1.うさぎのおやつについて
1-1.おやつのメリットは
1-2.いつから与えてもよいか
2.うさぎのおやつの種類
2-1.野菜・ハーブ
2-2.果物
2-3.野草
2-4.うさぎ用に作られた市販のおやつ
3.うさぎのおやつの選び方
3-1.安全性の高いものを
3-2.体によいものを
3-3.うさぎが食べてはいけないもの
3-4.うさぎがおやつを食べない時は
4.うさぎにおやつを与える時には頻度と量に注意
4-1.適切なおやつの量
4-2.おやつを与える頻度
5.おすすめのうさぎのおやつ5選
5-1.生の果物
5-2.ドライフルーツ
5-3.フリーズドライの野菜
5-4.うさぎ用のクッキー、ビスケット
5-5.うさぎ用のゼリー
うさぎのおやつについて
うさぎはおやつが大好きです。食事は主食の牧草とペレットだけでもOKなのですが、おやつをプラスするとうさちゃんと飼い主さんの生活がより楽しいものになっていきますよ。
◆おやつのメリットは
おやつにはこんなメリットがあります。
まず、うさぎの食事の幅が広がります。ペットのうさぎは自分で食べ物を選ぶことができませんよね。主食以外に色々な食べ物をプラスしてあげると、うさちゃんに食べる楽しみが増えます。
また、おやつはコミュニケーションツールにもなります。
ペットはみんな「美味しいもの=オヤツ」が大好きです。ですから、おやつをもらうたびに「この人と一緒にいると嬉しいできごとがある」と学習し、飼い主さんとの絆が深まっていきます。
通院、爪切り、服薬などは苦手な子が多く、無理矢理やりやらされた後は「イヤなことをさせられた」といじけて、飼い主さんから距離を置くようになることもあります。
そうならないよう、頑張ったご褒美としておやつをあげると、お互いの信頼関係を保ちながら必要なケアが実践できるのです。
また少し食欲が落ちている時、好物を与えたら食欲が復活してペレットや牧草が食べられるようになることもあります。
間食は動物が生きていく上では特に必要ないものかもしれませんが、上手に活用すれば、このようにペットの生活の質を高めることもできるのです。
◆いつから与えてもよいか
うさぎのおやつはいつから与えればよいのでしょうか。
生後2か月半までのベビーは、果物や野菜などを与えると消化不良を起こす可能性があります。この時期はおやつを控えるか、ごく少量だけを与えるようにしましょう。
生後2か月半を過ぎたらおやつが食べられるようになります。ただし仔ウサギは消化器の機能が未熟なので、生後6か月頃までは様子を見ながら与えるようにしましょう。
大人になるまでは牧草やペレットを食べて体をしっかり成長させる時期なので、それ以外の食べ物でおなかいっぱいにならないよう気をつけます。
うさぎのおやつの種類
草食動物のうさぎには、野菜やハーブ、果物、野草、市販のおやつを与えることができます。
◆野菜・ハーブ
野菜やハーブはうさちゃんの大好物です。ビタミンやミネラル、食物繊維を含み、体の調子を整える作用も期待できます。
ただし、一部の野菜やハーブは健康に良くない影響を及ぼす可能性があります。与えても安心な野菜・ハーブだけを与えるようにしましょう。
うさぎに与えても良い野菜・ハーブ
サラダ菜、セロリ、大葉、キャベツ、ブロッコリー、小松菜、水菜、大根の葉、ニンジン、ニンジンの葉、春菊、アシタバ、パクチー、ミント、バジル、イタリアンパセリなど
うさぎに与えないほうがよい野菜(消化不良を起こす可能性があるもの)
トマト、キュウリ、サツマイモ、カボチャ、トウモロコシ
うさぎに与えてはいけない野菜(うさぎにとって有害なもの)
ホウレンソウ、タマネギ、ネギ、アルファルファ、ニラ、ジャガイモ、ニンニク
◆果物
果物はビタミンやミネラルを豊富に含みます。糖分や水分が多く、食べ過ぎると胃腸に負担をかけますが、少量ならヘルシーなおやつになります。
うさぎに与えても良い果物(少量なら問題ないもの)
イチゴ、リンゴ、さくらんぼ、パイナップル、桃、キウイフルーツ
与えすぎに注意したい果物(水分、糖質が多いもの)
バナナ、スイカ、メロン、梨、柑橘類
うさぎに与えてはいけない果物(有害な成分が含まれているもの)
アボカド、レーズン、ぶどう
◆野草
そもそも野性のうさぎは野草をエサにしているので、ペットとして飼われている子も野草の食いつきはいいです。
野草はミネラルや食物繊維が豊富で滋養があります。もし状態の良い野草が入手できたら、おやつとしてあげてみてください。
うさぎに与えても良い野草
タンポポ、オオバコ、ハコベ、ナズナ、クズ、クローバー、カラスノエンドウなど
ただし、私たちが見かける野草の中には毒性を持つもの、汚れているもの、動物の排泄物や寄生虫が付着しているもの、正体のわからないものも多いです。
うさちゃんに食べさせる場合は、汚染の心配がなく安全性が確認できる野草のみとし、よく洗ってから与えるようにしましょう。
◆うさぎ用に作られた市販のおやつ
手軽におやつを用意したい時は市販のおやつを利用するのもおすすめです。野菜・果物・葉を乾燥させたもの、穀物、スナック、ゼリーなどの商品があります。
市販のおやつなら、厳選された安全な材料で作られているので安心して与えることができますね。
うさぎのおやつの選び方
うさぎの体にやさしく安全性の高いものを選ぶことが重要です。
