1.ハムスターのおやつはどんな種類がある？
1-1.野菜やフルーツ系のおやつ
1-2.魚や肉系のおやつ
1-3.ヒマワリの種、ナッツ類
1-4.小動物用のピューレやゼリー
1-5.ビスケットやスナック
1-6.その他
2.生の野菜やフルーツも与えられる
2-1.にんじん
2-2.キャベツなどの葉物
2-3.ブロッコリー
2-4.バナナ
2-5.りんご
3.ハムスターにおやつをあげる時の注意点
3-1.ハムスターが食べてはいけないものを知る
3-2.おやつは補助的な食べ物として与える
3-3.生後二か月まではおやつを与えない
ハムスターのおやつはどんな種類がある？
ハムスターの食事はペレットが中心ですが、おやつ（副食）を組み合わせることで、他の栄養を補ったり食の楽しみを増やすことができます。また、飼い主さんとスキンシップが取りやすくなるというメリットもあります。
それでは、ハムスターに与えられるおやつは一体どのような種類があるのでしょうか。
ハムスターのおやつは「ハムスター用」または「小動物用」と記載されている商品を選びましょう。
ハムスターは雑食性ですので、穀物、野菜、フルーツ、動物性のたんぱく質などさまざまな物を食べますが、一方で、ハムスターの体は小さくとてもデリケートなので、少量でも食べた物の影響を受け体調を崩してしまうこともあります。
飼い主さんが迷ってしまうほど多くの種類があるハムスターのおやつですが、この記事を参考におうちのハムちゃんの年齢、体調、好みなどに合わせて選んでみてくださいね。
◆野菜やフルーツ系のおやつ
ハムスターにおすすめなのが、ドライタイプ、キューブタイプになった野菜やフルーツ系のおやつです。ハムスターは雑食の動物ですが、どちらかというと草食の傾向が強いため、野菜やフルーツを好んで食べます。
市販のおやつはハムスターが手に持って食べやすいサイズにカットしてあるので与えやすく、生の野菜やフルーツと違って水分量が少ないため保存がきいて、ハムスターが水分のとり過ぎで下痢をする心配もありません。
◆魚や肉系のおやつ
ハムスターは、丈夫な体や美しい毛並を保つためにもたんぱく質が必要です。魚や肉、昆虫などの動物性食品は良質なたんぱく質を豊富に含み、ハムスターも好んで食べるので、おやつとして時々与えるとよいでしょう。
キューブタイプになったもの、塩分無添加のにぼしなどはハムスターに手軽に与えることができて便利です。
◆ヒマワリの種、ナッツ類
ハムスターはヒマワリの種をはじめ、くるみやアーモンドなどのナッツ類が大好きです。
カロリーが高いので食べ過ぎは禁物ですが、良質な脂質やミネラルが豊富に含まれているので、時々おやつに与えると体を健康に保つ効果が期待できます。
◆小動物用のピューレやゼリー
原料をまるごとすりつぶしたピューレや口当たりの良いゼリーは、食欲が低下している時の栄養補給に役立ちます。ピューレは飼い主さんが手に持って与えられるので、ハムスターと仲良くなりたい時のおやつにもピッタリです。
◆ビスケットやスナック
小動物用のビスケットやスナックは、ハムスターが手に持って食べている姿がかわいくて、飼い主さんもハムちゃんと楽しい時間が共有できます。歯ごたえが良く、ハムスターも喜ぶおやつです。
◆その他
豆腐やチーズといった食べ物も、ハムスター用のおやつとして作られたものがあります。
チーズというとネズミやハムスターが食べているイメージがありますが、人間用のチーズは塩分や脂肪が多く含まれているので、ハムスターには適しません。
必ず小動物用のチーズを与えましょう。
生の野菜やフルーツも与えられる
家庭にある野菜やフルーツもハムスターのおやつとして与えることができます。必ず傷んでいない新鮮な物を選び、よく洗いってからキッチンペーパーで水気を拭き取り、与えましょう。
◆にんじん
にんじんは甘くて歯ごたえも良く、ハムスターに人気の高い野菜です。ベータカロテンが豊富に含まれているので、皮膚や粘膜を丈夫に保つ効果が期待できます。
◆キャベツなどの葉野菜
葉野菜はみずみずしくて柔らかく、草食性の強いハムスターが喜ぶおやつです。
年中買い求めやすいキャベツをはじめ、小松菜、サラダ菜、水菜など旬の葉野菜をおやつに取り入れると良いでしょう。ビタミンやミネラルが豊富で、体調を整える効果も期待できます。
