フクロモモンガにはどんなエサを与えたらよい?野生とペットのエサの違い

2022.07.20

フクロモモンガにはどんなエサを与えたらよい?野生とペットのエサの違い

フクロモモンガは、体長14~18cmのとても小さな動物です。 丸く大きな目が特徴的で、樹木間を滑空するイメージの強いフクロモモンガですが、いったいどのようなものを主食とする生き物なのでしょうか。 ここでは、フクロモモンガの食性と飼育下で与えるエサなどについて、解説します。

【目次】
1.フクロモモンガは野生下で何を食べている?
 1-1.食性は?
 1-2.何を食べる?
 1-3.「シュガーグライダー」の由来は?

2.飼育下(ペットのフクロモモンガ)でのエサは何を与えればよい?
 2-1.フクロモモンガ用フード
 2-2.フルーツやおやつ

3.フクロモモンガのエサの与え方
 3-1.頻度は?
 3-2.量は?
 3-3.どうやって与える?
 3-4.エサをペッと吐き出すのはなぜ?

4.フクロモモンガに与えてはいけないもの
 4-1.ネギ類(玉ネギ、ネギ、ニラ、ニンニクなど)
 4-2.ジャガイモ(表皮、芽)
 4-3.トマト(葉、ヘタ)
 4-4.くだものの種
 4-5.シュウ酸が多い野菜(ほうれん草、レタスなど)
 4-6.牛乳
 4-7.カフェインを含むもの(チョコレート、コーヒー、ココアなど)
 4-8.アボカド
 4-9.生たまご

5.まとめ


フクロモモンガは野生下で何を食べている?

野生のフクロモモンガは、インドネシア、オーストラリア、ニューギニアなど、温帯から熱帯の森林に生息する動物です。
樹木の間を滑空するのが特徴のフクロモモンガは、野生下ではどのようなものを食べているのでしょうか。
ここでは、野生のフクロモモンガがどのようなものを食べて生活しているのかについて、ご紹介します。

◆食性は?

フクロモモンガは、昆虫、爬虫類、鳥のひなや卵などをエサとして捕食したり、樹液や花蜜、樹脂、果物などを捕食したりする雑食性の動物です。
フクロモモンガは、そのなかでも、特に昆虫類を好む昆虫食の傾向にあるといわれています。

◆何を食べる?

野生のフクロモモンガは、エサとして次のようなものを捕食しているといわれています。

・動物性のエサ:昆虫や幼虫、クモ、爬虫類や小型の哺乳類、鳥のひなや卵など
・植物性のエサ:果物や樹脂、樹液や花蜜など

フクロモモンガは、昆虫類をエサとすることでタンパク質を植物性のものをエサとすることで糖分を取っていると考えられています。
なお、昆虫の多い時期には昆虫を中心に、雨季には植物性のものを中心に食べて生活しているといわれています。

◆「シュガーグライダー」の由来は?

フクロモモンガは、英名では「シュガーグライダー」と呼ばれています。
このシュガーグライダーという名前の由来は、エサとして樹液や果実といった甘いものを好むことから「シュガー」、滑空する動物であることから「グライダー」、この2語を組み合わせたところからきています。
欧米では、フクロモモンガは甘いものが好きな生き物という印象が強いようです。


飼育下(ペットのフクロモモンガ)でのエサは何を与えればよい?

フクロモモンガ

爬虫類や鳥のひなまで食べるという雑食性のフクロモモンガ。野生下では、タンパク質や糖質などをバランスよく食べているといわれています。
では、飼育下においては、フクロモモンガにどのようなエサを与えてあげたらよいのでしょうか。
ここでは、フクロモモンガのエサにはどのようなものがあるか、どのようなエサを与えたらよいのかについて、ご紹介します。

◆フクロモモンガ用フード

ペットのフクロモモンガのエサとして、専用のドライフード(ペレット)が市販されています。
フクロモモンガの専用のエサとして販売されているものは、糖類とタンパク質の栄養バランスを考えたペレットが一般的です。飼育下では、このようなフクロモモンガの専用フードをご飯として与えることになります。

