1.デグーってどんな動物?
1.チリのアンデス地方出身の草食動物
1.ペットとして人気上昇中
2.デグーの飼育には何が必要?
2.デグーに合った飼育設備を用意しよう
3.デグーの床材にはどんな種類がある?
3.ペレットタイプ
3.チップ・フレーク・おがくずタイプ
3.牧草タイプ
3.ペットシーツ
3.敷かない(金網)
4.床材選びで注意すること
4.飼い主のアレルギー
4.清潔を保てるか
4.安全性に問題がないか
5.床材の特徴とメリット・デメリット、交換方法
5.ペレットタイプ
5.チップ・フレークタイプ
5.牧草タイプ
5.ペットシーツ
5.金網(何も敷かない)
デグーってどんな動物?
◆チリのアンデス地方出身の草食動物
デグーは、齧歯目テンジクネズミ亜目デグー科デグー属の動物です。原産国は、南米チリのアンデス山脈西部。日本から見ると、ちょうど地球の反対側ですね。
デグーは、ネズミやハムスター、モルモットとは異なり、完全草食動物です。体長は約12.5~19.5cm、体重は約170~350g、寿命は約5~8年が目安です。
野生のデグーは、家族単位で群れをつくり、植物の葉、種子、根、枝などを食べて生活しています。
◆ペットとして人気上昇中
デグーは、近年、ペットとしても人気が出てきています。ペットショップや、ホームセンターなどの小動物のコーナーでも、よく見かけるようになりました。それほど体が大きくはないため、犬や猫に比べると比較的小さめのスペースで飼育をすることができます。
元々は野生動物ですが、上手に慣らせば、飼い主とコミュニケーションも取ることができますよ。
多様な美しい鳴き声で感情を表現することから「アンデスの歌うネズミ」とも呼ばれています。一緒に暮らすと、色々な鳴き声を聴くことができるかもしれませんね。
デグーの飼育には何が必要?
◆デグーに合った飼育設備を用意しよう
デグーは、活発に運動する動物です。高さと広さの十分なケージを用意し、ケージ内には、寝床、かじり木、回し車などを設置しましょう。
また、デグーは体を清潔にするために「砂浴び」を行います。砂浴び専用の容器を用意し、一日に一回を目安に、砂浴びをさせてあげて下さい。ただし、砂浴びの容器をケージ内に入れたままにすると、トイレにされてしまう可能性が高いので、おすすめできません。デグーは、トイレを覚えることが難しい動物なのです。
したがって、砂浴びの容器は、使用するときだけケージ内に入れることをおすすめします。
デグーの床材にはどんな種類がある?
デグーの床材には様々な種類があります。ペットショップ、ホームセンター、通販などで購入できます。なお、製品は「うさぎ・小動物用」などのジャンルで販売されていることが多いようです。
◆ペレットタイプ
乾燥した木材を細粉し、圧力をかけて円筒形に圧縮成形したものです。
木質ペレットは、原料の木材の部位により、3種類に区分されます。
・木部ペレット(ホワイトペレット):樹皮を含まない木質部分を主体とした原料から作られる。
・樹皮ペレット(バークペレット):樹皮を主体とした原料から作られる。
・全木(混合)ペレット:樹皮付きの丸太(または木部と樹皮を任意の割合で混合した原料)から作られる。
◆チップ・フレーク・おがくずタイプ
乾燥した木材を細かいチップ状、フレーク状などに加工したものです。
◆牧草タイプ
「バミューダグラス」や「チモシー」などのイネ科牧草です。
◆ペットシーツ
うさぎ、ハムスター、モルモットなどの小動物用のペットシーツです。不織布、吸水性ポリマー(高吸水性樹脂)、消臭材、防水材、紙などを何層にも重ね合わせて作られています。
◆敷かない(金網)
何も床材を敷かず、ケージの金網をそのまま使います。
床材選びで注意すること
以下では、床材選びで注意するポイントを解説します。現在デグーを飼っていて、床材の変更をお考えの方や、これからデグーを迎え入れることを検討されている方は、ぜひ参考にして下さいね。
◆飼い主のアレルギー
木質ペレットの原料である「スギ」「マツ」「ヒノキ」などの針葉樹や、イネ科の牧草は、人によっては、アレルギー症状を引き起こすことがあります。(例:くしゃみ、鼻水、目の症状など)もしアレルギー症状がみられた場合は、使用を控えた方が良いでしょう。
また、飼い主さんの症状だけでなく、デグーの様子に異変がないかどうかも注意してあげて下さい。デグーも個体によってはアレルギー症状を起こす可能性があるようです。
◆清潔を保てるか
デグーは、トイレを覚えることができません。ケージ内のどこにでもトイレをしてしまいますから、その都度、掃除をしましょう。不衛生な環境で過ごすと、デグーが病気になってしまう可能性があります。いつでも清潔を保てるように、掃除や交換のしやすい床材がおすすめです。
◆安全性に問題がないか
デグーの足に負担が少なく、誤食や怪我の危険の少ない床材がおすすめです。デグーは、歯の伸びすぎを防ぐために「かじる」習性があります。したがって、デグーがかじっても(食べてしまっても)安心な床材を選んだ方が良いでしょう。
床材の特徴とメリット・デメリット、交換方法
以上の注意点を踏まえた上で、それぞれの床材の特徴についてご紹介します。
どれを選んでも、「全交換」(全体の取り換え)を一週間に一度は行った方が衛生的でしょう。カビや不快な臭いの発生を防ぐことができます。製品に記載されている「使用方法」をよく読んで、適切な頻度で交換し、ケージ内を清潔に保つように気を付けましょう。
◆ペレットタイプ
