1.ミーアキャットはどんな動物?
1-1.ミーアキャットの特徴
1-2.ミーアキャットの原産地
1-3.ミーアキャットの食性
2.ミーアキャットの寿命はどれくらい?
2-1.野生の寿命
2-2.飼育下での寿命
3.ミーアキャットを長生きさせるポイント
3-1.適切な飼育環境を作る
3-2.食事管理をしっかりと
3-3.診察可能な動物病院を探しておく
4.まとめ
ミーアキャットはどんな動物?
「ミーアキャット」という名前から猫科の動物と誤解されることもありますが、ミーアキャットと猫は全く異なる種類の動物です。
では、ミーアキャットとはどんな動物なのでしょうか。
まずはその生態について詳しくみていきましょう。
◆ミーアキャットの特徴
ミーアキャットは体長約30cm、しっぽの長さ約25cmと小型犬や猫に匹敵するサイズ感の動物です。
野生では巣穴を作り、ペアや群れで生活します。
大きな群れの場合、特定のオスとメスだけが繁殖し、子育てや狩りを共同で行うのが特徴です。
繁殖期は年2回程度、妊娠期間わずか約3ヶ月で2〜6頭の子を産みます。
ミーアキャットの赤ちゃんは生まれたばかりの時は5cm程度しかありませんが、約12〜14日で目を開け、4〜6週間の授乳期間を終えると独り立ちし、1年後には大人になります。
成長しても体重は約1kgに過ぎず、オスとメスの体格差はほとんどないと言われています。
ちなみに、ペットとしての繁殖は難しく、推奨されていません、
群れで生活するミーアキャットは、人間との関わりを通じて家族の一員として認識することができます。声掛けや触れ合い、餌やりを通じて親しみを深めることが大切です。
社会性が高く、飼い主に慣れやすい一方で、臆病で警戒心が強く、慣れるまで時間がかかることもあります。
初めの頃は警戒心から凶暴な面を見せることもありますので、鋭い牙と長い爪には注意してください。
ミーアキャットは群れに対する忠誠心が強いことで知られていますが、多頭飼いが必ずしも適している訳ではなく、場合によっては嫉妬心を見せることもあるようです。
ペットとして飼育する際には何頭買うのがベストか、ペットショップなどでよく相談してみてくださいね。
◆ミーアキャットの原産地
ミーアキャットは、マングース科のスリカータ属に属する唯一の種です。
聞きなれないこの名前は現地の呼称に基づいており、「mierkat」という言葉は「シロアリを食べるマングース」という意味を持っています。
この名前は、ミーアキャットがシロアリを主食とし、アリ塚の上でよく見られることから来ているのです。
ミーアキャットは主にアフリカ南部の国々、例えばアンゴラやボツワナなどの地域によく生息しています。
◆ミーアキャットの食性
ミーアキャットは自然界では主に肉食に分類されますが、雑食性の傾向も持っています。
野生化では昆虫、サソリ、爬虫類などの動物性の食べ物から、果物や植物の茎など様々なものを食べます。
ミーアキャットをペットとして飼育する際には、このような食性を考慮し栄養バランスのとれた食事を与えることが重要です。
ミーアキャットの寿命はどれくらい?