フクロモモンガフード 300g

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ほのかな甘みと栄養を備えた、フクロモモンガの食生活を支えるベースフード

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乾燥したフードが食べにくい子はお湯でふやかしてあげるとよいです。

また、野生下で樹液や花の蜜を啜って食べている習性を考慮し、モモンガ用ミルクなどでとかしてペースト状にして与えるフードもあります。

大地の恵み フクロモモンガフード パウダータイプ 100g

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エキゾチックアニマル専門獣医師の監修の元、フクロモモンガの食性を研究し開発したフクロモモンガ専用のペーストタイプの栄養食です。
生後3~4ヶ月までは、本品とフクロモモンガ用ミルクを半々量で与えてください。
3~4ヶ月以降は徐々に本品の量を増やしてください。

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ちなみに、おなじ雑食性のリスやハムスター用のペットフード、肉食のフェレット用のフードでも代用可能とは言われているのですが、やはりフクロモモンガ専用のフードがおすすめです。

その他に、乾燥ミルワームなど、飼い主さんが与えやすい昆虫類の商品なども市販されています。
なお、フクロモモンガには、果物などの糖質が摂れるエサと昆虫などのタンパク質の摂れるエサを半々くらいのバランスで与えるとよいとされています。

◆フルーツやおやつ

フクロモモンガのおやつとしては、ドライフルーツやドライワームなど、フクロモモンガ用のおやつを与えるのが一般的ですが、次にあげるような、フクロモモンガ以外の爬虫類や小動物用のおやつなどを上手く利用するのもおすすめです。

【昆虫類、動物性たんぱく質】
・爬虫類用のコオロギ、ミルワームなどの昆虫類、小動物用の煮干し、ジャーキーなど。
※屋外で捕まえた昆虫などは、寄生虫や感染症をもつ危険があるため与えてはいけません。
ササミを茹でたもの、ヨーグルト、小動物用の干しタラ・チーズ、モモンガミルクなど。

【果物、植物性タンパク質、樹液・花蜜】
小動物用のドライフルーツ、リンゴやバナナなどの果物、種子など。
・茹でた野菜、ロリキートネクター、フクロモモンガ・小動物用のゼリーなど。

おやつは、フクロモモンガにとってはご褒美といえますが、不足がちな栄養素を補うための栄養補助の役割も果たします。ただし、偏食になったり、肥満になったりする恐れがあります。与えすぎには注意して少量に留めましょう。


フクロモモンガのエサの与え方

フクロモモンガは、野生下では、植物性のものと動物性のものをうまく取り入れたバランスのよい食事をしています。
飼育下で、野生のフクロモモンガと全く同じ食生活にしてあげるのはとても難しいことですが、可能な限り、本来のフクロモモンガの生態に合ったエサの与え方を目指したいものです。
ここでは、エサを与える頻度や量など、フクロモモンガのエサの与え方に加え、フクロモモンガに与えてはいけない食べものについて、ご紹介します。

◆頻度は?

フクロモモンガは夜行性なので、エサは、活動が活発になる夕方から夜にかけた時間帯に与えてあげるのがベストだといえます。
フクロモモンガの食事の頻度は、活動時間中の1日1回。餌の時間をフクロモモンガが活動し、野生下でエサを探す時間に設定することで、生態に合った環境を作ってあげることができます。

◆量は?

エサの量は、フクロモモンガの様子を見ながら調整するのがベストです。
一般的に、フクロモモンガの最適なエサの量は、主食と副食を合わせて、体重の15~20%が目安といわれています。感覚としては、少し食べ残しがあるくらいの量がよいかもしれません。
なお、万が一、食べ残しがあった場合、そのまま置いておくことはよくありません。常に新鮮なエサを与えてあげるようにしましょう。

◆どうやって与える?

