネズミはお腹を触らしてくれるようになり、お腹は背中の固い針と違いフカフカとした柔らかい被毛が生えています。
表情も豊かであり、コミカルな動きが飼い主さんを夢中にさせる魅力の一つでもあります。
さらには慣れて来ると自ら飼い主さんに寄って来るようにもなるため、飼育していてコミュニケーションをとりやすい比較的知能が高い小動物でもあります。

📌【おすすめ記事】チクチクの針が可愛いハリネズミ、人になつく?基本的な飼育方法と必要な用品は?

◆ハリネズミの大きさ

ハリネズミの大きさはメスよりもオスの方が一回り大きくなることが多く、体長18センチ〜22センチ前後に成長します。
ちょうど両手の手のひらに収まり切るぐらいのサイズ感であり、ウサギやモルモットよりは小型になります。

体重は300g〜500g前後が適正体重になります。
ペットとして飼育されているハリネズミは肥満になりやすい傾向にあるため、健康を害さないためにも計画的に給餌することが大切です。

◆ハリネズミの寿命

ハリネズミの寿命は6~10年です。
ハリネズミの身体を観察してすぐに異変に気づけるようにして健康管理を行い育てればい最長で10年前後生きる個体もいます。


ハリネズミの価格

ハリネズミをペットとして飼育しようと考えた時に購入できる方法がいくつかあります。
こちらの項目では、おもな購入先とその価格について紹介します。

それぞれの利点や注意点も紹介しますので参考になれば幸いです。

◆ペットショップ

 
ハリネズミの人気の高さに比例してペットショップでの取り扱いも増えてきたハリネズミですが、販売価格は1万円〜3万円前後であり、手軽に購入することができるのが最大の利点です。
しかし、取り扱いのあるペットショップはまだまだ少なくカラーも1番ポピュラーであるソルト&ペッパーしか扱っていない場合もあります。

希望のカラーや個体にこだわりがあるのであれば、専門店やブリーダーさんからの直接購入がおすすめです。

◆ハリネズミ専門店

ハリネズミ専門店は珍しいカラーも入手可能であり、飼育方法などを詳しく教えてくれるため初心者には心強い購入先です。
価格はその個体の希少性により異なりますが、
ペットショップで購入するよりも割高になることが多いです。
数万円〜6万円前後で購入可能です。

ハリネズミにもソルト&ペッパー以外にも真っ白なアルビノやシナモンカラーなどがおりそれぞれに魅力があります。
自分好みのカラーを選びたい場合には専門店での購入がおすすめですよ。
しかし、専門店は数が少なく遠方にあったり購入するまで時間がかかるケースがあるため下調べをしっかりしてから利用するようにします。

◆ブリーダー

ハリネズミを確実にお迎えしたい方はブリーダーさんからの直接購入がおすすめです。
ブリーダーさんから購入する最大の利点は小さいうちから個体を選ぶことができ、出自がしっかりしている点です。
ブリーダーさんによっては親を直接見せてくれるので将来的にどのような個体になるか想像しやすいというメリットがあります。
販売価格は2万円〜7万円前後です。

遺伝的な病気はないかきちんと調べてカラーなども厳選して購入したい方はブリーダーさんから購入するのがおすすめですよ。
一点注意したいのは、悪質なブリーダーさんもいるため飼育環境が劣悪だったり、販売価格が高額に設定されているなど問題に当たるケースもありますので、実績のある信頼できるブリーダーさんから購入することがポイントです。


ハリネズミの飼い方

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ハリネズミの生態や販売価格について紹介してきましたが実際に飼育する場合にはどのようなアイテムや飼育環境が理想なのでしょうか?
ハリネズミは完全に室内で飼育することが原則であり、高温多湿には特に弱い生き物です。
特に夏場はハリネズミにとって厳しい季節になるためエアコンの効いた部屋での温度管理が大切になります。

ケージは部屋の角や隅に設置してあげるのがおすすめです。
また、環境の変化には敏感なためコロコロと飼育アイテムを変えることはおすすめしません。
事前にきちんとアイテムをそろえて飼育環境を整えた上でハリネズミを迎えるようにしましょう。

◆ご飯について

ハリネズミは雑食性の動物ですが、肉食寄りであるためお肉や野菜・果物などをバランスよく与える必要があります。
栄養バランスがしっかり設計されたハリネズミ専用フードを主食にして、ミルワームやコオロギなどのタンパク質も与えましょう。専用フードはふやかしてあげましょう。

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大地の恵み La Terra ハリネズミフード 300g

ハリネズミの食性を考慮して昆虫(脱脂ミルワーム、カイコガさなぎ)の配合比率を上げたハリネズミ(食虫動物)専用のデイリーフード。

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野菜はにんじんやキャベツ、果物はリンゴやバナナがおすすめです。
適量としては主食を大さじ2〜3副菜を小さじ2ぐらいの割合であたえます。

