【掲載：2021.05.02 更新：2023.05.25】
ハムスターに野菜をあげても大丈夫か？
ハムスターは雑食性の動物であるため、野菜をあげて大丈夫です。
ハムスターにとって野菜は好物ですし、飼い主さんの手から野菜を与えることで人に慣れてくれやすくなります。
また栄養バランスを良くするためにも与えることをおすすめします。
◆栄養のある野菜を見極める
カボチャやニンジンといった緑黄色野菜は栄養価が高い野菜です。
逆に、もやしやレタスといった淡色野菜は水分量が多く栄養価があまり高くない野菜です。
野菜は水分量が多い食品であるため、与えすぎによりハムスターが下痢をしてしまう恐れがあります。
せっかく野菜を与えるなら栄養価の高い野菜を中心に与えることをおすすめします。
まずはβ-カロテン(ビタミンＡ)が豊富なニンジンをおすすめします。
生の状態でも茹でた状態でも与えることができます。
茹でて甘くなったニンジンを好き好んで食べるハムスターもいます。
生のニンジンは固くて嚙み応えがあるため、かじることが好きな子におすすめです。
皮や葉の部分も食べることができるため、まずはお料理に使った余りを与えて様子を見てはいかがでしょうか。
次におすすめするのは、ブロッコリーです。
β-カロテン、ビタミンCが豊富に含まれています。
房だけでなく茎にも栄養分が多く含まれており、生でも茹でたり蒸したりしてもOKです。
生の状態の方が栄養分を逃がさないので、特にこだわりがなければ生のまま与えることをおすすめします。
キンクマ、ジャンガリアン、ゴールデン等どの種類のハムスターもブロッコリーを好む傾向が強いようです。
次におすすめするのは、緑黄色野菜の代表格であるカボチャです。
β-カロテン、ビタミン、ミネラルが豊富で栄養価の高い野菜です。
生のまま与えても大丈夫ですが、蒸したり茹でたりした方が食べてくれやすいです。
種子の部分も食べられるため、乾燥させておけばおやつのストックにもできます。
次におすすめするのは、キャベツです。
緑黄色野菜には含まれていない野菜ですが、ビタミンCや食物繊維が豊富に含まれています。
シャキシャキとした食感がハムスターに好まれやすく、ご家庭でも料理に使う機会が多い為お手軽です。
水分量が多い野菜なので、様子を見ながら適切な量を与えるようにしましょう。
◆野菜を与える際の注意点
野菜はビタミン・ミネラルといった栄養が豊富な食品ですが、野菜だけを与えても栄養バランスが悪くなってしまいます。
ハムスターの主食としてはペレットを与え、副菜やおやつとして野菜を与えるようにしましょう。
ペレットは栄養バランスが考慮されている食品です。
ジャンガリアンハムスター用、ゴールデンハムスター用といった商品もペットショップや通販等で販売されています。
ご家庭のハムスターに合うものを与えてあげましょう。
おすすめは「ハムスターセレクション」「ハムスターフード」です。
野菜には水分が多く含まれているイメージがあると思います。
しかし、野菜の水分だけではハムスターにとって必要な水分を十分に取ることができません。
いつでも好きな時にハムスターが水を飲めるように、給水ボトルは必ず設置するようにしてください。
野菜が水に濡れたままでは菌が繁殖して傷みやすくなる恐れがあります。
水洗いした野菜はしっかりと水気を切ってから与えるようにしましょう。
キッチンペーパーなどで水気を丁寧に拭き取ることをおすすめします。
また、野菜は常に新鮮なものを与えましょう。
春～夏の温かい時期には特に野菜が傷みやすいので、与える前にチェックしましょう。
与えた後に食べ残している野菜や、巣箱に運んだ野菜についてもこまめに取り除きましょう。
ハムスターに与えても良い野菜
次に与えて良い野菜の具体例を紹介します。
ハムスターに与えても良い野菜は、以下のような野菜です。
・カボチャ
・キャベツ
・小松菜
・サラダ菜
・さつまいも
・大根の葉
・さやいんげん
・セロリ
・トウモロコシ
・パプリカ
・ピーマン
・ニンジン
・白菜
・チンゲン菜
・パセリ
・ブロッコリー
・ブロッコリースプラウト
・水菜
中でもオススメなのは以下の野菜です。
ハムスターによって好みの野菜は異なりますが、これらの野菜を好きな傾向があります。
・キャベツ
・ブロッコリー
・ニンジン
