うさぎはよく走る動物!突然走り出す、走り回る理由を知りたい

2022.10.23

うさぎはよく走る動物!突然走り出す、走り回る理由を知りたい

「うさぎとかめ」の昔話で知られるように、うさぎは走るのが速い動物です。ペットのうさぎも走るのは得意で、ケージから出すと喜んで走り回ります。この時、うさぎが急に走り出したりジャンプしたりして飼い主さんを驚かせることも多いのではないでしょうか。うさぎはなぜ突然走り出すのでしょう。この記事では、うさぎのダッシュは習性に関連していることをもふまえ、突然走り出す理由、お部屋を走る時の注意点を説明いたします。

【目次】
1.うさぎは走る?
 1-1.ダッシュするのは速く逃走するため
 1-2.家の中でも高速ダッシュする
 1-3.ダッシュ&ジャンプで感情表現をする

2.うさぎが突然走り出す理由
 2-1.テンションが上がった
 2-2.嬉しいことがあった
 2-3.とにかく走りたい気分!

3.うさぎが走って追いかけてくる時は?
 3-1.飼い主さんが大好き
 3-2.飼い主さんが何をしているのか気にしている

4.うさぎがケガをしない住環境にしよう
 4-1.うさぎは骨折しやすい
 4-2.床に滑り止めマットを敷く
 4-3.コード類が足に引っかからないようにする
 4-4.段差はできるだけなくす
 4-5.誤って踏まないように注意する
 4-6.部屋んぽ中は目を離さない

5.まとめ


うさぎは走る?

走るうさぎ

うさぎといえば、犬や猫と違って前脚と後ろ脚で交互に飛び跳ねる進み方が特徴的ですよね。

ぴょん、ぴょん、と一歩ずつ進んでいく姿がとてもかわいらしいのですが、体を動かすことが大好きでよく走ります。じっと休んでいる時は静かですが、遊ぶ時にはぴょんぴょん飛び跳ねながら楽しそうに走り回ります。

さらに、うさぎは急にダッシュしたり、室内を弾丸のように駆け回ったりするので、飼い主さんをびっくりさせることも少なくありません。

◆ダッシュするのは速く逃走するため

うさぎは身体能力が高い動物です。特に跳躍力と瞬発力に優れていて、瞬間的にダッシュして速く走ることができます。

このようにダッシュで走れるのは、うさぎが肉食動物から捕獲される側にあり、野生下では天敵から素早く逃げなければならない立場にあるからです。

うさぎの体を見てみると、前脚よりも後ろ脚のほうが長く、特に太ももの筋肉が発達しています。うさぎは脚力が非常に強いので、後ろ脚で地面を蹴り上げて高くジャンプすることができます。

そして、うさぎは犬や猫などの四足歩行をする動物とは異なり、左右の足を交互に踏み出すことなく、2本の前脚と後ろ脚を交互に地面に着いて飛び跳ねる進み方をします。まず前脚を地面に着いて、次に後ろ脚で地面を蹴り上げ、ぴょーんと一気に前進する…それを繰り返して、うさぎはぴょんぴょん飛び跳ねながら走ります。

跳躍力に優れているうさぎは、後ろ脚でジャンプすると一気に長い距離を移動することができるため、四足歩行のように左右交互にスタスタ歩くよりも、このように前脚と後ろ脚で交互に飛び跳ねたほうが速く進むことができるのです。

うさぎは敵の気配にすぐ気付けるよう聴覚も発達しており、音で敵の気配を感じたと同時にダッシュして、全力疾走で逃げ切ります。逃走が命を守る術(すべ)になるのです。

ただ、走るのはとても速いのですが、持久力はなく長距離を走り続けることはありません。どちらかというと、スタートダッシュに特化した短距離ランナー型といえるでしょう。

◆家の中でも高速ダッシュする

家の中で飼われているペットのうさぎさんは天敵に狙われる心配がないので、ダッシュで逃走する必要がありません。

ですが、うさぎは遊びとして体を動かすことも大好きなので、お部屋で遊ばせてあげるといきいきと走り回り、高速ダッシュをしては私たちを驚かせます。

うさぎは走るのがとても早く、走る速さは時速40~60km、ノウサギで時速80kmくらいまで出すことが可能ともいわれています。うさぎが本気で走れば、車が道路を走行する時と同じくらいスピードが出せることになるのですね。