おやつの与えすぎは肥満の原因にもなるためハリネズミの様子を観察しながら与えましょう。

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◆トイレについて

ハリネズミはサイズ感も手頃であり、飼育しやすい生き物ですが排泄の回数が多いという特徴があります。
トイレは小動物用のトイレを購入すれば問題ありませんが、トイレ掃除は毎日行いましょう。
ハリネズミ自体はそこまで体臭がないですが、排泄の回数が多いため排泄物からの臭いがきになることがあります。

こまめにトイレを掃除して清潔に保つことがハリネズミや飼い主さん双方が快適に生活するためのポイントになります。

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バクテリアが、臭いの原因物質・菌を分解し、強力に消臭します。
体の大きさに合わせて、粒の大きさが違います。

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◆お手入れについて

ハリネズミのお手入れとして必要なことは爪切りと砂浴びを行うことになります。
爪は飼育下では削れることがなく、伸びすぎてしまうので飼い主さんが爪切りをする必要があります。
爪切りは小動物用のものやニッパーを使用します。
ハリネズミの爪には血管が通っているため切りすぎてしまうと出血してしまうことがあるので無理に行わずに慣れるまでは小動物を診てくれる動物病院などでお願いすることがおすすめです。
飼う前にハリネズミを診療してくれる動物病院をチェックしておくことも大切なポイントになります。

またハリネズミはお風呂の代わりに砂浴びを行います。砂浴びによって針の間についた汚れを落とします。
砂浴び専用のケースを用意し、砂を1~2cm程度敷き、1日5~10分を目安に砂浴びをさせましょう。
お尻まわりなど排泄物などがまだついたままになっているとそこから皮膚病になる可能性もあります。
濡れティッシュなどで優しく拭き取ってあげましょう。
乾いたタオルでしっかりと水気を拭き取ってあげましょう。
ドライヤーなどの使用はストレスになるためタオルドライのみにします。

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ゼオライトの中でも特にアンモニアの吸臭力が強い国産特選ゼオライトを使用しました。
吸臭&吸湿性に優れ、いつも清潔でサラサラ美しい毛艶に。
天然素材のみを使用しているので間違って口にしても安心・安全です。
体の大きさに合わせて粒の大きさが違います。

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ハリネズミの飼育に必要なグッズ

ハリネズミの飼育には以下のアイテムを揃える必要かまだあります。
ハリネズミの購入前にアイテムを揃えて飼育環境を整えてから迎えるようにします。

  • ケージ
  • 床材(小動物用のチップ等)
  • 隠れ家などのハウス、トンネル
  • 食器
  • 給水器
  • 餌(ハリネズミ用フード、ミルワームやピンクマウス、野菜・果物等)
  • 回し車などのハリネズミ用おもちゃ
  • 砂浴び用品

ケージ内にはハリネズミが休めるようにトンネルやハウスを設置してあげましょう。

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また、煉瓦状のトンネルや爬虫類用のブロックなどを一緒に入れてあげると登り下りをして遊ぶことにより爪が削れて整えることができるのでおすすめですよ。
餌や水は毎日交換するようにして常に新鮮なものを食べられるようにします。

ハリネズミが運動不足にならないように回し車や遊び場を作ってあげることも健康的に生活するために必要です。

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ハリネズミの飼育の注意点

ハリネズミを飼育する時に最も注意したいのは温度管理になります。
ハリネズミが快適に過ごせる適温は25℃〜28℃、湿度が40%以下になります。
それ以上それ以外になってしまうと、熱中症や低体温症になってしまうこともあるためエアコンなどを使用して温度管理を行いましょう。

夏場は風通しの良い日陰に飼育スペースを設置するようにして冬場はヒーターなどを使用して寒さ対策することがポイントです。

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◆ハリネズミのかかりやすい病気

ハリネズミに多い病気として皮膚炎や腫瘍があります。
特にトゲ状の毛が生えているハリネズミは皮膚炎になってしまうと一気に免疫力が低下してしまいそのまま衰弱死してしまう可能性もあります。

皮膚炎の症状としてはトゲが抜ける、身体をしきりに痒がる、皮膚からの出血、発疹などが挙げられます。
また、不衛生な環境で飼育しているとダニなどの寄生虫が原因の皮膚炎になる可能性もあります。
日頃からハリネズミとコミュニケーションをとり、体の状態をチェックするようにします。

もう一つ大切なハリネズミの健康を守るために重要なことはハリネズミを診てくれるかかりつけの獣医さんを見つけておくことです。
ハリネズミはペットとしての歴史が浅く、犬や猫のように動物病院で診てくれるところが少ないのが現状です。
ハリネズミに明るい獣医さんを見つけておけばいざという時に安心ですね。


まとめ

ハリネズミの生態や販売価格、飼育の方法について紹介しました。
ハリネズミは近年注目されているペットであり、まだまだペットとしての歴史が浅い生き物です。

飼う前にきちんと飼育環境を整えて、その生態を確認してからお迎えするようにしましょう。
ハリネズミに興味のある方や小動物をペットとしてお迎えしたい方の参考になれば幸いです。



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