1.ハリネズミをお風呂に入れてもいいの?
1-1.ハリネズミには水浴びの習慣はない
1-2.ハリネズミはからだや手足が汚れやすい
3.ハリネズミをお風呂に入れる方法
3-1.基本的にぬるま湯だけで洗う
3-2.水深は第一関節ほど
3-3.優しく洗ってあげる
ハリネズミをお風呂に入れてもいいの?
まずは具体的にハリネズミをお風呂に入れても良いかという疑問ですが、ポイントを押さえて入浴させる必要があります。
◆ハリネズミには水浴びの習慣はない
第一にハリネズミには水浴びの習慣がなく、砂浴びを好みます。
野生下のハリネズミは砂に身体を擦り付けて砂浴びをすることにより、ストレス発散や運動不足の解消と同様に身体の汚れを落とします。
飼育下でも時々ハリネズミには砂浴びさせてあげることが必要であり、砂浴びはコミュニケーションの機械としても欠かせません。
◆ハリネズミはからだや手足が汚れやすい
しかし、ハリネズミは排泄の回数が多く基本的にトイレを覚えないためケージのそこら中で用を足してしまいます。
さらには、回し車などでの運動中に排泄をするケースが多くどうしても身体や手足が汚れやすいです。
汚れをそのまま放置しておくと皮膚炎や臭いの原因にもなります。
そのため、汚れを効率よく落とすためにもお風呂に入れてあげることは有効です。
一つ注意したいのは、野生下では水浴びの習慣がないため水が苦手なハリネズミもいます。
幼少期から水に慣らすようにしてハリネズミが水を嫌がらないように徐々にお風呂に慣れさせることがポイントです。
ハリネズミは敏感であり、お風呂に入れることでストレスを感じる可能性もあります。
お風呂に入れる際には、ハリネズミが嫌がったら無理やり入れないようにしましょう。
具体的なお風呂に入れることで得られる効果や入浴方法を紹介します。
ハリネズミをお風呂に入れるメリット
ハリネズミをお風呂に入れる最大のメリットは効果的にかつ早く汚れを落とすことができる点です。
ぬるま湯で身体を洗ってあげれば、針の隙間に入った汚れも落とすことができるため、かなり身体の状態をきれいにすることができます。
さらにはお風呂に浸かることで血行をよくして新陳代謝を促し、新しい被毛に生え変わるための手助けにもなります。
飼い主さんと絆を深めるコミュニケーションをとる機会にもなりますので、お風呂を上手に活用しながらハリネズミを清潔に保ちましょう。
また、身体を清潔に保つことによりビゼンダニなどの感染や皮膚病を予防することができます。
ハリネズミは意外にも皮膚トラブルの多いペットであり、皮膚を痒がる、針が抜ける、皮膚が赤くただれているなどの症状がある場合にはビゼンダニに感染していることもあります。
不快な症状からハリネズミを守るためにもお風呂は効果的です。
さらなには、気になる臭いを一気に落とすことができるのがお風呂のメリットでもあります。
ハリネズミをお風呂に入れる方法
◆基本的にぬるま湯だけで洗う
ハリネズミの具体的なお風呂の入れ方ですが、直接浴槽に入れたりシャワーを身体にかけたりすることはハリネズミにはとって大きなストレスになるため避けましょう。
さらには、人用シャンプーなどを利用して身体を洗うこともNGです。
基本的にお湯のみで汚れが落ちるのであれば、お湯だけで洗ってあげます。
どうしてもシャンプーを使う場合は必ずハリネズミ用のシャンプーを用意して身体を洗いましょう。
◆水深は第一関節ほど
ハリネズミの正しい入浴方法は洗面器などに人肌程度のぬるま湯を張ります。
深さはハリネズミが溺れないようにお腹が浸かるくらいのお湯にします。目安としては人差し指の第一関節程度の深さです。
ハリネズミをお風呂に入れるときには基本的に洗面器などの中で掛け湯してあげましょう。
優しくハリネズミが怖がらないように掛け湯をして、汚れを落とすことがポイントです。
◆優しく洗ってあげる
このときに針で怪我しないように注意しながら、ハリネズミのからだを優しく撫でてあらいます。
ゴシゴシとスポンジなどで洗ってしまうと逆にハリネズミの皮膚を傷つけてしまうためやめましょう。
シャンプーを使用する際には、動物用のブラシを用意してそこにシャンプーをつけて身体を優しくブラッシングしてあげます。
この時にハリネズミのお腹下に手を入れて支えてあげましょう。
ハリネズミが慣れてきて、一人で立てるようになれば両手で優しく洗います。
ブラッシングを強くかけすぎないように注意します。
