1.モルモットに散歩は必要?
2.モルモットの散歩の必要性
2-1.運動不足になってしまう
2-2.ストレス発散ができる
3.モルモットの散歩の仕方
3-1.部屋で散歩させる
3-2.目を離さない
3-3.高い所に置かない
4.外でモルモットの散歩はできる?
4-1.天敵が多い
4-2.体に害のある植物が多い
4-3.慣れない場所がストレスになる
4-4.地面の温度が高すぎる、または低すぎる
5.モルモットを散歩させる時の注意点
5-1.必ず家の中で散歩させる
5-2.高所には登らせない
5-3.齧ると危険なものを身の回りに置かない
5-4.犬や猫などの外敵を避ける
モルモットに散歩は必要?
結論からお伝えすると、モルモットにも散歩は必要です。
小さくて愛らしい体が特徴的なモルモットは、ハムスターと同じ哺乳類の齧歯目に分類される動物です。
しかし、運動能力が高く活発なハムスターに比べ、運動が苦手なモルモットはケージの中で大人しくしていることが多いのが特徴です。
だからと言ってケージの中に閉じ込めっぱなしでは、十分な運動量とは言えません。
毎日30分前後を目安に、正しい方法でモルモットを散歩させてあげることが大切です。
モルモットの散歩の必要性
一体どうして運動が苦手で大人しいモルモットにも散歩が必要なのでしょうか。
その理由は様々ありますが、ここでは主な理由を2つご紹介します。
◆運動不足になってしまう
モルモットを散歩させた方がよい最大の理由は、運動不足を防止するためです。
先にも述べたようにモルモットはハムスターと同じく齧歯目に分類される小動物ですが、体長30cm、体重1kgほどにおよぶ個体もあり、健康維持のためには適度な運動は必要です。
運動が得意ではないため、モルモットが自ら活発に動き回るということはありません。
モルモットが健康な状態をキープするためには、飼い主さんが協力して散歩させてあげるのが重要です。
◆ストレス発散ができる
モルモットは大人しく臆病な性格なので、他のペットに比べるとストレスを溜め込みやすいタイプといえます。
一方で好奇心旺盛な性格も持ち合わせているので、散歩で体を動かし、日頃は目にしないものを見たり齧ったりすることでストレスを発散できるのです。
モルモットの散歩の仕方
モルモットを実際に散歩させるにはどうしたらいいのでしょうか。
ここではモルモットを散歩させるとき、特に意識しておいたほうが良いポイントを3つ紹介します。
◆部屋で散歩させる
モルモットを散歩させるときは、特別な理由がない限り屋内を歩き回らせてあげましょう。
部屋の中を散歩させる、通称「部屋んぽ」は、モルモットにとって丁度良い運動量といえます。
運動が苦手なモルモットにとって、外のでこぼこした地べたは足の負担につながることもありますが、室内の柔らかめな床材であればその心配もほとんどありません。
また、モルモットは臆病な性格なので、いきなり外に連れ出すと初めて見る景色にびっくりして動かなくなってしまうことがあります。
部屋の中であれば、日頃ケージの中から見慣れた空間なので安心して歩き回れます。
飼い主さんは毎日20〜30分を目処にモルモットをケージから出して散歩させてあげましょう。
◆目を離さない
どれだけ室内が安全でも、モルモットをケージから出している間は目を離さないよう注意が必要です。
モルモットは身体が小さく、色んなモノの下や隙間に入り込む恐れがあるため、危ない場所に入りそうになったら止めてあげなければなりません。
また、モルモットは段差が苦手で、段差を飛び降りた拍子に足を痛めてしまうことがあります。
部屋を散歩させる時はできるだけ段差のない場所を歩かせてあげる、段差のある場所に近づいたら離れた場所に移動させてあげるなどの工夫をしましょう。
◆高い所に置かない
先述の通り段差が苦手なモルモットは自ら高い場所を目指して歩くことはありませんが、もし飼い主さんがモルモットを高い所に置いてしまったら、非常に危険です。
最悪の場合は落下して着地に失敗し、骨折してしまうこともあります。
モルモットを散歩させる時は必ず段差のない床の上を歩かせ、高い所は避けましょう。
外でモルモットの散歩はできる?
