SNSでもわらび餅ガエルとして人気!アメフクラガエルって飼えるの?

2021.09.07

SNSでもわらび餅ガエルとして人気!アメフクラガエルって飼えるの?

SNSでも「わらび餅」のようだと話題になったフクラガエル。見た目はマスコットのように可愛いけど、結構引きもり!?飼育は上級者向け!? そんな愛らしく個性的なフクラガエルの中でも、最もメジャーで飼育が可能なアメフクラガエルについて特徴や飼育方法を説明します。

アメフクラガエルとは?

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◆特徴・色・サイズ

アメフクラガエル(Breviceps adspersus)は丸い胴体と短い手足がついた、まるでマスコットのようにかわいいカエルの仲間です。
別名ソウゲンフクラガエルと呼ばれます。
横長の瞳孔をした目と、不機嫌そうに見える顔つきも特徴的です。
体色は背中側が茶色~こげ茶色で斑模様があり、二対の黄褐色の紋列が並びます。
お腹側は白色になっています。
大きさは4~6cm程度です。
メスの方が大きくなり、繁殖期にはオスはメスの背中にくっつきます。
食事や給水以外のほとんどの時間を土の中で過ごし、産卵も土の中で行います。
卵からはオタマジャクシではなく、成体(カエル)の状態で生まれてきます。

◆原産国・生息地

アメフクラガエルはアフリカ大陸東部から南東部に生息します。
乾燥したサバンナ地帯の草原や森林で見られることが多いです。
穴を掘るのがうまく、地中で生活しています。
飼育下でもお尻からもぞもぞと地面に潜っていく姿を見ることができます。
雨が降った後の夜間に地中から出てきて活動することが知られています。

◆性格

アメフクラガエルはとてもおとなしいです。
四肢が短いため、一般的なカエルのように飛び跳ねたりせず、よちよちと歩きます。
アマガエルのような鳴嚢はないですが、時折小さな声で「キュッキュッ」と鳴きます。

◆寿命

アメフクラガエルの寿命は5~10年といわれています。
カエルとしては長生きする種です。

◆他のカエルとの違い

アメフクラガエルは乾燥系の地中棲カエルに分類できます。

日本に生息するニホンアマガエルやシュレーゲルアマガエル、ウシガエル、トノサマガエルなどは、どの種も湿った環境を好むため、水田などに棲んでいることは皆さんよくご存じかと思います。
これらの種は、比較的細身で後ろ肢が発達しており、高い跳躍力を持っています。

一方、アメフクラガエルは丸っこい身体に四肢も短く、飛び跳ねることはありません。
また、日本に生息するカエルは、膨らませることのできる頬やのどの鳴嚢という器官を持ちます。
鳴嚢で音を増幅するため「ゲコゲコ」と大きな音で鳴くことができます。
アメフクラガエルは鳴嚢を持たないため、鳴くことはあってもその鳴声は小さいです。

ペットショップでよく見かけるベルツノガエルは地表棲カエルに分類されます。
ベルツノガエルも活発に動き回る種ではなく、身体を半分ほど地面に潜らせている姿を見ることができます。
しかし、ベルツノガエルが好むのは湿った環境です。
地面に潜るのも、餌となる昆虫などを捕食する待ち伏せのためであり、アメフクラガエルのように地中生活がメインではありません。

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モザンビークフクラガエル(Breviceps mossambicus)

モザンビークフクラガエルもペットとして流通しているフクラガエルの仲間です。
体色がアメフクラガエルと異なり、背中の色が赤茶~こげ茶色で斑模様はなく、お腹の色は灰色です。
アメフクラガエルはわらび餅に例えられますが、モザンビークフクラガエルは栗まんじゅうのような見た目です。
眼は黒目がちで、眼の後ろ側から前肢にかけて黒い線があります。
同じフクラガエル科の近縁種であり、生息域も近いことからか、アメフクラガエルとモザンビークフクラガエルの中間のような特徴をもった個体も時折見られます。


アメフクラガエルの値段

アメフクラガエルは1~2万円で販売されています。
研究分野での人工繁殖の報告はありますが、ペット用として流通しているのは野生採集個体(ワイルド個体)になります。
アメフクラガエルは雨季にしか活動しないため、輸入される時期が限定されます。
そのため、時期によっては購入できない場合があります。
通信販売でも入手できる可能性があります。


