ハムスターが水飲み過ぎてる?水をよく飲む理由、対処法について

2023.12.02

ハムスターが水飲み過ぎてる?水をよく飲む理由、対処法について

ハムスターが水を飲む姿をよく見かけるようになった、水を飲む時間が長くなった、給水器の水がすぐに減る、という場合は水飲み過ぎが気になりますよね。ハムスターがどれくらい水を飲んでいたら飲み過ぎになるのでしょう。また、ハムスターがたくさん水を飲む場合どのような理由が考えられるのでしょう。この記事では、ハムスターの水飲み過ぎの基準、水をたくさん飲む理由、水をよく飲む時の対処法について説明していきます。


ハムスターが水をよく飲むけど大丈夫なの?

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ハムスターはあまり飲み水を必要としない動物といわれます。実際に、ハムスターの飲む水の量は少なく、ケージに設置した給水器が1日で大量に減るようなこともありません。

ハムスターがあまり水を飲まないのは、ハムスターが元々乾燥した地域で暮らす動物ということもあり、わずかな飲み水だけで生きられるよう体が環境に順応しているためです。

そのようにあまり水を飲まないはずのハムスターが時々給水器の所に来ておいしそうに水を飲んでいると、飼い主さんは「うちの子は水飲み過ぎではないか」と心配になってしまうかもしれませんね。

実は、飲み水をほとんど必要としないのは野生のハムスターで、ペレットを与えられているペットのハムスターは、ある程度の飲み水が必要になります。

野生下のハムスターは草や葉、果物などを食べ、その食べ物に含まれている少量の水分で生きているので、水を飲まなくても生きられます。一方、ペットのハムスターが食べるペレットは水分が少ないので、水も飲んで体に必要な水分を補給しなければなりません。そのため、ペレットを主食としているハムスターは給水器でよく水を飲んでいるように見えます。

また、水を飲む量には個体差もあり、エサに含まれる水分量や気候などによっても影響を受けます。ですから、水を飲む量が少々多い日があっても健康ならばあまり問題はありません。

心配なのは、明らかに水を飲み過ぎているケースです。以前よりも水を飲む量が増えた、水を飲む時間が長くなったという場合は、病気などが原因になっていることが考えられるので注意が必要です。


水を飲み過ぎる理由

ハムスターが大量に水を飲むようになった場合は、その理由として病気、加齢、脱水などが考えられます。

◆喉が渇くメカニズム

そもそも動物が水を飲みたいと感じるのは、体に必要な水分が不足した時、脳が水分不足を察知して喉の渇きを感じさせる仕組みになっているからです。

体内の水分量や体液に含まれるミネラルのイオンバランスは、口から摂取する水分の量と尿として排出する水分の量を調整することで正常に保たれています。この水分のコントロールに関与しているのが腎臓です。

体内を循環する血液は老廃物を腎臓に運び、腎臓は血液をろ過して体に必要な水分を再吸収して体内に戻し、老廃物と不要な水分を尿として体外へ排出します。

腎臓が尿を作る機能が正常に働いている時は、尿の量、体内の水分量、体液のイオンバランスは正常にコントロールすることができています。しかし、何らかの異常があると腎臓が水分を再吸収できなくなり、大量の水分が尿として失われていくので、不足した水分を補うため喉が渇くようになるのです。

◆病気の可能性

ハムスターがよく水を飲むようになり、さらにおしっこの量も増えたなら、病気が原因で「多飲多尿」を起こしている可能性が考えられます。

ハムスターに多飲多尿がみられる場合に疑われるのは以下の病気です。

●腎疾患
●糖尿病
●ホルモンの分泌異常(甲状腺、副腎皮質など)

腎疾患になると、水分を凝縮して尿にする機能が低下して尿量が増えます。そのため、体内の水分が不足して水をたくさん飲むようになります。

また、糖尿病はハムスターに多い病気の一つですが、血液中の糖の濃度を下げようとして喉が渇くためたくさん水を飲むようになり、それだけ尿の量も増えます。

そのほか、甲状腺や副腎皮質などの機能に問題があると、尿の再吸収を促進させる抗利尿ホルモンの分泌に異常が起こるため、多飲多尿が起こるようになります。

◆高齢

高齢のハムスターは腎臓病や糖尿病にかかりやすくなり、そのために多飲多尿になることが増えます。

また、老化によって体のさまざまな機能が低下し、水の飲み方が変化することがあります。高齢になると水を飲む量が減ることが多いのですが、中には水を飲み過ぎてしまうケースもみられます。

◆脱水症状

ハムスターがたくさん水を飲むのは脱水症状の一つと考えられます。その原因には、前述した腎疾患や糖尿病などの多尿になる病気、下痢が挙げられます。また、暑い時も水を飲む量が増えます。


水の飲み過ぎは良くない?