実際にお部屋でそこまでのスピードを出すことはできませんが、普段もの静かに過ごしているうさぎが急に激しく動き回るので、ギャップに驚く方も多いのではないでしょうか。

◆ダッシュ&ジャンプで感情表現をする

うさぎは感情が豊かで、犬や猫のように鳴くことができない分、体でめいっぱい喜怒哀楽を表現します。特に、テンションが上がっている時にダッシュやジャンプをすることが多いです。

うさぎの飼い主さんの間では、うさぎがやみくもにダッシュすることは「うさダッシュ」と、何もない所で急に垂直ジャンプをする様子は「うさジャンプ」とも呼ばれています。ダッシュやジャンプは、うさぎ用語になるほどうさぎにはよくある行動なのですね。


うさぎが突然走り出す理由

うさぎは急に走り出すことが多いのですが、その時うさぎはどんな気持ちになっているのでしょう。

◆テンションが上がった

うさぎが走り出すのは、興奮して走るスイッチが入るからです。テンションが上がった時はじっとしていられず、思わず走り出してしまいます。

若いうさぎや感情が豊かなうさぎは、さらにテンションが高まると走り回る最中に空中で体をひねりながらジャンプしたり、その場で垂直にジャンプしたりもします。

◆嬉しいことがあった

うさぎは嬉しい時に走り回ります。走りながら、途中で垂直ジャンプや空中ひねりジャンプをすることもあります。

また、走る時に「プウプウ」「ブッブッ」と鳴く(鼻を鳴らす)子もいます。
これは機嫌が良い時ときに出す音で、うさぎが嬉しい、楽しいと感じている証拠です。

きっと「遊ぶのが楽しい」「飼い主さんと一緒にいられて嬉しい」といった気持ちで走り回っているのでしょう。うさぎが元気に走り回るのは、心身の調子が良い証拠でもあります。

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◆とにかく走りたい気分!

うさぎは体を動かすのが大好きなので、広い所で思い切り走れることが嬉しいのです。ケージから出た時は開放感が気持ち良くて、思う存分に走り回ります。

ただ、延々と走り続けることはなく、疲れると寝そべって休んだり、走るのに気が済むとにおい付けをして回ったり、ほりほりする仕草をしたり、ほかの動作をして過ごすことも多いでしょう。


うさぎが走って追いかけてくる時は?

うさぎさんと仲良くなると、飼い主さんを追いかけて走ってくることもあります。うさぎは、どのような時に飼い主さんを追いかけるのでしょうか。

◆飼い主さんが大好き

うさぎは、大好きな飼い主さんと一緒にいたい気持ちから、ずっと飼い主さんの後をついて回ることもあります。

また、飼い主さんにつきまとって足元を八の字にくるくると走り回る子もいますが、これは飼い主さんとの遊びを楽しんでいるほか、発情期のうさぎが飼い主さんに愛情表現をしていることも考えられます。

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◆飼い主さんが何をしているのか気にしている

飼い主さんが何をしているのか気になって、うさぎが走ってついてくることもあります。

うさぎは好奇心が旺盛で、一緒に暮らしている飼い主さんやご家族のことは割とよく観察しています。何か作業をしていると見に来たり、ほかの部屋に移動する時はついて行ったり、うさぎには飼い主さんの動きを把握しておきたい気持ちがあるようです。


うさぎがケガをしない住環境にしよう

うさぎ

うさぎはテンションが高まって突発的に猛ダッシュすることが多いです。広い野原ならのびのび走れますが、お部屋はスペースに限りがあるため、猛ダッシュをすると転倒や衝突などの事故が起こる危険性があります。

