ハムスターを病院に連れていく時に必要な準備と注意点。日々の健康チェックでハムスターの健康維持を!

2022.04.06

ハムスターを病院に連れていく時に必要な準備と注意点。日々の健康チェックでハムスターの健康維持を!

ペットとして飼っているハムスターの調子が悪そうな時、皆さんはどうしていますか? 「動物病院に連れていきたい」と考える飼い主さんが多いのではないでしょうか。 今回は、動物病院に連れていく際の方法や健康維持のためにやるべきことをご紹介していきます。

ハムスターの通院について

ハムスター

まず初めに、ハムスターの通院についてご紹介をします。

◆定期的な予防接種はない

犬や猫を飼ったことがある方ならご存知かと思いますが、犬猫には定期的な予防接種があります。
しかしハムスターにはありません。
定期的に予防接種を打つ機会があれば、そのついでに獣医さんに診てもらったり相談をしたりしやすいです。
ハムスターの飼い主さんは、大切な家族の健康を守るためにも、自発的にこのような機会を作ることをおすすめします。

◆健康チェックをしてもらえる

ジャンガリアンハムスターの寿命は大体1年半~2年、ゴールデンハムスターの寿命は2~3年と、犬猫と比べたら決して長くはありません。
ハムスターの健康のためには、病気の早期発見と日々の健康観察が大切です。
病気にかかってしまうと進行が非常に早いため、異常を早期に発見する必要があります。

しかし、自分で行う健康チェックだけでは不安に感じる飼い主さんもいらっしゃると思います。
多くの動物病院で、ハムスターの健康チェックをしてもらえることをご存知でしょうか?
不安に感じる飼い主さんは特に、動物病院での健康診断を活用しましょう。

病院よっては、身体検査や便検査、被毛検査を行う一般的な健康チェックの他、レントゲン検査も行うような検診プランもあります。行きつけの動物病院が特に決まっていない方は、複数の動物病院の検診プランをチェックして比較するとよいでしょう。
身体検査では主に問診、触診をして異常がないかをチェックします。
便検査では持参した便を顕微鏡などで観察し、細菌や寄生虫の検査をします。
被毛検査では、皮膚を検査しかゆみや脱毛がないかチェックします。
レントゲン検査では、心臓や肺、骨や観察といった体内の異常を検知することができます。

特に便検査やレントゲン検査はご家庭で実施することが難しいと思いますので、日ごろから自分で健康チェックを行っている飼い主さんも定期的に病院の健康診断を活用することをおすすめします。

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ハムスターに多い病気

続いて、ハムスターに多く見られる病気についてご紹介します。

◆腫瘍

腫瘍はハムスターにおいてかなりの頻度でみられる病気です。特に1歳半を過ぎた頃に死に至ってしまうような癌を発症するケースが多いです。
ハムスターに限らず、腫瘍そのものは組織学的に良性腫瘍と悪性腫瘍(いわゆる癌)に分類されます。
しかし、体内に発生した腫瘍がどちらの性質のものであるかは見た目で診断することができません。
基本的には、組織を採取して病理検査を行うことで判断を行います。

イボのような一見、良性に見える腫瘍であっても「絶対に良性である」とは言い切れません。
また、良性の腫瘍であっても大きくなって表面が割れて出血することで細菌感染を引き起こす恐れがあります。
その場合、ハムスターの健康を脅かす存在になり得ます。

ハムスターに腫瘍が多くみられる原因としては、はっきりと解明されていませんが以下が考えられます。
①遺伝的要因

ハムスターはペットショップなどで購入される方が多いかと思います。
ペットショップで販売されているハムスターは血統的に画一的であるため、腫瘍が多く発生する因子が遺伝しやすい可能性が考えられます。
②環境的要因