アメフクラガエルの飼育に必要なグッズ

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◆水槽・ケージ

アメフクラガエルはほとんど地中、時々地表に出てくるといった生活スタイルのため、深さのある水槽またはケージが適しています。
小型の種で活動量も多くないので、20 cm×20 cmほどの大きさの飼育ケースなどでも飼育可能です。
紫外線が必要な種ではないため、照明は必須ではありません。

◆床材

園芸用の黒土など、アメフクラガエルが潜りやすい細かめでふかふかの土を使用します。
基本的には乾燥した土を敷きますが、ケージ底部を湿らせて深さ方向に湿度勾配を作ります。
そのため、深めに土を敷くと管理がしやすいです。
地中の湿度を乾燥~湿潤に変化させておくことで、アメフクラガエルが好みの環境を選んで移動します。
土を湿らせるために園芸用のスポンジや水苔などを埋めても良いです。

◆水入れ

浅めでアメフクラガエルが入ることのできる容器を水入れとして設置します。
深すぎると溺れてしまうため、アメフクラガエルの半身が入る程度で構いません。
アメフクラガエルが夜間などに出てきて給水や水浴びをするため、新鮮できれいな水をキープしましょう。
あまり活動的ではないアメフクラガエルですが、水が汚れていることで活動していることを確認できます。

◆ヒーター

地中を温めるためにプレートヒーターが必要です。
全体に敷くのではなく、半分程度を温めることでアメフクラガエルが好みの温度の場所に移動します。
冬場など空気が冷えていると地上に出てこないため、特に夜間の空気を保温してあげる必要があります。

◆餌

アメフクラガエルは生餌しか食べないと思われます。
野生下ではシロアリなどの小さな地表棲の昆虫を食べているようです。
いわゆるピンヘッドと呼ばれる、初令~2令程度の小さなコオロギを与えます。
カルシウムパウダーなどを振りかけて与えましょう。


アメフクラガエルの飼い方

◆湿度管理

アメフクラガエルは乾燥した環境を好みますが、先述したように底部は湿らせておきます。
給水する際はケージの端を添わせるようにして、底部の土を湿らすように給水します。

アメフクラガエルは夜間に地上に出て活動します。
夜間の地上湿度が十分でないと休眠状態に入ってしまうと言われています。
そのため、夜間にかけて地表に霧吹きをしておきます。
特に餌やりをする際は地表湿度が十分でないとアメフクラガエルが出てこないため、地表を軽く湿らせましょう。

アメフクラガエルがずっと地表にいて、なかなか潜らないときは地中の湿度が適していない可能性があります。
一部を乾燥した床材と交換する、底部の湿度を確認するなど対応しましょう。

◆給餌

一週間に一度程度給餌をします。
餌をあげる際は、コオロギをケージに投入して与えます。
アメフクラガエルを掘り起こして地表に出してもよいですが、数日放置しておけば夜間に出てきて食べることもあります。
コオロギを放した容器に、アメフクラガエルを移しても良いでしょう。
小さな舌を伸ばして器用にコオロギを食べる姿が観察できますよ。

◆掃除

アメフクラガエルのような地中棲カエルはフンや尿の排泄も主に地中で行います。
土が排泄物で汚れることで、アンモニアの再吸収による自家中毒と言われる症状や皮膚炎などの原因となります。
2か月に一回など、定期的に床材を入れ替えるようにしましょう。


アメフクラガエルの飼育の注意点

アメフクラガエルの飼育で必要なのは「放置すること」です。
過度に掘り起こしたり、ハンドリングしたりすることはアメフクラガエルのストレスになります。
どちらというと土の状態を管理することが重要であり、アメフクラガエルの飼育者はよく「土を飼っているみたいだ」といった感想を述べています。
可愛らしい姿に惹かれてアメフクラガエルを飼い始めようと思う方は多いと思いますが、その姿は飼育していてもなかなか見ることができません。
アメフクラガエルは夜間に活動していた痕跡を見て楽しみ、活動している姿を見ることができたらラッキー、といった一般的なペットとは異なった楽しみ方が必要になります。
まさに野生下での姿を自宅で再現するのが醍醐味の中~上級者向けのカエルです。


まとめ

いかがだったでしょうか。
丸っこい身体に小さな手足、不機嫌そうな顔でマスコットキャラクターのように可愛らしいアメフクラガエル。
いざ飼ってみると全然姿を見せてくれず、土を飼っているみたいと揶揄される飼育難度は高めの種です。
まだまだ生態に不明なところも多く、文献などでは得がたい情報を独り占めできるのも本種の魅力だと思います。
流通時期が限られるので、飼いたい場合は早めに情報収集するのが吉ですよ!



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