◆ブロッコリー
ブロッコリーは、私たちが食用にする花蕾（からい）の部分はもちろん、葉や茎を生のままハムスターに与えることができます。
ブロッコリーは栄養価が高いので、旬で新鮮なものが手に入った時にはハムスターにも食べさせてあげると良いでしょう。よく洗ってゴミや汚れを取り除いてください。
◆バナナ
バナナは甘くておいしいので大好物！というハムちゃんも多いでしょう。年中価格が安定していて買い求めやすいところも魅力です。
柔らかくて消化が良いので、食欲が低下している子、硬い物が食べられなくなった子の栄養補給にぴったりです。
ただし、バナナはカロリーが高いので与え過ぎに注意しましょう。
◆りんご
りんごは「医者を遠ざける」と言われるほど栄養価の高いフルーツです。ハムスターにも安心して与えられる食べ物で、リンゴに含まれる豊富なポリフェノールやペクチンにはハムスターの体調を整える効果も期待できます。
おやつをあげる時の注意点
◆ハムスターが食べてはいけないものを知る
ハムスターに与えてはいけない食べ物は意外に多いです。以下に挙げる食べ物にはハムスターにとって有害な成分が含まれているため、与えると消化不良や食中毒などを起こす危険性があります。(※ここに載っているものは全てではありませんのでご注意ください)
意外と忘れがちになりますが、人間にとっての1グラムとハムスターにとっての1グラムは全く異なります。ハムスターはごくわずかな量を食べても体調を崩す可能性があるので、絶対に与えないよう注意しましょう。
◆おやつは補助的な食べ物として与える
ハムスターがおやつを喜んで食べる姿を見ると「もっとたくさんあげたい」という気持ちになってしまいますが、おやつの与えすぎは禁物です。食事の栄養バランスが崩れたり、肥満を引き起こしたりして、健康を害する可能性が出てきます。
しかし、動物も同じペットフードだけを食べ続けるとなると単調過ぎて飽きてしまいますし、おやつはあくまでも「補助的な食品」という位置づけで、必要に応じて少量与えるようにしましょう。
おやつを与える量の目安は、食事の量をハムスターの体重5～10％とし、そのうちの1割以下の量です。例えば、ハムスターの体重が100gなら主食のペレットは5～10g、おやつは1日あたり1g以下が適量ということになります。
1gというと野菜や果物でもほんのひとつまみ、ハムスターが両手に持って食べられるくらいの大きさです。できれば、1ｇ単位で重さが測れるキッチンスケールを使い、1gの食べ物がどれくらいの量になるのか確認することをおすすめします。
◆生後二か月まではおやつを与えない
ハムスターの子どもは消化機能が未熟なため、おやつを食べさせると消化器官に大きな負担がかかってしまいます。おやつは、生後約2か月頃を過ぎてから様子を見ながら与えるようにしましょう。
また、２か月を過ぎているとしても、ハムスターにおやつをあげる時は、体重や体調の変化に気を配り、おやつの量や内容、与える頻度を調整しましょう。
毎日同じペースでおやつを与え続けるのではなく、ハムスターの体重を測定し、体重を管理しながらおやつの与え方を調整していきます。
体重が平均体重をオーバーしていたり急に増えたりした場合はエサを食べ過ぎているので、今与えているおやつの量を減らしたり食事や飼育の環境を見直す必要があります。体重が平均値の範囲におさまっていれば、ごはんの量は今のままで特に問題ないということになります。
ハムスターの種類ごとの平均体重を載せますので、参考にしてみてください。
また、ハムスターの体調、運動量、食欲は毎日一定ではありません。ぜひ定期的に体重を測定しながら、1日分のおやつの内容や量もその都度コントロールしてください。
まとめ
ハムスターのおやつについてご紹介しました。おやつはなくても問題ないものですが、食べる楽しみを増やし、ハムちゃんと飼い主さんが楽しい時間を共有できるコミュニケーションツールとなるので、色々な物を食べさせてあげたいですね。
おやつはあくまでも嗜好品、ごほうびです。上手に活用してハムスターの食生活にいろどりを添えてあげてください。
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