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ハムスターが水を飲み過ぎている場合、飲みたいだけ飲ませておいても問題ないのでしょうか。

水の飲み過ぎは良くありません。ハムスターは元々水を少ししか飲まない動物なので、大量の水分を代謝することに体が適応していないためです。

もし、ハムスターが水をたくさん飲むようになった場合は、喉が渇く原因を見つけて水を飲む量を正常に戻す必要があります。

◆水飲み過ぎの基準

ハムスターが水飲み過ぎかどうかは、給水器の水の量を基準にして判断します。
正常な場合、給水器の水は1日で少ししか減りませんが、水飲み過ぎの場合は目に見えて水の量が減ります。

また、ハムスターの水の飲み方が以前と変わった場合も水の飲み過ぎが考えられます。たとえば、以前よりも給水器の所に水を飲みに来る回数が明らかに増えた、すごい勢いで水を飲んでいる、1回の水を飲んでいる時間が長い、といった飲み方がしばらく続く場合は、異常を疑ったほうが良いでしょう。

また、床材が大量のおしっこで濡れるようになった場合は、明らかに多飲多尿を起こしていると判断できます。

◆水を飲み過ぎるとどうなるのか

ハムスターが水を飲み過ぎると胃腸に負担がかかり、下痢をしやすくなります。

また、下痢をすると体に必要な水分が出て脱水を招いたり、下痢でお尻が濡れて体力が低下してしまったりして衰弱する恐れが出てきます。

体の小さなハムスターは下痢をしただけで命を落とすこともあるので、たかが下痢と油断することができません。
そのため、ハムスターがよく水を飲むようになったら注意が必要になります。


ハムスターが水を飲む最適な量

ハムスターの水の摂取量は、どれくらいなら正常といえるのでしょう。

ハムスターが1日に水を飲む量は体重の約10%が正常とされています。
たとえば、ジャンガリアンハムスター(体重35~45g)なら4cc程度、ゴールデンハムスター(体重150~200g)なら15~20cc程度が適量ということになります。

4ccの水は小さじ1杯弱、15㏄の水は大さじ1杯程度に相当するので、ハムスターが飲む水の量はけっこう少なめであることがわかりますね。


ハムスターがよく水を飲む時の対処法

ハムスターがよく水を飲むようになったら、具体的にどのような対処をとればよいのでしょうか。

◆水をどのくらい飲んでいるか

まず、ハムスターがどれくらい水を飲んでいるのか把握しましょう。

給水器は毎日1回新鮮な水に交換し、その際に水がどれくらい減っているのかを調べます。
給水器の重さを計る、水位の所に目印をつけておくなどして、1日でどれくらい水が減ったか差を算出するとよいでしょう。

もしもハムスターの体重の10%に相当する量を超える日が続いていたら、水を飲み過ぎていることが考えられます。
また、通常の3倍以上水を飲むようになったら糖尿病の可能性も疑われます。

◆給水器のチェック

ハムスターがよく水を飲んでいるように見えても、給水器の不備が原因で実際にはあまり水が飲めていないこともあります。
水の飲み過ぎが気になったら、念のために給水器も点検しましょう。

たとえば、ハムスターが給水器でずっと水を飲んでいるように見える場合、給水器の調子が悪く水があまり出てこないため、ずっと給水器の飲み口を舐めているということもあります。

また、給水器の水が急激に減る場合は、ハムスターが飲んだのではなく水が漏れて減ったということもあります。
飲み口から水がポタポタこぼれたり、給水器の下がびしょ濡れになっている場合は、水が漏れています。

給水器は、取り付け方や汚れの溜まり具合によっても水の出方が変わります。
ハムスターが水を飲んでいる時に給水器の中の気泡が出ているか、飲み口の内側が詰まっていないか、パッキンのすき間がないか給水器をよくチェックしてみましょう。

◆水の飲みすぎに気付いたら早めに病院へ連れて行く

ハムスターの水の飲み過ぎに気付いたら動物病院を受診させましょう。

水の飲み過ぎを放置していると、ハムスターが水分のとり過ぎで下痢をしたり、水を飲む原因になっている病気が進行したりするおそれがあります。

特に、多尿、食欲低下、体重減少などほかの症状がみられる場合は、大きな病気が原因になっていることも考えられるので早めの受診が必要です。

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まとめ

ハムスターはもともとあまり水を飲まない動物であり、ハムスターの水飲み過ぎは良くないことをお伝えしました。

ハムスターの体は、飲み水の少ない乾燥した地域に順応するため、少量の水だけで生きられる仕組みになっています。水をあまり飲まないはずのハムスターがたくさん水を飲むようになったなら、体に何らかの異常があることが考えられます。

もし飼っているハムちゃんが水をたくさん欲しがるようになったら好きなだけ水を飲ませるのではなく、早めに適切な対処をおこないましょう。



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うさ北

うさ北

2019年までうさぎを3代飼育、現在はブルーサファイアハムスター(ジャンガリアン)を飼育中。栄養学、人や動物のコミュニケーションを中心にライティングや企画などのお仕事をしています。


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