モルモットは部屋の中を歩き回る程度の運動量で十分だと説明しましたが、屋外を散歩させても大丈夫なのでしょうか。
結論から言うと、モルモットを外で散歩させることは控えたほうがよいでしょう。
ここではモルモットを屋外に連れ出さないほうがよい主な理由を4つご紹介します。
◆天敵が多い
屋外には、モルモットにとっての危険が数多く存在します。
特に犬や猫など、体の大きい哺乳類はモルモットの天敵です。
他にもカラスなどの鳥や人間、道を行き交う自動車なども小動物のモルモットにしてみれば全て危険な外敵です。
実際にモルモットを外で散歩させた飼い主のなかには、「散歩中の犬に吠えられたモルモットが萎縮して動かなくなった」「道を散歩させていたら走ってきた子どもに踏まれそうになった」などの危険な経験を持つ方も少なくありません。
どこに危険が潜んでいるか分からない屋外では、モルモットは常に怯えていなければならず大きなストレスにつながります。
◆体に害のある植物が多い
モルモットにとって、屋外で危険なのは他の動物だけではありません。
私たちが普段意識していない野草の中には、モルモットが口にすると危険なものが数多く存在します。
例えば、アサガオ系の草を食べてしまうと方向感覚に異常をきたし、痙攣や震えを引き起こします。
他にも、スイセンは胃腸炎、アジサイや鈴蘭は下痢や嘔吐を引き起こすため大変危険です。
このような草花を誤飲して健康を害するリスクを冒してまで、モルモットを外で散歩させるメリットはありません。
◆慣れない場所がストレスになる
上述のとおり、モルモットは元々とても大人しく臆病な性格を持っています。
そのため、屋外で安全を確保できたとしても、初めて訪れる場所やそこで目にする風景にモルモットはびっくりしてしまいます。
無理やり屋外に連れ出すとモルモットに大きなストレスを与えてしまい、健康維持のために散歩させるはずがかえって悪影響を及ぼす可能性があるのです。
◆地面の温度が高すぎる、または低すぎる
最後に、屋外の道路は季節に応じて温度が変化することにも注意が必要です。
私たちは靴を履いて歩いているためあまり意識しないかもしれませんが、アスファルトで舗装された地面は夏場になるととても高温に、冬場になるととても低温になります。
モルモットは裸足で散歩するため、アスファルトの上を歩くとやけどや凍傷の恐れがあります。
モルモットを散歩させる時の注意点
ここからは、モルモットを実際に散歩させるときに飼い主さんが注意しておいた方がよいポイントについてご紹介します。
◆必ず家の中で散歩させる
繰り返しになりますが、モルモットは必ず家の中で散歩させるようにしましょう。
屋外には犬や猫といった他の動物や、アサガオやアジサイといった植物など、モルモットにとっての危険が数多く存在します。
そんな危険な環境ではモルモットも散歩どころではなく、常に緊張してストレスを溜め込んでしまいます。
モルモットの散歩には長い距離や時間は必要ないので、安全な部屋の中を自由に散歩させる程度の運動で十分です。
◆高所には登らせない
モルモットのケージを高い所に設置したり、ケージから出したモルモットを高い場所に置いたりすることも控えましょう。
モルモットは運動があまり得意ではなく、自分から好んで高い場所に行くことはありません。
そのため、段差を登り降りしたり、高い場所から飛び降りたりという動作が苦手です。
無理に高い所に登らせると、落下して足をケガしてしまう危険性があります。
必ずモルモットを散歩させるときは、部屋の中でも段差のない床の上を散歩させ、できれば床材もモルモットの足に負担の少ない柔らかな素材を選ぶのがベターです。
◆齧ると危険なものを身の回りに置かない
天敵がいなくて段差もない部屋の中だからといって、モルモットにとって必ず安全という訳ではありません。
モルモットは好奇心が強く、色んなものを齧ろうとする習性をもっているので、モルモットが齧ると危険なものは散歩スペースに置かないようにしましょう。
特に電気コードやタバコの吸い殻、ゴキブリ用の害虫駆除剤などはモルモットが口に入れてしまうと大変危険です。
その他、モルモットに齧られたくない高価なものや身の回り品なども事前に片付けておき、床のゴミやホコリも綺麗に掃除しておくことをおすすめします。
◆犬や猫などの外敵を避ける
モルモットの他に犬や猫などのペットも室内で飼っている場合、モルモットの散歩中は他の動物をケージに入れるなどの工夫が必要です。
モルモットは元々夜行性の動物で、自然界では犬や猫、カラスといった自分よりも体の大きい外敵から捕食される側の動物でした。
そのため、同じ空間に犬や猫などの天敵がいることはモルモットにとって大きなストレスになります。
モルモットの散歩中は、モルモットにとっての外敵を必ず事前に取り除いてあげましょう。
まとめ
いかがでしたか。この記事ではモルモットに散歩が必要な理由や、散歩させるうえで注意しておきたいポイントについてご紹介しました。
モルモットは他のペットと比べてそこまで運動が得意ではないので、部屋の中を毎日30分程度散歩させるくらいで丁度良い運動になります。
「外に連れ出してあげたい」と考える飼い主さんもいるかもしれませんが、屋外には多くの危険が潜んでいるためおすすめできません。
室内を散歩させるときも、高い所に登らせない、電源コードなど齧ると危険なものはあらかじめ片付けておく、犬や猫など他のペットとモルモットを同じ空間にはしないなどの工夫が必要です。
ぜひこの記事を参考にして、大切なモルモットを安心安全に散歩させてあげましょう!
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