1.うさぎは感情を行動で表す
1-1.うさぎは行動や耳の動きなどで感情を表現する
1-2.うさぎはコミュニケーションを取るのが上手
2.うさぎの感情表現方法をご紹介!
2-1.うさぎが喜んでいる時は「うさジャンプ」「プゥプゥ」
2-2.うさぎが怒っている時は「足ダン」「うさパンチ」
2-3.うさぎが落ち込んでいる時は距離を取る
2-4.うさぎがリラックスしている時は耳がぺたん
4.どれくらい知ってる?うさぎ用語
4-1.うさぎ用語といえば「うさんぽ」
4-2.室内でも運動!「部屋んぽ」
4-3.かわいい仕草「うたっち」
4-4.突然始める「うさダッシュ」
4-5.知っていたら通!「ティモテ」
うさぎは感情を行動で表す
うさぎは犬や猫のように鳴くことがなく、表情もほとんど変わりません。そのため「うさぎは感情を持っているのか分かりにくい」と思われることがありますが、もちろんうさぎにも感情はあります。むしろ、うさぎは感情が豊かな動物だといえるでしょう。
◆うさぎは行動や耳の動きなどで感情を表現する
うさぎは私たち人のように表情や声、手ぶりで気持ちを伝えることはありません。声帯がなく声は出ないので、代わりに全身を使って自分の感情を一生懸命に伝えようとします。
たとえば、人は表情の動きや言葉によるコミュニケーションが発達しており、話したり相手の顔を見たりすることで互いの意思を伝えあうことができます。
一方、うさぎはほかの動物に捕食される立場にあることから、天敵に見つからないよう鳴き声は出しません。代わりに仲間に危険を知らせる時に後ろ足を踏み鳴らすというコミュニケーション術を持っています。
また、常に天敵の気配が察知できるよう聴覚が発達しており、長い耳はクルクルとよく動きますし、うさぎのその時の心境も反映されます。また、鼻を鳴らして音を出す、ジャンプしたり走ったりといった行動で気持ちを表すこともできます。
◆うさぎはコミュニケーションを取るのが上手
同じペットでも犬や猫と比べると、確かにうさぎの感情表現は分かりにくいかもしれません。
ですが、うさぎはもともと群れで暮らすため社会性が発達しており、仲間とコミュニケーションを取るのが上手な動物です。実際に飼ってみると、仕草や行動で喜怒哀楽をちゃんと表現していることがよく分かりますよ。
もし、うさぎから感情が伝わってこないという場合は、飼い主さんとの信頼関係がしっかりと築けていないのかもしれません。うさぎは警戒心が強くマイペースな動物ですが、仲間意識の強い動物なので飼い主さんに心を開くとさまざまな感情表現をしてくるようになります。
うさぎの感情表現方法をご紹介!
◆うさぎが喜んでいる時は「うさジャンプ」「プゥプゥ」
うさぎは喜んでいる時、楽しい時に次のような仕草をします。
- 「うさジャンプ」をする
- 高い音で「プゥプゥ」と鼻を鳴らす
- 「あごすり」「鼻でツンツン」をする
うさぎは嬉しさのあまりテンションが高まると、その場で垂直にジャンプをしたり、走っている最中に空中でひねりを入れながらジャンプをすることがあります。
これらは「うさジャンプ」とも呼ばれていて、楽しい時、ケージから出してもらって開放的な気分になっている時によく見られる行動です。特に若いうさぎがすることが多いでしょう。
また、うさぎが高い音で「プゥプゥ」と鼻を鳴らすのは、機嫌が良い証拠でもあります。
うさぎが飼い主さんにあごをすりつける時は、飼い主さんに愛情表現をしていることも考えられます。うさぎには自分の縄張りにあごのにおいをすりつける習性がありますが、人ににおいを付けるのは、その人のことが大好きで心を許しているサインともいえそうです。
うさぎが喜んでいる時は目がキラキラして動きが活発になるので、飼い主さんから見ても嬉しそう、楽しそうだということは判断しやすいかもしれませんね。
◆うさぎが怒っている時は「足ダン」「うさパンチ」
うさぎは怒っている時、不満がある時に次のような仕草をします。
- 「足ダン」をする
- 耳を広げてピンと立てる
- 低い音で「ブゥブゥ」と鼻を鳴らす
- 「うさパンチ」「うさキック」をする
うさぎは身の危険を感じた時に後ろ足で地面を「ダン!」と踏み鳴らすスタンピング(通称「足ダン」)をする習性があります。怖い思いをした時のほか、嫌なことをされた時、耳ざわりな音が聞こえた時にも足ダンをすることが多いでしょう。