このセクションでは、ミーアキャットの寿命について詳しく説明します。一般的に、野生の動物とペットとして飼育される動物の寿命には違いがありますが、ミーアキャットも例外ではありません。
ここでは、自然環境と飼育環境での寿命を比較してみましょう。
◆野生の寿命
自然界におけるミーアキャットの寿命は、およそ10年とされています。
これはカピバラやスローロリス、アナグマなどと同様に、小型哺乳類の中では長寿に分類される年月です。
野生下では捕食されてしまったり、十分な食べ物がなく餓死してしまったりする可能性が高く、10年以下の寿命となってしまうことが一般的です。
そんななか寿命10年という大台にのっているミーアキャットは適切な環境が用意されればもっと長く生きることができると考えて問題ないでしょう。
◆飼育下での寿命
ペットとして飼育されるミーアキャットの寿命は、環境やケアによって異なりますが、一般的には15年から20年程度と言われています。
やはり、人間の飼育下ではペットとして人気の高い犬や猫と同じくらいの長寿命になりますね。
ただし、エキゾチックアニマルであるミーアキャットの飼育方法はまだ確立されていない部分が多く、常に最新の情報を参照することが重要です。
ペットとしてのミーアキャットの最高寿命として20. 5年という記録もあり、適切な環境とケアを続けていれば更なる長寿につながる可能性が十分にあります。
ミーアキャットを長生きさせるポイント
飼育の仕方次第でかなり長寿命になるミーアキャットですが、具体的にどんな対策をしたらいいのでしょうか。
最後に、ミーアキャットを長生きさせるのに大切なポイントとして基本的なものを3つご紹介します。
ミーアキャットをペットとしてお家に迎えようとしている方は、ぜひこの3点だけでも押さえてくださいね。
◆適切な飼育環境を作る
ミーアキャットは自然界では穴掘りをする習性があるため、飼育環境では掘り行動ができるように、干し草や砂の入った容器を用意してストレスを軽減させてあげることが大切です。
また、ミーアキャットの快適な生活のために、以下の点にも注意しましょう。
アフリカ原産のミーアキャットは寒さに弱いため、年間を通じて温かい環境を保つことが大切です。
理想的な室温は約25度と言われているので、年間を通じてエアコンや暖房、ペットヒーターを使って適切な温度管理を行ってください。
自然界のミーアキャットは日光浴をして体温を調節したり、周囲を警戒するために2本足で立つことがあります。
飼育環境でも日光浴ができるようにケージの位置を工夫したり、定期的に日当たりの良い場所で放し飼いにすることで同じ行動を取ることができるでしょう。
◆食事管理をしっかりと
先述の通り、ミーアキャットはサソリを含む多様な食物を食べる雑食性動物です。
サソリの毒に対する耐性があるのも意外ですが、ミーアキャットは可愛らしい見た目に反して「サバンナのギャング」とも称される通り鋭い牙と長い爪で獲物を捕らえ、クモやシロアリ、ヘビ、果物など何でも食べます。
人間の飼育下では一般的に犬猫用フードやフェレット用フードを与えることが多いですが、近年販売されるようになってきたミーアキャット専用フードの利用も検討しましょう。
ペレットフードも利用可能ですが、種類が限られており入手が難しい場合もあるようです。
おやつとしてはミルワームやゆでた鶏ササミを与えると喜びます。
餌の頻度は1日2回から3回が適切です。
◆診察可能な動物病院を探しておく
エキゾチックアニマルであるミーアキャットを飼う際には、診察可能な動物病院を事前に探しておくことが非常に重要です。
ペットとして古くから愛されている犬や猫とは異なり、エキゾチックアニマルはどんな動物病院でも診察可能という訳ではありません。
近所の動物病院にミーアキャットを診ることのできる獣医さんがいるかどうか、インターネットでの情報収集に加え、直接電話で問い合わせるなどして、事前にリサーチしておきましょう。
繰り返しになりますが、ミーアキャットは徐々にペットとしての人気が高まっているものの、なつくまでには時間がかかることもあります。
購入前には十分にリサーチし、適切な飼育方法を学んでから飼育を始めることをお勧めします。
まとめ
いかがでしたか。この記事ではミーアキャットについて解説しました。
ミーアキャットは、その愛らしい姿と社会性の高さで、ペットとしての魅力がたっぷりです。
適切な飼育環境と食事管理、そして必要な医療ケアを提供することで、15年から20年という長い間一緒に生活することができます。
穴掘りの習性や日光浴の好みなど、ミーアキャットの自然な行動を尊重することが、ストレスの軽減につながりますよ。
この記事を読んで、ミーアキャットの飼育に興味を持った方は、ぜひ一歩を踏み出してみてください。新しい家族として迎えるミーアキャットとの生活は、きっと豊かなものになるでしょう。
– おすすめ記事 –
・うさぎの平均寿命はどれくらい?種類ごとの平均寿命や長生きの秘訣をご紹介! |
・モルモットの寿命はどのくらい?長生きさせるための秘訣や注意点をご紹介します |
・チンチラの寿命はどのくらい?長生きさせるために気を付けることは |
・ハリネズミの寿命は短いの?長生きしてもらうために大切なことは? |