1.人気の小動物の寿命
1-1.ハムスター
1-2.うさぎ
1-3.インコ、オウム
1-4.モルモット
1-5.チンチラ
1-5.ハリネズミ
1-7.デグー
1-8.フクロモモンガ
1-9.フェレット
1-10.ラット
1-11.カメ
1-12.トカゲ
1-13.金魚
人気の小動物の寿命
「動物は体が小さい方が寿命が短くなる」という話をよく耳にします。
確かに犬や猫に比べて小動物とは早めにお別れの時間がやってくるイメージがあります。
しかし、小動物と一口に言ってもその寿命は実に様々です。
そこで、まずは人気の小動物13種類の平均寿命や特徴について解説していきます!
実際に一緒に暮らすなら…と想像しながら読んでみてくださいね。
◆ハムスター
ハムスターの寿命は種類によって異なりますが、平均して2〜3年と言われており、小動物の中でも特に短い命です。
ハムスターの中でも、体の小さなジャンガリアンハムスターよりも、体の大きなゴールデンハムスターの方が長生きする傾向があるので、体の大きな種類の方が長く一緒にいられることが多いです。
また、ハムスターは病気に弱いため、飼育方法を誤ってしまうと平均寿命に達する前に亡くなってしまうこともあります。
飼育の際には快適な温度環境で栄養バランスのいいごはんを与えて、ストレスのない生活をさせてあげることを意識しましょう。
なんとハムスターは人間の1歳児程度の知能があると言われており、飼い主さんを認識してくれるようになります。
夜行性のため、夕方から夜にかけて触れ合いの時間をとってあげましょう。
◆うさぎ
ウサギもハムスターと同様に種類によって体のサイズが異なる小動物です。
そのため、寿命も体の大きさに伴って5〜11年などと大きく変化しますが、平均寿命は8年程度といわれています。
ウサギは小動物の中でも特にデリケートですが、飼い主に不調を悟られないようにする習性があります。
病気や骨折の疑いがないか毎日しっかりと観察することで異変に気づきやすくなり、寿命を延ばせるでしょう。
半年に1回程度の定期的な健康診断もおすすめです。
ウサギは小動物の中でも特に警戒心が強いです。
ウサギがおうちの環境に慣れて、ひざに乗ってきたり、後追いしたりしてくれるようになるまでは、なるべくそっとしてあげましょう。
◆インコ、オウム
インコやオウムも種類によって寿命が変化する小動物です。
鳥類は小型・中型・大型で分類されており、平均寿命は順番に6〜10年、15〜25年、40〜50年と言われています。
インコやオウムがこんなに長生きだったなんて初めて知った方も多いのではないでしょうか。
インコとはオウム目インコ科に分類されている鳥類の総称で、約400種類が属しています。
小型の代表としてはセキセイインコ、中型ではウロコインコ、大型ではヨウムが挙げられます。
40年~50年生きるということは、同じ年数、飼育の責任が伴うということです。家族の若い世代に引き継いで飼育する必要も出てきますので、それが可能なのかよく考えてお迎えする必要があります。
ヨウムはオウムと響きが似ているため、勘違いされることが多いですがインコです。
インコには、オウムに見られる冠羽と呼ばれる頭の飾り羽がなかったり、オウムよりも複数の色合いが混じったカラフルな羽毛を持っていたりといった特徴があります。
◆モルモット
モルモットは動物園のふれあいコーナーでもよく見かける、愛らしい小動物です。
体臭がほとんどなく、鳴き声もおとなしいため非常に飼いやすく、ペットとしても大人気ですよね。
平均寿命は5〜6年とされていますが、ギネスに認定されたモルモットの寿命は14年10ヶ月で、さらに長い場合もあるようです。
日本でよく飼育されているモルモットはイングリッシュとアビシニアンという種類です。
この2種はペット用に改良されており、病気にかかりにくく長生きすると言われていますよ。
モルモットも初めは警戒心が強いですが、慣れてくると甘えたような鳴き声を出しながら近寄ってきてくれるようになります。
◆チンチラ
チンチラは近年ペットとして人気が出てきた小動物です。
毛色が約15種類もあり、お気に入りのカラーを見つける楽しみがあります。
