チンチラは飼いやすい?チンチラの特徴や飼育のポイントをご紹介!

2023.04.13

チンチラは飼いやすい?チンチラの特徴や飼育のポイントをご紹介!

チンチラは、見た目のかわいらしさはもちろんのこと、フワフワな被毛や仕草もとても魅力的で、お迎えを考えている方も多いことでしょう。 とはいうものの、チンチラはまだまだペットとしての歴史は浅く、「飼いやすさはどうなのか」「どのように飼育すればいいのか」分からず、悩んでいる方も多いと思います。 そこで今回はチンチラの特徴や飼育方法、飼育する際の注意点まで詳しくご紹介していきます。 お迎えしてみたいけど悩んでいる!という方は、是非記事を参考にしてみてくださいね。


チンチラはどんなペット?

チンチラ

コロンとしたフォルムと可愛らしい顔立ち、さらに美しい被毛が特徴のチンチラ。
最近では、動物園やペットとして飼育されているチンチラの投稿をSNSなどでもよく見かけるようになりましたが、ペットとしては、まだまだマイナーです。
ここでは、「可愛いから気になるけれど、良く知らない」という方に向け、チンチラがどのようなペットなのか、その特徴について見ていきましょう。

◆生息地

野生のチンチラの生息地は、南米のアンデス山脈の頂上付近です。
チンチラは本来植物も生えないような、とても寒冷で、湿度の低い環境で生活しています。

しかし、現在では野生のチンチラの数は激減し、チリの保護区の一部に数千頭ほどが生息しているような状況です。

◆性格や特徴

チンチラは基本的にマイペースで明るい性格をしています。神経質な一面もありますので、誰とでも最初から打ち解けるようなことはありませんが、しっかりと時間をかけて信頼を得られれば、人にもよく懐きます。
また、チンチラは頭がよく、中にはごはんの時間を覚えて飼い主さんに催促したり、名前を読んだら寄ってくるなど飼い主さんの言葉を理解できる子もいます。

◆寿命

チンチラの寿命は、平均10年くらいといわれていましたが、しかし、チンチラ専用のフードや医療技術の充実などにより、年々、チンチラの平均寿命が延びているようです。
長生きの子は15~20年。さらに、20年以上という長生きの子もいます。

◆価格

チンチラの価格は、2万円くらいから8万円くらいです。
この価格は、チンチラのカラーによって変わり、希少なカラーの場合は10万円以上になる場合もあります。
なお、チンチラのカラーごとの相場は、次のようになります。

・スタンダードグレー(ナチュラル):20,000~35,000円
・シナモン(ベージュ):35,000~50,000円
・ブラックベルベット:40,000~55,000円
・エボニー:50,000~65,000円
・ホワイト:60,000~80,000円)
・モザイク(パイド):65,000~80,000円
・バイオレット:65,000~80,000円
・サファイア:70,000~120,000円


チンチラは飼いやすい?

「ペットの飼いやすさ」は、飼い主がなにを負担と感じるのかでも大きく変わる為、臭いや騒音などの問題があるかどうかだけで測ることはできません。
毎日掃除をすることが大変だと感じる人もいれば、なんてことない!とこなせる人もいるかと思います。

“チンチラの飼育が飼い主さんの負担になることはあるのか?”という点から「チンチラの飼いやすさ」考えてみると、チンチラは上級者向けな部分もありますが、比較的飼いやすい動物と言えるでしょう。

◆チンチラが飼いやすいと言われる理由

チンチラが飼いやすいと言われる最大の理由としては、やはり人にもよく懐くという点が挙げられるでしょう。
チンチラは野生動物ですので基本的にはよく周りを警戒する臆病な動物ですが、しっかりと信頼関係を築くことが出来れば、よく懐いてくれる動物です。
学習能力も高いので、名前を呼ぶと寄ってきてくれたりもします。

