1.ミーアキャットの生態・環境
1-1.ミーアキャットはどんな生き物?
1-2.野生ではどんなところに住んでいる?
2.ミーアキャットが直立する理由とは?
2-1.天敵を見張るため
2-2.太陽で体を温めるため
4.ペットのミーアキャットを日光浴させる方法
4-1.日向にケージを置く
4-2.小動物用のランプを使う
5.小動物用ランプを使うときの注意点
5-1.サーモスタットを併用して温度管理をする
5-2.火事にならないように注意する
ミーアキャットの生態・環境
ペットとしてはまだまだ珍しいミーアキャットですが、動物園などで見かけた事があると言う方も多いかと思います。
まずは、ミーアキャットの生態について紹介していきます。
◆ミーアキャットはどんな生き物?
ミーアキャットは、哺乳綱食肉目マングース科スリカータ属に分類されるマングースの仲間であり、肉食性が強い生き物です。
野生では乾燥地帯に巣穴を作り、群れで暮らしています。
南アフリカやボツワナなどの岩や石がある乾燥した半砂漠の土地に分布しています。
ミーアキャットは野生化では、さそりや蜘蛛などの昆虫をメインに食べています。
飼育下では、ペレットを主食にリンゴや小松菜など不足しがちなビタミンとミネラルを補えるようにバランスよく色々な食材を与えましょう。
ミーアキャットは寂しがりやで人懐っこい性格であり、群れで生活している点から飼い主さんにも慣れてくれます。
人に慣れやすいとは言っても、犬や猫のようなふれあいをイメージすると物足りなく感じる方もいるかもしれません。
あくまでも野生動物であることを認識して、ミーアキャットのペースに合わせたふれあいをするようにしましょう。
エサやりなどミーアキャットに噛まれる可能性もあるため、ミーアキャットを刺激しないように最初のうちは間接的にお世話するのが、良い関係を築くポイントになります。
ミーアキャットのペットとしての歴史は浅く、流通数も少ないためお迎えまでに時間がかかり、費用も20万円〜40万円と高額になる可能性があります。
ミーアキャットに詳しいエキゾチックアニマルの専門店で購入するのが、良いでしょう。
さらには、ミーアキャットが体調不良になった際に診察してくれるかかりつけ医は、お迎え前に調べておき決めておくのが大切です。
まだまだペットとしての歴史が浅いミーアキャットを診てくれる動物病院は少ないため、下調べをして1番近いミーアキャットにも対応している動物病院をセレクトします。
ミーアキャットをペットとしてお迎えしたいと考えている方は、計画的に下調べをしてから飼い始めるのが正解ですね。
日光浴についてだけでなく、ミーアキャットの生態を詳しく調べるための参考になれば、幸いです。
◆野生ではどんなところに住んでいる?
野生では乾燥した半砂漠地帯に生息していると紹介しましたが、砂に穴を掘り、蟻塚のような巣穴を築いて生活しています。
よく外敵がこないか直立不動で見張っているミーアキャットの様子が有名ですが、視界の開けた岩場や砂が多い場所に巣穴を築き生活しています。
ミーアキャットは群れで生活しており、見張り役やそれぞれに役目があり社会性を保ちながら生活しています。
食性はワイルドであり、固い皮のサソリなどを捕まえて丸ごと捕食します。
可愛らしい顔つきからは意外ですが、厳しい砂漠地帯で生きるためにはなかなか野生的な面があります。
ミーアキャットが直立する理由とは?
ミーアキャットが直立する様子はとても特徴的ですよね。
ミーアキャットが直立するのは理由があります。
ミーアキャットが直立する主な理由について紹介します。
◆天敵を見張るため
ミーアキャットは見晴らしの良いひらけた岩場や乾燥地帯に生息しています。
見晴らしが良いのは天敵に気付きやすいという利点がありますが、それは鷲などのミーアキャットの天敵にとっても、ミーアキャットが見つけやすいということです。
そのためミーアキャットは外敵に襲われないように、群れで監視役を交代で行い天敵を見張っています。
直立するのは、少しでも遠くを見て状況把握できるように立っていると言われています。
◆太陽で体を温めるため
ミーアキャットは直立して太陽の光を浴びて日光浴することにより、身体を温めています。
アフリカの砂漠地帯は夜間は大変冷え込むため、太陽が登ると日光浴をして体を温めて活動します。
狩りをする前にも身体を太陽の光により、身体を温めて活動できるようにミーアキャットは直立します。
独特の直立する動きには、ミーアキャットが活動的に生活するために必要な行動です。
ペットのミーアキャットにも日光浴は必要?