警戒している時はレーダーでもある耳を広げてピンと立て、周囲の情報を集めようとします。
また、気に入らないことがある時は低い音で「ブゥブゥ」「ブー」と鼻を鳴らします。「いやだ!」「やめて!」と不満を訴えているのかもしれません。
もっと怒っている時、威嚇してくる時は、そろえた前足で鋭くパンチを繰り出す通称「うさパンチ」や後ろ足で高くけり上げる「うさキック」をしてくることもあります。うさパンチは、うさぎの縄張りであるケージに手を入れた時にされることが多いでしょう。
怒っている時は、耳がピンと立ち、目は見開いてつり上がって見え、全身から緊迫している雰囲気が伝わってきます。なお、体を前のめりにして耳を後ろに倒している時は、この後に突進したりうさパンチをしたりする可能性があります。このような時は、気が立っていて噛むこともあるので注意が必要です。
うさぎは草食動物でおとなしいと思われがちですが、かわいらしい見た目に反して主張が強く、気に入らないことがあるとすぐ表面に出します。ただ、穏和な性格であまり怒らない子もいれば、気が強くすぐ怒る子もいるなど、怒りの程度や表現には個体差も差があります。
◆うさぎが落ち込んでいる時は距離を取る
うさぎに人間のような「哀」の気持ちがあるかどうかはわかりませんが、うさぎも落ち込んだ様子を見せることはあります。
- 耳を伏せて静かにしている時
- あまり寄ってこず、普段よりも遠くにいる
明確にはわかっていませんが、このようにうさぎが普段よりも距離を取ろうとするような様子を見せる時は、うさぎが落ち込んでいるという場合も考えられます。
◆うさぎがリラックスしている時は耳がぺたん
うさぎが次のような仕草をしているなら、それはリラックスしている証拠です。
- 耳を寝かせている
- 鼻の動きがゆっくり
- 目を細めている
- 寝る時に根をつむる、足を伸ばす
うさぎが耳を立てていない時や鼻をひくひくと小刻みに動かしていない時は、周囲の音やにおいから情報を集めようとしていない、つまり周囲を警戒していないことが考えられます。
また、うさぎは緊張している時は目を見開いていますが、目を細めている時はリラックスしていることがうかがえます。
寝る時も、周囲を警戒している時は目を開けたまま香箱座りの姿勢で眠り、敵に襲われたらすぐ逃げられるようにしていますが、目をつむって寝ているなら、環境に安心しきっている証拠といえるでしょう。
すっかりリラックスしている時は、眠くなるとバタンと倒れ、そのまま足を伸ばして横向きで眠ることもあります。(暑くて放熱するため伸びていることもあります。)
これは、急所であるお腹が守れず、足を投げ出しているのですぐに逃げることができない無防備な寝方です。飼い主さんを信頼しているからこそ、このような寝方もすることがあります。
うさぎが気持ち良さそうにしているのは、飼い主さんとしても嬉しいことですよね。
うさぎは「辛い」を隠す?
うさぎは、病気やケガで具合の悪いところがあってもそれを隠して、元気なふりをします。このような習性があるのは、うさぎが捕食される側の動物であり、弱っているところを見せると天敵に狙われやすくなるからです。
うさぎはとても我慢強く、痛みや辛さを感じていてもじっと耐え、表面には出そうとしません。しかし、うさぎが病気やケガを隠していると、飼い主さんが気付かないうちに病状が悪化してしまう危険性があるので注意が必要です。
- 隅っこでじっとうずくまる
- 食欲がない
- 普段と違う所に隠れる
- 寒くて暗い場所にいる
- 体を丸めている
- 歯ぎしりをする
- 震えている
- 耳が冷たい
このような様子が見られる場合は、病気やケガで苦痛を感じている可能性があるので、至急動物病院を受診することをおすすめします。
飼っているうさぎの様子を毎日よく観察しておくことで、異変に気付けることもあります。先ほど説明したようにうさぎは体調不良を隠そうとするので、少しの変化にも気づけるよう日頃から観察やボディチェックを行うよう習慣づけておきましょう。
どれくらい知ってる?うさぎ用語
うさぎの感情表現を語る上で欠かせないのが「足ダン」「うさパンチ」などのうさぎ用語です。これまでに出てきた「うさジャンプ」「足ダン」「うさパンチ」以外にもさまざまなうさぎ用語があります。皆さんはどれくらいご存知でしょうか?