ハリネズミをお風呂に入れる時の注意点
ハリネズミをお風呂に入れる際には、まずは水に慣らすことが大切です。
冒頭でも紹介しましたが、野生のハリネズミには砂浴びする習慣しかないのでお風呂に入ることはありません。
飼育下のハリネズミであっても水に対して不慣れな子が多いので、お風呂に入れる際には計画的に入れてあげる必要があります。
はじめは汚れが気になった箇所をぬるま湯で濡らしたタオルで拭うだけにしておき、徐々にお風呂に入れるために鳴らしていきましょう。
短時間から始めて、ハリネズミが大丈夫そうならばシャンプーするという流れにします。
ハリネズミは神経質な面があり、環境の変化にとても敏感です。
ハリネズミがストレスを感じると下痢や嘔吐、突然死などの原因にもなるため慎重に慣らします。
もし嫌がる様子を見せた場合には、無理にお風呂に入れることさ避けて汚れを拭うだけにします。
ハリネズミをお風呂に入れる時に必要なグッズ
ハリネズミをお風呂に入れる際には以下のグッズがあると安心です。
ハリネズミによって必要なグッズは変わってきますので、おうちの子にあったものを見つけてあげましょう。
- 洗面器など
- タオル
- ドライヤー
- 歯ブラシ
ハリネズミをお風呂に入れるときには必ず洗面器などの容器を用意するようにします。
基本的には、沐浴の形でお風呂に入れてあげましょう。
シャンプーはハリネズミ用のものを使ってもよいですが、ハリネズミの皮膚はデリケートです。
洗い残しがありシャンプーの成分が皮膚に残ったままになると、炎症を起こすなど体調不良の原因となってしまいます。
ぬるめのお湯で十分でしょう。
また、ブラシは柔らかめのペット用のものか、歯ブラシを使用しましょう。
こちらもチョイスを間違うと傷ができてしまい、皮膚の状態が悪化してしまう可能性があるため注意が必要です。
ゴシゴシ磨くのではなく、優しく汚れを落としてあげてください。
ハリネズミのお手入れが終わった際には、タオルで優しく押して水気を拭き取り、ドライヤーで身体を乾かします。
一つ注意したいのは、ドライヤーをハリネズミの近くで使用すると風や音にハリネズミがびっくりしてしまい、ストレスを感じてしまいます。
風力はあまり強くせずにドライヤーも遠目で描けるようにしましょう。
ハリネズミをお風呂に入れる時の注意点
ハリネズミは野生化では水浴びをする習慣がないと紹介しましたが、飼育下のハリネズミも水が苦手な子がいます。
お風呂に入れてシャンプーをすれば、効果的に汚れを落とすことが可能ですが計画的にハリネズミの様子を見ながら徐々にお風呂に慣らしていくことが重要です。
ハリネズミは懐きやすく、飼い主さんに対してもフレンドリーに接してくれるペットですが臆病な面があります。
環境の変化にストレスを感じやすく、お風呂に無理やり入れると体調不良の原因にもなるため、最初のうちは慎重にお風呂に入れるか決めましょう。
お風呂に入れずに清潔を保つ方法
ハリネズミがお風呂が嫌いな場合には、砂浴びさせることで身体の汚れを落としてあげるのがおすすめです。
ストレス発散や運動不足の解消にも繋がりますので、定期的に砂浴びをさせてあげましょう。
砂浴びをする際には、部屋に砂が飛び散っても大丈夫なようにシートを敷いてから砂浴びをさせたり、砂浴び用の容器を用意して行うのがおすすめです。
また、砂浴び用の砂は定期的に交換しましょう。
さらには、汚れの原因となるトイレのこまめな掃除も大切です。
ハリネズミに汚れが目立つ場合には、その都度汚れを優しく拭き取り清潔に保つように心がけましょう。
また、ハリネズミ専用のお手入れスプレーも販売されています。
こういったグッズは、ハリネズミの皮膚の保湿と虫よけを同時に行うことができるものが多いので、とても便利です。
スキンシップも兼ねてこういったスプレーでお手入れしてあげましょう。
まとめ
ハリネズミのお風呂の入れ方やポイントについて紹介しました。
ハリネズミはお風呂に入れて汚れを落とすことが可能なペットですが、徐々に水に慣らすことが大切です。
仮にハリネズミが嫌がる場合には、お風呂は使用せずに身体を清潔に保ちましょう。
さらには、こまめにハリネズミとコミュニケーションを取って身体をチェックすることで皮膚トラブルを予防することができます。
ハリネズミとの快適な生活をするヒントになれば幸いです。
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