1.うさぎはなつく?愛情表現が豊か?
1-1.うさぎは社会性が高い
1-2.うさぎは愛情深い
1-3.懐かないと誤解されるのはなぜ?
2.うさぎが懐いてる証拠に見せる行動
2-1.うさぎの愛情表現①名前を呼ぶと来る
2-2.うさぎの愛情表現②無防備な姿を見せてくれる
2-3.うさぎの愛情表現③ぷうぷう鳴く
2-4.うさぎの愛情表現④スリスリしてくる
2-5.うさぎの愛情表現⑤八の字でまわる
2-6.うさぎの愛情表現⑥撫でると気持ちよさそうにする
2-7.うさぎの愛情表現⑦どこでもついてくる
2-8.うさぎの愛情表現⑧抱っこされる
2-9.うさぎの愛情表現⑨ひざや腕の中で眠る
2-10.うさぎの愛情表現⑩やきもちをやく
3.うさぎが懐く人はどんな人?
3-1.嫌なことをしない人
3-2.美味しいものをくれる人
3-3.距離感が心地よい人
3-4.大きな声を出さない、大きな動作をしない人
うさぎはなつく?愛情表現が豊か?
うさぎは人になつきますし、愛情表現も豊かです。「うさぎはなつかない」「感情が乏しい」というイメージを持たれがちですが、実際に飼育してみると人によく慣れ、喜怒哀楽を持つ生き物だということが分かりますよ。
◆うさぎは社会性が高い
うさぎが人になつく理由として、人になつくよう品種改良されたこと、もともと社会性が高い動物であることが挙げられます。
ペット用のうさぎは、野生のアナウサギを元にして、人なつこいDNAを持つ品種に改良されたものです。
本来うさぎは捕食される弱い立場にあり、他の動物には強い警戒心を抱きます。ペット用のうさぎは人が飼いやすいように改良されているので、臆病でありながら人に慣れる性質も持ち合わせているのです。
またアナウサギは群れで暮らすので、集団生活の中で仲間と共存するための社会性やコミュニケーション能力が備わっており、ペットのうさぎもその性質が受け継がれています。
ペットのうさぎは野生のうさぎと違って人間社会に混ざって暮らすことになりますが、飼い主さんやその家族をひとたび仲間と認識すれば、心を開いて友好的な態度を示すようになるのです。
◆うさぎは愛情深い
うさぎは仲間の存在を認識し、互いの意志を疎通させることができます。そして仲間に友好や愛情を抱き、時には人間みたいに寂しさや嫉妬も感じます。
ですから飼い主さんとの間に信頼関係が構築されると、うさぎは飼い主さんを仲間として慕い、愛情を受けることをとても喜ぶようになるのです。
◆懐かないと誤解されるのはなぜ?
人によく慣れる動物なのに「なつかない」と誤解されるのはどうしてでしょうか?
その理由は、犬や猫と比べて表情やリアクションが少ないこと、ドライでマイペースな性格が挙げられます。
うさぎはいつも表情が変わらず鳴くこともないので、顔からは気持ちが読み取れません。そのため、犬や猫と比べると「何を考えているのか分からない」「なつかない」と思われることが多いようです。
また、うさぎはドライで自己主張の強い動物なので、気に入らないことがあればすぐ怒るし、ベタベタすり寄ってくることもありません。その態度が人との距離を感じさせてしまいます。
ただ、人と距離を置く動物かと思えば、人なつっこさと好奇心旺盛な一面も持ち合わせていて、自分から寄って来たり「かまって」と猛アピールしたりもします。そんなギャップがあるので、メロメロになってしまう飼い主さんが多いのです。
うさぎは、好きな人には甘えるけど基本的には無関心な態度をとっている、いわゆる「ツンデレ」なタイプの動物のようです。そこが犬や猫にない魅力なのかもしれません。
うさぎが懐いてる証拠に見せる行動
お迎えしたうさぎがなついたかどうか、それが分かると嬉しいですよね。
うさぎがなついた時に見せる行動は、犬や猫のものとは違います。どのようなサインを出すのか知っていれば、うさぎとの距離が近くなったかどうかが判断できるようになります。
◆うさぎの愛情表現①名前を呼ぶと来る
うさぎの名前を呼んだ時に来てくれるなら、それはまぎれもなく懐いてる証拠です。うさぎと飼い主さんの信頼関係がしっかり築かれています。
うさぎは「犬や猫ほどは賢くなくて、言葉は覚えない」と思われがちですが、いくつかの言葉は覚えます。うさぎは学習能力が高く、特に音と経験を関連付けて学習する能力が優れているのです。そのため触れ合っている時に名前を繰り返し呼んでいると、うさぎは「あれは、自分に関係のある音なんだ」と認識するようになります。
ただ、呼んだ時に来るかどうかは、個体差やその時の気分にもよります。無視されることもありますが、それはあまり気にしないようにしましょう。
◆うさぎの愛情表現②無防備な姿を見せてくれる
うさぎはなついてくると、人前で無防備な姿を見せてくれるようになります。人前で脚を延ばしてくつろぐ、横たわって熟睡する、といった姿が見られる場合は、安心しきっている、懐いてる証拠といえるでしょう。
うさぎは座って目を開けたまま寝る習性があります。これは草食動物で捕食される立場にあり、敵に襲われたらすぐ逃げる必要があるからです。またお腹は急所であるため、野生の動物は寝る時にお腹を隠します。
ペットのうさぎもその名残があるため、横にはならず目を開けたまま休むことが多くなります。ただし「ここは危険な場所ではない」と判断すると、お腹を出してリラックスした体勢をとるようになるのです。
◆うさぎの愛情表現③ぷうぷう鳴く