日々接触している食物添加物、野菜の残留農薬といった環境の中にあるものが原因になると考えられます。
③年齢的要因

高齢になり免疫力が低下することで、腫瘍発生率が自ずと高くなります。

腫瘍の症状としては、発生した場所によって異なりますが初期のうちは症状がほとんど見られないことが多いです。
顔面に腫瘍ができた場合は、食事が思うように摂れなくなり衰弱していまいます。
肺に腫瘍ができた場合は、呼吸に支障が出ます。
肝臓に腫瘍ができた場合は、食欲不振や黄疸といった症状が見られます。
子宮に腫瘍ができた場合は、お腹が大きくなり、おりものが見られます。

先ほどもお伝えした通り、1歳半以上のハムスターの体にできものが生じて徐々に大きくなる場合は腫瘍の可能性が高いです。
更に、できものに血管が集まっていたり、根がしっかりと体にくっついている場合は悪性である可能性があります。
飼い主さんが判断するのは難しいと思われますので、動物病院に連れていき受診をしましょう。
獣医さんが、触診やレントゲン検査にて判断をしてくれます。

◆ウェットテイル

ウェットテイルとは、幼若なハムスターによくみられる急性の下痢のことです。
発症するハムスターは、3~6週齢の個体が大半です。
正式には「増殖性回腸炎」や「伝染性回腸過形成」と呼ばれています。

病原菌は、Lawsonia intracellularisという細菌です。
母子ハムスター間や離乳子ハムスター間で、糞便や経口ルートによって感染します。
また若いハムスターが多く発症することからも推測できる通り、親から離されたストレス、購入後の環境変化によるストレスが原因となるケースも多いです。

症状としては、重症のものもあれば無症状で軽症のものもあり様々です。
いずれにせよ回腸付近の腸の炎症であり、下痢症状があることが特徴です。
重症の場合は命の危険があるため注意が必要です。
重度の水下痢をしている、被毛が濡れて汚れている、背中を丸めて元気がないといった症状が見られる場合は危険です。
脱水症状と衰弱が同時進行し、48時間以内に亡くなるケースがほとんどです。
急性期を乗り越えたハムスターでも予断を許さない状況ですので、このような症状が見られたら速やかに動物病院へ連れて行きましょう。

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◆不正咬合

不正咬合(ふせいこうごう)とは上下の歯がきちんと咬み合っておらず正しく嚙むことができない状態です。
ハムスターの歯は骨に緩く結合しているため、上下の切歯がお互いに異常な方向から力をかけることで咬み合わせがおかしくなってしまいます。

ハムスターでは先天性で咬合不良であることは稀です。
金属製ケージの金網をかじることや外傷による切歯の破損が原因であることが多いです。
この他にもカルシウム不足、柔らかい餌ばかり摂取をすること、老化による歯茎の衰弱も原因として挙げられます。

症状としては、咬み合わせが悪くなることで口が閉じられなくなってよだれが垂れたり、歯肉から出血する場合があります。
また「過長歯」と呼ばれる歯の状態になる大きな原因となっています。

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ハムスターを病院に連れていく方法

病院

続いて、ハムスターを病院に連れて行く方法をご紹介していきます。

◆お出かけ用キャリーを準備する

病院に連れて行く際に選ぶケージは主に2種類です。
普段飼育をしているケージをそのまま使用するか、お出かけ用キャリーを用意して使用します。

基本的には、比較的元気な様子でストレス耐性がある子の場合はお出かけ用キャリーで問題ないでしょう。
あまりにも具合が悪くてキャリーに移すのが危険な場合や、人慣れしておらずストレスがかかりそうな場合は、普段のケージを使用して移動させることをおすすめします。
キャリーにハムスターを入れたら、外部環境の刺激から守るためにキャリーごと袋やタオルをかぶせるようにしましょう。