◆うさぎ用語といえば「うさんぽ」
「うさんぽ」は、外に出てうさぎの散歩をすることを指します。「うさぎ+散歩」でうさんぽです。
普段室内で暮らしているうさぎにとって、外の世界は刺激であふれています。うさぎは元々警戒心が強い動物ですので、外に出ることに抵抗やストレスを感じるうさぎもいるかもしれません。
しかし、うさんぽは外でしか味わえない空気やにおい、土や草などの自然に触れられるいい機会にもなりますので、準備をしっかりとして、おうちのうさぎの様子を見ながら無理のない範囲でうさんぽしてあげるとよいでしょう。
◆室内でも運動!「部屋んぽ」
「部屋んぽ」(へやんぽ)は、うさぎがケージから出て部屋を散歩することです。おうちの外を散歩する「うさんぽ」に対し、お家の中を散歩することを区別して「部屋んぽ」と呼んでいます。
うさぎは毎日30分程度の運動をさせることが望ましいとされますので、うさぎを飼う際は是非「部屋んぽ」を取り入れてあげてくださいね。
この時、部屋の中をすべて自由に動けるようにするのではなく部屋の中に大きめのサークルを置いて行動範囲をある程度決めてあげることをおすすめします。
うさぎには縄張り本能がありますが、部屋んぽを自由にさせていると、自分の縄張りを広げようと部屋のあちこちにマーキングする可能性があります。また、それ以外にもコードを噛んだりや物が落下したりど事故に繋がることも考えられますので、飼い主さんもうさぎ自身も快適に過ごせるよう、サークルにて仕切ると良いでしょう。
うさぎの体の大きさからすれば、大きめのサークル内でも十分な運動が出来ますので、心配な方は是非部屋んぽにサークルを取り入れてみてください。
◆かわいい仕草「うたっち」
「うたっち」はうさぎが後ろ脚2本で立つことを指します。「うさぎ」と「立つ」の幼児ことば「立っち」を組み合わせたうさぎ用語です。
うさぎは辺りを見回す時に2本足で立ちます。うさぎが立つ仕草も「うたっち」という言葉の響きもかわいらしいですよね。
◆突然始める「うさダッシュ」
「うさダッシュ」は、うさぎが急にすごい勢いで走り出すことです。
「うさジャンプ」同様に嬉しくてテンションが高まった時に見られます。なんだか、のんびりとしているイメージもあるうさぎですが、実はとっても素早く動くことが出来る動物なのです。ケージから出て自由に走り回れる時に嬉しくてうさダッシュをする子が多いです。
◆知っていたら通!「ティモテ」
これを知っていたら通です!みなさんは「ティモテ」という言葉をご存知でしょうか。
「ティモテ」というのは、1980年代に販売されていたシャンプーの商品名です。
このシャンプーのテレビCMでは長い髪を横に流して洗うシーンがあるのですが、うさぎが前足で耳を挟んで毛づくろいする姿と髪を洗う姿がよく似ていると話題になり、次第にこの姿のことを「ティモテ」「ティモテする」と呼ばれるようになりました。
これは、うさぎを飼っている人か当時CMを見ていた人にしか分からないワードかもしれませんね。
気になった方は是非「ティモテ」で調べてみてください。
まとめ
うさぎは感情が豊かな動物で、体を使ってさまざまな感情表現をしていることをご紹介しました。
うさぎの感情を知るには、うさぎとの触れ合いを増やし、じっくり観察をすることも大切です。日々うさぎに接しているうちに「あ、今はこんな気持ちなのだな」と行動パターンが読み取れるようになりますよ。そうなると、うさぎのことがより愛おしくなるはずです。
ぜひ、今回紹介した喜怒哀楽の感情表現を参考にしてみてくださいね。
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