また、チンチラには獣臭があまりなく、鳴き声もあまり気にならないという点でペットとしての適性が高いと判断され、飼いやすいと言われることがあります。

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チンチラの飼育が大変と言われるポイント

へやんぽするチンチラ

◆1年中温度管理が必要

チンチラは、寒冷で湿度の低い地域の生き物です。
そのため、梅雨時から夏にかけて高温多湿な気候であったり、各季節により温度差がある日本の環境は、チンチラにとって決してベストなものではありません。

ですので、チンチラを日本で飼育する場合はエアコンなどを使い、1年中室内の温度や湿度を管理しておく必要があります。

チンチラが快適に過ごせる気温は15度から22度の間で、湿度は40%ほどです。

チンチラにとって高温多湿の環境に長時間さらされることは命に関わることですので、万が一、停電などで電気が使えないような事態になっても、室内が一定温度を超えることがないよう、あらかじめ備え、対策しておく必要があります。

このような細かい温度管理や気遣いが犬や猫に比べて必要になることから、初心者には飼育が難しいと言える点でしょう。

◆掃除が大変

チンチラは、美しい被毛や健康な皮膚を維持するために、1日1回以上「砂浴び」を行います。
この砂浴びには、ペットショップなどで購入が可能な砂浴び用の粒子が細かい砂を用意してあげますが、粒子が細かい分、砂を用意してあげる際やチンチラが砂浴びをする際に砂煙が舞います。

チンチラが存分に楽しめるような環境を作ってあげることが第一ですので仕方のないことですが、やはりお掃除は大変です。

また、チンチラは抜け毛の多い生き物ですので、フワフワと舞う抜け毛の掃除というのも手間がかかると言えます。

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◆グルメな子が多い

チンチラの主食は、牧草です。
チンチラは牧草を食べることで、げっ歯類の動物に発症しやすい「不正咬合」を予防したり、腸の働きを維持したりすることができます。

チンチラが食べる牧草には、チモシー、アルファルファ、オーツヘイなどさまざまな種類がありますが、チンチラの健康のためにはチモシーをメインにするのがおすすめです。

とはいえ、チンチラにはグルメな子が多く、チモシーに好き嫌いがある子もいます。
そのため、個体によっては好みの牧草を見つけるのに苦労したり、選り好みに悩まされる場面があるかもしれません。

◆部屋んぽが大変

チンチラに犬のようなお散歩は不要ですが、運動量が多い生き物であるため、1日1回30分~1時間の運動する時間を作ってあげる必要があります。
お部屋のなかを走ったり一緒に遊んだりと、自由に体を動かしてもらう、いわゆる「部屋んぽ」です。

チンチラは俊敏でャンプ力もパワーもあるため、部屋んぽは倒れやすいものや壊れやすいものがない環境で行う必要があります。
また、チンチラはげっ歯類の動物で色々なものを齧ってしまうため、チンチラの行動範囲内に家具など齧られては困るもの、ケーブルなど齧ってはいけないものがないようにすることも重要です。

安全に遊ばせる環境を整えていたとしても、家具の隙間に入ってしまったり、思わぬものを誤飲してしまったり事故に繋がったりする可能性がありますので、忙しい飼い主さんにとっては負担に感じる方もいるかもしれませんが、部屋んぽ中は目を離さず、見守っていてあげるとよいでしょう。

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◆チンチラを診てくれる病院や相談できるところが少ない

エキゾチックアニマルと呼ばれるチンチラのような生きものにとって、診察してくれる動物病院を探すのは、意外に難しいことです。
そのため、お迎えを検討する際には、自宅から行ける距離にチンチラを診てくれる病院があるか、あらかじめ調べておきましょう。

チンチラは、世間での認知は増えているものの、まだまだ飼育頭数の少ないペットです。
チンチラの可愛い画像を見かけるようになったとはいえ、ネットでも、たくさんの飼育情報や病気の情報を集めにくいのが現状です。

まだまだ小動物の対応が出来る病院も少ないことから、いざという時にきちんと相談できるところをきちんと見つけておくことは、とても大切です。


チンチラを飼うのが向いている人はどんな人?