またキャリーの中に入れる通院時のハウスは、診察時にハムスターを出しやすいように底がないタイプにしましょう。

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◆通院時の水分補給

給水ボトルを入れると移動時に水がこぼれてしまう恐れがあります。
水がこぼれて病院につく頃にハムスターが濡れていて、体温が低下するといったケースを防ぐために給水器の水は少しにするか、別の方法で水分補給をさせてあげましょう。
キャリーの中に野菜を入れておくことで水分補給が可能となります。
移動は多少なりともストレスがかかるものなので、その時のハムスターの健康状態にもよりますが好物の野菜を入れてあげることをおすすめします。

◆暑さ・寒さ対策は完璧に

ハムスターは外気温の変化に弱い小動物です。
移動時の暑さ・寒さ対策はしっかりと行いましょう。

夏であれば保冷剤を、冬ならばカイロをキャリーに入れてあげましょう。
どちらの場合もハムスターに直接触れないよう、ハンカチなどで包みましょう。
また、寒さが厳しい時には更にキャリー事ブランケットでつつんで移動をすることをおすすめします。

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◆できれば症状の写真、動画を撮る

病気の場合は特に、獣医さんやスタッフさんから症状、経過を聞かれることが多いでしょう。
ハムスターは自分で症状をお話しすることができませんので、飼い主さんのお話が重要となります。
「いつから症状が出ているか」「きっかけは何が考えられるか」「酷くなっているのか」といった情報を伝えましょう。
動物病院に行く前に簡単にメモしておくとスムーズにお話しできるでしょう。

ハムスターの呼吸音が気になる、呼吸が荒い、毛を掻きむしっているといった症状が気になって病院に連れて行った際に、診察の場でその行動をしてくれるとは限りません。
もしもその行動を動画に撮ることができた場合は、持参をするとよいでしょう。

また、例えばハムスターのトイレの様子がおかしい、尿や便の色や状態、回数がおかしいといった場合は、便や尿を可能な限りで持参することをおすすめします。
獣医さんにも病状が伝わりやすいですし、検査がスムーズに進む可能性が高まります。

便も尿も水分が蒸発してしまうと、正しく検査が行えなくなってしまいます。
持参する際には水分を蒸発させないよう気をつけてください。
尿の場合は、スポイトやお弁当用の醤油さしが活用できます。
便は水分を含んだ状態でラップでくるみ、空気を抜いてジップロックなどに入れて持参をしましょう。


ハムスターの健康維持のためにやるべきこと

最後に、ハムスターの健康を維持するために日ごろからできることをお伝えします。

◆定期的な体重測定をしよう

定期的に体重測定をしましょう。
ジャンガリアンハムスターの体重は、大体30~45g、ゴールデンハムスターのオスは85~130g、メスは95~150gです。
こちらの平均体重から大きく外れるような状態が続くようであれば注意をしてください。

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◆ペレットを適量与え、種子類は控えめに

ハムスターはヒマワリの種や果物類を好みますが、与えすぎると肥満の恐れがあります。
あくまでも主食はペレットですので、その他の食べ物を与える際には量や頻度に注意をしましょう。

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◆体を触ってできものがないかチェックする

先ほどもお伝えした通り、ハムスターにとって腫瘍は重篤化の恐れのある病気です。
体を触ることで腫瘍が疑われるようなできものがないか確認しましょう。

◆うんちの状態をチェックする

便の状態をチェックし、ゆるくないか、下痢をしていないか、色や量に問題がないか確認しましょう。

◆室温管理を徹底する

ハムスターは温度の急激な変化に弱い小動物です。室内環境を適切な状態に保ちましょう。
理想的な室温は18~24℃、湿度は40~60%です。
冬は5℃以下になると冬眠状態になる恐れがあります。また、夏は29℃以上にならないよう注意をしてください。


まとめ

今回は、ハムスターを病院に連れていく際の注意点や日ごろから行える健康チェック方法をお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか。
日ごろの健康チェックの積み重ねによって、ご家庭のハムスターの健康を維持しましょう。
この記事が飼い主さんの参考になれば幸いです。



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