そのため、うさぎを遊ばせるスペースは十分な安全対策をとって、うさぎがケガをせずに走れる住環境を用意することが大切です。

◆うさぎは骨折しやすい

うさぎの事故で特に気を付けなければならないのが骨折です。うさぎは速く走れるように骨が軽量化されているため、骨が細くてちょっとした衝撃でも骨折しやすくなっています。

高い所から落下した時だけでなく、滑って転倒したり物にぶつかったりした時、また、力いっぱい床を蹴り上げただけでも骨が折れることがあるので、うさぎがお部屋で遊んだ後はケガをしていないか確認しましょう。

足を引きずる、歩き方がおかしくなる、動かなくなる、食欲不振などの症状がみられる場合は骨折をしている可能性も考えられるので、すぐ動物病院を受診しましょう。

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◆床に滑り止めマットを敷く

うさぎの足の裏は肉球がなく、ふさふさした毛で覆われています。そのため、フローロングのようにつるつるした床で走った時には、転倒したり急に止まれなくなったりしてケガをする危険性があります。

うさぎが安全に走れるよう、うさぎが遊ぶスペースは床に滑り止めマットやカーペットを敷いておきましょう。

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◆コード類が足に引っかからないようにする

うさぎがケガするのを防ぐために、うさぎが遊ぶ場所からは危険な物を全て片付けておきましょう。

電気コードなどを出しっぱなしにしていると、うさぎがかじって感電や家電の故障につながるほか、うさぎの足が引っかかってケガや家電の転倒といったトラブルを招くおそれが出てきてしまいます。

また、毛足の長いカーペットを敷いていると、うさぎの爪が引っかかって転倒したり爪が折れたりする可能性があります。敷物は毛足が短いものを選びましょう。

◆段差はできるだけなくす

うさぎが行動するスペースは、段差をできるだけなくしましょう。人間が歩くには問題ない高さの段差でも、体の小さなうさぎにとっては走る時に邪魔になってしまう可能性があります。

うさぎが段差を踏み外したり、足を引っかけて転んだりしないよう、なるべく床がフラットになっている場所で遊ばせましょう。

◆誤って踏まないように注意する

うさぎが部屋を走り回っている時、飼い主さんが近くに来たうさぎに気付かず、うさぎの足を踏んだり体を蹴ってしまったりすることも少なくありません。

うさぎは体が小さいので足元にいると飼い主さんの視野に入りにくく、すばしっこく一瞬で移動をするので、うさぎがいないと思っていても、急に足元にいてまとわりついていることがあります。

足を踏んで骨折させてしまう、または踏んだり蹴ったりした時にうさぎが驚いて飛び跳ねた時なども、その衝撃で骨折してしまうことがあります。うさぎを部屋に放している時は、うさぎの存在に注意しながら歩くようにしましょう。

◆部屋んぽ中は目を離さない

うさぎは、私たちが予測しないような行動をとって、誤食や転倒などのトラブルを起こすこともあります。

うさぎを部屋んぽさせている間は、うさぎから目を離さないようにしましょう。

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まとめ

うさぎはおとなしいイメージがありますが、活動的で走ることが大好きな動物です。多くのうさぎさんは、ケージから出してあげると走ったり飼い主さんと遊んだりすることが嬉しくて、ダッシュやジャンプを繰り広げることでしょう。

ただ、うさぎが高速ダッシュをした時は転倒や衝突しやすく、骨折や事故につながる危険性もあります。うさぎを遊ばせてあげる際は、うさぎが安全に気持ち良く走れるよう、環境を整えて飼い主さんが見守ることも忘れないようにしましょう。



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うさ北

うさ北

2019年までうさぎを3代飼育、現在はブルーサファイアハムスター(ジャンガリアン)を飼育中。栄養学、人や動物のコミュニケーションを中心にライティングや企画などのお仕事をしています。


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