パイン材の樹皮を取り除き、吸収性に優れた木質部のみを低圧縮して使用!パイン材の持つ物質”フィトンチッド”と、配合されているクエン酸の優れた吸収性・消臭力・殺菌作用で、オシッコの強力なアンモニア臭を1分間で99%消臭します。軽量化により、日々のお手入れ&おでかけにも持ち運びラクラクです。天然素材を100%使用していますので、小動物が口に入れても安心安全なトイレ砂(敷材)です。
スギ・マツ・ヒノキなどの針葉樹にアレルギーを持つ方は注意が必要です。
心配な方は、広葉樹や紙を原料とするものが販売されていますので、そちらを試してみてください。
- 清潔度:水分をよく吸収します。天然木材による消臭効果が期待できます。汚れた部分のみを交換可能です。
- 安全性:クッション効果があり、足への負担が少なそうです。木材のため、かじる可能性がありますが、大きな問題はないでしょう。
◆チップ・フレークタイプ
針葉樹に比べ、アレルギーや刺激性が少ない、小動物用の広葉樹フレークです。
吸水性、吸収性に優れており、100%天然素材のため、安心・安全です。
衛生的でホコリが立ちにくいです。
ペレットタイプと同様に、針葉樹にアレルギーを持つ方は注意が必要ですが、広葉樹や紙を原料とするものも販売されています。
- 清潔度:水分をよく吸収します。木材による消臭効果が期待できます。汚れた部分のみを交換可能です。ペレットタイプよりも細かいため、周囲に飛び散りやすいかもしれません。
- 安全性:尖った木材が混ざっている可能性もあるので、使用前にチェックした方が良いでしょう。圧縮されているタイプのものは、ほぐして使用します。ふわふわとした感触でクッション効果が高く、足への負担が少なそうです。木材のため、かじる可能性がありますが、大きな問題はないでしょう。
◆牧草タイプ
競走馬の飼育に使用されてる牧草の王様チモシーを使用。ノミが嫌いなハーブを入れました。
イネアレルギーを持つ方は注意が必要です。
- 清潔度:牧草は水分を吸収しないので、ペレットやチップの上に敷くと良いでしょう。汚れた部分のみを交換可能です。
- 安全性:牧草を食べる可能性がありますが、主食も同じ牧草なので、大きな問題はないでしょう。
◆ペットシーツ
幅広いケージトレイに対応。両面吸収+除菌消臭!ウラ周りした汚れも吸収。汚れやすいコーナー部に届く!
- 清潔度:水分吸収性がとても高く、消臭剤成分による消臭効果も期待できます。ケージに備え付けのトレイの上に敷いて使用することが多いようです。
- 安全性:デグーがペットシーツをかじる可能性があります。ペットシーツには、吸水性ポリマーや防水材などの高分子製品が含まれています。それ自体は危険なものではありませんが、通常食べるものではありませんから、ちょっと心配ですよね。ペットシーツの上には、ペレットやチップ、牧草など別の床材を敷いた方が良いでしょう。
◆金網(何も敷かない)
- 清潔度:排泄物で金網が汚れてしまうので、掃除が大変かもしれません。
- 安全性:クッション効果は期待できません。また、金網のサイズによっては、足やしっぽなどが挟まる、引っかかるなどの危険がないとは言えません。
飼い主とデグー両方の快適さを考え色々試してみよう!
床材を選ぶ際には、無理のない範囲で、様々な床材を「試行錯誤」してみて、飼い主さんとデグーに最も合うものを選ぶのがおすすめです。単独での使用のほか、複数の床材を組み合わせるのも良いかもしれませんね。
犬や猫、ハムスターなどに比べると、デグーを飼っている方の数はそれほど多いとは言えません。したがって、まだまだ情報が少ない面もあります。
今後、デグーを飼う方がもっと増えてくると、飼育用品のラインナップや、口コミ情報などが、より一層、充実してくるのではないでしょうか。
これからデグーを飼おうかな?と考えている方へ
デグーを迎え入れる前に、飼育費用のこともしっかり考えておきましょう。
デグーはトイレを覚えることができないため、床材の掃除や交換などのお手入れが高頻度で発生します。床材の他にも、フードやケージ、かじり木なども必要です。デグーの飼育には年間でどの程度の費用かかるのか、飼い始める前に一度、試算してみることをおすすめします。
また、デグーは平均5~8年生きる動物ですから、その間にご自身の環境変化があっても、飼い続けられるかな?と考えてみるのも重要なことです。
小さな命も、かけがえのない大切な命です。どうか終生大切に育てて下さいね。
まとめ
当記事では、デグーの飼育に不可欠な「床材」についてまとめました。
床材には様々な種類があり、ペットショップ、ホームセンター、通販などで購入できます。代表的な床材としては、木質ペレット、チップ、フレーク、牧草、ペットシーツがあります。
床材を選ぶ際は、飼い主のアレルギーの有無、清潔を保ちやすいかどうか、安全性に問題がないかなどを十分に考慮し、比較検討するのがおすすめです。複数の床材を組み合わせるのも良いでしょう。適切な頻度で床材を交換し、常に清潔に保つことを心掛けましょう。
当記事が、「床材をどう選べば良いかわからない…」「今の床材が合っていないかも…」というデグーの飼い主さんや、これからデグーを飼おうとしている方に、参考になれば嬉しいです。
デグーが少しでも長く健康で過ごせるように、快適な環境を用意してあげたいものですね!
– おすすめ記事 –
・デグーが夜行性になった!?夜に活動的になる理由と昼行性に戻す方法を解説 |
・デグーのおやつ、おすすめは?与えるときの注意点もあわせてご紹介! |
・ペットのデグーをベタなれにさせる方法!デグーが人に慣れる条件は? |
・小動物ってどれくらい生きるの?人気の小動物の寿命を解説します! |