平均寿命は10年程度とされていますが、飼育環境によっては倍の20年以上生きる場合もあるようです。
チンチラは鳴き声が小さく、ほとんど鳴かないことや、体臭やフンの匂いがかなり控えめであることから、集合住宅での飼育も可能です。
また、非常に賢くて好奇心旺盛な性格で、名前を呼ぶと膝や肩の上に乗ってきたり、鳴き声で返事をしたりといった行動を見せてくれるようです。
◆ハリネズミ
ハリネズミの寿命は平均して3〜5年と言われています。
習性をよく理解して適切な環境で、病気や怪我に気をつけて飼育することで10年近く生きた例もあるようです。
ハリネズミを飼育する際には皮膚や針、爪のなどの変化の観察はもちろん、体重管理などもしっかりと行う必要があります。
臆病な性格のため、ストレスなく暮らせるような環境を整えてあげることでも長生きにつながるでしょう。
ハリネズミは小動物の中でもなかなか懐きにくいと言われていますが、根気強くお世話をしていくことで飼い主さんの声や匂いを覚えてくれます。
名前を呼ぶとケージから出てきたり、伸ばした手に乗ってきたりといった行動も見せてくれるようです。
◆デグー
デグーの平均寿命は野生では2年前後ですが、ペットとして飼育されていると5〜8年に伸びると言われています。
見た目がよく似ているハムスターの平均寿命が3年程度なので、デグーは同じサイズ感の小動物の中でも寿命が長いことがわかります。
デグーは体質的に糖の分解が苦手で、ごはんのバランスによって寿命が左右されてしまうこともあります。
また、運動不足や愛情不足によってストレスが溜まり、寿命を縮める要因となる場合もあります。
バランスの良いごはんを与えることはもちろんのこと、ケージの中に回し車を設置したり、ケージの外でも遊ばせる時間を設けたりして、たくさん愛情をかけて飼育してあげましょう。
◆フクロモモンガ
モモンガの平均寿命も野生では5年程度であるのに対し、ペットとして飼育されていると10年前後にまで伸びると言われています。
少々意外ですが、モモンガは小動物の中でも寿命が長いのです。
しかし、適した飼育環境のもとで栄養豊富なごはんを与えていなかったり、ケガや病気をしてしまったりした場合には、野生のときと同程度の寿命になることもあります。
モモンガは他の小動物と比較しても、かなり神経質な動物です。
ストレスが溜まると自傷行為をしたり、拒食状態になることもあるので、静かで清潔な環境を保ちながら過度に触れ合おうとしたりしないように気をつけましょう。
◆フェレット
フェレットの平均寿命は6〜10年といわれています。
他の小動物と比較して平均寿命の幅が大きな理由は、飼育方法によって寿命が変わるからです。
フェレットの成長速度は非常に早く、4年で高齢期を迎えるとされており、4年をすぎると老化現象や病気の症状が見られやすくなります。
特に4歳以上からは最低でも年に1回は健康診断を行ったり、食生活に気をつけたりして飼育すると長生きしてくれるでしょう。
フェレットは非常に遊び好きで運動不足だとストレスを溜めやすいので、毎日ケージの外に出して遊ぶ時間をとる必要があります。
飼い主さんの匂いや声を覚えるチャンスでもあるので、遊ぶ際には積極的にコミュニケーションをとるのがおすすめです。
◆ラット
ペットとして飼育されるラットは「ファンシーラット」と呼ばれており、近年ハムスターと同様の存在として人気が高まっています。
寿命もハムスターと同じく2〜3年で、小動物の中でもかなり短いです。
ファンシーラットは人間に管理されてきた歴史も長いことから、非常に穏やかで人になれやすいと言われています。
学習能力も高いため、自分の名前だけでなく芸を覚えさせることも可能です。
コミュニケーションの取り方によっては、ハムスターよりも意思疎通がしやすく飼いやすいかもしれません。
一緒にいられる時間は短いかもしれませんが、濃密で楽しい時間を過ごせるペットだと思います。
◆カメ
長生きの象徴として認識されているカメですが、実際に小動物の中でも長寿の動物です。
カメは種類によって体の大きさが異って平均寿命も変化しますが、小さいカメでも15年、大きなものでは40年以上生きるとされています。