フクロモモンガのエサは、安定感のあるエサ入れなどに入れて与えてあげます。
エサ入れには、床に置くタイプのものとケージに取り付けるタイプのものがありますが、ケージの形状や大きさに応じて選んであげるとよいでしょう。
ちなみに、床に置くタイプのものは、手をかけたり、乗ったりしてもひっくり返らない陶器のものをおすすめします。また、仕切りがあるエサ入れにすると、2種類のエサを混ぜる必要がなくなります。

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◆エサをペッと吐き出すのはなぜ?

フクロモモンガは、食事中に口からカスをペッ!と吐き出すような食事方法を取ります。これはエサの中身の栄養を摂取して残りの搾りかすを吐き出しているだけです。エサがまずいからではありませんのでご安心ください。
この習性から、食後は、エサ入れの周りが汚れている場合があります。食べ残しと合わせ、これらの吐しゃ物もきれいに処理してあげましょう。


フクロモモンガに与えてはいけないもの

動物には、体質的に受け付けないものや消化ができないものなど、食べられないもの、食べてはいけないものがある場合があります。
このような食べ物をエサとして与えると、最悪の場合、命を落とすこともあるため、十分に注意する必要があります。
では、フクロモモンガにとって食べてはいけないもの、飼い主さんが与えてはいけないものには、どのようなものがあるのでしょうか。
ここでは、フクロモモンガにエサとして与えてはいけない食べものについて、ご紹介します。

◆ネギ類(玉ネギ、ネギ、ニラ、ニンニクなど)

ネギ類は、フクロモモンガが中毒症状を引き起こす可能性があるため、絶対に与えてはいけません。

◆ジャガイモ(表皮、芽)

ジャガイモの表皮や芽には、フクロモモンガが食べると中毒症状を起こす物質が含まれています。特に芽は、死に至る可能性が高く、絶対に与えてはいけません。

◆トマト(葉、ヘタ)

しっかりと熟したトマトの実を与えることは問題ありませんが、青く熟していないトマトは毒性が高いため与えてはいけません。また、葉やヘタにも毒素が含まれているため、きちんと取り除いてから与えましょう。

◆くだものの種

フクロモモンガにとって、果物の実は主食です。しかし、種は毒性が強いため、フクロモモンガには与えないようにしましょう。特に、サクランボ、桃、梅などの種は絶対に口にしないように気を付けましょう。

◆シュウ酸が多い野菜(ほうれん草、レタスなど)

シュウ酸が多い野菜は、結石ができる可能性があるため、フクロモモンガには与えないようにしましょう。

◆牛乳

フクロモモンガは、牛乳に含まれる「乳糖」を分解することができないため、飲むと下痢を起こしてしまいます。ミルクは、小動物専用のものを与えるようにしましょう。

◆カフェインを含むもの(チョコレート、コーヒー、ココアなど)

カフェイン中毒やチョコレート中毒を起こすことがあり、死に至ることもあります。フクロモモンガには与えないようにしましょう。

◆アボカド

アボカドの葉や枝は毒性物質が含まれます。毒性の強い部分を食べてしまうと、心不全や呼吸困難など、生死にかかわる症状が出ることもあるため、フクロモモンガには与えないようにしましょう。

◆生たまご

生たまごに、万が一、サルモネラ菌が含まれていた場合、食中毒を起こす可能性があります。フクロモモンガに生たまごを与えることは避けた方が良いでしょう。


まとめ

今回は、フクロモモンガに与えるエサについて、解説してきました。
野生のフクロモモンガは、動物性たんぱく質と植物性たんぱく質をバランスよく食べながら生活しています。そのため、飼育下においても、フクロモモンガの体質に合ったエサをできる限り生態に合ったタイミングで与えてあげることは、フクロモモンガに健康で長生きしてもらうためにも、とても重要なことです。
最近では、フクロモモンガ用の専用フードや専用のおやつ、サプリメントなどの種類も豊富になり、比較的手に入れやすくなってきています。
その他小動物のエサやおやつなどとうまく組み合わせながら、バランスの良い食事を心がけてあげてください。



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