うさぎにとうもろこしを与えても大丈夫?与え方や注意点なども解説

2024.02.10

うさぎにとうもろこしを与えても大丈夫?与え方や注意点なども解説

甘くて美味しいとうもろこしですが、うさぎに与えても大丈夫なのでしょうか? とうもろこしにどんな栄養素が含まれるのか、生で与えても良いのか?なども気になりますよね。 今回は、うさぎにとうもろこしを与えても良いのか?与える場合の量や与え方・注意点は?といった点についてお話ししていきましょう。


うさぎにとうもろこしを与えても良い?

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うさぎにとうもろこしを与えることは可能ですが、注意が必要です。
スイートコーンなどの甘みが強い品種は、うさぎを太らせる原因になるため、一度にたくさん与えることはできません。
とうもろこしは糖分やデンプン質が多いので、与えすぎると肥満や虫歯のほか、消化不良などを引き起こす可能性があります。

また、与える部分にも気を付けてください。
とうもろこしの実はやわらかいので安全ですが、芯は窒息のリスクを回避するために小さく切る必要があります。
うさぎに与えるとうもろこしは、農薬や化学物質が含まれていないことを確認し、収穫されたばかりの新鮮なものを選ぶことが重要です。
これらの点に注意して、うさぎの健康を第一に考えて食べさせてあげましょう。

◆スイートコーンだけじゃない?とうもろこしの主な品種

とうもろこしには、よくスーパーなどで見かける「スイートコーン」の他にも様々な品種があります。
ここでは、たくさんある品種のなかから、うさぎにおすすめのとうもろこしの品種を3つご紹介します。

まずは一番食べられている「スイートコーン」。人が甘さを感じ美味しく食べられるように品種改良されたものです。
スイートコーンの中でも粒が黄色のものや白色のもの、黄色と白色が混ざったものなど3つの種類に分かれます。

次に「ワキシーコーン(もちとうもろこし)」。あまり聞きなれないかもしれませんが、外国産のとうもろこしで粒の色が黄色や白色のほか「黒」も存在する珍しい品種です。
「もちとうもろこし」という名前の通り、茹でるともちもちとした食感になります。

最後に「ヤングコーン(ベビーコーン)」。正確には品種名というより、実が大きくなる前の若いとうもろこしを指します。
もともとは、とうもろこしを大きく育てるために間引かれていた未成熟の実です。
サラダ用など、茹でたものがパックされているのを見かけるかもしれませんが、新鮮なものであれば生のままでも食べられます。

◆とうもろこしに含まれる栄養素

とうもろこしはビタミンが豊富で、その中でもビタミンB1・B2・Eが多く含まれています。
ビタミンB1は糖質の分解を助ける働きがあり、ビタミンB2は脂質の代謝を助ける役割があります。
ビタミンEは脂溶性のビタミンで、強い抗酸化作用を持つのが特徴です。

また、胚芽部分に含まれるリノール酸は、体内のコレステロール値を下げる作用があるといわれています。

とうもろこしは食物繊維が豊富ですが、なかでもセルロースという不溶性食物繊維は整腸作用があるといわれており、便秘気味のうさぎに与えたい野菜です。

以下の表は、生のスイートコーンとヤングコーン100gあたりの栄養素を比較したものです。

品種 エネルギー(kcal) たんぱく質(g) 炭水化物(g) 脂質(g)
スイートコーン(生) 89 3.6 16.8 1.7
ヤングコーン(生) 29 2.3 6.0 0.2

出典:文部科学省/食品成分データベース

スイートコーンには糖やデンプンといった炭水化物が多いため、気になる方はヤングコーンを与えるとよいでしょう。


とうもろこしの与え方

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うさぎにとうもろこしを与える場合、どのくらいの量を与えたらよいのでしょうか。
また、生のまま与えてもよいのか、加熱した方がよいのかも迷いますよね。
ここでは、適切なとうもろこしの与え方について、ご紹介します。

◆最適な適量

とうもろこしは主食ではなく、あくまで「おやつ程度」に与えることをおすすめします。
うさぎの主食である牧草と、栄養補給のためのペレットを食べることで必要な栄養素は充分摂取できているからです。
とうもろこしをはじめとした野菜類を与える場合、1日に5~10gくらいが最適な量となります。
1日に与える主食(牧草やペレット)量の1/10くらいを目安にします。
また、とうもろこしは毎日与えると肥満の原因になるため、与える頻度は3日に一度くらいがよいでしょう。