・カボチャ
・白菜
また、以下の野菜については与えても大丈夫ですが気を付ける点があります。
・じゃがいも
ご存じの方も多いと思いますが、じゃがいもには「ソラニン」という毒素を含む部分があります。
葉っぱ、芽、色が緑色になっている部分が該当します。
じゃがいもを与える場合には、綺麗な部分のみあげるようにしてください。
・トマト、キュウリ、レタス
これらの野菜は水分量が多いため、食べすぎることで下痢や軟便の原因となります。
与える際には水分をよくふき取る、少量だけにするといった工夫をしましょう。
・ほうれん草
ほうれん草の株の部分にはシュウ酸が多く含まれています。
この成分はカルシウムと結合することで尿道結石を引き起こす恐れがあり、注意が必要です。
シュウ酸には水に溶けだすといった特徴があります。
ほうれん草を与えたい場合は、株の部分を切り落とし、茹でてから与えるようにしましょう。
ハムスターに与えてはいけない野菜
次に与えてはいけない野菜の具体例を紹介します。
ハムスターに与えてはいけない野菜は、以下のような野菜です。
・ネギ
・玉ねぎ
・ニンニク
・生の豆
・ニラ
・アボカド
・アスパラガス
・銀杏
・芽キャベツ
・レンコン
・ゴボウ
・唐辛子
・ハバネロ
これらの野菜は毒素を含んでいるものもあるため、中毒症状を起こす恐れがあります。
また、唐辛子のような刺激物はハムスターにとって刺激が強すぎるため下痢、痙攣の原因となります。
最悪の場合、死亡してしまう恐れがあるので絶対に与えないように注意してください。
野菜の与え方
最後に野菜の与え方についてご紹介します。
◆一度に与える量はどのくらいか
ハムスターに一度に与える野菜の量は体の大きさによって異なります。
体の小さなハムスターには1～2g、体の大きなハムスターには3～5gを目安にしてください。
見た目の分量で、ペレットと同じくらいの量が目安と覚えておくとよいでしょう。
野菜は大きいままでは食べにくい為、2～5cmほどの大きさにカットしてあげましょう。
ハムスターの1日の食事量は体重の10%程が目安とされています。
ペレット、野菜、果物、野草、穀物、種子などのバランスを考えながら与えるようにしましょう。
あくまで目安量なので、ハムスターの食べるペース、好み、体調の変化によって調節しましょう。
穀物類では、麦、ソバの実が栄養バランスが良くおすすめです。
野草類では、タンポポ、クローバー、オオバコ、ナズナなどは与えても良いです。
しかし、外に生えている野草は不純物を含んでいる場合があります。
野草を与えたい場合はご家庭の庭やベランダで栽培したものをあげるようにしてください。
種子類ではひまわりの種のイメージが強いと思いますが、アーモンドやくるみも与えることができます。
しかし種子類は脂質が多く含まれており、与えすぎると肥満になる恐れがあります。
週に3粒以下を目安にあげるようにしてください。
妊娠中や活動量が減少する冬の前といった時期にはたくさんの栄養が必要になります。
このような時期にはタンパク質が多い餌を与えるとよいでしょう。
ゆで卵の白身、小動物用の煮干し、ミルワーム、脂肪分の少ない茹でたささみがおすすめです。
野菜は毎日与えても問題ありません。
同じ野菜を与え続けていると飽きてしまう場合があるため、日替わりや週替わりで様々な種類の野菜を与えてあげましょう。
◆いつ頃から与えて良いのか
ハムスターには、生後2か月頃から野菜を与えて大丈夫です。
ペットショップで販売されているハムスターは生後1か月程度の個体が多いです。
お家にお迎えをしてから1か月程度経過してから野菜を与えるようにしましょう。
不安な方は購入する際に、どのくらいの月齢なのかをスタッフさんに聞いてみましょう。
まとめ
今回は、ハムスターに野菜を与える際の注意点や与えてよい野菜等をご紹介してきましたが、いかがでしたか。
与えて良い野菜の種類が多く、驚いた飼い主さんもいらっしゃるのではないでしょうか。
色々な野菜を与えて、ご家庭のハムスターのお気に入りの野菜を見つけてみてはいかがでしょうか。
また、与えてはいけない野菜については特に注意をして、決して与えないように注意しましょう。
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