うさぎは声帯がないので鳴き声は出せませんが、代わりに鼻を鳴らして感情表現をします。小さな音で「ぷうぷう」と鳴くのは、うさぎが甘えている、嬉しいと感じている証拠です。
ちなみに低音で「ぶうぶう」と鼻を鳴らす時は怒っています。嬉しい時の「ぷうぷう」は音が高めでかわいらしい感じがするので、違いは分かりやすいでしょう。
◆うさぎの愛情表現④スリスリしてくる
うさぎはかまってほしい時、自分から飼い主さんに寄ってきて、スリスリしたり、鼻先で飼い主さんを「つんつん」とつついたりします。自己アピールして「ねえねえ」「遊ぼうよ」と飼い主さんを誘っているのです。うさぎの愛情表現の中でも、特に愛おしいと感じる仕草ですね。
◆うさぎの愛情表現⑤八の字でまわる
人の足の間を八の字にぐるぐるまわるのは、その人にかなり懐いてる証拠。うさぎ特有の愛情表現です。
一緒に遊びたい時、飼い主さんと一緒にいることが嬉しくてはしゃいでいる時にこの仕草をします。
◆うさぎの愛情表現⑥撫でると気持ちよさそうにする
うさぎを撫でると気持ちよさそうに身をゆだねるのも、飼い主さんに懐いてる証拠といえます。
うさぎは基本的に撫でられるのが好きですが、なついていない時は緊張していて、人が体を触ろうとすると逃げてしまうことがあります。安心してスキンシップさせてくれるのは、飼い主さんを信頼しきっている証拠です。
◆うさぎの愛情表現⑦どこでもついてくる
甘えん坊なうさぎだと、人の後を追ってどこでもついてくることがあります。その人のことが好きだから、いつも一緒にいたいから、つきまとうのです。うさぎが仲間に深い愛情を持つということがよく分かる光景ですよね。
◆うさぎの愛情表現⑧抱っこされる
個体差もありますが、うさぎは基本的に抱っこが嫌いです。脚やお腹が地面から離れる体勢は怖いためです。おとなしく抱っこさせてくれるのは、飼い主さんとしっかり信頼関係ができている証拠といえるでしょう。
◆うさぎの愛情表現⑨ひざや腕の中で眠る
ひざや腕の中でも眠れるうさぎは、飼い主さんにすっかり慣れて安心しきっています。
うさぎは目を開けて寝るほど警戒心が強い動物で、抱っこも苦手です。そのうさぎが抱っこされながら眠るというのは、よほど飼い主さんに懐いてる証拠といえるでしょう。
◆うさぎの愛情表現⑩やきもちをやく
うさぎも「やきもち」をやきます。大好きな飼い主さんが他の人やうさぎ、動物と仲良くするのは面白くないのです。
うさぎがやきもちをやくと、ものをかじる、おもちゃを振り回す、スタンピング(足ダン)をするといった分かりやすいアピールをします。あまり暴れるのも困りものですが、一見ドライなうさぎがやきもちをやいてくれるのは飼い主としては嬉しいことかもしれません。
うさぎが懐く人はどんな人?
うさぎに早くなついてもらいたい場合は、うさぎがなつきやすい人の特徴を知り、うさぎに好かれる行動をとるとよいでしょう。では、うさぎがなつくのはどんな人なのでしょうか。
◆嫌なことをしない人
うさぎがなつきやすいのは、うさぎが嫌がることをしない人、やさしい人です。これはどの動物でも同じでしょう。うさぎにストレスを与えない人は好かれます。
逆に、寝ている時にかまってくる人、痛いことをする人は嫌われます。そういった意味では、動物への手加減が分からない小さなお子さんも苦手な対象になるかもしれません。
また、うさぎにとっては、爪切り、投薬、動物病院への通院などメンテナンスも嫌な行為なので、最もお世話をしている人が時々距離を置かれることもあります。これは仕方がないことなので、普段からコミュニケーションをしっかりとって信頼関係を築いておくことが必要となります。
◆美味しいものをくれる人
ちゃっかりしているようですが、やはり動物は美味しい食べ物をくれる人によくなつきます。
ですから、まだなついていないうさぎと早く距離を縮めたい場合は、おやつやご褒美として少量のおやつを与えるとよいでしょう。名前を呼んでから食べ物を与えると、名前を呼んだ時に来るようにもなります。
間食の与え過ぎは、食事のバランスが乱れる原因になるのでよくありません。時間や量を決めて、ここぞというタイミングで美味しいものを与えるのがポイントです。
◆距離感が心地よい人
うさぎはマイペースで、人にかまってほしい時は寄ってきますが、それ以外は適度な距離感を好みベタベタしてきません。その距離感にあわせて行動してくれる人が、うさぎにとっては心地よい人となります。
◆大きな声を出さない、大きな動作をしない人
うさぎは神経が過敏で、人が大きな声を出したり大きな動作をしたりすると、とても驚きます。大きな音はウサギの警戒音であるスタンピング、大きな動作は天敵が襲ってくる様子に似ていて、時にはパニックになるほど怖がります。
このような体験は、うさぎにとって強いストレスになるものです。「嫌なことをする人、怖い人」と認定されると距離を置かれてしまうので、うさぎの前では「静かでおだやかな声」「小さな動作」を心がけるようにしましょう。
まとめ
うさぎは人になつく動物です。こちらが愛情をこめて接していれば必ず愛情を返してくれるようになります。一見うさぎがなついていないようでも「気持ちに気付いて…!」とアピールしていることもあります。うさぎをよく観察しながら接してあげれば、うさぎと仲良くなることはそう難しくないでしょう。
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