ミーアキャットの特徴についてしょうかいしてきましたが、それではペットとして一緒に生活しているミーアキャットには日光浴は必要なのでしょうか?
答えはイエスであり、ペットとして暮らしているミーアキャットにも日光浴は必要です。
天敵もいなくて、エアコンなどにより適温に設置されている室内であれば、日光浴など必要ないのでは?と感じる方もいるかもしれませんが、ミーアキャットにとって日光浴は身体のスイッチをいれるために必要不可欠であり、免疫力の向上や新陳代謝を促すために有効です。
ミーアキャットは太陽がなくても、照明器具などでも日光浴を行うため、いつでも日光浴ができるように飼育環境を整えてあげるのが、良いでしょう。
ミーアキャットは冬場は体温が下がりやすくなるため、日光浴により自分で体温を上げられるようにしましょう。
ペットのミーアキャットを日光浴させる方法
ペットのミーアキャットにも日光浴が必要と紹介しましたが、具体的にはどのように日光浴させてあげれば良いのでしょうか?
やり方を紹介いたします。
◆日向にケージを置く
日向など日当たりの良い場所に飼育スペースを作ってケージを置いておけば、ケージの中で日光浴することも可能です。
ミーアキャットはほとんどの場合、完全室内飼いであり、ケージの中で快適にストレスなく過ごせるように、日光浴を自然に行えるようにするのが大切です。
飼育スペースで安全にリラックスしながら日光浴できるようになれば、ミーアキャットにとってはストレスが少なく生活する事ができます。
◆小動物用のランプを使う
ミーアキャットが夜間でも体を温める事ができるように、小動物用のランプを使用するのもおすすめです。
小動物が身体を温めるためのライトを使用すれば、日光が出ていない天気の悪い時や夜間も好きに日光浴することができます。
飼育スペースに小動物用のランプを設置してミーアキャットが日光浴しやすい環境を作りましょう。
小動物用ランプを使うときの注意点
小動物用のランプはいつでも使用する事ができるため、時間を選ばずに日光浴できる点が魅力です。
小動物用のランプを使用するときのポイントや注意点を紹介します。
◆サーモスタットを併用して温度管理をする
小動物用ランプはホームセンターでも購入可能であり、比較的手に入りやすいです。
安価で購入することも可能ですので、ミーアキャットの日光浴にも取り入れやすいのが嬉しい点ですが、熱くなりすぎないようにサーモスタットも併用して温度管理するのが、ベストです。
日光浴をするつもりが、熱すぎてしまい火傷してしまう危険もあるため、できればミーアキャットが安全に日光浴できるようにカバー付きの小動物ランプを購入して、さらにサーモスタットも併用するのが良いでしょう。
ミーアキャットの適温は28度前後であり、寒さは特に苦手です。
冬場は暖房を使用するのはもちろんですが、夏場であってもエアコンの効き過ぎには注意しましょう。
◆火事にならないように注意する
小動物ランプは手軽に日光浴できるアイテムであり、使い勝手の良い商品です。
注意したいのは、ワット数の高いものを購入して、熱くなりすぎてしまい火事にならないようにします。
カーテンやミーアキャットのベッドなど燃えやすいものの近くには、小動物ランプは置かないようにして、発火の危険があるものはランプは周りから除外するようにしましょう。
ミーアキャットの身体と近すぎても、ミーアキャットが火傷してしまう危険があるため、少し距離を離して小動物ランプを設置するようにします。
さらには、飼育スペースないに設置する場合には、ミーアキャットの逃げ場を必ず作るようにして熱くなりすぎないように対策しましょう。
少し広めのケージを使用するのが、おすすめです。
まとめ
ミーアキャットの日光浴について紹介しました。
ミーアキャットが直立している姿は可愛らしいものであり、ペットとして飼育している時にはそのしぐさに癒されますよね。
ミーアキャットが快適におうちでも日光浴を楽しめるように小動物ランプなどを導入して、飼育環境を整えてあげましょう。
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