◆安全性の高いものを
有害な物質が含まれていない食べ物を選びます。うさぎは体が小さく、微量の農薬や添加物でも日常的に取り込むと、中毒や病気の原因につながる可能性が出てくるためです。
なるべく、農薬や添加物を使用していないもの、オーガニックなどの安全性が高いおやつを用意しましょう。
◆体によいものを
健康維持を考え、うさちゃんのためになるおやつを選びましょう。
たとえば、繊維質が豊富な食べ物、かじることのできる硬いものがおすすめです。
植物のすじを構成する繊維質は、自分で毛づくろいする際に飲み込んだ毛の排出を促進させ、毛球症になるのを防いでくれます。
また、硬いものは歯を使ってしっかりかじることで、歯の伸びすぎを防ぐのに役立ちます。
◆うさぎが食べてはいけないもの
人間が食べている食品の中には、ペットに有害なものがいくつかあります。人間には美味しいものでもうさちゃんには危険な食べ物もあるので、うっかり与えないよう注意しましょう。
うさぎに与えてはいけないもの
ピーナッツ、チョコレート、スナック菓子、アルコール、パンなど
◆うさぎがおやつを食べない時は
飼い主さんがせっかくおやつを用意したのに、肝心のうさちゃんが食べてくれないということも少なくありません。
うさぎは警戒心が強いので、初めて見る食べ物は口をつけないことがあります。また、グルメなうさぎさんが多く「ドライフルーツは食べても生の果物は食べない」「セロリは好きだけど小松菜は食べない」など嗜好の違いもみられます。
おやつを食べない場合は、無理に好き嫌いを克服させる必要はありません。好きなものを食べさせてあげるとよいでしょう。
ただし、普段はおやつを与えると喜ぶのに、どんなおやつを与えても見向きしない、ペレットや牧草も食べない、という場合は、うさぎの具合が悪い可能性があります。その場合はすぐ受診することをおすすめします。
うさぎにおやつを与える時には頻度と量に注意
うさぎの栄養は牧草とペレットで足りているため、おやつを食べすぎると栄養過多で健康被害、肥満などが起こりやすくなります。おやつは適量を守りましょう。
◆適切なおやつの量
適切なおやつの量は、生の野菜や果物なら1日に1㎏あたり3gくらいです。
たとえば、うさぎが体重2㎏なら6g程度が1日のおやつの量となります。大人のうさぎに与える場合、おおまかに、刻んだ果物や野菜なら大さじ1杯くらい、ひとつまみ分くらいが1日の適量と見積もるとよいでしょう。
ドライフルーツは生の果物の水分が抜けて凝縮されたものなので、1日1~2切れくらいにしておきましょう。
◆おやつを与える頻度
おやつを与える頻度は特に決まっていません。1日あたりの適量を守って、飼い主さんが与えたいタイミングで与えましょう。
おやつタイムを決めるとうさちゃんが毎日その時間を楽しみにしますし、爪切りなどを頑張ったご褒美に好物をあげてもいいですね。
おすすめのうさぎのおやつ5選
うさぎに安心して与えられる、おすすめのおやつをご紹介します。
◆生の果物や野菜
特にりんごはビタミン、食物繊維が豊富でうさぎのおやつにおすすめです。一年を通してスーパーで入手できるので重宝します。
◆ドライフルーツ
果物や野菜は、薄くスライスして一口大に切ってから風通しのよい所で乾燥させると、おやつに丁度良い自家製のドライフルーツ・乾燥野菜になります。
生の果物や野菜は水分が多く、食べると下痢をしてしまう子もいますが、これなら安心です。干すと硬くなるので噛みごたえにも満足してくれるでしょう。
果物はりんご、パイナップル、キウイフルーツなど、野菜はにんじん、にんじんやだいこんの葉、ブロッコリーの茎などが作りやすいです。
干す時はカビや虫に注意してください。電子レンジで水分を飛ばしても作ることができます。
最近では市販のうさぎ用おやつも種類が豊富になり、珍しい乾燥野菜やドライフルーツを購入できますのでチェックしてみましょう。
◆フリーズドライの野菜
野菜は、市販のフリーズドライタイプもおすすめです。
フリーズドライとはその名の通り、水分のある食べ物を急速冷凍し、乾燥させる技術です。素材のおいしさがそのまま残っていてさくさくとした食感なので、喜んで食べてくれます。
青パパイヤは、実、葉、茎が健康に良いことで注目され、乾燥させた実や茎は小動物のおやつとしても人気があります。青パパイヤの茎は繊維質が豊富で硬いので、うさぎさんの歯と胃腸のためによいおやつになります。
◆うさぎ用のクッキー、ビスケット
うさぎ用に販売されているクッキーやビスケットもおすすめです。
お腹の調子を整えたり、歯の伸びすぎ防止になるものもあります。
◆うさぎ用のゼリー・ピューレ
コミュニケーションを取りたい時には嗜好性の高いゼリー・ピューレタイプがおすすめです。
犬や猫が夢中になることで話題になった「ちゅーる」のようなスティックタイプがいいですね。うさぎさんも夢中でペロペロしてくれるでしょう。
うさぎのおやつに関するまとめ
「オヤツ」という言葉を覚えてしまう子もいるほど、うさぎはみんなおやつが大好きです。喜んで食べている姿を見ると飼い主さんも嬉しくなりますよね。ぜひおやつを上手に活用して、うさぎライフを充実させてくださいね。
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