◆生で与える

もともと野生のうさぎは、火を通したものを食べる習慣はないので、とうもろこしも生のまま与えて大丈夫です。]
ただし、無農薬で栽培されたものを新鮮な状態で与えるようにしましょう。
生のまま与えるのが気になる場合は茹でてもよいですが、せっかくのビタミンなどの栄養素が減ってしまう可能性があるので注意が必要です。
茹でるよりも蒸す、レンジ調理などで栄養素が溶け出してしまわない工夫をしてみましょう。

◆乾燥したとうもろこし

とうもろこしの実をフリーズドライさせたものや、ヤングコーンを乾燥させたものなども販売されています。
乾燥させることで、生の状態よりも旨味や栄養素が凝縮されるともいわれています。
市販されているほか、飼い主自身で輪切りにしたとうもろこしを天日干しすることも可能です。

ただし、天日干しは湿気の多い梅雨の時期などはカビが発生する危険があるため、湿度の低い秋から冬の晴れた日がおすすめ。
また、マンションなどに住んでいる場合は排気ガスやホコリ・花粉なども気になりますので、レンジ調理や専門の乾燥機などもおすすめです。


とうもろこしの芯や皮、ひげは与えても大丈夫なの?

うさぎはとうもろこしの実だけでなく、芯や皮、ひげも個体によっては好んで食べます。
とうもろこしの芯やひげには、実と同じ栄養素が多く含まれており、甘みもあるので新鮮なものが手に入ったら与えてみましょう。
芯の部分は実と一緒に輪切りにして与えると、ポリポリと食べてくれるでしょう。
ひげの部分は生でもやわらかいので、きれいに洗って与えるようにします。
皮を与える場合は、緑色が濃く新鮮なものを選びましょう。


うさぎにとうもろこしを与える時の注意点

うさぎにとうもろこしを与える時に、注意したい点があります。
しっかり確認しておかなければ、うさぎが思わぬ病気に見舞われる可能性があるほか、最悪の場合命を落とす危険性もあるのです。

◆与えすぎに注意

前述したように、うさぎが欲しがるからといって毎日のようにとうもろこしを与えていると、肥満の原因になるほか消化不良を起こす可能性があります。
糖分が多いので腸内で異常に発酵が起こり、悪玉菌が増加し腸内環境が悪化してしまうのです。

◆カビに注意

収穫してから日が経ったものや、湿度の高い梅雨の時期など、とうもろこしに「カビ」が生えてしまうことがあります。
とうもろこしのカビのなかには「アフラトキシン」という毒性の強いカビがあり、中毒になると嘔吐や胃腸障害などの消化器症状があらわれるのです。
また、発がん性が非常に高いことでも知られているため、とうもろこしは新鮮なもののみ与えるようにしましょう。
与えたとうもろこしを残しているようなら、すぐに引き上げ捨てるようにします。


新鮮なとうもろこしを見分ける3つのポイント

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スーパーなどで販売しているとうもろこしが、新鮮かどうかを見分けるポイントを3つご紹介します。

1. 皮が濃い緑色で、粒がぎっしり詰まっているもの
2. 手に持った時にずっしりと重いもの
3. ひげが茶色く、しっとりしているもの

日光をしっかり浴びて育ったとうもろこしは、皮が濃い緑色をしています。
また、粒がすき間なくぎっしりと詰まっていて、手に持つとずっしりと重さを感じます。
皮をその場でむいても良ければ、粒にハリがあるかも確認しておきましょう。水分が抜けてしまうと粒がシワシワになってツヤがなくなります。
ひげが濃い茶色のものが完熟しているサインですが、乾燥していると収穫から日にちが経っています。しっとりとしているものを選びましょう。


まとめ

今回は「うさぎにとうもろこしを与えることはできるか?」「とうもろこしの与え方と注意点」について、ご紹介してきました。
とうもろこしにはスイートコーンのほか、ワキシーコーン(もちとうもろこし)やヤングコーン(ベビーコーン)といった品種もあるので、うさぎが好んで食べるものを選んでみてください。
とうもろこしは主食ではなく「おやつ」として与えるようにし、3日に一度くらいで少量を与えるようにします。
うさぎは加熱したものを食べる習慣はないので、とうもろこしも生のままで与えてよいですが、無農薬で新鮮なものを選びましょう。
また、与えすぎに注意するほか、とうもろこしに生えるカビで「アフトラキシン」という毒性の強いカビは、嘔吐や胃腸障害・がんなどを発症する危険性があるため注意してください。
愛するうさぎの食べ物について、栄養素や注意点などをしっかり確認して与えるようにしましょう。


 

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