覗いているチンチラ

ここまでチンチラを飼育する上で重要なことや、チンチラを飼育の難しいポイントなどについてお話ししてきました。

チンチラは神経質な動物であるため、人に懐く動物であっても、決して『飼いやすいペット』とはいえないでしょう。

では、チンチラをペットとしてお迎えするのは、どのような人に向くのでしょうか?
ここでは、チンチラはどのような飼い主さんに向いているペットなのか?を考えていきましょう。

◆長く一緒にいられるパートナーを探している人

チンチラは、寿命が10年以上ある動物です。
そのため、チンチラをお迎えするにあたって、寿命を迎えるその日まで面倒をみることができるということが絶対条件になります。

長く一緒にいられるパートナーを探している飼い主さんにとっては、寿命が長くコミュニケーションもよく取れる賢いチンチラは、最高のパートナーとなるでしょう。

◆金銭的に余裕がある人

チンチラの飼育で最も重要なのが、室内の温度・湿度の管理です。
ここまでお話ししてきたように、地域によるものの、チンチラの飼育には1年中エアコンを使った温度・湿度の管理が必要になる可能性があるため、電気代には覚悟が必要です。

当然、日常的に必要な飼育用品、さらには医療費など、チンチラの飼育にはお金がかかります。
そのため、金銭的に余裕をもって飼育できることも重要なポイントといえます。

◆アレルギー体質ではない人

チンチラは柔らかい毛質で、抜け毛も多いです。
また、チンチラの飼育に必須の砂浴びには、非常に細かい砂を使用しますので、もちろん砂が飛び散ることもあります。

飼い主さんに動物の毛やハウスダストによるアレルギーがある場合は、お迎え前に医師などに確認することをおすすめします。

加えて、チンチラの主食となる牧草のひとつであるチモシーはイネ科の植物ですので、イネ科の植物にアレルギーがある場合は、チモシーによりアレルギー反応が起こることもあります。

このように、チンチラの飼育にはアレルゲンとなるものが意外に多くあるため、お迎えはアレルギーがないことを確認してからの方が、飼い主さんの方が安心でしょう。

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◆チンチラに生活を合わせられる人

チンチラは、夜行性の生きものです。そのため、飼い主さんが寝ている時間帯に活発に活動します。
回し車で遊ぶ音など、チンチラが活動する音などが気になる場合は、飼い主さんの睡眠の妨げになってしまうことも考えられるでしょう。

また、チンチラの部屋んぽも、夜の時間帯に、そして、毎日行う必要があります。

このような生活サイクルに合わせられなければ、チンチラの飼育自体が飼い主さんの負担となるでしょう。
そのため、チンチラのお迎えには、余裕をもってチンチラに合わせた生活ができることが重要です。


まとめ

今回は、チンチラが飼いやすいペットなのかを考えるため、「チンチラの飼育に必要なこと」や「チンチラの飼育で難しいこと」などについてお話ししてきました。

チンチラの飼育自体は、決して難しいものではありませんが、飼い主さんの生活スタイルなどによっては、飼いやすいとはいえない場合があります。
簡単にいうと、飼い主さんとチンチラの習慣や生活が「合わない」場合があるのです。

飼いやすさは、飼い主さんや生活環境によって変わります。

ペットの飼育には、飼い主さんの希望ももちろん大切ですが、お迎えしたペットが快適に、幸せに生活できることが最も大切です。
お互いの幸せのためにも、チンチラの生活に合わせることができるかどうか、今回お話ししたポイントを参考に、十分に検討してください。



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こどもの頃から、爬虫類、小動物、ワンコなど、さまざまな動物と共に生活してきました。 今まで出会ってきた動物たちとの経験を活かしながら、新しい情報、役立つ情報をキャッチし、ご紹介していきたいと思います。


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