平均すると30年程度の寿命ですが、なかには100年生きた例もあるというから驚きです。
カメは実際に飼育するには手のかかる小動物です。
綺麗な水を保ちながら定期的な日光浴をさせ、ごはんの量やバランスを整えるといったお世話を怠ると、病気になって早くに亡くなってしまう場合があります。
細かなケアが必要だと理解した上でおうちに迎えてあげましょう。
◆トカゲ
トカゲは爬虫類が好きな人の中で、ペットとして非常に人気の高い小動物です。
種類が豊富で寿命もかなりばらつきがありますが、平均寿命は10年程度と言われています。
環境を整えて細やかなお世話をしてあげることで20年以上生きるケースもあるので、トカゲを飼う際には適切な飼育環境についてよく勉強しておくと良いでしょう。
様々な種類があるトカゲですが、毒を持つなどといった危険な種類はほとんどなく、基本的に穏やかな性格をしています。
意外にも名前を覚えて、呼ばれると手に乗ったり、ごはんをねだったりといった可愛らしい仕草もたくさんみせてくれるようです。
◆金魚
金魚の平均寿命は10〜15年と言われており、小動物の中では長生きです。
お祭りで定番の金魚すくいがきっかけで金魚を飼った経験があるという人も多いでしょう。
しかし一般的には金魚すくいで売られている金魚は長生きしにくいと言われています。
金魚の品種によっても寿命は異なりますが、長く一緒に暮らしたいならペットショップできちんと管理されて売られている金魚を購入するのがおすすめです。
金魚の飼育は非常に簡単で、観賞魚として世界中で高い人気がありますが、長生きさせるにはやはり飼育環境を整えることが必要です。
水槽を清潔に保つなどの工夫をすることで、ギネスにはなんと43年も生きた金魚が記録されています。
また、小さなイメージがありますが、歳を重ねるにつれて通常30㎝まで成長して鯉のような見た目に変化するようです。
小動物の平均寿命に差があるのはなぜ?
体の大きな象の寿命が70年以上であるのに対し、体の小さなハツカネズミは2〜3年と非常に短命です。
俗に、生まれてから死ぬまでの脈拍数は共通だといわれています。
その観点から考えてみると象が1回の脈拍に3秒かかるのに対し、ハツカネズミは1回の脈拍に0.1秒しかかかりません。
生涯の脈拍数を15億回とすると、寿命はかなり差があるようにみえます。
小動物とひとまとめにしても、体の大きさはそれぞれ異なります。
そのため、先にご紹介した13種類の小動物の寿命にも差があるのでしょう。
また、体の大きさは進化の過程を考える上でとても重要です。
小動物は捕食対象になりやすく、野生の環境下では1年生き延びるのもやっとという場合も多いでしょう。
そのため、他の動物よりもより早く成長して繁殖し、寿命においては短命ながらも子孫を残すことに特化して進化していったとも考えられます。
そう考えると、野生では天敵が多いといわれている小動物ほど短命な種類が多いかもしれませんね。
長生きさせるには肥満防止と観察、衛生的な環境
小動物は、先にも述べたように飼育環境によって寿命に差が見られます。
長生きさせるためには衛生的な環境を保つのはもちろんのこと、ごはんのバランスを整えて肥満を防止したり、毎日よく観察して些細な体調不良に気づいたりすることが大切です。
また、なにか異変に気づいたときのために、小動物に詳しい獣医さんがいる動物病院をあらかじめ調べておくと良いでしょう。
動物病院とはいえ、まだまだ犬や猫しか受け付けていないところも多い印象です。
頼れる場所を見つけておくと、安心して小動物の飼育ができるはずです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。この記事では、小動物の寿命について解説しました。
体が小さいぶん寿命も短いと考えられがちですが、長生きの小動物もたくさんいたのではないでしょうか。
飼育環境によってはさらに長生きする場合も多かったので、長く一緒に暮らすために、飼い主として良い環境を保ってあげたくなりますね。
ぜひ、この記事を参考にして、小動物の飼育も検討してみてくださいね!
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